ハイザック ハイザック[ケラウノス所属機]

ハイザック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 14:58 UTC 版)

ハイザック[ケラウノス所属機]

雑誌企画『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場する反ティターンズ組織「ケラウノス」所属のMS。

通常型との大きな違いとしては胸部ダクトを廃し、冷却機を取り付けたことにより、作戦活動時間が延長している。右肩もスパイクアーマーに換装されている。武装として専用の155mmマシンガンランチャーを携行している。

ハイザック[アイリス]

ティターンズとの交戦で破壊されたケラウノス所属機の頭部を、正規品がなかったために素性不明の試作品に変更した機体。光学系装備が強化されている。頭部以外の変更は行なわれていない。「アイリス」の名称は頭部のユニット名から取られている。

ハイザック[エピデンドルム]

U.C.0087年に[アイリス]の頭部を換装した機体。正面とサイドのカメラ部がモノアイからジム系の物になっており、[アイリス]よりさらにセンサーが強化されている。名称は[アイリス]と同様に頭部ユニットの名から取られている。

ハイザック[ヴァナルガンド]

雑誌企画『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場するMS(型式番号:RX-106E / RMS-106E[注 5])。

ハイザックをベースにしたオークランド研究所の試験機で、全身に改修が加えられ、TRシリーズで運用された物を始めとする新技術が取り入れられた結果、ほぼ原型を留めないほどの容姿へと変貌した。強化人間であるロスヴァイセ用に調整されている。背部パックパック基部をガンダムTR-1[ヘイズル]の物に換装し、大型のフレキシブルブースターと各部にスラスターが増設され、パイロットへの負担と引き替えに高い機動性を獲得している。短時間なら飛行機動も可能である。地上用であるため、ロスヴァイセが宇宙へ上がる際にオークランド研に返還された。

漫画『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』では、火星のジオン残党「レジオン」によって「ハイザック飛行型」として複数機が運用されている。0091年10月の反乱軍による「輝ける星」作戦の際に、強化人間部隊である「新生PG部隊」が搭乗し、オリンポス山火口基地で蜂起したもうひとつのジオン残党「ジオンマーズ」のチェスターJr.部隊鎮圧の任に就くが、奪取されたサイコガンダムMk-II(作業用重機に改造済み)によって次々に撃破される。

ハイザック・カスタム

諸元
ハイザック・カスタム
HIZACK CUSTOM / HI-ZACK CUSTOM
型式番号 RMS-106CS
所属 ティターンズ
ジオン共和国
頭頂高 18m[29]
本体重量 35.6t[29]
全備重量 60.7t[29]
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
 +ガンダリウム合金[29]
出力 1,480kW[29]
推力 74,000kg[29]
センサー
有効半径
8,900m[29]
武装 狙撃用ビーム・ランチャー
ビーム・サーベル
搭乗者 ソラマ
カラ
ギリガン・ユースタス
その他 姿勢制御バーニア×10[要出典]

アニメ『機動戦士Ζガンダム』に登場するティターンズの狙撃用MS。隠れハイザックとも呼ばれる。

ハイザックを改良し、遠距離狙撃用に特化した機体である。ジェネレーターをAE社製のものに換装し、高出力の狙撃用ビーム・ランチャーを運用可能となっている[30]。モノアイも高精度のタイプに変更し、頭部排熱機構を伸長している[30]。一部装甲材をガンダリウム合金に変更し、装甲厚も増加[31]。右肩シールドは伸縮する[32]。バックパックは大型のものに換装され、機動性も向上している[33]。塗装は一般型よりやや淡く、ザクIIに近い色になっている。動力パイプは赤。小説『機動戦士ガンダムUC』ではジオン共和国に払い下げられ、ロールアウト時のグレー基調のままで運用されている。

