トリニティセブン 7人の魔書使い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/16 09:14 UTC 版)
用語
基本用語
- トリニティセブン
- 地上世界において各書庫にある「秘奥義(ロスト・テクニカ)」を習得した7人に与えられる称号で、本編ではリリス、アリン、レヴィ、ユイ、ミラ、アキオ、リーゼの7人が該当する。現在は全員が王立ビブリア学園に在籍しているが、本来は必ず一か所に集まっている必要は無い。同時期に同じ書庫のトリニティセブンは二人以上存在出来ず、場合によっては片方の存在が消滅するが、例外的に聖はアリン共々同一の人物が二人に分かれて転生した存在である為、秘奥義を行使する能力も含めて同一の才能を有しながらも同時に存在することに成功している。
- 後述の世界樹のシステム下の各時空において、秘奥義の作成と行使により大魔王を封じた「魔道王」の後継者であると認められた者であると共に、魔王に侍る者でもある。一人の魔王に対応するトリニティセブンは原則的に固定されており、無数に存在する平行時空であっても、魔王がほぼ同一人物であれば出会うトリニティセブンは変わらない。ただし、本編時空と派生作品で登場したβ時空のように辿る歴史が微妙に異なることは儘あり、時にはリリスやアリエスのように、本来出会うべきトリニティセブンの座に別の人物が就く例も存在している。また、己の魔王と必ずしも生まれる次期が同一な訳ではなく、実際に本編でもアラタより17年早くアナスタシアが誕生していた。
- 作中では7人全員が女性であるが、本来は「秘奥義」を習得しさえすればその資格に性別は問わない。よって、無数に存在する「世界」の中には女性の魔王に対してトリニティセブンが全員男性という場合もあれば、全員女性の場合や男女混成の場合、そしてそれらの逆の状況も当然として存在しているとされる。
- トリニティ
- 三位一体の意。それが転じて魔道用語として「3つの魔道を極めし者」の意味となっている。
- 通常、魔道士は自らの「本質・塊の質」とは正反対のテーマを1つしか研究できないが、何かしらの方法でテーマを3つ手に入れた場合に「トリニティに達する」ことができる。それを達成した魔道士は、この世界の真理に触れるともされ、すべての魔道士が目指す究極の魔道の形とされる。作中では魔王因子を用いてこのクラスに達しているものが多いが、中にはミラやアリンのように単独で辿り着いているものも存在している。
- アラタの魔王名「アストラル・トリニティ」は、3つの魔道を極限にまで極めた者という意味も含んでいる。
- 崩壊現象
- 特定の地域・範囲が重力震動や磁場発生により大破壊を引き起こす現象。一度でも引き起こすと廃墟と化し、生命そのものも消滅する。
- 一方で、崩壊現象が完遂する前に崩壊現象の「基点(コア)」を破壊すれば、その現象もストップして、元来いた生命も戻ってくる[注 26]。
- 魔道士(メイガス)
- 人の道ではなく、「魔」の道を選んだ者たちの総称。一般的に解決不可能な未解決事件や魔道的事件を調査・解決するのが主な役目である。世界の理(ことわり)から逸脱し、異世界・異次元・超常現象などの研究を続けるため、その人のずれた精神・主張が基礎的資質となっている。人間の倫理観から逸脱した思想家がほとんどを占め、王立ビブリア学園に代表されるように魔道士を育成する組織の中で、最低限の倫理を遵守してもらっている。物語当初のセリナの様に、魔術を扱うことは出来るが魔道書を持たず後述のメイガスモードになれない者は、魔道士見習いとして扱われる。
- また、事件など問題解決をするごとに、学園から成功報酬が日本円で支給されるが、ほとんどは魔道研究のために用いる魔道具などの購入資金に充てられる。
- メイガスモード
- 魔道士が魔道書を使い、「テーマ」を実行するために本人が思い描いた容姿に「変身」すること。変身後の衣服は、変身前の衣服から構成されるため、仮に破けたりすれば、元の衣服も破けてしまう。しかし、魔力が回復すれば、異なる物質・魔力からメイガスモードに変換することも可能。
- この状態の時は、一般の人間よりも魔力に精通した存在となるため、人間界における物理法則に囚われることがなくなり、人間が作り出した武器などは通用しなくなる。また、普段から魔力を制御するレベルの戦闘系魔道士は常時メイガスモードでいる様なものだとされており、中には更なる力が必要になった際に、肉体をより魔力に近付けた外法としてソーサラーモードと呼ばれる姿になる者も存在する。この形態は、魔道士に対して妖術師と表現されることも。
- 魔道書
- 魔道士が持つ魔術に関する内容が収録された禁忌の書物。一般の人間がそれを手にしたりすると精神崩壊を起こし、最悪な場合、命に関わることもあるため、高位の魔道士のみ手にすることが許されている。
- 魔道士を目指す生徒の大半は、それを手にするために研究に励むことになるが、アラタの場合は生まれつき魔道の素質があるため、それをすでに会得している。巻物、水晶、杖といった別の形での魔道書も存在する。
- 原則的にこれを持つ者こそが魔道士として認められる為、セリナの様に魔力と親和性の高い器具を用いて魔術を扱う者はあくまで魔道士見習いとなる。この事例におけるカメラの様な道具を総称して魔道器と称するが、場合によっては魔道器が主の意思に呼応して魔道書の資格を得て変化する事もある。
- 後述の大魔公クラスの魔道士の幾人かが所持する形で、作中では「大魔公クラスの魔道書」と呼ばれる高位の魔道書も登場。それらは例外なく相当な魔力の持ち主でなければ視認する事さえ出来ず、出来たとしても大魔公以外ではいずれ発狂してしまうとされている。
- 伝説の魔道書
- 元々は高位魔道士である聖が所持していた「アスティルの写本」と「イーリアス断章」のこと。どちらとも伝承でしか確認されたことはなく、加えて自我を持ち、自らの意志で持ち主を選定する。
- 魔術から世界の真理に至るまで、この世界全ての知識や知恵が収められている。「アスティルの写本」は解析や実行を得意とし、「イーリアス断章」は解読や補助を得意としている。
- アスティルの写本
- 伝説の魔道書と呼ばれ、異界の知識が宿ると言われている魔道書。所有者は春日アラタ。
- 通常の魔道書では叶わない高度な魔術も所有者の魔力を経て容易に発動できるほどに強力な魔道書で、アラタをマスターとした場合は、世界構築や他者の魔術のコピーなどを可能とした。3つのプロセスを経ることで他人の魔術を使えるようになる、プロセスは「テーマの概念」(クリア条件は、魔術の名称および実行を目と耳で確認すること)、「基盤の理解」(クリア条件は、その魔道の始祖魔道士の名を現在の魔道士から知らされること)、「理性」(クリア条件は、魔道基礎の分析および分解〈すっぽんぽん魔術の行使によるメイガスモードの強制解除〉)。
- 魔道書としては常軌を逸しており、単体で魔術を行使したり会話することも可能。さらに、物語開始当初アラタの願いに従い、崩壊現象前の日常をほぼ再現した亜空間を生成していたが、それについても謎が多い。
- 後に、派生作品「トリニティセブン -リヴィジョン-」において、新たな伝説の魔道書として「リディカリア詩篇」が登場。また、作中で登場した「西の魔女」ミナ・セイラームは、数々の伝説の魔道書を執筆したとされている。
- 書庫(アーカイブ)
- 傲慢(スペルビア)・嫉妬(インウィディア)・憤怒(イラ)・怠惰(アケディア)・強欲(アワリティア)・暴食(グラ)・色欲(ルクスリア)の、七つの大罪の名が冠された魔道上の分類であり、「魔」に属する力の根源。人間の脳では認識不可能な高次元の階層に存在している。生命を持つ肉体では到達できないため、魔道士たちは意識・精神をその階層まで飛ばすことで「書庫」に接続する。
- 魔道士の研究で必須となる魔道の「テーマ」は、この7種類の何れかに属している。書庫および後述のテーマは、基本的に本人から一番遠いものを選択し、その矛盾を保ち続ける必要がある。
- 物語が進む中で、かつては嫉妬を除く六つの書庫と虚飾(イリテュム)・憂鬱(キャヴム)を合わせた八つだったことが明かされる。大魔道大戦の際にこの二つの書庫は喪失しており、後に嫉妬が登場することで現在の七つとなっている。
- 再接続
- 自身の在り方と掲げるテーマの乖離、或いは矛盾が最大限に高まった際に、既に接続している「書庫」に再び接続することでより深く「魔」の力を引き出すこと。魔道士にとっての本気モードのようなものであり、これが実行可能であることは高位魔道士の指標の一つになっている。
- 聖櫃(クラウド)
- 傲慢(スペルビア)・憤怒(イラ)・怠惰(アケディア)・強欲(アワリティア)・暴食(グラ)・色欲(ルクスリア)・虚飾(イリテュム)・憂鬱(キャヴム)の八つの枢要罪と、節制(テンペランティア)・知慮(サピエンティア)・剛毅(オーダテア)・正義(ユースティティア)の四つの枢要徳の名が冠された、もう一つの魔道上の分類。七つの大罪をベースにした「魔」の力の「書庫」に対して、より原初にして高次元の領域で「天」に属する力を行使する為の根源とされている。
- 現時点では、裁定者を含む大魔公クラスかそれに近しい領域に至った魔道士以外でこの力に接続した者は居らず、その詳細は不明。存在するテーマや、堕天した元大魔公に接続の資格があるのか等も全て明かされないままとなっている。尚、書庫と同様に「再接続」も実行可能。
- 上記の12種とは別に、竜たちが住まうとされる禁じられた13種目の聖櫃も存在することが判明済み。
- テーマ
- 魔道士が研究するための題材となるもの。魔道士としての道は、まず自分自身の在り方=「セルフ」から最も遠いそれぞれの「テーマ」を探す事から始まる。たとえ同一の「テーマ」と専門術式による魔術であったとしても、個々の印象などが違ってくるため、決して同一の魔道は成立しない。
