ドム バリエーション

ドム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 03:05 UTC 版)

バリエーション

熱帯戦用ドム量産型

『MSV』の文字設定が初出で、のちにSDでイラストが描かれ、名称や型式番号も設定された(型式番号:MS-09[53]

ドム・トロピカルテストタイプと同仕様のオプションは若干の改修で在来のドムにも装備することが可能であり[37]、一部へ向けて生産がおこなわれている[12]。オプションを装備した機体は一般に「Dタイプ」と呼ばれるが、制式名ではない[42]。ベース機として量産先行機や量産機の中から30機が選ばれるが[46]、開発時期が遅すぎたため[38]キャリフォルニアベースが陥落するまでに作業が完了したのは20機で[46]、そのうち実際に使用されたのは10機前後とされる[注 8]。また、戦闘中のドム・トロピカルテストタイプとして本機が誤認されている[37]。連邦軍がキャリフォルニアベースを奪還した際に、改修中の機体が数機発見されているが、完成機は終戦まで入手できなかった[46]。カラーリングはサンド・イエローとブラウンを基調とし、胸部がグレー、モノアイ周縁が赤で塗り分けられている[53]

「カラカル」小隊でのドム・トロピカルテストタイプの実戦テストの際に、予備機として量産先行機を改修した2機が配備されており[46]、うち1機はロイ・グリンウッド少佐の乗機「サンダーキャット」として有名である[37]

『MSV』以前に発行されたホビージャパン別冊『HOW TO BUILD GUNDAM』に掲載されたディオラマ「ZION'S 砂漠の駐屯地」(製作はストリームベース川口克己)には、本機のオプションのように頭部に動力パイプとアンテナ、そしてランドセルを装備したドムが2体配されている[54]

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ドム(寒冷地仕様)

諸元
ドム(寒冷地仕様)
DOM COLD DISTRICTS TYPE[55]
DOM [Cold-weather Model][56]
型式番号 MS-09
頭頂高 18.6m[57]
重量 69.4t[57]
装甲材質 超硬スチール合金[58]
武装 ジャイアント・バズ
ヒート・サーベル

『MSV-R』で設定された。メカニックデザインは大河原邦男。

一年戦争末期のカナダの森林地帯で、訓練飛行中のドラゴン・フライグフ重装型2機とともに偶然発見した[59]現地改修機[57]。敵MS発見の報を受けて、イエローナイフ基地からフライ・マンタがスクランブル発進しているが、報告から10分後に同地に着いたにもかかわらずMSを発見できずに終わる[59]。カナダの森林地帯では、ほかにも寒冷地仕様と思われるドムの目撃例がいくつか報告されるが、稼働時の脚部ホバーにより舞い上がった雪と蒸気で視界が閉ざされることなどから外観が不鮮明な資料しかなく[56]、連邦軍から「ドムタイプ0079NA-CA05」または「ドム改装タイプ北アメリカ05」と仮称されている[48]

この謎は、終戦後に押収した資料によって明らかになる[59]。本機のランドセルには、カモフラージュ用の人工雪を噴射する特殊噴霧器が装備されており、これにより足跡や機体を隠していたのである[59]。10分もあればMS3機の上半身に雪を被せることができたようだとされる[59]。ランドセルはその外観からプロトタイプドムのものを流用したと推測されており[60]、キャリフォルニアベースで同機のバリエーションが製作された時期に改造あるいは再設計されたと見られている[57]。プロペラントの増量なども図られている[57]

本体は初期生産型の1機で、特務小隊の予備機として配備されるが、小隊全滅後に北米に送られ、現地でランドセルを装備したと推測されている[57]。肩口、腹部、脛部にはエア・インテークが増設されており、これはランドセルおよび各部スラスター・エンジンの冷却用と見られている[61]。胸部の拡散ビーム砲は撤廃され[注 9]、ジャイアント・バズには金属製および布製のジャケットが取り付けられている[61]

カラーリングは濃淡グレーを基調に、モノアイ周縁部や各部ラインに青が配されている。肩と脚部に大きくジオン公国章が描かれており、ドム系としては珍しい機体とされる[61]。また、左肩に2本の角の付いたヘルメットを被った髑髏に "BOUNTY HUNTER" の文字があしらわれたパーソナル・エンブレムが描かれていたとする資料もある[60][注 10]

