ハピネスチャージプリキュア!
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/15 13:47 UTC 版)
概要
制作発表の時点では2人の初期メンバーに加え、追加キャラクターも併せて公開されている[2]。
「みんなを幸せにするために戦います!」をテーマに、「ハピネス注入!」を合言葉として、不幸オーラがパワーの源のクイーンミラージュ率いる悪の組織「幻影帝国」と戦う[3]。また、「おしゃれ」「お着替え」をモチーフとしており、変身アイテムであるプリチェンミラーとプリカードを使ってプリキュアに変身したり、多種多様なコスチュームへのフォームチェンジを行う[4]。さらにこれまでのエンディングのダンス映像で培った3DCG映像技術を活かし、フォームチェンジ後は3DCGによるダンス映像を使用、ダンスによって戦う要素も盛り込まれる[5]。この他、プリキュアをサポートする2人のイケメン男性との淡い恋愛模様も描写されることになっている[4]。
本作品の制作にあたり、東映アニメーションプロデューサーの柴田宏明は「読んで字のごとく、人々に幸せをお届けするプリキュア。全国のお子さんたち、ご家族の方が日曜朝にハッピーな気持ちになれる作品を目指して鋭意制作中」[3]と、朝日放送プロデューサーの土肥繁葉樹は「毎日の生活を送るなかで、人は大なり小なり壁にぶつかり、もがきながら乗り越えようとしているはず。ときに気持ちが折れそうになったとき、自分を鼓舞し、心の支えとなってくれるのは何か。『プリキュア』が今でもそうした存在になりうることを、自信を持って訴えたい」[4] と語っている。また番組放送開始前に都内で行った会見で、土肥は「どんなにつらく厳しい状況でも、気持ちの持ちようで世界が違って見えてくる。仲間がいれば、力を合わせて前に進むことができる。そんなメッセージを込めて、お送りします」とも語った。白雪ひめ / キュアプリンセス役の潘めぐみも「この道でやってくぞ!と決めて10年。アニメから夢や希望をたくさん浴びてチャージしてきたハピネスを、テレビの前の皆さんに全身全霊で届けたいです!」と熱意を語った[6]。
前作から引き続き、文字多重放送による字幕表示[注 2]やデータ放送、スマートフォンアプリとの連動企画が行われている。データ放送では着せ替えゲームをすることができ、コーデを完成させて電話(テレドーム)をすることでプレゼントに応募できる。また、シリーズで初めてオーバーレイ表示を導入し、時刻表示を非表示・通常表示・プリキュア仕様の表示に切り替えることが可能となった。スマートフォンアプリでは応援することで歴代のプリキュア37人の3Dモデルがもらえるようになっている。
同年5月26日では、6月8日放送分(第19話)にて元プロサッカー選手の中山雅史が愛称「ゴン」の役でゲスト出演することが発表された[7]。また、同年8月17日放送分(第28話)では、主題歌を担当する仲谷と吉田がハワイのプリキュア「アロ〜ハプリキュア」の役でゲスト出演した[8]。
シリーズ10周年記念作品としての取り組み
本作品は「プリキュアシリーズ」放送開始10周年記念作品としても位置付けられており、これに関連して記念ロゴが新規に製作されたほか、放送開始から毎週1回につき1人ずつ番組のオープニング冒頭で『ふたりはプリキュア / ふたりはプリキュア Max Heart』から前作『ドキドキ!プリキュア』までの合計33人の歴代プリキュアによるメッセージ映像が、第34話まで放送された[9]。このうち本作品の2014年5月4日放送分(第14話「ヒーロー登場! あいつはいかしたすごいやつ!!」)はプリキュアシリーズ通算500回の放送を迎えたのに伴い、「500回記念」の特別版として歴代プリキュアではなく本作品のプリキュア4人(ラブリー・プリンセス・ハニー・フォーチュン)[注 3]による記念コメントとなっている。
第5話からは番組公式サイトの「ストーリー」内で誰が担当するか事前に告知されるようになった[注 4]。詳細は各話リストを参照。このメッセージ映像はDVD・BD版にも収録されており、さらに、YouTubeの東映アニメーション公式チャンネルでメッセージ部分のバックナンバーを視聴できる。また、2014年10月7日に発刊された「プリキュア新聞」(日刊スポーツ新聞社)の「歴代プリキュア祝福」のページに、映像の一場面とセリフが掲載されている。