- 全ての魔術は、魔道士が自身の「テーマ」を研究し、成果を出して「実行」に移すことで術式(マクロ)が発動する、というプロセスを経る。魔道士にとっては「テーマ」の研究こそが己の存在意義であり、魔道事件の解決や戦闘行為はその副産物に過ぎない(これは、魔道士の頂点である裁定者であっても例外ではない)。
- テーマ一覧
- 傲慢(スペルビア)
- 真実(ヴァラム)・総括(シンセンス)・審判(アルビテル)・正義(ユースティティア)・支配(インペル)・愛情(カリタス)・使命(ミッショニス)・理念(イデア)・善良(ベニニタス)・高貴(レギウス)
- 嫉妬(インウィディア)
- 希望(スペーロウ)・勇気(ヴァータス)・幻想(リディカル)・解放(ソルヴォ)・誠意(フェイス)・期待(エクスペクト)・完璧(ペルフェクトゥス)・興味(ストゥディウム)・勇敢(フォルティス)・認識(レコグナイズ)・報酬(メルケース)・虚構(フィクタ)・至誠(シンセリティート)
- 憤怒(イラ)
- 勝利(ウィクトリア)・調和(コンコルディア)・分解(アナリシス)・創造(パルタム)・開拓(カルチュア)・崩壊(ルイーナ)・協調(アウクシリウム)・無敵(インヴィクタ)・決意(ディタルミナティオ)
- 怠惰(アケディア)
- 停滞(スタグナ)・誓約(オブシディス)・静寂(コンフュート)・空虚(インフレクィンティア)・束縛(リガーレ)・定着(フィキシング)・節度(モデレイティオ)・庇護(アサイラム)・平和(パックス)
- 強欲(アワリティア)
- 慈愛(カンティネオ)・後悔(リトリート)・成功(フラックス)・賢明(セイピエンティア)・友情(アミキティア)・貪欲(クピディタース)・魅力(ウェヌスタ)・共感(シンパティア)・知恵(サピエンティア)
- 暴食(グラ)
- 神聖(サンクタス)・無限(インフィニティ)・発展(アウクタス)・幸福(フェリクタス)・循環(シルクィタス)・信仰(フィデス)・意志(ウォルンタス)・信頼(フォードゥーキア)・成就(フィーアト)
- 色欲(ルクスリア)
- 終焉(ターミナス)・虚無(ヴァニタス)・安息(スィレオ)・博愛(ディリゴ)・消滅(フォール)・永遠(エヴァーラスティング)・生命(アビエス)・起源(オリゴ)
- 上記の中でも終焉(ターミナス)や至誠(シンセリティート)等の一部のテーマについては、他のテーマよりも一段高次の「上位テーマ」と呼ばれるカテゴリーに属している。更に作中では、原則的に原初の神々のみが有するという「単一テーマ」なる概念も登場しており、神以外でこの境地に達したのは現時点で元大魔王のディース・トリニティのみとなっている。
- (魔)術式と詠唱
- 魔道士が魔術を行使するための基本行程。儀式(イニシエーション)とも称される。魔道士が個々に持つ魔道書に術式行程を登録しておき、それを実行して魔術を発動させることを「術式」(マクロ)、それを実行するためのポーズ・仕草などを「詠唱」(スペル)とそれぞれ称される。ただし、術式を一度でも登録すると、定まった詠唱以外で魔術を発動させることができない。一文字でも言葉を間違えただけでも、魔術が暴走して、異なる効果が発生してしまう。
- 作中では、“魔力を用いて様々な現象を起こす”事を総称して「魔術」と呼んでいる。そして、その力が世界の法則を書き換えて新たなルールを生み出す程の領域に至ったものを「魔法」を呼称しているが、後述の魔王や天人と言った生来の才能を持たずにそこまで辿り着ける魔道士は殆んど存在していない。
- すっぽんぽん魔術
- アラタが最初に覚えた魔法の蔑称。天空図書館での一件以降、「支配領域(インペル・マジェスター)」という名称がついている。本人の「テーマ」である「支配」の魔力が四方へ発散したもの。
- 「世界構築」が可能なレベルに属する魔力により、その場にある魔力が一時的に支配され、「魔力消去(アンチマジック)」が発動。その結果、メイガスモードが強制解除され、全裸になってしまうという最強のアンチマジックでもある。しかし、対象よりも強い魔力を持っていなければ解除できない。ミラの魔術などで反射された場合、自分にも効果が及ぶ。ちなみに、原作第2巻の第5話でセリナの水着にも通用したのは、魔道士は自分の水着や衣服を魔術で構築することが多いためである。後に、錬金術を応用することで支配の魔力を弾丸にして打ち出し、部分的に魔法消去を行えるようになっている。
魔道用語
- 専門術式
- 魔道士が魔術を行使する為のアプローチの系統を分類・体系化したもので、魔道術式、或いは単に魔道とも称される。習得したテーマや魔力の質、後述の才質(タレント)等によって魔道士の得手不得手は千差万別である為、自らの求める研究と合致する方向性の専門術式を自らの魔道の基盤に定める事が、魔道士としての第一歩となる。
- 多くの魔道士は専門術式の枠内で己の研究を行うが、中には自らに相性の良い形へ基盤自体を改良・派生させる例も確認されており、後々まで続く魔道そのものを創作、或いは“源流”から派生させてのけた魔道士は始祖魔道士と呼称されている[注 27]。現代であっても、才能次第では新たな専門術式を構築する事自体は不可能ではない。
- 魔道士の血族はある程度適性が似通う為、始祖魔道士の末裔が同じ魔道に高い適性を示すと言った事例は多い模様。中には、特定の一族に連なる魔道士にしか習得出来ない専門術式も確認されている。基本的には各書庫毎に分類されているが、魔道士にとって優先されるものはテーマとその研究であり、専門術式はその手段という側面が強い。そして、専門術式を定めたからと言って他の魔道を使えないという訳でも無いため、研究の一環として別の「書庫」の専門術式を部分的に習得している魔道士も一定数存在している。
- 習得の難易度についても幅があり、「錬金術」や「数秘術」と言った専門術式が基礎魔術と称される一方で、「魔装術」の様に極めて習得が難しいものは高位魔術と位置付けられている。また、血統の断絶等によって少数の例外を除き術者が存在しなくなった専門術式も存在し、僅かな痕跡や形式のみを残して解読や解析が不能となったこれらは超古代魔術(ハイ・エンシェント)とも呼称される[注 28]。
- 専門術式一覧
- 傲慢(スペルビア)
- 黒皇術(アストラル・ルーラー)・映晶術(ゲヘナ・スコープ)・魔装術(ウェポン・マスタリー)・剣灯術(イグニッション・ブレイド)・皇霊術(ゼニス・アクセス)・羅刹術(ブラッド・オウガ)・恒頂術(ジンクス・エスト)・七皇術(セブンス・アストラル)
- 嫉妬(インウィディア)
- 忍法術(シャーマニック・スペル)・竜操術(ドラゴン・オーブ)・光輝術(イルダーナハ)・光武術(サウィルダーナハ)・聖語術(イーハ・トーヴェ)・冥醒術(ヘル・テリオス)・切紙術(シャドウ・サーヴァント)・黒霧術(ダーク・ミスト)
- 憤怒(イラ)
- 聖儀術(カオシック・ルーン)・金剛術(アダマンタイト)・言霊術(バベル・スクリプト)・殲鬼術(せんきじゅつ)・闇夜術(ロード・オブ・ナイトメア)・至元術(アトモスフィア・エフェクト)・極詔術(ポラリス・オーダー)
- 怠惰(アケディア)
- 数秘術(ロゴス・アート)・呪水術(カース・ファウンテン)・屍霊術(アウター・ネクロマンシー)・魔陣術(フィールド・マスタリー)・迅雷術(スピード・クラッカー)・斥翼術(イカロス・ウィング)
- 強欲(アワリティア)
- 重唱術(アーク・シンフォニー)・獣帝術(じゅうていじゅつ)・天唱術(エンジェリック・フェザー)・掌陣術(フィフス・ディレクション)・覇炎術(イグニス・レイド)・監京術(キャピタル・プリズン)
- 暴食(グラ)
- 真言術(マントラ・エンチャント)・飢食術(フューリー・バイト)・滅世術(アバドーン)・星辰術(サモン・アストロジー)・千眼術(アルファ・ビジョン)・弓悠術(アルテミス・フラッグ)
- 色欲(ルクスリア)
- 錬金術(アウター・アルケミック)・植霊術(ワンダー・フォレスト)・精霊術(エレメンタル・コンダクター)・機導術(ルーインズ・ワーカー)・奈落術(アビス・フォール)・傀儡術(クレイ・ビルディング)・錬成術(レイヤー・アルケミック)
- 虚飾(イリテュム)
- 聖象術(グラムデザイン)
- 才質(タレント)
- 魔道士が秘める各分野毎の専門性を表すパラメータであり、その魔道士の向き不向きを端的に数値化したもの。五つの分野ごとに百分率で示されるが、一般的な魔道士の基準では非常に優れている分野でも30~40%程度で、50%以上あれば素質としては一流魔道士だとされている。およそ後天的に変動するものではなく、専門術式によっては複数の才質のバランスが求められるものも存在する為、己の魔道を選択する上での大きな指標の一つとなっている模様。
- 以下に、具体的な内訳を記す。
- 体術才質(フィジカル・タレント)…肉体的な活動に優れ、体力や技術力などに繋がる才能。
- 解析才質(アナライズ・タレント)…魔力の性質を把握し、物事の性質を解き明かす才能。
- 発動才質(インヴォーク・タレント)…安定性や出力の向上に寄与し、魔力を世界に実体化させる為の才能。
- 支援才質(エイド・タレント)…他者への支援や、場所・空間に対する継続的な干渉を行う為の才能。
- 特殊才質(ユニーク・タレント)…その魔道士だけの特異な才能。これが高くないと使えない術式も存在するが、数値が高いことが強さに直結する訳ではない。
- 魔物
