ドニエプル (ロケット)
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打ち上げ履歴
ドニエプルが商用利用される以前は、これまでICBMの発射試験を160回以上、97%の成功率で打ち上げてきたロシア戦略ロケット軍により管理されていた。
初の衛星打ち上げは1999年4月21日に行われ、イギリスの小型衛星UoSAT-12を打ち上げた。
2004年12月27日、JAXAはこのロケットを用いて光衛星間通信実験衛星(OICETS)をカザフスタンから打ち上げると発表した。当時の打ち上げ費用は10億円程度とのこと。発射はロシア・ウクライナ合弁のISCコスモトラス社によってバイコヌール宇宙基地から2005年8月24日6:10AM(JST)に行われ、OICETSは予定通り高度約610キロメートルの軌道に乗って「きらり」と命名され、一緒に打上げられた小型技術実証衛星(INDEX)は「れいめい」と命名された。
2006年7月12日には、ビゲロー・エアロスペース社のジェネシスIの打ち上げに使われた。その他、ジェネシスII、ESAのCryoSat-2、ドイツのTerraSAR-Xと、TanDEM-X、韓国のアリラン5号などの打ち上げに使われた。
2013年11月21日には、ウェザーニューズ社のWNISAT-1を始め、各国の小型衛星やCubeSatを計32機も打上げ、ロケット1機による最多衛星打ち上げ記録を作った[5]。
2014年6月20日には、カザフスタンの地球観測衛星カズEOサット2を始め、東京大学の ほどよし3号、ほどよし4号など、計33機の人工衛星の打ち上げに成功し、ロケット1機による最多衛星打ち上げ記録を更新した。この33機はロケットから直接放出した数であり、Unisat-6からさらに4機のCubeSatを放出したため合計では37機となる[6]。
2014年11月6日には、日本の衛星計5機、ASNARO-1と小型衛星4機(ほどよし1号、ChubuSat-1、TSUBAME、QSAT-EOS)を同時に打ち上げた。
打ち上げ失敗
2006年7月26日に行われた7度目の打ち上げは失敗に終わった。打ち上げ74秒後に第1段エンジンが停止したことが分かっている。墜落地点は打ち上げ台から150km離れたカザフスタンの無人地域である。有害性の液体燃料は墜落地周辺に汚染をもたらした。なお、この打ち上げに使われたロケットは20年以上前に作られたものである。多国籍のグループが打ち上げ失敗について調査を行い、調査終了までバイコヌールからのドニエプルとR-36Mの発射は中止された。この打ち上げ失敗により日本大学が開発したSEEDSをはじめとする搭載されていた18個の小型衛星が破壊された。
- ^ ISCコスモトラス社活動再開、ドニエプルロケット復活 sorae.jp 2013年8月1日
- ^ “Russia Likely to Halt Joint Space Program with Ukraine, Kazakhstan”. Xinhua. (2012年5月22日) 2013年8月31日閲覧。
- ^ “Customers assured of Dnepr rocket’s near-term availability”. Spaceflightnow.com. (2015年2月6日) 2015年2月11日閲覧。
- ^ Iridium satellites closed up for launch on Falcon 9 rocketSpaceflight Now 2016年12月30日
- ^ “Dnepr Rocket successfully launches Cluster of 32 Satellites”. SPACEFLIGHT101. (2013年11月21日) 2013年11月21日閲覧。
- ^ “ドニエプルロケット、33機の小型衛星の同時打ち上げに成功”. sorae.jp (2014年6月20日). 2014年6月22日閲覧。
- ^ “Russian Dnepr rocket launches with Arirang-5”. NASASpaceFlight.com. (2013年8月22日) 2013年8月31日閲覧。
- ^ “Dnepr successfully Launches KOMPSat-5 after Two-Year Break”. Spaceflight101.com. (2013年8月22日) 2013年8月31日閲覧。
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