ハイザック ホビー・ハイザック

ハイザック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 14:58 UTC 版)

ホビー・ハイザック

諸元
ホビー・ハイザック
HOBBY HIZACK / HOBBY HI-ZACK
型式番号 RMS-116H
所属 民間(ネオ・ジオン)
頭頂高 18.5 m
重量 35.4 t
武装 非武装[注 8]
搭乗者 ギュネイ・ガス

アニメ映画機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場するネオ・ジオン所属のMS。

用途廃止となったMSは民間に払い下げられ、一部のサイドや月面都市の市民自衛軍に配備されたり、武装を廃してスポーツや個人の趣味用などに利用されるといった例が数多く見られた。本機体もその一種であるが、ロンド・ベルの本拠地であるサイド1コロニー「ロンデニオン」内で交渉中のシャア・アズナブルを、民間機を装いつつ陰ながら護衛を行うために用いられた。彩度の高い水色と白を用いた機体色が特徴で、民間機であることを周囲にアピールする目的で、意図的に派手なカラーリングが施されている。

本機の型式番号については、『逆襲のシャア』公開当時のムックや『ENTERTAINMENT BIBLE .3 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.3 アクシズ戦争編】』には記載されておらず、「型式番号はない」と明記する資料[48]も存在する中で、「RMS-116H」の記載は1998年8月発行の『データコレクション7 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』で確認でき、その後はメディアワークス(現・アスキー・メディアワークス)の『MS大全集』シリーズのカラーページなど、複数の比較的新しい資料に記載されていたが、2013年以降の『MS大全集』には記載されていない。グリプス戦役時代と同じ規則に従っている番号[注 9]であれば「RMS-116」はルナツーで開発された機種ということになるが、ルナツーでの開発を記載した設定は存在しない。

外装は、多くの部分でRMS-106CS ハイザック・カスタムに近い特徴を備えている。

コクピット内部は、グリプス戦役当時のRMS-106標準のものでも、その他の機体で広く採用された普及型でもなく、ガンダムMk-IIなどで採用された比較的珍しいものとなっている。

劇中での活躍
第二次ネオ・ジオン抗争期にネオ・ジオンのパイロットでもあるギュネイが使用。サイド1のコロニー「ロンデニオン」内でクェス・パラヤを連れ去るシャアを救出している。また、クェスとギュネイが同乗してクェスの訓練機としても使用され、トンボ返りなどを披露している。ハイザックという機種のチョイスか、もしくはそのカラーリングを指しているのかは不明だが、目撃したMS愛好者からは好意的な評価を得ている。
第二次ネオ・ジオン抗争前の時代を描いた漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』では、ゴップ自然公園のアトラクションの1つとして、本来の用途に供されている。
デザイン
デザインは出渕裕。胸部がボリュームアップされ、スラスターの数も増えているが、元のデザインのシルエットを崩さない程度のアレンジにとどまっている[49]

注釈

  1. ^ 一年戦争終結からグリプス戦役までに開発された機体群は既存機体の改修や応用が多く、本格的な量産がなされたものはなかった[7]
  2. ^ 実際には不可能ではないが、ライフル側のエネルギー再充填の際にサーベルを使った場合、武器側のブレーカーが作動し兵装の使用が行えなくなる危険性を持っている[7]
  3. ^ ジェネレーター関連の騒動については、当初からタキム社製ジェネレーターを搭載予定だったが、AE社の働きかけにより急遽AE製に変更したことがトラブルの原因になり、連邦軍内で連邦系技術を推す技術者が不信感を募らせて純連邦系技術のMS開発を後押しさせ、のちのガンダムMk-IIの開発およびジムIIの新規増産につながった[9]。最終的にハイザックのメインジェネレーターには、量産段階でタキム社製のものが用いられている[10]
  4. ^ 作中設定において先行量産機にもその問題があるかは言及されていない。また、電撃ホビーマガジン2005年10月号付録設定資料集12Pの英字武装一覧では非ビーム兵器が記載されていない。先行量産型にも同様の問題があることについて言及しているのは『総解説ガンダム事典Ver.1.5』のみである。
  5. ^ ガンダムウォーネグザ』でカード化されたものではRMS-106Eになっている。ムック『エゥーゴの蒼翼ビジュアルブックコンプリートファイル』8頁ではRX-106EとRMS-106(106Eではない)の2つの型番が同一ページに混在している。
  6. ^ ミノフスキー粒子散布下でも存分にその機能を発揮するという資料もある[35]
  7. ^ レーダー・アンテナと目標識別アンテナが背中合わせに内蔵されているとされる[39]早期警戒管制機#機上レーダーも参照。
  8. ^ 一部ゲーム作品では、トリモチとダミーバルーンを装備している。
  9. ^ 型式番号の法則は『総解説 ガンダム事典 Ver.1.5』355頁などの資料による。