また、開催10年にあたる「Animelo Summer Live 2014 -ONENESS-」に、シリーズ10周年である本作品の記念も交える形で同年8月31日付で本作品の主題歌を担当する仲谷と吉田、そして歴代歌手から五條真由美、工藤真由、池田彩の5人が「プリキュアサマーレインボー!」として出演している。
注釈
- ^ 英字表記は「HAPPINESS CHARGE」と2つの単語で区切られておらず、「HAPPINESSCHARGE」と1つの単語としてまとめられている。
- ^ めぐみ / キュアラブリーの台詞は黄色、ひめ / キュアプリンセスの台詞は水色、その他の人物は白色でそれぞれ表記。
- ^ コスチュームも通常とは異なり、お揃いのTシャツ姿での登場となった(これは非売品「500回記念限定プリカード」に描かれた物と同じ)。
- ^ 通算500回となる第14話は「500回記念メッセージ」とだけ告知。
- ^ ただし、第34話では3年生のクラスに所属している。
- ^ 第21話でファントムが放った衝撃波を浴びたがめぐみ、ひめ、ゆうこの3人はサイアークにならなかった。いおな、ブルー、誠司、リボン、ぐらさんは室内にいたため無事だった。また、第40話でいおなはオレスキーら三幹部が放った衝撃波を浴びてもサイアークにならなかったことが判明する。
- ^ 「愛」のルビは実際にも「めぐみ」である。「すべての人に愛を与えられる人になってほしい」という両親の願いから命名された。
- ^ 歌詞は基本的に脚本に書かれており、収録時に担当声優の中島愛が即興で歌っている[10]。
- ^ 小学生の時、本当に友だちが100人できたという伝説を持つ。
- ^ 第12話ではワースト1位になるほど成績が下がってしまった。
- ^ 表記は放送時の字幕、なかよし連載版及びオブラゴン社のスマートフォンアプリ「プリキュアがいっぱい!プリキュア大辞典」での表記に基づく。ただし、「ウインドウ」が劇中での発音では「ウインド」と聞こえるほか、au向けWebアプリ「プリキュア カード&ボイスコレクション」では「ウィンドウ」になっているなど、表現に揺れが見られる。
- ^ まりあの親友・幸代の結婚式ではサムシング・フォーを揃えるなどしている。
- ^ しかし、空腹になって目まいを起こし、倒れることもある。
- ^ いおなとしては、第19話でキュアフォーチュンの正体であると判明するまでクレジットなし。
- ^ オープニングでは濃い紫色。
- ^ 第25話ではプリキュアの事情を知らない同級生がいたため「ブルーさん」と呼んでいた。
- ^ ただし、ゆうこの前ではひめがプリキュアと判明する前から浮遊していた(第4話、第10話)。
- ^ プリキュアの正体を知らない人たちには「ひめの遠い親戚」で通している。
- ^ 誰しもがそう呼ぶわけではなく、リボンは「ブルーさま」、めぐみやぐらさんや幻影帝国の幹部からは「ブルー」と呼ばれている。ただし第25話の途中までのめぐみやブルーに憎しみを抱く前のミラージュからは「神さま」と呼ばれており、いおなはプリキュアの正体を知らない人たちがいる前では「ブルーさん」と呼ぶように心掛けている。
- ^ 第11話で、ゆうこにインドのカレー粉を頼まれて買ってくるほど。
- ^ ただし、ひめといおなには反論された。
- ^ 21話でファントムが衝撃波を放った際は大使館の中にいて無事だったが、27話でナマケルダに睨まれてサイアークとなる。
- ^ めぐみに逆取材されたときは思わず泣き出した。
- ^ 愛の結晶が光らなかった理由について、美代本人は「大人だからなれなかった」と思っているが、ブルーは「彼女はすでに世界に希望を与える役目を担っていたから」と語っている。また、もらった愛の結晶は首飾りとして身に付けている。
- ^ 美代が誤って吹き飛ばした靴が偶然にもベンチで寝ていたナマケルダに当たって起き上がり、美代を睨み付けサイアークにする。この時、自身が持っていたプリキュアの情報(攻撃方法など)が仇となりラブリーたちを苦戦させてしまう。しかし、ハニーの新フォームチェンジ「ココナッツサンバ」は情報がなかったため防ぎようがなくあっさり浄化された。
- ^ なお、涙の模様はブルーに捨てられて傷心した際にできたものである事が、29話で判明した。
- ^ 本名かどうかは不明である。
