トランク (自動車)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/15 05:56 UTC 版)
機能の追加
ほとんどの自動車のトランクには、トリムの裏側にさまざまなほかの装備が積載されている。これらの装備は開閉可能なハッチ(場合によっては施錠されていることもある)やカーペット、サポートボードなどを取り外すことにより、顧客や整備士によって利用される可能性がある。
- 緊急用品(三角表示板や回転灯、ブースターケーブルなど)
- スペアタイヤまたはパンク修理キット
- ジャッキとホイールナットレンチ(en:lug wrench)
- 車載工具(DIY修理の為にオーナーが自ら積み込む工具も含む)
- CDチェンジャーを初めとするカーオーディオやその他のAV機器、GPSやカーナビゲーションなど
- バッテリー(ハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカーのものも含む)
- ヒューズボックス
- CNG/LPGタンク (bivalent engines、またはタクシーなどのLPG車)
- 折り畳み式、または三列目のシート
危険性
子供は(あるいはその乗り物を運行する大人であっても)トランクに閉じこめられた場合、窒息や熱中症で死亡する可能性がある。閉鎖型トランクを備える多くの車両の後部バルクヘッドには穴が空けられているが、この穴は非常に小さいため、大人の場合にはこの通路では脱出できない場合があり、逆に子供の場合にはここからトランクに入ることで外に出られなくなる可能性がある。そのため、アメリカでは2008年販売モデルから、トランク内部に暗闇でも光る蓄光塗料で塗装されたリッドリリースの装着が義務付けられた。
しかし、ハッチバックやワゴン、バン、SUVの場合には、荷室の仕切りが簡易なトノカバー程度のため、この要件からは除外されている。
トランクリッド
トランクリッド(英語: trunk lid)とは、モータービークルのトランクに設けられるフタであり、荷室と外部とのアクセスを司っている。英語圏ではデッキリッド(アメリカ英語: Deck lid)、ブートリッド(イギリス英語: Boot lid)と呼ばれることもある。
トランクリッドという名称はセダンなどの、キャビンから完全に隔離された閉鎖型トランクを持つ車両に限られており、ハッチバックやステーションワゴンなどのキャビンと半ば一体化した開放型トランクを持つ車両の場合には、単にリアハッチやリアゲートなどと呼ばれるにとどまる。
トランクリッドはヒンジによって車体に取り付けられ、ヒンジの位置には完全開放した際に開放位置にトランクリッドを保持するためのスプリングやガスダンパーが設けられている場合もある。オーソドックスなフロントエンジンでトランクが車体後方に存在する車両の場合には、近年ではトランクリッドの中央にハイマウントストップランプが設けられることがあり、スポーティグレードなどの見た目や走りのイメージを重視した車両にはトランクリッドに装飾的なリアスポイラーが設置される場合もある。GTウイングなどの本格的な追加エアロパーツも多くはトランクリッドに設けられる。
注釈
出典
- ^ “ハイエース バン 取扱説明書(ディーゼル車/ガソリン車)”. トヨタ自動車 (2020年4月). 2020年11月22日閲覧。
- ^ “キャラバン 取扱説明書 パーテーションパイプ(バン)”. 日産自動車. 2020年11月22日閲覧。
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