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ドム中距離支援型

PCゲーム『機動戦士ガンダム リターン・オブ・ジオン』に登場(型式番号:MS-09C)。デザインは近藤和久[要出典]

ドムの中距離支援用改造機。背部にキャノン砲を2門装備しており、主に第一次ネオ・ジオン抗争後のアフリカ戦線で投入された。

なお、それ以前に発売されたPCゲーム『機動戦士ガンダム アドバンスドオペレーション』では、同系機としてドムプラス支援型(型式番号:MS-09PS)が登場する。

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ドム・フュンフ

OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』で設定上存在する機体。文字設定の初出はバンダイ発行の『ENTERTAINMENT BIBLE』シリーズで、ドム・トローペンのベース機とされた(型式番号:MS-09F[62]。名称の「フュンフ」はドイツ語で "5" の意[63]

リック・ドムなどの改修設計機とされる[62]統合整備計画の発表以降に、ツィマット社が独自に「ドム」そのもののスペックの向上を目指して開発していた機体で、ジオニック社のザクIIを超える適応拡散が可能なように各部のユニット化や規格化が徹底されている[63]。そのため、実際に建造された数は熱帯地方型が多く、時期も早かったらしいとされる[63]。空間戦闘用のドム・フュンフも特定の艦隊に数機配備されたといわれ、生産数や配備先は不明であるものの、グワジン級戦艦「グワデン」に搭載されていたことが確認されている[63][注 11]

いくつかの漫画やゲームなどにも登場するが、外観についてはそれぞれ異なる。

  • 本機以前に設定されたドム改ドワス・デザートは、同じMS-09Fの型式番号をもつ。
  • 『0083』冒頭では、一年戦争のア・バオア・クー防衛戦でグワデンに搭載されているドム・トローペンと同型(カラーリングは赤茶色と紺色を基調とし、脚部は確認できない)の機体が登場する。アナベル・ガトー大尉が損傷したゲルググの替わりに搭乗しようとするが、エギーユ・デラーズ大佐に制止される。小説版(1992年)ではデラーズ専用のリック・ドムであるとされ[65]、ゲーム『機動戦士ガンダム0083カードビルダー』(2007年)ではこれに準じて「試作型リック・ドム(エギーユ・デラーズ専用機)」とされた(ドム・トローペンにある脚部に張り出したインテークはない)。また、公式百科事典『GUNDAM OFFICIALS』(2001年)では、ドム・トローペンを宇宙戦仕様に改修した機体であるとされた[66]。一方で、漫画短編集『いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!』収録の「12月31日の決意」(1993年)でも同様のシーンがあるが、「ちなみにこのドムは地上用です」との但し書きがあり、混乱が生じていた。しかし、『0083』Blu-ray BOX特典のピクチャードラマ「宇宙の蜉蝣2」(2020年)で同型(カラーリングは同じ、脚部インテークなし)の機体がプロトタイプ・リック・ドムIIであると設定された(同一の個体であるかは不明)。
  • ゲーム『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』(2001年)では、『第08MS小隊』に登場するリファイン版ドムと同型で、カラーリングが濃淡グリーンを基調とする地上用の機体とされた。「闇夜のフェンリル」隊のソフィ・フラン少尉が搭乗する。武装は90ミリマシンガン、ラケーテン・バズ、120ミリアサルトライフルを携行。なお、本作に登場する通常のドムは原作版に近いデザインとなっている。また、後発のゲーム『機動戦士ガンダム0083カードビルダー』や『SDガンダム GGENERATION GENESIS』(2016年)でも、本作を出典とした同仕様で登場する。
  • 雑誌企画『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』に登場(2003年)するリック・ドム[シュトゥッツァー]は宇宙用の機体であるが、ドム・トローペンと同様のデザインをベースとしており、設定では「ドムF型」をベースにしたとされる[67][注 12]
  • 漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』(登場は2006年)では、ドム・トローペンから脚部インテークを除去した外観の、宇宙用の機体とされた。モノクロでしか確認できないが、塗り分けはドム・トローペン(標準塗装)と同様。ジオン残党軍のジェラルド・シンクレア少尉が搭乗し、サイド3視察にアクシズから来たシャア・アズナブル大佐らと共闘する。シャアらのアクシズ帰還の際にも同行し、蜂起したアクシズの武闘派と交戦する。