- 魔道士が研究の末、魔力などが暴走してしまった際に生まれた残滓のようなもの。その魔道士の意志がなくなり、単に魔力を求める「影」となってしまう。その強さは生前の魔道士のクラスから反映されるが、「暴走」した状態になるため、さらに強力になることもある。Dの幻魔(コードD)の幻想種も確認されており、暴走した魔力が幻想種の「存在性」を得ることで、さらに強い魔物に化したものとされている。また、魔道士がより強大な力や研究に費やす永い時間を求めて自ら人間の肉体を捨て去って魔物の体を手に入れる場合もあり、この場合は魔族化(アップグレード)という表現が使われる。魔族化した魔道士は元の人間の姿と魔物の姿を自由に行き来することが可能となり、魔王因子を有していた場合は“人”からより“魔”へと傾くことで更に強大な力を引き出せるようになる。
- 魔道極法(ラスト・クレスト)
- 7種の魔道分類に「在る」と云われる概念世界構築の究極魔道。「トリニティセブン」とは即ちこの魔道極法に到達した者であり、そこまでたどり着くためには生まれ持つ才能と「テーマ」の詳しい研究が重要となる。かつて大魔道大戦の折に大魔王ディースに対抗するべく7人の魔道王たちによって編み出された秘法であるが、彼らは何れも使用により絶命もしくは消滅したことになっており、その代償の大きさ故に各書庫ごとにその魔術を極めた一名にしか習得できないよう、魔道王自ら制限を設けた。トリニティセブンとは即ち、「魔道王の後継者」を意味している。
- 時空裂界(バアル・ペオル)
- 「怠惰」の魔道極法。開発者は大魔公マスター・ピュータゴラース。超高速(むしろ亜光速)の世界を展開し、限りなく時間が停止した状態にすることが可能であるうえ、発動した本人は自分と任意の存在を通常進行の時間に戻すことが可能。停止状態の存在はダメージも進行しないため、一切の攻撃が効かなくなる。代償は、展開した超高速世界から脱出できなくなること。バリエーションとして、魔王因子を用いて完全制御を成功させた『連続性・時空裂界(バアルペオル・イプシロンデルタ)』、極めて狭い空間のみを停止させる『幾何的・時空裂界(ユークリッド・バアルペオル)』が登場している。
- 混沌渦界(リヴァイア・サン)
- 「嫉妬」の魔道極法。本編では未だにその性質が完全には明かされていないが、逆に限定版の登場頻度はそれなりに高い。作中で使われたのは、殲滅力のみを台風の様な形で具現化した『外法・混沌渦界(ぎしん・リヴァイア・サン)』と、レヴィが右目の「稀神天眼」を用いて行使した『稀神・混沌渦界(きしん・リヴァイア・サン)』の二種類。前者はともかく、敵を混沌の渦に飲み込んで消滅させる程の力を発揮する後者は発動者の肉体に直接多数のヒビが入るほどの負荷がかかる。
- 無限絶界(アエシュマ・デーヴァ)
- 「色欲」の魔道極法。開発者は大魔公マスター・ホーエンハイム。直接別の世界を構築・召喚してこの世界を塗り替える、世界構築魔術の最大奥義とされる。作中で完全に発動したのは、かつてリリスがこの世界に送り込まれた際に、その余波で生じた崩壊現象を抑え込むべくアナスタシアが行使した一度のみ。彼女の場合は終焉世界への鍵となる「終焉」のテーマを有していた為、「指定した対象を終焉図書館に転生させて永遠に幽閉する」という形で発現させていた。代償として彼女は世界における存在を失い、終焉図書館に転生することとなったが、リリスが使用した際にどの様な代償が発生するのかは明確になっていない。
- 聖魔崩界(アル・シャイターン)
- 「憤怒」の魔道極法。存在そのものを崩壊させる概念世界を構築する魔術だが、作中で登場したのは対象を世界そのものから局地的なものへと狭めた限定版の『堕天・聖魔崩界(ロスト・アル=シャイターン)』のみ。術者は代償として肉体の一部が崩壊することが確認されているが、完全版の行使にどれ程の負担がかかるのかは明らかにされていない。また、作中では「深闇の女神」復活まで辿り着いてしまった世界で独り生き残った聖が、最適解を探す為に時間をループする際にもこの術を完全版で行使している事が確認されている。
- 夢幻限界(ア・マイモン)
- 「強欲」の魔道極法。現実世界と夢の世界、幻の世界の境界を取り払ってしまう、世界構築の究極の一つ。夢の様でありながら確たる自己を確立した者だけが使用できるとされており、実体と幻体、真実と虚実、思想と空想を全て唯一のものにしてしまうが、その負荷は壮絶なものとなる。作中で使用されたのは限定版の『夢遊奏・夢幻限界(パラソムニア・アマイモン)』だが、これだけでも相手を何が夢なのかも定かではない無限の夢に幽閉することが出来る。作中で限定版を使用したユイには特に代償に苦しんでいる様子は見られないが、これは「天」というよりも「神」の資質に近い彼女の才能ゆえとのこと。
- 聖天失界(ロスト・サマエル)
- 「虚飾」の魔道極法。開発者は大魔公セレスティア。小説版第三巻に登場したイレギュラーな魔道極法であり、その効果は失われた次元へと回帰する世界構築。この術を行使する代償は術者の存在時間及び存在世界だけが完全消滅することだが、この際に「世界の修正力」によって消え去った分の時間と世界が復元される。この代償によってセレスは「棺から目覚めてアラタと出会い」「ノルニルの巨人から彼らを救う為に魔道極法を行使する」までの僅か一日という時間を無限に繰り返す輪廻の牢獄に自らを置き、その巻き戻しに巻き込んだ「ノルニルの巨人」を永遠に封じ続けていた。最終的に、アラタたちの尽力によってこの無限ループは解消されている。
- 天帝極法(ゼニス・クレスト)
- 本編23巻で登場した、正体不明の概念世界構築魔術のカテゴリー。その世界を塗り替える・破壊するといった形で発動する魔道極法とは似て非なる魔道であり、発動することで完全に隔絶された一つの世界を具象化する性質を有する模様。本編では下記の一種類しか確認されていない為、その詳細は殆んど分かっていない。
- 黒帝焰界(レーヴァテイン)
- 「憤怒」の「天」属性に分類される天帝極法。化身となった魔道士は、春日聖。
- 対魔王兵器の究極形として、本編初期からマスター・リベルが目指していた極地。現「世界樹の巫女」である聖の魂と、九つの「邪神鍵」を贄とすることで完成に至った。
- 作中では世界樹を炎滅させるもの、という表現がされており、対天、対神、対魔王などの複数の属性特攻を有していることが伺えるが、その詳細は不明。剣の形で具現化しているが、完全に外界と隔絶された内部世界には永遠に世界を灼き続ける黒焰が満ちており、接続した者は孤独の中で永劫の責め苦を味わうことになる。この焰こそが、化身となった聖の記憶そのものとのこと。
- 神話武装
- 神話・伝承で語られている伝説の武器で、世界のどこかで封じられている。神話の持つ「伝承」をそのまま「能力」として使用できる以外に、所持しているだけでも所持者の魔力や身体能力を向上させる効果もある。それぞれの武装には個々に対応したテーマが存在し、それにちなんだ特殊能力を保持している。これは必ずしも習得したテーマと一致している必要は無いが、武装によっては同一のテーマを持つことが能力解放する条件となっているものもあり、その違いは様々。魔道士は大抵1つの神話武装を使いこなすので精一杯とされるが、ルーグは魔王因子の力を使うことで3種の神話武装を駆使し、トリニティに達した。
- 神話武装は「伝承のどの部分を抽出しているか」で能力が決まる為、同名ながら違う能力を備えた神話武装が複数同時に存在することもあり得るとされる。また、一部のそれは特に強力で純粋に原典に近い能力を再現しているとして始祖秘宝の名で呼ばれており、本編ではアルファベットで名称が表記される形で差別化される。
- 以下は、作中に登場する中でも特に重要なものを記す。
- 創造武装(パルタムアーム)「魔槍ゲイボルグ」
- 「憤怒」の神話武装の一種で、使用者の聖儀術を強めると同時に、身体能力も武装の達人クラスにまで達する。所持契約の際には「誓約」を必須とし、形態に関係なく「誓約」に違反した場合、所持者の心臓が貫かれる呪いがかけられる。一般の魔道士が持つだけで、達人クラスまで能力を引き上げるため、トリニティセブン級の魔道士がその槍を持てば、さまざまな敵対者を屠る脅威となりうる。また、武装固有のスキルとして所有者やその仲間を自動的に守る「完全防御」が備わっている。
- 戦神武装(オーディンアーム)「神王槍グングニル」
- 対魔王兵器の一種。魔槍ゲイボルグの封印を解くことで起動する真の姿であり、かつての大魔公オーディーンの異名たる“戦神”の名を宿すことで更なる力が開示されているとされる。「神」の名と特別な役割を与えられて天の裁定者により地上へ齎された武装の一つであり、このグングニルの場合はアリンと聖という、現「世界樹の巫女」の為の専用武装となっている。
- 封印解放当初はアリンが完全には「勝利」のテーマを制御出来ていなかったこともあり、ユイが「重唱術」及び「聖儀術」で補助している空間でのみ使用することが出来ていた。神曲門編でアリンがマスター・リベルの調整を受けてからは、アリン単独での発動が可能となっている。
- 勇気武装(ヴァータスアーム)「光穿槍ブリューナク」
- 誠意武装(フェイスアーム)「光斬剣フラガラッハ」
- 解放武装(ソルヴォアーム)「光剣翼クラウソラス」
- ルーグが所有する神話武装で、元は天空図書館に封じられていた物。この内、フラガラッハは治癒不可能な形で相手の攻撃を反射する最高位のカウンター「絶対報復」の能力を有していることが判明済み。クラウソラスは所有者に飛行能力を与える為、比較的多く登場している。
- 禁忌武装「ムラサメ」
- 派生作品「レヴィ忍伝」に登場する嫉妬の神話武装であり、「死」を操り持ち主の命と魂を糧にあらゆる魔を斬るとも謳われる伝説級の高位武装。当初から姿も見せないままに街を丸ごと一つ世界構築で用意するという魔王クラスの如き能力を見せたが、実は他ならぬシャルムこそがムラサメと魔道融合した存在だったことが判明。独自に魔王因子を内蔵している事も併せて判明し、レヴィを汚染して魔力を奪って見せた。
