バロット バロットの概要

バロット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/21 05:04 UTC 版)

バロット
ベトナムコリアンダー(ザウザム)が添えられたチュンヴィッロン

概要

東南アジア、特にフィリピンベトナムでは、滋養強壮に良い食品として多く食べられている。高級料理ではなく、屋台や庶民の定食屋で食べることが出来る。フィリピンでは、自転車などに乗って売り歩く光景も見られ、バーで酒肴にされたりする[1]

孵化前の卵を茹でて食べるので、殻の内部ではの姿がある程度出来上がっており、羽根が形成された状態で出てくる。

種類と調理法

15日目の卵を割って酢とスパイスで調理した例

フィリピンにおける産地で、マニラの南東にあるパテロスでは、雛の形ができつつある状態の有精卵アブノイと呼び、形が作られた物をバロッと呼び、殻を破って出てくる直前のものをウコボと呼び分ける[2]。アブノイは割ると臭気がある。バロッは茹でてたべるのが普通であるが、ウコボは茹でて食べるより、中身を取り出して串焼き鉄板焼きにする食べ方が多い。

中国では、アヒルではなく、ニワトリの卵を同様に利用する例もあり、広州市では雞仔蛋広東語 gai1zai2daan2, ガイザイダーン)[3]と呼ばれる。

ベトナムでは同様にウズラの卵を用いたホットクットロン(ベトナム語Hột cút lộn / 核𪄥孵)も食される。


  1. ^ 石毛 1992, pp. 13–16.
  2. ^ 石毛 1992, pp. 14–15.
  3. ^ 石毛 1983, pp. 128–135.
  4. ^ 石毛 1992, p. 15.
  5. ^ 池田 2003, p. 86.


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