ドム・トローペン

諸元
ドム・トローペン
DOM TROPEN
型式番号 MS-09F/TROP / MS-09F[63]
全高 18.5m[68]
本体重量 44.8t[68]
全備重量 79.0t[68]
装甲材質 超硬スチール合金[69]
チタン・セラミック複合材[70]
出力 1,199kW[68]
推力 20,500kg[71](22,000kg[68])×2
3,100kg[71](7,300kg[68])×2
総推力:47,300kg[72](58,600kg)[注 13]
センサー
有効半径
6,300m[63] / 6,320m[74]
武装 ラケーテン・バズ
90mmマシンガン
シュツルムファウスト
ヒート・サーベル他
搭乗者 ゲイリー
アダムスキー
他(「劇中での活躍」を参照)

OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』およびアニメ『機動戦士ガンダムUC』に登場。メカニックデザインはカトキハジメ。名称の「トローペン」はドイツ語で「熱帯」の意であり、第二次世界大戦のドイツ軍北アフリカ仕様に多数付けられたコード・ネームでもある[75]

ドワッジと同様に陸戦用としての高い性能が要求され、開発された機体[76]。ドム・フュンフをベースに、ドムの地上における実働データや[62]ドム・トロピカルテストタイプの実験データ[77]などを踏まえて再設計した機体で[62]、配備された地域に(アフリカ戦線向けともいわれる[75])より適応した性能を獲得することに成功している[62]。砂漠地・酷暑地仕様として機体各所に防塵用エア・フィルターや拡張冷却装置が装備されているほか、装甲がブロック化されており内部に入り込む砂の排除を容易にしている[71]。熱核ジェットのインテーク周りの構造などが抜本的に設計し直されており[62]、通常のドムでは脚部に内蔵されていたインテークが足首側面に張り出しているのが大きな特徴となっている[71]。また、エンジンの出力も強化されている[68]。機体重量もドムより大幅に軽くなっており、ホバーによる浮力をより得やすくなっているとともに、武装や推進剤の搭載可能量も増えている[78]。ハード・ポイントも増強されており、さまざまなオプションを装備可能[68]

キャリフォルニアベース[79]ある程度の数が製造され[78]、おもに北アフリカ戦線に配備されている[79]。一年戦争の最末期に生産が開始されたため戦時中に稼働した機体数は決して多くはないが、戦後に公国軍残党によって相当数が運用されたといわれている[63]。標準塗装は紫と濃紺を基調に、モノアイ周辺や肩の一部、コックピット・ハッチが赤で塗り分けられている。