- その後、同じ「死」の使い手として竜姫を主に選ぶが、彼女が追い込まれるのに合わせて密かに協力関係を築いていた竜貴に所有者を移す。竜貴とレヴィらの最終決戦では途中まで竜貴の武器として振るわれるものの、最後は竜姫に味方して影魔の里の人間の魂の力を彼女に貸すような素振りを見せた。
- その正体は、かつて竜貴の手によってムラサメとシャルムが魔道融合させられた存在であり、二人分の自我が共存していた。竜貴が元のムラサメを入手した経緯そのものは不明なままだが、己の主として最強の嫉妬魔道士を探したいムラサメとレヴィの殺し方を探りたいシャルム、そしてレヴィから邪眼を奪いたかった竜貴という三者の思惑が重なって、当初は一般生徒としてビブリア学園に通っていたことが判明している。
- 始祖秘宝「Gleipnir(グレイプニール)」
- 派生作品「リーゼ・クロニクル」に登場する怠惰の秘宝であり、所有者を全時空の超越者とする程の絶大な時空操作能力を持った神狼の縛鎖で、アーシャが終焉の魔獣を手懐ける為に使ったものとは別の武装。経緯は不明ながらかつてリーゼとセリナが過ごしていた二人の叔父夫婦の屋敷の地下に封印されており、この神話武装の存在が彼女たちの故郷が壊滅する原因となった。
- 本編時空では魔物の襲撃をアリエスが阻止して以降その在処は不明なままだが、β時空ではこの武装を確認しに戻ってしまった事がセリナの死に繋がってしまった。彼女を生かす為にリーゼによって自覚をさせないまま魔道融合させられていたが、作中では遂に限界を迎えてセリナのテーマと意識を僅かに残す神話武装へと戻ってしまう。
- 「リーゼ・クロニクル」終盤にて、暴走したクロノスと時空の崩壊を計測し切る為に「全ての時空のリーゼの演算能力を直結する」べく、β時空のリーゼがその身を融合させた。全てが修復されたβ時空においては、純粋な神話武装の状態でこの時空の彼女に所有されている。
- 魔王兵器
- 真の魔王が所持した時、世界の崩壊が始まるとされる伝説の魔道書同様に存在しないものとされていたほどの武器。神話武装の一種ではあるが、魔王兵器の封印は「真の魔王」の資格者にしか解けず、魔王因子を所持していれば誰でも扱えるわけではない。
- 使用には3つ以上の書庫を取得する必要があり、不足している場合は使用者の魔力を暴走させることで果てしない力を補おうとする。独自の思考を持っており、魔王の補佐が可能で、人間体に変化することも可能。現在派生作品も含めて三振りが確認されており、その全てが「神曲」におけるコーキュートスに由来する名称を与えられている。
- また、無数の時空の中でただ一人の所有者が明確に定められている一方で、真の魔王化に達した魔王であれば能力次第ではある程度使いこなす事が出来るのも特徴の一つ。武装名に冠する固有の色彩についても、魔王兵器を所有可能な程の魔王の手に渡った場合はその魔王の色へと変化する事が示唆されている。
- 支配武装(インペルアーム)「黒皇剣ジュデッカ」
- 声 - 伊藤静[8]
- 天空図書館の2つの魔王兵器のうちの1つ。所有者は春日アラタ。使用条件は「トリニティに達していること」、「支配をテーマにしていること」、「魔王因子を持っていること」。いずれの世界においても、原則としてアストラル・トリニティこと春日アラタにしか扱えないことを意味している。
- 回収した時点ではアラタがトリニティに達していなかったため、ジュデッカの解析の際にエラーが発生し、暴走(魔王化)へつながった。使用者以外が触れた場合、その者の魔力を吸収する。
- 『第四の門』を具現する魔王兵器であり、持ち主を『トリニティを超える者』にする力を秘めているとされる。春日アラタの数秘術取得後は無事に使用者として認められ、それにより魔力の使い方の向上およびジュデッカの補佐により魔術の複数同時使用が可能になった。
- 人造魔王であるラスト・トリニティは、己の錬金術のみでこのジュデッカを参考にした自身専用の魔王兵器の錬成を成し遂げている。これは謂わば「白皇剣ジュデッカ」とでも言うべき武装であるが、下記のアンテノーラの場合と同じで、仮初の顕現を果たしたレプリカの様な扱いである模様。
- 虚無武装(ヴァニタスアーム)「赫皇剣カイーナ」
- 天空図書館に2つある魔王兵器の1つ。所有者はアビィス・トリニティ。
- 『魔王兵器』と呼ばれる、魔王に達した魔道士専用の武具の1つ。所持および使用できるのは原則として『赫の魔王』でもある『アビィス・トリニティ』のみである。
- 元々はアビィス・トリニティの世界に存在していたが、アビィスが自身の世界を滅ぼしたことで時空・次元・世界を渡り、天空図書館に封印されることとなった。
- 『第一の門』を具現する魔王兵器であり、その持ち主を『世界を超える者』にする力を秘めているとされる。元々はジュデッカ同様、所有者であるアビィスとは別個の自我を有していたが、世界が全て虚無に沈んだ際にその人格をほぼ喪失しており、本編登場時点で機能のみを残す状態だった模様。消滅寸前のアビィスがスムーズに魔道融合出来た件にもこの辺りの事情が絡み、彼が魔王兵器の化身と化した時点で本来のカイーナの人格は完全に失われている。
- 「蒼皇剣アンテノーラ」
- 派生作品「リーゼ・クロニクル」及び「アナスタシア聖伝」に登場する魔王兵器。所有者はクロノス・トリニティ、魔王騎士パンドーラ、そしてアナスタシス・トリニティ。
- 初登場は「リーゼ・クロニクル」第3巻。β時空において、怠惰の魔王として覚醒したアラタが数秘術によって「魔王兵器を手に入れる可能性」を計測し、世界を越えて呼び寄せた魔王兵器の一振り。彼が最初から怠惰の魔王となる世界に存在していたと思われるが、その詳細は明らかになっていない。
- 『第二の門』を具現する魔王兵器だが、その具体的な能力は不明。作中では、これを入手したクロノスが時空構築とその対消滅を攻撃に転用する程の演算能力を見せている。
- 派生作品「アナスタシア聖伝」では、「終焉」を訪れた現・色欲の裁定者によって仮初の形で用意されたものが魔王騎士パンドーラに預けられ、「偽蒼剣アンテノーラ」として具現化。本来一介の魔王騎士には過ぎた力であったが、パンドーラは自分以外の魔王因子に干渉する固有能力を持っていた為、行使の代償をある程度他の魔王騎士に肩代わりさせることで使役していた。自身を救う為に犠牲になろうとするパンドーラから制御権を奪う形でアナスタシアが入手し、それをトリガーとして魔王アナスタシス・トリニティが覚醒している。
- 派生モバイルゲーム「トリニティセブン -夢幻図書館と第7の太陽-」では、「偽紫剣アンテノーラ」として登場した。
- 魔道具
- 魔道書や魔道器、神話武装の類いではないが、確かに神秘を秘めた道具の総称。作中では、派生作品「リーゼクロニクル」でアリエスが所有していた翼型の飛行ユニットなどが該当する。
- 顕現装束
- 魔王因子を利用したメイガスモードの高位変換であると同時に、その名前はそれぞれの「書庫」に対応した悪魔の名称を冠する、その「書庫」の最高位魔道の別称ともなっている。これを身に纏った者はその「書庫」の魔道の根源に達して極めたとして、対応「書庫」内に存在する様々な魔道を行使することが可能になるとされる。
- 原則的には魔王因子を持った魔王候補でなければ身に纏うことは出来ない仕組みだが、小説版第三巻では「黄昏図書館」という特殊な環境下に封じられたトリニティセブンの面々が長い時間を内部世界で研究に費やすことで、魔王因子を持たないメンバーも含めた全員で七書庫全てのそれを纏うことに成功している。
- 「魔を極めた者」として、この領域に辿り着いた魔道士は「魔人」とも称される。理屈の上では女性魔道士専用の形態という訳でもない為、性別ごとに別デザインが存在する模様。また、同性・同「書庫」の魔人であっても、リリスとアナスタシアのように顕現装束のデザインには個人差がある事が確認されている。
- セイタン
- 「憤怒」に対応した悪魔の名称にして、それを司る最高位魔道の別称。セイタン・フォームを纏うことができ、装着者は「憤怒の魔人(セイタンスレイヴ)」とも称される。作中では聖のみが身に付けているが、小説版では聖と共にアリンもこれを身に纏うことに成功した。
- アエーシャマ
- 「色欲」に対応した悪魔の名称にして、それを司る最高位魔道の別称。アエーシャマ・フォームを纏うことができ、装着者は「色欲の魔人(アエーシャマスレイヴ)」とも称される。作中ではアビィス・トリニティが自身の力を取り戻すため、強制的にリリスに纏わせている[注 29]。また、派生作品「アナスタシア聖伝」では、魔王として覚醒したアナも身に纏っている。
- ベルフェゴール
- 「怠惰」に対応した悪魔の名称にして、それを司る最高位魔道の別称。ベルフェゴール・フォームを纏うことができ、装着者は「怠惰の魔人(ベルフェゴールスレイヴ)」とも称される。作中では神曲門編でリーゼが披露したが、後に派生作品「リーゼ・クロニクル」において、一番初めに彼女がこれを纏ったのはβ時空であったことが明かされている。
- リュシフェル、レヴィアタン、ベールゼバル、マハザエル
- それぞれが「傲慢」、「嫉妬」、「暴食」、「強欲」に対応した悪魔の名称にして、それを司る最高位魔道の別称。本編では登場しておらず、小説版第三巻の極めて例外的な環境でのみ、ミラ・レヴィ・アキオ・ユイが身に纏うことに成功している。
- 秘宝巫女
- 「スプリガン」と称される女性たちのこと。秘宝や古代魔術の遺産が存在している遺跡を守護する一族で、その封印を破られないように守ることを使命とする。