- ^ EDクレジットの名義では第41話までは「ファントム」、第42話以降では「ファンファン」と表記。
- ^ しかし、フォーチュンタンバリンを用いた「プリキュア・スターライトアセンション」はかき消すことができずに攻撃を食らった。
- ^ a b クレジットなし。
- ^ 歌を聴くことすらも「面倒」と称するため、キュアハニーの歌は効果がなく、ナマケルダの生み出したサイアークにも効かなかった。
- ^ a b 最終回でも本名ではなく、幹部時代の名称でクレジット。
- ^ この3人が使役するサイアークはシルエットで登場したので、マフラーの色は不明。
- ^ ファントムは剣から発生させた衝撃波、クイーンミラージュは王笏から発生させた光を人々に浴びせる。
- ^ なお、サイアークにされたことや幹部達が現れた記憶は残されていない。
- ^ 第2話のブルーの説明では「雪を降らす能力」と説明されていた。
- ^ 第20話では、ぐらさんに金たらいで叩かれただけで気絶する貧弱さも見せる。
- ^ 第35話では、『おおもりご飯』のお弁当を食べて体が白くなっていた。
- ^ 2015年3月14日に発売された『ハピネスチャージプリキュア! オフィシャルコンプリートブック』においても3人がどの役を担当しているかは発表されていない。
- ^ 第16話では紫色の髪で、白色のバラだった。
- ^ 次作「Go!プリンセスプリキュア」の七瀬ゆいも、過去3度にわたってゼツボーグの素体にされている。
- ^ 第4話の地上デジタル放送用の字幕では、カタカナ表記になっている。
- ^ 第8話で自ら「えれにゃん」と言い、りんに突っ込まれる。また、第18話でも言っている。
- ^ 第28話時点で、アメリカ(テキサス、ハワイ諸島)・フランス・インド・エジプト・イギリス・ロシア・オーストラリア・イタリア・スペインで確認されている。
- ^ ハニー、それに物語後半のフォーチュンのように着けていない者も例外的に存在する。
- ^ ラブリー・プリンセス・ハニーは翼を模した形となっているが、フォーチュンのみ4枚羽になっている。
- ^ 第22話のファントム戦。
- ^ 第22話と第23話は変身シーンが登場せず。
- ^ テレビシリーズ終了後のクロスオーバー作品でも同様の扱い。
- ^ 前作『ドキドキ!プリキュア』最終回(第49話)の次回予告で自身が述べている。
- ^ ただし、フォーチュンはこの技の影響を受けなかった。第23話ではフォーチュンの「プリキュア・オリエンタルドリーム」と同時に使用し、チョイアークを催眠状態で踊らせた。
- ^ 逆に第23話では、フォーチュン以外の3人は直接プリキュアとして登場したが、名乗りは行った。
- ^ 本来変身用のプリカードは変身者の気持ちと愛の結晶が反応して現れるが、キュアフォーチュンカードが現れた経緯は作中では触れられていない。
- ^ 再戦の際に取り戻している。
- ^ 一部メディアではプリキュア・ハピネスビッグバンと表記されることもある。
- ^ だが、ぐらさんが後述のフォーチュンピアノをキュアフォーチュンの新しい変身用のプリカードとともに生み出した後は必ずリボンの方の幸せが高まるようになった。
- ^ キュアフォーチュンのカードは、第22話でファントムが取り出したのが初登場となった。
- ^ 第3話で全く起きないめぐみに苛立って強引に起こした。しかし、第20話でひめが出なかった時は何もなかった。
- ^ 第27話。
- ^ 劇中ではかおり、ゆうこの家族、学園の生徒達。これまで作中に登場したサイアークが再び登場している。
- ^ 劇中ではアメリカ・テキサスの人々とフランス・パリの人々。
- ^ なお、最終回でミラージュは地球を去り、ファンファンはゆうこの家に暮らすようになっている。
- ^ なお、『春のカーニバル♪』時点でブルーは地球を去ったままだが、めぐみたちの回想シーンではめぐみたちの所へ戻って来ている。
- ^ 41話でファントムを浄化しファンファンに戻してもプリキュア達は元に戻らず、43話でクイーンミラージュの浄化により封印されていたプリキュアはすべて解放された。例外として38話でクイーンミラージュが洗脳させて幻影帝国の一員として解放した闇テンダー(キュアテンダー)がある。