機体構造
頭部
基本構造はドムよりもリック・ドムIIに近く、頭頂部にサブ・センサーが装備されている[63]
胴体部
重装甲化にともない、胸部拡散ビーム砲が省略[75]あるいは廃止されたとする資料もあるが[80]、左胸にはそれらしきディテールが確認できる。公式ウェブサイトのスペック表には「拡散ビーム砲」の記載があり[73]、拡散ビーム砲と同様に使用する「ビーム・ポイント」であるとする資料もある[63]
ランドセルは、耐弾性や生産効率よりもメンテナンスやバージョンアップに配慮した構造であり、公国系MSとしては珍しい外観となっている[63]
脚部
砂漠の砂は粒子が細かいため、通常のドム系のホバー・ユニットよりも効率的に表面効果が得られるように、有効単位面積が拡大されている[63]
脚部から張り出したインテークにはダスト・フィルターが装備され、細かい砂塵を取り除きエンジン・トラブルを防ぐ[75]。天候などによってダストが多い場合は先端のシャッターを閉じ、円筒部全体のフィルターから吸気する[63][注 14]。また、内部にはメッシュやセラミック不織布などの物理的フィルターのほか、電磁誘導装置や遠心分離構造などが組み込まれているため、大小のダストの混入を防止できる[63]
武装
ラケーテン・バズ
RAKETEN BAZOOKA[79] (型式番号:RB-T27/880mm[26]
フォルクス・アルメーエン・ラボラートリウム (VAL) 社製[28][26]。「ラケーテン」はドイツ語で「ロケット」の意で、「ラケーテン・バズーカ」とも呼ばれる[77]
リック・ドムII用の880ミリジャイアント・バズの給弾方式を改良したもの[77]。マガジン式となり、装弾数は5発[77]。速射性に優れ[75]、砲身に設置されたレーザー・デバイスによって近距離であれば高精度での誘導が可能[26]。 砲身中央に防御用アーマーを装備し、着脱が可能[80]
劇中での活躍
『0083』第1話から登場。宇宙世紀0083年10月13日に連邦軍トリントン基地からガンダム試作2号機を奪取するアナベル・ガトー少佐を援護すべく、ゲイリー少尉とアダムスキー少尉の搭乗する2機が撹乱のため基地に突入[71][注 15]。ゲイリー機はラバン・カークス少尉のザクII F2型(鹵獲仕様)をヒート・サーベルで両断するが、第2話の撤退時に撃破されている[注 16]。アダムスキー機は試作2号機およびザメルとともに逃走、コムサイIIで宇宙に上がろうとする試作2号機の警戒に当たり[82]、敵追撃隊に不意討ちを仕掛けディック・アレン中尉パワード・ジムのコックピットにゼロ距離からラケーテン・バズを撃ち込む。コムサイIIを撃破された試作2号機を援護しつつ再度逃走し、翌14日朝にふたたび戦闘となりチャック・キース少尉のザクII F型の首をヒート・サーベルで跳ねるが、ヒート・ホークで肩口を斬られ、アダムスキーは爆発に巻き込まれ即死する[83]
第4話では、アフリカのキンバライド基地所属の4機が登場。カラーリングはサンド・ブラウンとサンド・イエローを基調とする。武装は各機異なり、ザク・マシンガン(MMP-80前期型)やザク・バズーカを携行する機体もある。10月23日にザクII F2型とともにアルビオン隊と交戦し、全滅する。
アニメ版『UC』では、0096年のトリントン基地襲撃に1機が参加。カラーリングは上記キンバライド基地所属機とほぼ同様(手の甲など一部異なる)だが、アジア西部から来た機体とされる[78]。MMP-80前期型を携行し、ドワッジディザート・ザクと編隊を組んでのホバー走行で突撃しながらハンド・グレネードを投擲、敵守備隊のネモを両断する。その後、岩場でジェスタが乗るベースジャバーメガ粒子砲の直撃を受け撃破される。なお、ドワッジとの彩色ミスを防ぐため、モノアイの色が緑からピンクに変更されている[84]。小説版でもトリントン基地襲撃に参加するが、ニューギニアに潜伏していたヨンム・カークス率いる公国軍残党「シンブ根拠地隊」[85]のヤス[86]が搭乗する機体とされ、撃破の描写はない。漫画版『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』でも小説版とほぼ同様。
万乗大智の漫画『機動戦士ガンダム アグレッサー』では、ダイアン・ノイス少佐専用機が登場。頭頂部サブ・センサーが前方に移設され、上部に大型のブレード・アンテナが装備されている。カラーリングは標準塗装と同様。ヒート・サーベルに替わって柄の長いヒート・トマホークを装備する。ガウ攻撃空母に搭載されてジャブロー降下作戦に参加、ジムを少なくとも3機撃破したあと、ジャブロー基地内部に侵入するところをレッドライダーに阻まれる。さらにジム3機を撃破しながらレッドライダーと死闘を繰り広げ、最後は大河の底で行動不能となりながらも捕まえて墜落するガウの道連れにしようとするが、間一髪にツヴァイ・ハンダーで袈裟斬りにされ、ダイアンも生還する。

ドム・バラッジ

小説『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』に登場(型式番号:MS-09F/Br)。「バラッジ」は「弾幕」の意。

一年戦争後にジオン軍残党組織「ヘルズゲート」がドム・フュンフをベースに独自開発した機体。陸戦・宇宙戦双方に対応しており、重装甲化とそれに伴う機動性低下を補うための大型スラスターの増設が行われている。また、武装も強化されており、スカート内に新たにミサイルランチャーを装備したほか、バックパックに弾倉を背負う形でXGC84-D5J 100mm7砲身ガトリング・キャノンを携行している。

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ドム改

雑誌『ホビージャパン』の連載「ジオンの星 MOBIL SUIT in ACTION」に登場(型式番号:MS-09F)。ドムからドワッジに至る中間の機体。

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ドワス・デザート

雑誌『MJ(模型情報)』で連載されたメカニックデザイン企画『F.M.S』 に登場(型式番号:MS-09F)。MS-09S ドワスの地上戦仕様で、300mm6連装リボルバー・バズーカを携行している。オデッサ作戦後に中央アジアのパミール高原でゲリラ戦を行っていた機体が確認されている。