- 元々、高い魔力を持つ一族で、あらゆる高位魔術を駆使することでも有名である。アキオの家系は代々「真言術」を継承しており、彼女の母も腕が立つ実力を持っていた。「神」と呼ばれる存在から、その使命を賜ったとも言われ、秘宝巫女は信仰心の強い者が多い。かつては世界中の遺跡に存在していたとされるが、今ではその数が急激に減少してしまった。
- 最後の鍵(ザ・ラストキー)
- 異世界とをつなぐ力を持っているとされる概念武装。リリスの場合、自分が生まれた世界と異世界をつなぐ力を持っているが、彼女が生まれた世界はすでに魔王の手で滅ぼされているため、仮につないだとしても異世界間同士の移動は不可能。あらゆる伝説や伝承にも記されており、理想郷や桃源郷、霊界にもつなげられるといわれている。真の「最後の鍵」はあらゆる異世界への扉を開くとされ、その存在は「鍵」で「扉」にもなりえる。
- 世界との繋がりが深い為、「最後の鍵」が死亡すると連鎖的にその世界自体が崩壊する危険性も存在している。
- 概念機構(イデアフレーム)
- あらゆる世界、あらゆる次元の根源たる「世界記録(アカシック・レコード)」に存在するとされる、「あらゆるものの原型」とされるもの。これに干渉する事であらゆる属性を概念レベルで書き換える事が可能で、例として作中では裁定者たるマリスが自らに「全ての魔術は己に影響を与えない」という属性を常時付与している。
- 自身の概念を改変する行為は存在の書き換えに等しい為、多くの場合はその変容に耐え切れずに一瞬で消滅してしまう。その為、概念機構に対する直接干渉は、古代魔術の中でも最難関に位置付けられているとされる。
世界観
- 世界樹
- 本作の世界観の根幹を成す概念であり、本編の舞台となる世界を含めた無限の平行世界を内包し、その誕生と消滅のプロセスを制御している天の塔。この塔から伸びる無数の枝葉の一つ一つに、世界≒時空が存在する形となっている[注 30]。世界は次々に生まれ、また滅んでいくサイクルがシステムとして確立しており、各世界に必ず存在する魔王とトリニティセブンはその最終フェーズを担うパーツに過ぎないとも言える。
- 無数の世界の中には極めて近しい歴史を辿った関係性のものもあれば、大きく違う歴史を辿る世界も存在しており、その在り方は多種多様。各平行時空に存在する同位体についても、「同じ名前や似た名前、似た人生を歩んだ別人同士」という場合もあれば「姿や魂が近しいだけの、書庫やテーマさえ全く違う別人」、或いは「魔道士でさえない一般人」という場合もあり得る。ただし、中にはごく少数ながら「たった一つしか存在しない特別な世界」も存在しており、後述の天界や「終焉」、「神曲門」世界などが該当するとのこと。
- このシステムの管理・統制を担っていたが故に、かつての虚飾の裁定者にして魔道王たるセレスティアは「世界樹の巫女」と呼ばれていた。
- 魔王
- アラタをはじめとする、世界の終わりを担う装置にして病。その素養は魔王因子と呼ばれる結晶体の形で魔道士に宿っており、この因子を持ちながら人間としての自我を保っている者を「魔王候補」と呼称するほか、因子自体に人格を乗っ取られて世界を滅ぼす装置と成り果てた者を「覚醒魔王」等と称することもある。
- 魔王因子自体は魔道遺跡等に封印されたものを発掘する事でも入手可能だが、並大抵の魔道士では精神や肉体が耐え切れずに暴走・崩壊してしまう。しかし一方で、負荷に耐えられる者であれば魔王候補となることで後述の神曲門世界からの強大な魔力供給を受け、三つのテーマが取得可能となったり、三つの神話武装を使いこなせるようになるなど、大幅な強化が可能。そして、その様な後天的なプロセス無しに生まれつき魔王因子を宿したアラタやアビィスの様な魔王候補は、本来の意味でのその世界の終末装置としての役割を与えられているとされる。彼らは己の供たるトリニティセブンと出会う事で、その力を奪う、殺害する、支配して従えると言ったそれぞれのやり方で例外無く覚醒への道を辿っていく。また、魔王が完全覚醒を果たせば、その力は魔術を超えて世界法則を書き換える程の「魔法」に到達する例も多く、その力は死後も魔王能力(デモンズギフト)の形で因子に残留している模様[注 31]。
- 覚醒し世界を滅ぼすに至った魔王は、最終的に己自身をも滅ぼして魔王因子だけの存在となり、後述の「終焉」に辿り着くことで唯一死後のみは安息が与えられる。ただし、魔王の安息を守護する「復活の聖女」が呼びかけた場合には、魔王騎士として活動する事が可能となっている。
- 世界を滅ぼす一方で、その存在は世界に君臨する支配者でもあり、それらの頂点にはあらゆる時空を睥睨する大魔王が存在する。大魔王の魔王因子は「魔王」という概念そのものの象徴として魔王真核の名で呼ばれており、これは全時空にただ一つしか存在しない。全てを司り、全てに拒絶する神宝とされているが、大魔道大戦の折にセレスティアが封印を施してからは、彼女の残留思念が真に認める者でなければその機能は使用不可能となっていた。
- 派生作品「アナスタシア聖伝」ではアストラル・トリニティの口から「真の魔王」となる為の条件も語られており、その具体的な内容は「魔王因子を有した魔道士が、完全体・精神体・魔力体という三位一体(トリニティ)の魂を獲得する」こと。この領域に至った魔王は、作中では大魔王ディース・トリニティ、アビィス及びラストと一体化したアラタ、そしてアナスタシス・トリニティのみが該当している。
- 英雄
- 魔王と対をなす、世界を滅びから救う装置にして薬。その素養は英雄因子と呼称される形で魔道士に宿っているが、魔王因子と違って存在そのものと完全に一体化した素質である為、切り離す事は不可能となっている。この因子を持ちながら人間としての自我を保っている者を、「英雄候補」と呼称する。
- 「誰よりも普通で、誰よりも平凡で、誰よりもただ真面目に努力をし続けた」者に、“だからこそ”誰よりも相応しいとして宿る特殊な才能。特筆すべきは未覚醒状態でも機能する程の不死性であり、その本質はあらゆる死を乗り越えて幾度でも立ち上がり、世界を滅ぼす脅威に立ち向かい続ける宿命を背負うこと。死亡回数を重ねて“死”を乗り越える度に蘇生までの時間を短縮することが出来るが、並大抵の英雄ではその過程で精神が崩壊してしまうため、何千何万という死を乗り越えて一瞬で蘇生する程の境地に到達出来るものは数少ない。
- 魔王や神々といった世界を脅かす存在に対する防衛装置である為、完全に覚醒すれば魔王同様に人間らしい自我を失い、ただ世界の敵を滅ぼす装置に成り果てるとされる。そして魔王の対存在である為に、英雄候補がトリニティセブンとしての資格を有する場合、覚醒を果たせば魔王の供たるトリニティセブンの資格と魔道極法を手放さなくてはならない。
- 大魔公(パラディン)クラス
- 単純な強さを示す位階ではなく、世界の節目で後述の裁定者が選定する「次代の裁定者候補」を総称したクラス。「真理」に到達した事で存在自体が法則寄りの「天」属性に傾いており、『聖櫃』への接続能力や一つの世界の内に留まらない知覚能力、世界法則を書き換える程の魔術=魔法などを獲得している。
- 現役の裁定者による任命制だが、選定基準は魔力の強さ、研究成果、才能、魂の質等と様々である模様。あくまで裁定者の候補である為、同一の『聖櫃』に接続可能な大魔公は各地上世界・天界を問わず同時に複数名存在出来るが、理論上「嫉妬」の大魔公は存在しない。作中では「大魔公クラスの魔道書」と呼ばれる高位の魔道書を所有している例も見られるが、全ての大魔公が同様かは判明していない。
- 大魔公、或いは下記の裁定者が「天」の属性を放棄する行為は「堕天」と呼ばれ、そうなった魔道士を「堕天使」と呼称する。これは自らの意思で成す場合もあれば、何らかのペナルティとして強制的に行われる場合も存在する模様。大魔公クラスではない天界の住人にも適用されるのかどうかは、現時点では不明となっている。
- 裁定者
- 「天の裁定者」とも呼称される、全時空・全世界に存在する大魔公の頂点。各『聖櫃』につき一人、つまり最大でも十二人しか存在せず、裁定者のみが集う会合では十二星座のレリーフを刻まれた席がそれぞれに割り当てられている[注 32]。「天翼」と「王冠」、そして「神衣」を有している模様。
- 天界を主な活動拠点として、世界樹のシステム下にある世界の誕生と滅びのサイクルを見守る存在。場合によっては魔王討伐を行ったり、何かしらの咎を負った天界人を堕天させる役目なども負っているが、必ずしも常に天界で過ごさなくてはいけない訳ではない。また、絶大な力を持ちながらも、ただの大魔公に比べると世界に対して直接的に介入する際に一定の制限を受けている模様。事実上の魔道士の頂点だが、これはつまり全時空のどの魔道士よりも「人」の道を外れて一般的な倫理観が欠如した存在という事でもあり、己のテーマとその研究には抗えないと言われている。そして同時に、その存在は「人」から法則寄りの「天」へと完全な移行を果たしており、人間としての存在性は失われている。
- 全員が「魔法」を習得しており、戦闘向きか否か等で個人差こそあれ大魔王に比肩し得る実力者揃いだが、流石に「神」に匹敵する程ではないとのこと。普段は仕舞っているが、有する天翼を広げた様を指して「天使」と呼称される事も多い。
- 作中では、過去に裁定者であった人物が別の名前で登場したり、名前だけで語られる事も多い。現在判明している元裁定者は、「傲慢」のルシフェル公、「憤怒」のオーディーン公及びビブリアの先代であるアザゼル公、「怠惰」のピュータゴラース公、「色欲」のホーエンハイム公及びアルル・アザゼル公、そして「虚飾」のセレスティア公の七名。
- 天人(てんじん/てんにん)
- 裁定者の血族を指す名称。「真理」に到達した魔道士の子孫である為、「人」として生まれながらも法則寄りの存在性を有している。この為「最後の鍵(ザ・ラストキー)」の性質を有する者が出現し易く、また「魔法」を獲得し易いともされている。
