ネイサン・チェン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/27 19:51 UTC 版)
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018年フランス杯でのチェン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生誕 |
1999年5月5日(24歳) アメリカ合衆国・ユタ州ソルトレイクシティ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
身長 | 168センチメートル[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
選手情報 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
代表国 | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
カテゴリー | 男子シングル | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
コーチ | ラファエル・アルトゥニアン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
所属クラブ | ソルトレイクシティFSC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
練習拠点 | ニューヘイブン、アーバイン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
開始 | 2002年 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ISUサイト | バイオグラフィ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ISUパーソナルベストスコア | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
+5/-5 GOEシステム | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
※ 太字は世界最高得点 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
記録 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
ISU公認大会及びオリンピックのフリースケーティング(フリー)で、史上初となる5本の4回転ジャンプに成功した。また、4回転フリップ-4回転トウループの連続ジャンプを史上初めて成功させた。
米タイム誌による2022年の「世界で最も影響力のある100人」に選出された[4]。
人物
1988年、父が中国から留学生として渡米して科学の博士号を取得。母は医療系の通訳で中国北京出身[5]。姉と兄が2人ずついる5人兄弟の末っ子である[6]。
スケートを始めた当初は、姉のお下がりのスケート靴を使っていた。成長に伴い新しい靴を買おうにも、そのお金がなかったという。その際に父親が、アメリカのマイケル・ワイスが将来有望な若者に奨学金援助をするために設立したマイケル・ワイス財団に援助を求めた。本来であればまだ幼すぎるために年齢制限に引っかかって申請ができなかったが、特別に200ドルの援助を受け新しいスケート靴を購入。その後、目覚ましい進歩により、マイケル・ワイス財団はチェンに10年間で約75,000ドルを援助したという[7]。
このことについてチェン本人は2018年全米選手権後のインタビューにおいて「マイケルがスケートを続けるお金を与えてくれた」「彼がいなければ私が今どうなっていたかはわからない」と語った。さらに「いつかはマイケル・ワイスが自身にしてくれたように、自身も若いスケーターを助けたい」と語っている[7]。
スケート技術と特徴
ジャンプ
5種類の4回転ジャンプ(トウループ、サルコウ、ループ、フリップ、ルッツ)を跳ぶことができ、その時の体調に合わせて自由に構成を変えることができるのが最大の強みである。一方でアクセルジャンプを苦手としており、大半の男子選手はフリーで3回転アクセルを2本跳ぶ構成にしているが、チェンはそれを1本に減らし、その分4回転ジャンプを増やす構成にすることがある。
2016年フランス杯のショートプログラムでは4回転ルッツ-3回転トウループ、4回転フリップの両方を成功。ISU公認大会のショートプログラムにおいて4回転ルッツ、4回転フリップの2種類の4回転ジャンプを成功させたのは史上初である。
2016年NHK杯のショートプログラムでは史上初となる4回転フリップ-3回転トウループの連続ジャンプを成功させた。
2017年四大陸選手権のフリーでは史上初めて同一プログラム内にて5本の4回転ジャンプを成功させた[8]。平昌オリンピック、2018年世界選手権においては、フリーで6本の4回転ジャンプに挑戦し、うち5本の4回転ジャンプに成功した[9][10]。
2017年USインターナショナルクラシックでは4回転ループを成功させ、これでアクセルを除く5種類の4回転ジャンプ全てを成功させた最初の選手となった[11]。
ジャンプ以外
ジュニア時代まではビールマンスピンも使っていたが、シニアデビュー以降は腰の負担を考慮し、封印している。
10代半ばまで続けていた体操の経験から来る空間認識能力、体幹、力の使い方は、軸のぶれない回転を生み出し、ジャンプやスピンに大いに役立っているという[12]。
- 1 ネイサン・チェンとは
- 2 ネイサン・チェンの概要
- 3 経歴
- 4 記録
- 5 脚注
- 6 外部リンク
- ネイサン・チェンのページへのリンク