ネイルアート ネイルアートの手順

ネイルアート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/12 01:42 UTC 版)

ネイルアートの手順

自爪にネイルアートを施す際の一般的な流れは以下の通りである。フルウェルと呼ばれる自爪を全て覆ってしまうタイプの付け爪を使用する場合は、付け爪の形を調整し、同様の手順で付け爪に装飾を施した後に自爪に貼り付ける。

  1. エメリーボードなどで自爪の形を整え、表面を滑らかにする。
  2. ベースコートを塗り、乾燥させる。
  3. マニキュアを塗る。単色の場合も発色を良くするため二度塗りをする。
  4. トップコートを塗る前にストーンなどの固形の装飾を貼り付ける場合は、マニキュアが乾く前にそれらを貼り付ける。
  5. トップコートを全体に塗る。2〜3日に一度、トップコートを上塗りすると表面の艶や装飾が劣化しにくい。

健康被害の問題

厚生労働省は、2010年9月に「ネイルサロンにおける衛生管理に関する指針(平成22年9月15日健発0915第4号)」を発令[1]しており、ネイル業界によっても、これを遵守し、啓蒙するよう計画されている。

厚生労働省は、2010年6月に「ネイルサロンにおける衛生管理に関する指針(案)」を発表[2]している。

「爪にカビが生えた」「接着剤が皮膚に誤って火傷」などの健康に関わるトラブルの発生も報告され、国民生活センターは2008年10月に注意を呼びかけた[3]

「火傷(やけど)」のトラブルは、市販のつけ爪の接着剤(いわゆる瞬間接着剤と同系統の成分)を誤って溢したことによるものである。

ネイルポリッシュ(マニキュア液)のリムーバー(除光液)やアクリルスカルプチュア及びソフトジェルネイルの除去液の主成分であるアセトンのサロンでの取り扱いについては、上記の2010.9厚労省指針に示される換気の規定をクリアすれば問題ない。しかし、一般家庭においての使用においても、換気が不十分な場合、他の家庭用化学製剤、例えば塩素系漂白剤や殺虫剤などと同様に、取扱う人及び傍にいる人に健康の悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要である。

吸引以外による揮発性有機溶剤の事故としては、古くなり粘性の高くなったマニキュアの瓶に薄め液(ポリッシュシンナー/ソルベント)のつもりで除光液(リムーバー/アセトン)を注ぎ入れ、さらに攪拌のつもりで瓶を強く振り、その結果、高い蒸気圧が発生し容器瓶が破裂し、破片でケガをしたという事故が報告されている[4]。消費者は、ネイル商品の取り扱いには注意を心掛ける必要があり、また、特にメーカーあるいは輸入販売者は、分かりやすい取り扱いの注意表示などに努める必要がある。

爪カビ(爪水虫)と呼ばれるものの問題については、主な原因となるものに緑膿菌白癬菌がある。

緑膿菌は常在菌として生活環境の中に普通に存在する。したがって、付け爪の装着あるいは施術を行う際にいくら衛生的に行っても、日数経過で付け爪に浮き(人工爪が自爪からわずかでも剥離すること)がでれば、そこに運悪く緑膿菌が入り込む可能性はある。そのまま放置された場合、緑膿菌は、そこに水分と微量の栄養素(汚れなど)があれば繁殖し始める。予防策としては、付け爪は3週間(浮きの出やすい爪質では2週間)以上付け放しにせず、正しい補修または付け替えを行うことが大切である。

白癬菌による爪カビは足の指にできる水虫と同源である。付け爪やネイルアートをしていることで発生の確率が高まるというものではなく、公衆浴場の足マットを踏まない、家族に水虫の人がいる場合はその家族の水虫治療を行う、などが大切である。

「かぶれ」は、ネイル材料の化学成分に対するアレルギーである。もともとの体質に拠るところが大きいが、過度な甘皮の処理や、頻繁なマニキュアの塗り替えでの除光液による皮膚の脱脂現象と乾燥は、皮膚組織を無防備にするため、アレルギーの引き金になる場合もある。また、アクリルスカルプチュアの材料であるアクリルモノマーや下地調整塗布剤(シーラー)などは、皮膚につくと痒みが出る場合もある。








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