- 枢機(カルディナリス)クラス
- 魔道士の最高位「大魔公」に次ぐ魔力を持つ。生まれつき魔力を宿していることが多い反面、その制御が難しく、「大魔公」に上りつめることができない。その結果、魔力が暴走して消滅もしくは魔物化することが多い。
- 天界
- 世界樹のシステム下において、ただ一つしか存在しない特別な世界の一つ。地上世界からは原則知覚できない場所に存在しており、裁定者や大魔公、そしてそれ以外の天人たちが暮らしている。
- 終焉
- 世界樹のシステム下において、ただ一つしか存在しない特別な世界の一つ。「終焉図書館」とも呼称される世界の最果てであり、天の塔たる世界樹の最下端に位置している。詳細は、下記の「終焉」を参照。
- 神曲門(ダンテズゲート)
- 世界樹のシステム下において、ただ一つしか存在しない特別な世界の一つ。世界の何処かに存在する巨大な門と、それを越えた先に在る世界を纏めた呼称であり、神曲で語られる地獄に近似した九つの世界(≒次元)による連結構造となっている。
- 入口となる門は稀にただ一つの地上世界と繋がる仕様で、それ以外の期間はどの世界からも断絶した状態であるため、たとえ裁定者であっても干渉する事は出来ない[注 33]。また、門自体も完全な一方通行であり、大魔道大戦からの永きに渡り、この門を越えた後に戻ってきた魔道士は存在しなかった。「書庫(アーカイブ)」の本体もこの神曲門のどこかに存在するとされているが、詳細は不明。
- 第一圏「冥界図書館(アケローン)」、第二圏「愛欲者の地獄」、第七圏「暴力者の圏」、第八圏「悪意図書館(マリシャス・ライブラリー)」と言った世界から構成されているが、各圏を移動する手段は非常に限定的。特に、大魔王ディース・トリニティが座す最下層の第九圏については、一つ手前の第八圏からのみ移動出来る仕様となっている。大魔王の座がアラタに移ってからは本編時空と常時接続状態となり、現在は自由な行き来が可能となった。
- 世界自体が魔王との繋がりが深く、魔王因子の保有者に供給される魔力は次元を超えてこの世界から齎されている。ディース・トリニティが最下層に封印される以前については、作中では明らかにされていない。
- 図書館(ライブラリー)
- 世界各地に存在する魔道遺跡の総称であり、魔王によって滅びを迎えた他の時空の残滓であるとも文字通り異世界の図書館であるとも言われている。それ自体が小さな一つの世界であり、内部には世界に関する禁断の知識や神話武装や魔術の奥義、そして魔王因子が封印されていることが多いものの、一方で強力な魔物が生息する迷宮と化している例も多いとのこと。また、例外としてこの世界の魔道士の手によって人工的に造られたものや、魔術によって構築された仮初の空間としてのそれも登場する。以下は、作中でも特に重要なものを記す。
- 永劫図書館
- 王立ビブリア学園に封印されていた遺跡であり、かつて数秘術の始祖ピュータゴラースによって造られた時空概念の外にある特殊な図書館。本編時点ですでに廃墟となっており、関係する秘密は無いと思われていたが、世界を破滅へ導く「魔王の因子」が封印されており魔道士がそれを抵触することは禁忌となっていた。また、特徴としてあらゆる未来と過去を「在ったこと」にする為、派生作品「リーゼ・クロニクル」では時空の修復に伴い一度は存在が失われた筈のアリエスが復活している。
- 天空図書館
- 王立ビブリア学園付近の廃墟で、上空に浮遊する遺跡。直下にはかつてアキオの故郷でもある街があったが、天空図書館の古代兵器によってアキオ以外の全てが消滅させられた。結界によって肉眼では見えないようになっており、魔王因子に反応し、結界を破ろうとする者に対し迎撃を行ってくる。ルーグの神話武装もここに封印されていたもの。
- 古より天空に在り世界の全てを見守り、叡智を司ると語り継がれており、ビブリア学園長曰く、魔王に関する知識が眠っている。他にも多くの古代兵器が封じられている。一度中に入れば魔道昇降機でしか外に出られないほか、図書館の内部には魔王因子を持つ者に対し魔力の流れを乱す攻撃を行う巡回セキュリティが存在する。防衛機構の最たるものが限定召喚された異世界魔王アビィスだったが、彼は作中でアラタに敗北することで魔王としては消滅し、現在は魔王兵器カイーナの化身として地上で自由に暮らしている。
- 終焉図書館
- あらゆる時空において己の世界を滅ぼした魔王が、遂には自身をも滅ぼして魔王因子のみと成り果てた後に辿り着くという世界の最果ての地。世界を滅ぼすシステムである魔王に死後唯一与えられる安息の地であり、ここに辿り着く為には失われた色欲のテーマ「終焉(ターミナス)」が必要不可欠であるとされる。別名「終焉世界」。上記の世界樹システムの中では数少ない、“同種の世界が存在しない世界”のうちの一つ。
- 本編の17年前にアナスタシアがこの世界から消滅した際に、肉体も存在も失った魂だけの存在として転生した世界。魔王にとって彼女は自分たちの安息を守ってくれる聖女である為、彼女が求めた場合にのみ空っぽの鎧に宿る魔王騎士として彼女に助力するシステムになっている。のちに大魔公となったアーシャが封印を解いてアナの魂を迎えに来てからは、地上と限定的に直通の道を構築した上で、彼女たちの本拠地として使われていた。
- 本編の一連の事件を経て、確たる存在を取り戻した彼女によって再び封印を施されている。
- 悠久図書館
- 小説版第二巻及び劇場版第一弾、そして本編17以降で登場する空間であり、錬金術の始祖ホーエンハイムによって造られた人工の図書館。全てが滅んだ先の未来や、超古代文明が栄えた過去、或いは時の最果てとも謳われる場所とされる。
- 小説版及び劇場版で登場したのは、封印されていたラスト・トリニティがアナスタシアの誘導で目覚めるのと同時にビブリア学園の立地を模倣して表出したものであり、核となるエリアを中心に複数の錬金術によるトラップが仕込まれ数多くの魔物も内包していたが、事件解決と同時に消滅している。
- 本編では、神曲門内部の第七圏において、かつてのホーエンハイムであるリビックが自身の本拠地として構築したものが登場。カグナッツォの転移によってアラタとリリス、そしてリリムを迎え入れ、彼を試すべく戦闘を行った。また、残り百体近い始祖型ラスト・トリニティのスペアの肉体もここに保管されている。
- 魔王図書館
- 大魔王ディース・トリニティが保有する究極のアーティファクトであり、単に魔王城とも称される。図書館の名を冠してはいるが、これは地上風に表現した名称に過ぎず、その本質はディースが居住する本拠地としての城の下部に地続きで存在する超巨大な構造物。複数の竜頭と魔力捕食用の触手などを備えた、大魔道大戦時におけるディースの切り札とされる。
- これまでディースが捕食してきた無数の魔道士たちの魔力でその存在が構成されており、十二個存在する竜頭の一つ一つに十二魔将と完全に同一の専門術式及びテーマ、そして魔力を宿している。魔力に至っては全盛期のそれを再現している為、十二魔将側の消耗によっては本体よりこちらの方が強力という事態になることも。十二魔将の多くがアラタ側に味方したことで、最終手段として全能力を解放し、彼らを相手取った。
- 魔道学園
- 王立ビブリア学園を含め、本作の世界には5つの魔道学園が存在する。そのうち、王立校はビブリア学園、リベル学園、アカーシャ学園の3つ。世界で認められた「大魔公」レベルの者が学園長に就く。学園ごとに魔道研究の方針が異なるため、協力関係になることは皆無。
- 学園は遺跡や神聖な場所の跡地に建設されるため、その場所に関する謎が多い。王立ビブリア学園も太古の遺跡に建設されたため、地下の巨大迷宮など未解明な場所がある。
- 王立ビブリア学園
- 各国からの資金供給により運営されている、全寮制の超秘密教育機関。極秘裏で未解決事件や魔道的事件を調査・解決するための魔道士(メイガス)を育成する。また、敷地内には特別療養を目的に造られた露天風呂施設(温泉)もある。
- 王立図書館検閲官(グリモワールセキュリティ)
- 「崩壊現象」を完全に除去するために任命された集団。王立ビブリア学園の在校生の中から優秀な魔道士が選任され、さらにその中から、首席検閲官および次席・参席が、学園内で単一魔道に精通した「トリニティセブン」から選任される。現在においては首席をミラ、次席をアラタ(リーゼの代わり)、参席をアキオが担当している。世界のどこかで「崩壊現象」が発生、または発生が予想される場合に派遣され、それを破壊・停止することが主な任務である。
- 現在、世界中で危険レベルの高い「崩壊現象」が発生しており、ミラとアキオの二人が任務に就くことがほとんどとなっている。構成員の数は多くないものの、公表されてはいない。
- 焚書部隊
- 派生作品「トリニティセブン -リヴィジョン-」に登場する王立ビブリア学園所属の魔道士チームの一つで、隊長は常道スミス。特に危険で邪悪な魔道書を消滅させる事を任務として、各地に派遣されている。王立図書館検閲官との間に上下関係等があるのかについては、現在までの時点で明かされていない。
- 王立リベル(魔道)学園
- 全世界にある王立魔道学園の1つ。学園長は王立ビブリア学園と同じく「大魔公」レベルの者が就いていた。この学園には「トリニティセブン」に相当する魔道士はいなかったものの、魔道に関する宝物が収められており、「魔道具」の研究に関しては他の魔道学園の追随を許さなかった。現在は建物や敷地を含めて消滅し、廃墟が残るのみである。
- 福音探究会(イシュ・カリオテ)
- 元・王立リベル学園のマスターリベルをはじめ、春日聖やルーグなどの魔道士が所属する集団。王立リベル学園を自主的に崩壊させている。「魔王討伐」を目的とし、この世界が魔王によって滅ぼされる前に魔王を滅ぼし、「世界を生まれ変わらせない」という概念を覆して世界を作り直す活動を主としている。