劇中での活躍
TV版第39話では2機が登場。サイド2の13バンチ付近に潜伏し、エゥーゴのMS9機を狙撃・撃墜していたが、クワトロ・バジーナの搭乗する百式と交戦し、撃破されている。
劇場版『機動戦士ΖガンダムIII A New Translation -星の鼓動は愛-』では、目立った活躍はないものの、ゼダンの門周辺宙域をマラサイと共に警護している。
小説『機動戦士ガンダムUC』ではジオン共和国軍のギリガン・ユースタス大尉の愛機として登場。かつてネオ・ジオン軍が認めなかったハイザック系機体が、ジオン共和国の軍人に「ザクの直系」として誇られる状況となっている。
アニメ版『UC』には登場しないが、後日譚である脚本獅子の帰還』では、ジオン共和国軍沿岸警備隊所属の機体が登場する。
本機の狙撃用ビーム・ランチャーは、のちのザンスカール帝国のモビルワーカー、サンドージュが同型のものを携行している。
ゲーム『ギレンの野望』シリーズ(『ジオンの系譜』以降)では、「連邦軍仕様」が登場。連邦正規軍のカラーである青に塗装されている。
デザイン
デザイナーの藤田一己は、設定画にお遊びで[34]「対モデラー用MS」と書き加えている。実際、通常のハイザックとはディテールのみならずフォルムにも大きな差が見られ、キット改造にはそれなりのスキルが必要とされている。

注釈

  1. ^ 一年戦争終結からグリプス戦役までに開発された機体群は既存機体の改修や応用が多く、本格的な量産がなされたものはなかった[7]
  2. ^ 実際には不可能ではないが、ライフル側のエネルギー再充填の際にサーベルを使った場合、武器側のブレーカーが作動し兵装の使用が行えなくなる危険性を持っている[7]
  3. ^ ジェネレーター関連の騒動については、当初からタキム社製ジェネレーターを搭載予定だったが、AE社の働きかけにより急遽AE製に変更したことがトラブルの原因になり、連邦軍内で連邦系技術を推す技術者が不信感を募らせて純連邦系技術のMS開発を後押しさせ、のちのガンダムMk-IIの開発およびジムIIの新規増産につながった[9]。最終的にハイザックのメインジェネレーターには、量産段階でタキム社製のものが用いられている[10]
  4. ^ 作中設定において先行量産機にもその問題があるかは言及されていない。また、電撃ホビーマガジン2005年10月号付録設定資料集12Pの英字武装一覧では非ビーム兵器が記載されていない。先行量産型にも同様の問題があることについて言及しているのは『総解説ガンダム事典Ver.1.5』のみである。
  5. ^ ガンダムウォーネグザ』でカード化されたものではRMS-106Eになっている。ムック『エゥーゴの蒼翼ビジュアルブックコンプリートファイル』8頁ではRX-106EとRMS-106(106Eではない)の2つの型番が同一ページに混在している。
  6. ^ ミノフスキー粒子散布下でも存分にその機能を発揮するという資料もある[35]
  7. ^ レーダー・アンテナと目標識別アンテナが背中合わせに内蔵されているとされる[39]早期警戒管制機#機上レーダーも参照。
  8. ^ 一部ゲーム作品では、トリモチとダミーバルーンを装備している。
  9. ^ 型式番号の法則は『総解説 ガンダム事典 Ver.1.5』355頁などの資料による。