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ドム・ブリザードタイプ

ゲームブック『機動戦士Ζガンダム ジェリド出撃命令』に登場(型式番号:MS-09F2)。

「ブリザード・ドム」とも呼ばれ、寒冷地用に各部を改修されている。またドムの中でも最強のタイプとも言われる。重バズーカ砲とヒート・サーベルを装備。一年戦争のヨーロッパ戦線で活躍し、「ジオンの吸血コウモリ(バンパイヤ)」と仇名されたエース・パイロット、ノボトニー大佐が宇宙世紀0087年に連邦軍バックランド基地を占拠したゲリラ部隊の一人として本機を駆っており、右肩に吸血コウモリのパーソナル・マークが描かれている。

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ドワッジ

諸元
ドワッジ
DOWADGE
型式番号 MS-09G
頭頂高 18.2m[87]
本体重量 43.5t[87]
全備重量 81.7t[87]
装甲材質 チタン合金(一部ガンダリウム合金使用)[87]
チタン・セラミック複合材[6]
超硬スチール合金[88]
出力 1,440kW[87]
推力 104,300kg[87]
センサー
有効半径
8,800m[87]
武装 60mm バルカン砲×4
ヒート・サーベル
ヒート・トマホーク
ジャイアント・バズ
120mmザク・マシンガン
ハンド・グレネード
ビーム・ピストル
搭乗者 アマサ・ポーラ
ガデブ・ヤシン
ジオン軍残党兵

テレビアニメ機動戦士ガンダムΖΖ』及び『機動戦士ガンダムUC』に登場。劇中では後述のドワッジ改も含め、一括して「ドム」と呼称される。

ドムシリーズの最終量産型[6]。砂漠戦に特化しており、生産は一年戦争末期に行われた[88]。熱核ジェット推進装置を強化したほか水冷式ラジエーターも強化。燃料タンクも増設された[6]。燃料タンクの増設でホバーの行動時間は大幅に延長された[87]。また、ドムでは内装式となっていた動力パイプが露出しているが、これは放熱効率の向上を目的とした説と、機体性能を向上させたために内装部品が増えた結果、装甲内に格納できなかったとする説が推察されている[88]。その機動性は一年戦争における連邦・ジオン双方の機体において最高の性能を誇る。オデッサの戦いに投入されていれば、ヨーロッパ地域はジオンの勢力下のままであったともいわれる[6]。一方で、生産開始の遅延から投入数は88機と少ない。このドワッジのうち、生産数が多いのはG型となる[6]

尚、機体呼称の由来はドムの強化改修機にドワッジの名称が用意されていた為、共にドムの強化型である本機とペズン・ドワッジの両機体にその名がつけられたとする説[89]と、ペズン計画の中間期にこのドワッジが開発されたと推察する説があるCITEREFグレートメカニック132004。

武装・装備
60mmバルカン砲<[6]
頭部にはバルカン砲4門を増設している。装弾数800発[6]
ジャイアント・バズ
口径380mm。使用弾種はHEAT(成形炸薬弾)[6]。スモーク・ディスチャージャーを装備する[88]熱による砲身のゆがみを抑えるためのサーマルスリーブが追加されている[要出典]
ヒート・トマホーク
従来の片刃式を改造し両刃式にしたもの。出力0.77MW[6]
ヒート・サーベル
出力0.52MWのものを装備[6]
劇中での活躍
戦後も旧公国軍残党や各種ゲリラ組織などで長期にわたって運用され、ネオ・ジオンのアマサ・ポーラや、アフリカ民族解放戦線の隊長ガデブ・ヤシンらが搭乗。アマサ・ポーラ搭乗機は「ポーラのドム」と呼ばれた。第一次ネオ・ジオン抗争時にはジェネレーターを換装するなど大幅な改修が施されていたようであるが、所詮は旧式機でありΖΖガンダム以下最新鋭機の敵ではなかった。
小説『機動戦士ガンダムUC』ではモーリタニアに潜伏していたジオン軍残党の機体がガランシェールの引き起こしの為に使われたり、ニューギニアに潜伏していたジオン軍残党「シンブ根拠地隊」の機体がトリントン基地襲撃に参加している。アニメ版でもザクIIの120mmザク・マシンガンを装備して登場した。アニメ版の外伝作品『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』第7話・第8話にも登場。搭乗者はカークス隊ではない人物。武装はリック・ディアス用のビーム・ピストルのみ。小破して、機体は放棄されるが、パイロットは無事脱出を果たす。
備考
デザイン当初は、アクシズで地球降下作戦用にリック・ドムを装備換装したもの、と設定されていた[90]