- 人数や規模など素性は不明だが、全ての魔道士が「魔王因子」を宿していることや、何かしらの方法で3つの魔道「トリニティ」に達していることから、禁忌の手法を用いているものと見られる。現在はトリニティセブンに復帰しているリーゼも、かつてはこの集団に所属していた。
- 王立アカーシャ学園
- 王立魔道学園の1つであり、学園長も同様に「大魔公」であるマスター・アカーシャが務める。様々な物品に対する付与魔術の研究が盛んに行われており、伝説級の武具・宝物の類が数多く集められている。17年前の時点ではエーテリアが大魔公として学園長の地位に就いていたが、現在はアーシャがその跡を継いだ。学園長には初代アカーシャが造ったともされる異空間の宝物庫「虚空図書館」の展開資格が伝わっており、現実世界に対して120倍の速度で時間が流れるここはアーシャ本人やアラタ、そしてミラの修業にも使われている。
- 神
- 別名「魔神クラス」とも称される、別次元かつ超高次元の概念存在。現時点で四柱の神々が確認されており、その全てが超巨大な肉体を持つ「巨人」の姿を取っている。
- 肉体のサイズに相応しい巨大かつ高性能な頭脳と無限の魔力、そして人にはまず辿り着けない純粋な概念である「単一テーマ」を有しており、超常の力を持つ魔道士をしても敵わない存在。内包している力は複数の世界を隔てていても尚視認が可能な程に強大であり、意識を向けられていなくても世界が軋み、明確に認識されてしまえばそれだけでトリニティセブン級の魔道士が余さず封じられてしまう程に隔絶している。
- 大魔道大戦の折に大魔王ディース・トリニティによって召喚されて猛威を振るったが、当時の魔道士たちの犠牲によって退けられ、主神たる「深闇の女神」に至ってはセレスの消滅と引き換えに「憂鬱」の書庫と共に何処かに封印されていた。小説版では「大戦の折に大きく数を減らして、異次元の彼方である天界で細々と暮らしている」という言及と共に神を指して「天界人」との呼称が用いられているが、この例における天界が上記の世界樹のシステム下における天界と同一かどうかは不明となっている。
- 邪神
- 醜悪な姿と強大な魔力を伴った怪物で、サイズは人間大から非常に巨大なものまで様々な個体が存在する。「神」の名を持っていても、「神」そのものではない。
- 「女神たち」と称される神のいずれかによって生み出された落とし子が、遠く忘れ去られた世界で相互捕食の末により強大な「生命体」となったもの。従来の法則に生きる人間とは全く別の法則を帯びた異次元存在である為、それを上手く解析する事が出来れば恩恵を得られるとされるが、大抵の人間は膨大な異次元の情報に耐え切れず、場合によっては捕食されてしまう。
- 星辰術(サモン・アストロジー)の使い手たちが交信する相手であり、この専門術式を修めた多くの魔道士を発狂に追いやってきた原因。これを大小無数に揃えた「邪神軍」を狂気に堕ちることなく使役する力も由来となって、マスター・リベルは「大司教」の称号を贈られている。
- 神人(しんじん)
- 大魔道大戦の折に大量に製造された生物兵器。当時大魔王ディース・トリニティが召喚した神の因子を研究し、人間の魂と組み合わせる事で作られており、大戦終結時にその全てが廃棄されたとされている。ルーグはその中で唯一の生き残り。
- 「書庫」を問わずあらゆる神話武装を使いこなし、様々な魔道を使いこなすことが可能であったとされている。一方で、当時の使用者であった裁定者に反逆出来ないように、という意図から、「書庫」及び『聖櫃』に対する接続は出来ないように設定されていた。
注釈
- ^ 連載開始当初、名字の読みは「あざみ」だった。
- ^ 公式ガイドブックで判明。
- ^ 未使用時は左手の指輪に収納されている。
- ^ a b その現れとして、揃ってワンポイントのリボンを右側の髪の毛に結んでいたり、レストランで一緒にアルバイトに勤しんでいる。
- ^ 本人曰く、「腹減りハングリーモード」のようなもの、とのこと。
- ^ β時空の彼女は加えてトリニティとして束縛(リガーレ)、誓約(オブシディス)のテーマを取得していたが、本編の彼女も同様かは現時点で不明。
- ^ 谷間が見える水着のような服装にへそ出し、ホットパンツを着用し、サイハイブーツを履いている。
- ^ モバゲーのゲームにてセリナの書庫も姉と同じ怠惰であることが記載された。
- ^ 「終焉」は魔道のテーマとして失われている。
- ^ 「同じ書庫(アーカイブ)のトリニティセブンは一つの世界に一人だけ」という原則が存在するため。
- ^ 世界滅亡に際して終焉世界に向かう筈だった魔王因子を強引に招き寄せて縛り付けた形になる為、終焉世界には彼の魔王因子は存在しない。
- ^ また、この時「世界樹の巫女」セレスティアによって魔王真核の機能の大部分が封印されてしまっている。
- ^ 余談だが、この際大魔王の軍勢のみならず味方の筈の魔道士たちをも魔獣に喰らわせている。
- ^ 後に、この戦いでのレヴィの苦戦はファルファレアの内からディースの魔力体を引き摺り出して撃破する為の演技であったことが明かされている。
- ^ これは長い年月で自我が摩耗していた事に加えて、存在性の全てを竜貴に奪われたダメージがまだ癒えていないため。竜貴が消滅した事もあって本来の彼女の自我が蘇生させられている為、今しばらく時間をかければ自我を取り戻すだろうとされている
- ^ 余談だが、この魔術を行使すると猛烈な空腹に襲われる模様
- ^ 地上世界と天界の時間の流れが同一かどうかは名言されていない為、彼女が裁定長となってからの具体的な経過年数は明らかにされていない。
- ^ トリニティセブンとしての資格はこちらの時空のリーゼのものとなったが、「最後の鍵」としての能力はそのまま残っている模様
- ^ 外見については、派生モバイルゲーム「トリニティセブン -夢幻図書館と第7の太陽-」のオリジナルキャラクターである『叢雲 ナギサ(むらくも ナギサ)』に酷似している。
- ^ 外見については、派生作品「トリニティセブン -リヴィジョン-」のキャラクターである流動 アユシに酷似している。
- ^ 彼の「番」ではあるが、彼の「色欲のトリニティセブン」ではない。
- ^ a b c d e f g 本編から派生したテーブルトークRPGのルールブックである、「トリニティセブン RPG」のサンプルキャラクターをベースとした設定がなされている。
- ^ このロボットアームは邪神に由来するものであるが、生来の「天」属性の才能により、狂気に堕ちることなく使役する事に成功している。
- ^ 焚書部隊はある程度の期間聖イザヤ高等学校の周辺に潜伏して調査を行っていた為、アイドル活動はともかく高校に関しては一時的なものという可能性も存在する。
- ^ 聖イザヤ高等学校の中等部に在籍してと思われる描写があるが、明確には言及されていない。
- ^ 倉田ユイの崩壊現象のように、書庫毎に発生する現象は異なるが、最終的な生命の消滅という結果自体に変わりはない。
- ^ 作中では、「聖象術」から「聖儀術」や「聖語術」が、「黒皇術」から「七皇術」が、「錬金術」から「錬成術」がそれぞれ派生・創作されている。
- ^ かつて、古代に栄えた魔道文明では衰退・滅亡した魔術体系もまた数多く存在し、現在でも世界各地に痕跡が点在している。各地に存在する「図書館」や「神話武装」なども、この超古代魔術によって生み出されたものとされている。
- ^ ビキニのような服の上からマントを羽織るという着こなし。
- ^ 世界、時空とほぼ同じ意味で「次元」という表現が用いられる事もあるが、こちらはどちらかと言えば存在のステージと言った意味合いに近い。作中における「異次元」の呼称は、大抵の場合は無数の世界≒時空を内包した世界樹というシステムの“外側”の意味で使われている。
- ^ 「魔法」の獲得は事実上下記の大魔公クラスに到達する事に等しいが、魔王であるが故に「天」属性を持つ大魔公に選定されることはない。
- ^ かつての大魔道大戦の折に虚飾と憂鬱の魔道士が全時空から消失してからは、一度たりとも全ての席が埋まった事は無い。
- ^ 他世界と繋がる時期でなくとも、逆に神曲門内部から実力者が外部に干渉する分には可能である模様。
- ^ 読みは公式サイトや次回予告で確認できる。
- ^ 公式サイトでは用語の通り「検閲官」と書いてあるが、放送された映像では次回予告・本編共に「検察官」となっている。
- ^ 原作第11巻BD付き限定版に収録。
- ^ エイベックス・ピクチャーズ、テレビ東京、KADOKAWA、セブン・アークス、AT-X、ドコモ・アニメストア、創通、スタジオマウス
出典
- ^ コミックス第24巻帯の表記より
- ^ “カウントラブル&トリニティセブン発売で特典満載フェア”. コミックナタリー (2011年7月8日). 2011年10月22日閲覧。
- ^ その直撃を受けた者が着衣を破かれて全裸になってしまうという副作用がある。
- ^ 深夜挿話と過去記憶の04魔道検閲官と幸福論より。
- ^ a b “「トリニティセブン」に釘宮理恵、三木眞一郎”. コミックナタリー. (2014年9月7日) 2014年9月9日閲覧。
- ^ “テレビアニメ『トリニティセブン』、新キャラ「リベル学園 学園長」役に山下七海さんが決定! 最終回直前一挙無料配信やクリスマスプレゼントキャンペーン情報もお届け!”. アニメイトTV. 2014年12月15日閲覧。
- ^ “2月25日(土)公開の『劇場版 トリニティセブン-悠久図書館と錬金術少女-』より、日高里菜、島﨑信長、M・A・O、南條愛乃ら追加キャストが発表”. moca (2016年12月7日). 2016年12月12日閲覧。