- ^ 「メルシィ」は劇中ではキュアアールのみ姿を見せているので代表者はキュアアールだが、「ボンバーガールズ」は「赤髪プリキュア」で「ワンダフルネット」は「橙髪プリキュア」が代表者になっている。
- ^ パッケージでは「なっとうぎょうざ」。
- ^ 第8話。
- ^ 2014年6月1日放送分(第18話)よりロゴマークが変更された。
- ^ その際、テレビシリーズで地球を去ったはずのブルーも登場している。
- ^ 「テレビ朝日・六本木ヒルズ 夏祭り SUMMER STATION」のイベント関連特番『1日丸ごと夏祭りデー』内の内包番組として放送。
- ^ その他のテレビ朝日をはじめとする同系列フルネット23局では、本来の放送日時に制作局からの裏送りで先行ネットしていた。
- ^ 制作局の朝日放送では『渡辺篤史の建もの探訪 25周年スペシャル』(テレビ朝日2014年12月6日放送分)を、テレビ朝日では『石ちゃん&振分親方のご当地グルメとりわけ旅 新春SP』をそれぞれ放送。
- ^ 初回放送のみクレジット無し(DVDではクレジットの表記順が変更され記載有り)。
- ^ 制作局と同時刻ネットではあるが、1週先行。
- ^ 10:30 - 11:00に放送(これに伴い、本番組制作局では『ワイド!スクランブル・第1部』〈テレビ朝日制作〉が当時通常編成時にはフルネットであったものの、臨時で冒頭1時間を非ネットとし、11:30飛び乗りに変更した)。
- ^ 公式サイト並びに字幕ではミルキーローズと表記。
- ^ ANNフルネット局の存在しない山梨県・富山県・福井県・鳥取県・島根県・徳島県・高知県・佐賀県・宮崎県を除く
- ^ 放送期間中の2014年7月1日より商号を変更。
- ^ 変身前の姿でも登場し(調辺アコ(キュアミューズ)・四葉ありす(キュアロゼッタ)・円亜久里(キュアエース)の3人は私服姿で登場し、それ以外のメンバーたちは制服姿で登場)、オリジナルキャストによる音声も付く。
- ^ 早期購入者特典のダウンロードコードを入力することで始めから全キャラクター登場させることも可能。
- ^ プリキュア(中島、潘、北川、戸松)と幻影帝国(國府田、金尾、岡村、子安、野島)の2編。
- ^ 第14話の「通算500回メッセージ」も含む。なお、最終回エンディング後の「キュアラブリーとキュアフローラの共演」場面は収録されていない。
- ^ 初期メンバー2人はリボン、ゆうこはファンファン、いおなはぐらさん。
出典
- ^ アスキー・メディアワークス. “【週間ソフト販売ランキング TOP50】Wii U『ゼルダ無双』が推定6.7万本を売り上げ3位にランクイン!(8月11日~17日)”. 2016年1月19日閲覧。
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- ^ “Twitter / atagawaatami: 虹の絵筆 仏語で パッソーアルカンシェル!! アルカンシェル ...” (2014年3月23日). 2014年3月23日閲覧。
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- ^ a b TCエンタテインメント株式会社 キッズ ハピネスチャージプリキュア!【Blu-ray】 Vol.1
- ^ 仲谷明香、念願の『プリキュア』初主題歌「お待たせしましたドーン!」,ORICON STYLE,2013年12月27日
- ^ 20周年記念「映画プリキュアオールスターズF」9月15日公開!全シリーズのプリキュアが集合する特報お披露目,アニメ!アニメ!,2023年3月3日
- ^ TCエンタテインメント株式会社 キッズ ハピネスチャージプリキュア!【DVD】 Vol.1
- ^ プリキュアつながるぱずるん|バンダイナムコエンターテインメント公式サイト
- ^ 歴代プリキュアLINEスタンプ初登場,ORICON STYLE,2014年8月14日
- ^ 【編集部ブログ】アニメディア2月号の見どころと新作ムックの発売情報【壁ドンはこりごり】,超!アニメディア:ブロマガ,2015年1月13日
- ^ satomasa516のツイート(811798313598992384),satomasa516のツイート(811810057415364608)
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