ドワッジ改

諸元
ドワッジ改
DOWADGE Reformation[91]
型式番号 MS-09H
頭頂高 18.2m[87]
本体重量 43.5t[87]
全備重量 87.4t[87]
装甲材質 チタン合金(一部ガンダリウム合金使用)[87]
チタン・セラミック複合材[6]
超硬スチール合金[88]
出力 1,440kW[87]
推力 122,700kg[87]
センサー
有効半径
8,800m[87]
武装 60mm バルカン砲×2
ヒート・サーベル
ヒート・トマホーク
ジャイアント・バズ
ビーム・カノン
搭乗者 デザート・ロンメル

テレビアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場。

ドワッジの両肩に大型ブースターを装備したH型の機体[6]。このブースターは化学燃料方式となっており、ベース機より最高速度が20%の向上を果たした[6]。ロンメルが一年戦争以後に、砂漠での経験をもとに現地改造した機体と推察される[88]

ロンメルのドワッジ改はさらに改修されており、リニアシート導入やジェネレーターの換装がなされ、また装甲強度が向上されている。部下として率いるディザートザクと同様、砂漠の砂中に機体を沈降させる機能がある。一部の資料では連邦軍やアフリカ民族解放戦線(FLN)でも運用されているとされる[要出典]

武装・装備
ロンメルはヒート・トマホークを使用し、劇中においてはヒート・サーベルの使用場面は見られなかった。
ビーム・カノン
ドワッジ改の元々の武装ではなく、ロンメル部隊が一年戦争以後に連邦軍基地から奪取したものである[6]。一方で、連邦基地からの横流し品を装備したと推察する資料もみられる[88]
60mm バルカン砲
2門に減らされている[6]
劇中での活躍
ジュドー・アーシタの駆るΖガンダム一騎討ちとなった初戦では、ビームライフルによる銃撃戦を封じるなどして互角の勝負を演じたほか、部下共々砂地に沈降して待ち伏せる戦法もガンダム・チームを苦しめた。しかしながら、陸戦用かつ旧式化した機体の性能差はいかんともしがたく、可変機能やメガライダーによる航空戦能力を持つΖΖガンダム以下ガンダム・チームの新鋭機らとの全面対決では、上下からの攻撃で不利な戦いを強いられて部下の機体が次々に撃破され、残るロンメルのドワッジも捨て身の突撃の末、撃破された。

ドワッジK型

漫画『機動戦士ガンダム ジオンの再興』に登場(型式番号:MS-09K)。H型をさらに発展させた機体で、第二次ネオ・ジオン抗争時に使用されている。

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ドム・キャノン

ハーモニー・オブ・ガンダム』に登場。一年戦争末期、ザクキャノンのデータを基に生産された、ドム・トロピカルテストタイプの中距離支援用改造機。MS-09KMと表記される場合もある[要出典]

通常のドムのジャイアント・バズに拠った中距離支援の役目を、重砲の固定武装化により強化しようとして開発された。

なお、MS-09Cとの関連性は不明。

ドム・キャノン単砲仕様

ノーマルのドムと同じく黒と紫のカラーリング塗装された機体(型式番号:MS-09K-1)。より長距離砲撃に特化したタイプで、生産数は少ない。

ドム・キャノン複砲仕様

トロピカルテストタイプと同様の砂漠用カラーに塗装された機体(型式番号:MS-09K-2)。固定武装として右肩にキャノン砲、左腕に3連装ミサイルポッドを装備。近接兵器であるヒートサーベルはオミットされているが、近距離への牽制用としてザク・マシンガンやハンド・グレネイドを携行することも多かった。

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ドム・マーメイド

Ark Performanceの漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』に登場(型式番号:MS-09M)。もともとは、「電撃ホビーマガジン×ガンダムエース×ガンダムインフォ Presents「機動戦士ガンダムMSV-R」モデリングコンテスト」(2012年3月発表)において、Ark Performance賞を受賞した作品で、制作者は「た」。選者であるArk Performanceは「作品に出してみたい機体」という視点から本作を選定した。

水上走行型のドムであり、背中に追加された大型翼と、翼に設置されている大型ファンエンジン2機が大きな外見的特徴。足首に追加装備されたウォータージェットエンジンや機体各部に施された空力処理によって、水上での直立と高速移動、地上走行を実現している。