出典

  1. ^ 『サイドストーリー・オブ・ガンダム・ゼータ』メディアワークス、1999年9月。(ISBN 978-4840205771)
  2. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.2 グリプス戦争編】』バンダイ、1988年3月、50-51頁。
  3. ^ a b c 『ジ・アニメ特別編集 機動戦士Ζガンダム PART3』近代映画社、1986年4月、82頁。
  4. ^ a b c d e f g h i 『機動戦士Ζガンダムを10倍楽しむ本』講談社、1985年5月、94頁。
  5. ^ a b c d e f g h i j HGUC No.12 ハイザック』バンダイ、2000年7月、取扱説明書。
  6. ^ 『データコレクション 機動戦士ガンダム一年戦争外伝』メディアワークス、1997年4月15日初版発行、36頁。(ISBN 978-4840205849)
  7. ^ a b c d e f g h i j 『マスターグレード RMS-106 ハイザック』バンダイ、2004年8月、組立説明書。
  8. ^ a b c 『ENTERTAINMENT BIBLE 機動戦士ガンダムMS大図鑑 PART.2 グリプス戦争編』バンダイ、1989年3月、36-37頁・42頁。(ISBN 978-4891890186)
  9. ^ a b c d e 『マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム (GA Graphic VOLUME 1) 』ソフトバンククリエイティブ、2010年9月、76-80頁。(ISBN 978-4797359046)
  10. ^ a b 『マスターアーカイブ モビルスーツ MSZ-006 Ζガンダム』ソフトバンククリエイティブ、2012年12月、17頁。 (ISBN 978-4797370959)
  11. ^ a b 『1/100 ハイザック』バンダイ、1985年6月、組立説明書。
  12. ^ 「A.O.Z Re-Boot Vol.07」『電撃ホビーマガジン』2014年7月号、KADOKAWA。
  13. ^ トレーディングカードゲームガンダムウォー エクステンションブースター2』など。
  14. ^ 「ジ・オフィシャルアート・オブ・Ζガンダム」『月刊ニュータイプ』創刊号、角川書店、1985年3月。
  15. ^ [1]A.O.Z Re-Boot 42
  16. ^ 『GUNDAM ΖΖ&Ζ保存版設定資料集』バンダイ、1986年6月。(ISBN 978-4891893736)
  17. ^ 『ZGUNDAM A (ゼータガンダムエース)』角川書店、2005年7月、82-85頁。
  18. ^ 『機動戦士Zガンダムヒストリカ 第09巻 OFFICIAL FILE MAGAZINE』講談社、2005年11月。ISBN 9784063671919
  19. ^ 『アニメック』1985年10月号、ラポート。
  20. ^ 『語れ!機動戦士ガンダム』ベストセラーズ、2012年5月。(ISBN 978-4584204528)
  21. ^ 『機動戦士Ζガンダム Define』第1巻、角川書店、2011年11月、179頁。(ISBN 978-4041200674)
  22. ^ 『A.O.Z Re-Boot』Vol.42
  23. ^ 『A.O.Z Re-Boot』Vol.42
  24. ^ 『A.O.Z Re-Boot』Vol.38左上。
  25. ^ 『A.O.Z Re-Boot』Vol.42
  26. ^ 『A.O.Z Re-Boot』Vol.42
  27. ^ 『A.O.Z Re-Boot』Vol.39下段解説。
  28. ^ 『A.O.Z Re-Boot』Vol.43
  29. ^ a b c d e f g 『機動戦士ガンダム MS大全集』バンダイ、1988年2月、56頁。
  30. ^ a b 『プロジェクトファイル Ζガンダム』ソフトバンククリエイティブ、2016年9月、45頁。(ISBN 978-4797386998)
  31. ^ 『ジ・アニメ特別編集 機動戦士Ζガンダム PART2』近代映画社、1986年1月、105頁。
  32. ^ 角川書店「ニュータイプ100%コレクション 機動戦士Ζガンダムメカニカル編2」69p。
  33. ^ 『ガンダムメカニクス3』ホビージャパン、1999年3月。
  34. ^ 角川書店「ニュータイプ100%コレクション 機動戦士Ζガンダムメカニカル編」69p。
  35. ^ a b 昼MSアイザック 2021.
  36. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t プラモデル『1/144 RMS-119 アイザック』説明書、バンダイ、1986年9月。
  37. ^ 『別冊アニメディア 機動戦士ガンダムΖΖ PART.2』学習研究社、1987年3月、84頁。
  38. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【グリプス戦争編】』バンダイ、1989年3月、52-53頁。
  39. ^ a b c d e f g 『モデルグラフィックス別冊 GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ』大日本絵画、1987年2月、74-75頁。
  40. ^ a b c d e f g プラモデル『HGUC RMS-119 アイザック』説明書、バンダイ、2009年6月。
  41. ^ 『電撃ホビーマガジンスペシャル ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに Vol.2』メディアワークス、2004年1月、19頁。
  42. ^ 『電撃ホビーマガジンスペシャル ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに Vol.2』メディアワークス、2004年1月、57-58頁。
  43. ^ 「A.O.Z Re-Boot Vol.44」『電撃ホビーウェブ』KADOKAWA
  44. ^ a b 「第2回「ガンダムΖΖ」ここまで書いていいのかな?」『ジ・アニメ』1986年10月号、近代映画社。
  45. ^ 『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』角川書店、2010年8月、73頁。
  46. ^ 『モデルグラフィックス別冊 GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ』大日本絵画、1987年2月、85頁。
  47. ^ 『モデルグラフィックス別冊 GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ』大日本絵画、1987年2月、87頁。
  48. ^ 『モビルスーツ全集3 ザクBOOK』双葉社、2011年5月、111頁。(ISBN 978-4575464580)
  49. ^ 出渕裕『出渕裕メカニカルデザインワークス (1)』ムービック、2000年8月、19頁。ISBN 978-4896014907
  50. ^ a b c d e 『電撃ホビーマガジン』2015年4月号、メディアワークス、11-14頁。






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