- ^ a b c d “劇場版 第2弾『トリニティセブン』メインビジュアル・本予告・追加出演声優が解禁”. アニメイトタイムズ (2019年2月7日). 2019年2月7日閲覧。
- ^ “エイジで「トリニティセブン」リーゼのスピンオフ開始&「没落予定」マンガ化”. コミックナタリー. (2017年2月9日) 2017年4月9日閲覧。
- ^ Twitter/morimisaki: アナさん救出後の7日間の出来事...
- ^ “「トリニティセブン」スピンオフ「アナスタシア聖伝」Bcoca作画で新連載”. コミックナタリー. (2019年9月10日) 2019年9月10日閲覧。
- ^ “「トリニティセブン」スピンオフが別冊エイジで開始、雑誌リニューアルも発表”. コミックナタリー. (2019年9月26日) 2020年6月9日閲覧。
- ^ 「トリニティセブン ーリヴィジョンー #最終話【終幕×物語】」『ヤングドラゴンエイジ』Vol.12、KADOKAWA、2022年8月29日、171頁、ASIN B0B6F9LNHG。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 1”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 2”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 3”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 4”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 5”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 6”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 7”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 8”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 9”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 10”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 11”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 11 ブルーレイ付き限定版”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 12”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 13”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 14”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 15”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 16”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 17”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 18”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 19”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 20”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 21”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 22”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 23”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 24”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 25”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 26”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 27”. KADOKAWA. 2022年4月8日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 28”. KADOKAWA. 2022年10月7日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 29”. KADOKAWA. 2022年10月7日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 30”. KADOKAWA. 2023年12月8日閲覧。
- ^ “トリニティセブン レヴィ忍伝 1”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン レヴィ忍伝 2”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン レヴィ忍伝 3”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブンさん”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン リーゼクロニクル 1”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン リーゼクロニクル 2”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン リーゼクロニクル 3”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン セブンデイズ”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン アナスタシア聖伝 1”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン アナスタシア聖伝 2”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン アナスタシア聖伝 3”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン-リヴィジョン- 1”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン-リヴィジョン- 2”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン-リヴィジョン- 3”. KADOKAWA. 2022年10月7日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い The Novel 深夜挿話と過去記憶”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い The Novel 悠久図書館と錬金術少女”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い The Novel 聖なる巫女と八番目の書庫”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い 公式ガイドブック 叡智の書”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “トリニティセブン 7人の魔書使い コミックアンソロジー”. KADOKAWA. 2021年11月14日閲覧。
- ^ “「トリニティセブン」ドラマCD化が決定、リリースは夏頃”. コミックナタリー (2012年4月11日). 2012年4月16日閲覧。
- ^ “7人の美少女魔道士めぐる「トリニティセブン」アニメ化”. コミックナタリー. (2014年2月14日) 2014年2月14日閲覧。
- ^ “アニメ『トリニティセブン』劇場映画化決定!”. アニメイトタイムズ. (2016年7月9日) 2016年7月9日閲覧。
- ^ “STAFF / CAST|劇場版「トリニティセブン」公式サイト”. 劇場版「トリニティセブン」公式サイト. 2021年10月1日閲覧。
- ^ “STAFF/CAST|劇場版「トリニティセブン」公式サイト”. 劇場版「トリニティセブン」公式サイト. 2021年10月1日閲覧。
- ^ “『劇場版 トリニティセブン』主題歌「Against The Abyss」のMV撮影レポート到着! ZAQが挑む1.5倍の世界とは”. 超!アニメディア. 学研プラス (2019年2月3日). 2019年2月7日閲覧。
- トリニティセブン 7人の魔書使いのページへのリンク