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RFドム

諸元
RFドム
RF DOM
型式番号 OMS-09RF
頭頂高 18.6m[92] or 19.1m[92]
本体重量 30.9t
全備重量 52.1t[92] or 56.4t[92]
装甲材質 ガンダリウム合金セラミック複合材[92]
出力 3,230kW
推力 76,900kg
センサー
有効半径
18,300m
武装 ビームセイバー
ビームライフル
ビームランチャー
胸部拡散メガ粒子砲×2
グレネードランチャー
ビームバズーカ
搭乗者 オールズモビル兵

漫画『機動戦士ガンダムF90』およびゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』に登場。 ゲリラ組織オールズモビル(火星独立ジオン軍)が使用した宇宙戦用の量産型重MS[92]。外観はリック・ドムを模している。旧公国軍のMSに似せて作られているが、中身はU.C.0120年代の技術でリファインされている。 他のRFシリーズより装甲を厚くし防御力が強化されているほか、ビームバズーカを中心に多彩なビーム兵器の運用が可能。胸部ビームシャワーはリック・ドムでは出力不足により幻惑用効果しか持たなかった拡散メガ粒子砲をアップデートしたもので、実用的な攻撃力を持たせつつ2基に増設している[92]。この機体をベースに局地戦用機も開発された。宇宙戦用機とされているが、劇中では重力下でも運用されていた。

『F90』劇中では冒頭のF90強奪作戦に参加。また火星においてド・ダイ改に搭乗した機体がF90奪還部隊と交戦している。『フォーミュラー戦記0122』では火星の残党部隊の戦力として全編にわたり登場。劇中序盤では主に隊長機として運用され、中盤から終盤にかけてはシャルル空撃隊の随伴機として登場している。

RFデザート・ドム

諸元
RFデザート・ドム
RF DESERT DOM
型式番号 OMS-09DRF
頭頂高 19.0m[93] or 19.1m[93]
本体重量 31.7t
全備重量 58.2t[93] or 56.4t[93]
出力 3,450kW
推力 67,800kg
センサー
有効半径
10,700m
武装 ビームセイバー
ビームライフル
ビームランチャー
胸部拡散メガ粒子砲
グレネードランチャー
ビームバズーカ
搭乗者 オールズモビル兵

ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』に登場。RFドムの熱帯仕様で、砂漠という過酷な自然環境での戦闘を目的に開発されたオールズモビルの機体。脚部の出力の向上により高速移動が可能となった。胸部拡散メガ粒子砲は1基になっている。

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RFスノー・ドム

ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』に登場(型式番号:OMS-09SRF)。RFドムの寒冷地仕様で、カラーリング以外の外観はRFドムと変わりはなく、武装も同一[92]


注釈

  1. ^ 『ガンダムセンチュリー』では、ザクIIの走行スピードは時速160キロメートルでしかなく、これは当時の戦車の5割近く速いが、十分とは言えなかったとしている[13]
  2. ^ 厳密には熱核ジェットと熱核ロケットのハイブリッド・タイプである。詳細は熱核反応炉を利用した推進器を参照。
  3. ^ 当初は湿地帯や沼沢地帯への投入も可能な、純粋なホバークラフト・ユニットを装備した局地戦用MSを開発する予定であったが、ツィマット社が高効率の熱核ジェット・エンジンを開発したことにより状況が一変したとする資料もある[18]
  4. ^ 細身のドムの画稿を「ドム試作1号機」とする資料もある[19]
  5. ^ 『センチュリー』では完成時期を0080年4月中旬としているが、同書では開戦が0079年11月1日とされており[22]、現在の設定と異なる。
  6. ^ そのため、ジャイアント・バズの直撃で受けたガンダムのシールドの損傷が、ガイア機撃破時にはなくなっている。
  7. ^ "YMS-09" とする資料もあるが[47]、当初はドム・トロピカルテストタイプの型式番号の末尾に "D" は付いていなかった。
  8. ^ 10機に満たなかったとする資料と[12]、十数機程度とする資料がある[16]
  9. ^ ただし、スペック表に記載されている資料も複数ある[55][57]
  10. ^ 『電撃ホビーマガジン』に掲載された作例では、右肩に描かれた[56]
  11. ^ HGUCの『ドム・トローペン』と『ドム・トローペン サンドブラウン』の付属説明書の設定解説はほぼ同じ文章が記載されているが、後者はグラデン搭載に関する部分が書かれていない[64]
  12. ^ ただし、ドム・トローペンの型式番号をMS-09Fとしているものもある[63]
  13. ^ 括弧ありが当初の資料の数値、括弧なしが後発の資料(公式ウェブサイト含む[73])の数値である。後発のほうはザクII F2型と同じ数値であり、さらにザクII F2型は20,500kg×2、3,100kg×4と基数が多く総推力は53,400kgとなり、本機はザクII F2型より総推力が劣ることになってしまっている。
  14. ^ ドイツ空軍Bf109G戦闘機の熱帯仕様の過給器用空気取入口に装備されているものとまったく同じ意匠である。
  15. ^ 劇中ではゲイリー機のみしか確認できないが、小説版でも2機が突入したとされる[81]
  16. ^ 撃破される描写はないが、ユーコン級潜水艦 "U801" が受けた1機撃破の報告や、第3話に登場する残骸などより確認できる。