出典

  1. ^ 『サイドストーリー・オブ・ガンダム・ゼータ』メディアワークス、1999年9月。(ISBN 978-4840205771)
  2. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.2 グリプス戦争編】』バンダイ、1988年3月、50-51頁。
  3. ^ a b c 『ジ・アニメ特別編集 機動戦士Ζガンダム PART3』近代映画社、1986年4月、82頁。
  4. ^ a b c d e f g h i 『機動戦士Ζガンダムを10倍楽しむ本』講談社、1985年5月、94頁。
  5. ^ a b c d e f g h i j HGUC No.12 ハイザック』バンダイ、2000年7月、取扱説明書。
  6. ^ 『データコレクション 機動戦士ガンダム一年戦争外伝』メディアワークス、1997年4月15日初版発行、36頁。(ISBN 978-4840205849)
  7. ^ a b c d e f g h i j 『マスターグレード RMS-106 ハイザック』バンダイ、2004年8月、組立説明書。
  8. ^ a b c 『ENTERTAINMENT BIBLE 機動戦士ガンダムMS大図鑑 PART.2 グリプス戦争編』バンダイ、1989年3月、36-37頁・42頁。(ISBN 978-4891890186)
  9. ^ a b c d e 『マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム (GA Graphic VOLUME 1) 』ソフトバンククリエイティブ、2010年9月、76-80頁。(ISBN 978-4797359046)
  10. ^ a b 『マスターアーカイブ モビルスーツ MSZ-006 Ζガンダム』ソフトバンククリエイティブ、2012年12月、17頁。 (ISBN 978-4797370959)
  11. ^ a b 『1/100 ハイザック』バンダイ、1985年6月、組立説明書。
  12. ^ 「A.O.Z Re-Boot Vol.07」『電撃ホビーマガジン』2014年7月号、KADOKAWA。
  13. ^ トレーディングカードゲームガンダムウォー エクステンションブースター2』など。
  14. ^ 「ジ・オフィシャルアート・オブ・Ζガンダム」『月刊ニュータイプ』創刊号、角川書店、1985年3月。
  15. ^ [1]A.O.Z Re-Boot 42
  16. ^ 『GUNDAM ΖΖ&Ζ保存版設定資料集』バンダイ、1986年6月。(ISBN 978-4891893736)
  17. ^ 『ZGUNDAM A (ゼータガンダムエース)』角川書店、2005年7月、82-85頁。
  18. ^ 『機動戦士Zガンダムヒストリカ 第09巻 OFFICIAL FILE MAGAZINE』講談社、2005年11月。ISBN 9784063671919
  19. ^ 『アニメック』1985年10月号、ラポート。
  20. ^ 『語れ!機動戦士ガンダム』ベストセラーズ、2012年5月。(ISBN 978-4584204528)
  21. ^ 『機動戦士Ζガンダム Define』第1巻、角川書店、2011年11月、179頁。(ISBN 978-4041200674)
  22. ^ 『A.O.Z Re-Boot』Vol.42
  23. ^ 『A.O.Z Re-Boot』Vol.42
  24. ^ 『A.O.Z Re-Boot』Vol.38左上。
  25. ^ 『A.O.Z Re-Boot』Vol.42
  26. ^ 『A.O.Z Re-Boot』Vol.42
  27. ^ 『A.O.Z Re-Boot』Vol.39下段解説。
  28. ^ 『A.O.Z Re-Boot』Vol.43
  29. ^ a b c d e f g 『機動戦士ガンダム MS大全集』バンダイ、1988年2月、56頁。
  30. ^ a b 『プロジェクトファイル Ζガンダム』ソフトバンククリエイティブ、2016年9月、45頁。(ISBN 978-4797386998)
  31. ^ 『ジ・アニメ特別編集 機動戦士Ζガンダム PART2』近代映画社、1986年1月、105頁。
  32. ^ 角川書店「ニュータイプ100%コレクション 機動戦士Ζガンダムメカニカル編2」69p。
  33. ^ 『ガンダムメカニクス3』ホビージャパン、1999年3月。
  34. ^ 角川書店「ニュータイプ100%コレクション 機動戦士Ζガンダムメカニカル編」69p。
  35. ^ a b 昼MSアイザック 2021.
  36. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t プラモデル『1/144 RMS-119 アイザック』説明書、バンダイ、1986年9月。
  37. ^ 『別冊アニメディア 機動戦士ガンダムΖΖ PART.2』学習研究社、1987年3月、84頁。
  38. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【グリプス戦争編】』バンダイ、1989年3月、52-53頁。
  39. ^ a b c d e f g 『モデルグラフィックス別冊 GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ』大日本絵画、1987年2月、74-75頁。
  40. ^ a b c d e f g プラモデル『HGUC RMS-119 アイザック』説明書、バンダイ、2009年6月。
  41. ^ 『電撃ホビーマガジンスペシャル ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに Vol.2』メディアワークス、2004年1月、19頁。
  42. ^ 『電撃ホビーマガジンスペシャル ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに Vol.2』メディアワークス、2004年1月、57-58頁。
  43. ^ 「A.O.Z Re-Boot Vol.44」『電撃ホビーウェブ』KADOKAWA
  44. ^ a b 「第2回「ガンダムΖΖ」ここまで書いていいのかな?」『ジ・アニメ』1986年10月号、近代映画社。
  45. ^ 『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』角川書店、2010年8月、73頁。
  46. ^ 『モデルグラフィックス別冊 GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ』大日本絵画、1987年2月、85頁。
  47. ^ 『モデルグラフィックス別冊 GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ』大日本絵画、1987年2月、87頁。
  48. ^ 『モビルスーツ全集3 ザクBOOK』双葉社、2011年5月、111頁。(ISBN 978-4575464580)
  49. ^ 出渕裕『出渕裕メカニカルデザインワークス (1)』ムービック、2000年8月、19頁。ISBN 978-4896014907
  50. ^ a b c d e 『電撃ホビーマガジン』2015年4月号、メディアワークス、11-14頁。






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ハイザック」の関連用語

ハイザックのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ハイザックのページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのハイザック (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2021 GRAS Group, Inc.RSS