バトルタワー バトルタワーの概要

バトルタワー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/29 18:44 UTC 版)

概要

クリスタル』で初登場。その名が示す通り、戦闘を行うための塔である。なお、いずれも壁面全体にガラスをあしらった近代的な姿を見せる。

それぞれ細かいシステムや目的は異なるが、NPCを相手に、プレイヤー同士の通信対戦に近い雰囲気を持った戦闘が楽めるという点では共通している。具体的には、通常のフィールド上で行われる戦闘とは異なり、ポケモンに対してアイテムを使用できず、ポケモンへの行動指示とポケモンの入れ替え、ギブアップ(逃げる)のみが許される。戦闘前に強制的にレポート(敗北した状態のデータを上書き)され、リセットによるやり直しが通用しないといった部分であり、プレイヤーの緊張感をかき立てる。

現在の所、『クリスタル』『ルビー・サファイア・エメラルド』『ダイヤモンド・パール・プラチナ』『ハートゴールド・ソウルシルバー』『ソード・シールド』『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』で登場したが、それ以外の本編作品(『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go!イーブイ』を除く)では、バトルタワーと同じような役割を担う施設か戦闘ルールが存在する。

共通ルール

細部のルールは作品によって異なるが、初登場作の『クリスタル』を除く対戦における基本ルールは下記のものに準ずる。なお、このルールはバトルタワーと同じとうなバトル施設と、一部のオンライン対戦なども適用される。

  • 手持ちポケモンは通常の6体までではなく3体(2対2戦である「ダブルバトル」のみ4体)となる。全勝するか敗北・リタイアするまで手持ちの変更ができない。
  • 同じポケモンは2体以上参加できない。
  • 一部特別なポケモン(基本ステータスが一定以上の伝説のポケモンや、幻のポケモンなど外部イベントにしか入手できないポケモン)およびポケモンのタマゴは参加できない。
  • ポケモンに対してアイテムを使用できない、ポケモンに道具を持たせることは可能であるが、全て異なるものでなくてはならない。
  • プレイヤーのポケモンのレベル上限が50である。レベル50以上のポケモンも参加できるが、一時的にレベルが50となり、能力もレベル50の時のものに換算される。
  • ポケモンスタジアム』等と異なり、「ねむり」や「こおり」についての制限は無い。
  • なかよし度は下がらないが、補正は得られない。
  • いかなる理由においても両トレーナーの最後のポケモン同士が同時に倒れた場合は、挑戦者であるプレイヤーの敗北と見なされる。
  • 1戦ごとに手持ちポケモンのHP・PP・道具を全快させてもらえるが、経験値は入手しない。
  • 対戦したポケモンはポケモン図鑑に記録されない。
    • ただし『ソード・シールド』以降、ポケモン図鑑に登録されていないポケモンであっても、対戦中に限りわざの相性が確認可能。

クリスタル版

アサギシティの北に位置し、シナリオ中盤から利用できる。モバイルアダプタGBによるオンライン専用コンテンツだった(バーチャルコンソール版では利用不可能)。2002年12月14日にモバイルアダプタGBのサービスが終了したため、現在では使用できない(最後にダウンロードしたデータとの模擬対戦のみ可能)。プレイするごとに専用サーバから敵トレーナーのデータをダウンロードし、彼らとの戦闘結果を任意でアップロードする。月刊配信されるニュースに通算の勝利数ランキングが掲載された。

1度のプレイでは、手持ちポケモンが全滅するか、あるいは敵トレーナー達に7連勝するまで続けられる。1日当たり最大5回までプレイできた。

最初期こそメーカーの用意したデータを相手に戦うことになったが、基本的に敵として現れるのは前日までに実際のプレイヤーが使っていたポケモン達のデータである。特に最後の7人目はバトルリーダーと呼ばれ、前日に最も少ないターン数で7人抜きを達成したプレイヤーがその座に就いた。リーダーに限らず、ポケモンにつけるニックネームや戦闘開始前後のセリフはプレイヤーが設定したものが反映される。

本作のバトルタワーでは、クリアしてもゲームを有利に進める手段(アイテム等)は一切手に入らない。純粋に戦闘を楽しみ、ランキング更新を目指すだけのストイックなシステムだった。

レギュレーション

上限のレベルが10から100までの10段階から選べた。それぞれ20部屋のバトルルームが用意されており、データが独立して記録されていた。レベル70以降は、いわゆる「伝説」「幻」を含む全種類のポケモンを使用できたという点で、後の作品に登場するバトルタワーとは一線を画している。

不正問題

サービス開始初期において、何らかのチートを用いたと思われる通常では覚えられない技を覚えたポケモン達が多数確認されたという。ユーザーの抗議もあってか、そのようなポケモンのデータは自動的に削除されるようになっていったが、個々では普通に覚えられる技だが、同時習得は不可能な組み合わせの技を覚えたポケモンカメックスの「カウンター」「ミラーコート」など)はサービス終了時まで存在していた。




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