出典

  1. ^ ガンダムアーカイブ 1999, p. 95.
  2. ^ ガンダムアーカイブ 1999, p. 137.
  3. ^ アイアンワークス 1989, p. 84.
  4. ^ 記録全集2 1980, p. 210.
  5. ^ OUT09 1982, p. 56.
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 144ドワッジ 1986.
  7. ^ a b c d e f g EB一年戦争編 1989, p. 54-55.
  8. ^ a b c d e ロボット大全集 1981, p. 120-123.
  9. ^ a b c FCMリックドム 1988.
  10. ^ ガンダムRPG 1997, p. 57.
  11. ^ a b c MSVジオン軍編 1984, p. 71.
  12. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r MSVハンドブック1 1983, p. 14.
  13. ^ a b c d e f g h i j センチュリー 1981, p. 38-39.
  14. ^ MSVハンドブック1 1983, p. 13.
  15. ^ a b MSVジオン軍編 1984, p. 90-91.
  16. ^ a b c d e f ポケットカードMSV 1984.
  17. ^ a b c d e f ボンボン06 1983, p. 424-429.
  18. ^ a b c d e f g h MGドム 1999, p. 3.
  19. ^ ボンボン06 1982, p. 209.
  20. ^ a b c d e f g h i j MGドム 1999, p. 9.
  21. ^ a b c d e f g HGUCドム 2006.
  22. ^ センチュリー 1981, p. 37.
  23. ^ a b c d ガンダム解体新書 2007, p. 70-73.
  24. ^ MSVジオン軍編 1984, p. 16.
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  27. ^ ガンダム大事典一年戦争編 1991, p. 105.
  28. ^ a b データガンダムI 2010, p. 21.
  29. ^ a b c d MSVジオン軍編 1984, p. 94-96.
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  33. ^ ストーリーブック2 1981, p. 4-5.
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  37. ^ a b c d e f g h i j 144ドムトロピカル 1983.
  38. ^ a b c MSVジオン軍編 1984, p. 15.
  39. ^ MS大全集2003 2003, p. 102.
  40. ^ SDカラー完全大図鑑 1988, p. 57.
  41. ^ 100ドムトロピカル 1983.
  42. ^ a b c MSVジオン軍編 1984, p. 92-93.
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  44. ^ MS大全集 1988, p. 15.
  45. ^ a b c d MSVジオン軍編 1984, p. 166-167.
  46. ^ a b c d e f MSVジオン軍編 1984, p. 164-165.
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  48. ^ a b c d e f g h i j ガンダムエース09 2010, p. 100-103.
  49. ^ a b MSV-Rグラフィックドキュメント 2012, p. 32-33.
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  53. ^ a b SDクラブ2 1988, p. 7.
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  56. ^ a b c MSV-Rグラフィックドキュメント 2012, p. 28-31.
  57. ^ a b c d e f g MSV-Rジオン編 2014, p. 4-5.
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  84. ^ UCメカ&ワールド4-6 2013, p. 19.
  85. ^ 小説UC7 2008, p. 120-122.
  86. ^ 小説UC7 2008, p. 175.
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  88. ^ a b c d e f g 総解説 2009, pp. 170-171。
  89. ^ 総解説 2009, p. 172
  90. ^ ミッションΖΖ 1987, p. 83-84.
  91. ^ MS大全集2003 2003, p. 26.
  92. ^ a b c d e f g h 総解説 2009, p. 313
  93. ^ a b c d 総解説 2009, p. 314


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