トヨタ・ヴィッツ モータースポーツ

トヨタ・ヴィッツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/26 16:02 UTC 版)

モータースポーツ

トップカテゴリ

TOYOTA GAZOO Racingは、2017年から復帰する世界ラリー選手権(WRC)に、WRカー規定の下に改造したヤリスWRCを採用。2戦目ラリー・スウェーデンで早くも勝利を挙げると、2年目の2018年には5勝をマークしてマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得した。翌年2019年にはオイット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組が6勝をマークし、セバスチャン・オジェ/ジュリアン・イングラシア組の7連覇を阻止してドライバーズ/コ・ドライバーズチャンピオンとなっている。

地域選手権ではキャロッセ(クスコ)や豪州法人がAP4規定(アジアパシフィックラリー選手権の規定)に合わせたヴィッツを開発し、2017年JSR(日本スーパーラリーシリーズ)、2019年豪州ラリー選手権のドライバーズチャンピオンを獲得。また南アフリカのラリー選手権でも現地法人が独自にスーパー2000規定のヤリスを開発し、2015年および2016年にマニュファクチャラーズタイトルを獲得するなど、ラリーのベース車両として広く活躍している。なお南アのヤリスは日本に輸入され、2018年公開のラリー映画『OVER DRIVE』で主人公たちのチームのマシン『ヤリスSCRS』として使用されている[24]ほか、JSR第2戦には撮影で使用されたものが実際に競技車両として参戦した。

全日本ラリー選手権の天野/井上組のヴィッツ

市販車無改造規定下においても、小回りや信頼性の高さ、アフターパーツの多さ、参戦可能なカテゴリの手広さなどから高い人気を集めている[25]。またドイツのトヨタ・モータースポーツ有限会社(TMG)は、入門者向けにグループR1規定のヤリスのラリーカーを販売している。

全日本ラリー選手権でも多くのエントラントがヴィッツを採用している。二輪駆動車クラスでは天野智之/井上裕紀子夫婦が2008年から継続して使用。2010年〜2014年にJN2クラスでヴィッツRS、2015年にJN5クラスでヴィッツGRMNターボ、2016年〜2018年にはJN3クラスでヴィッツRS、2019年にはJN5でヴィッツGRをそれぞれドライブし、同期間全てでドライバー及びコ・ドライバータイトルを獲得(2013年のみ川名賢/井上裕紀子組、2014年と2017年は全勝[26])する圧倒的な強さを見せている。イベント総合結果でも、JN3でありながら上位クラスのJN4・JN5全車を上回ることがある[27]

同じく全日本ラリーではスポーティなCVTを開発するため、豊田自動織機TOYOTA GAZOO Racingはラリー用にチューニングしたCVTを搭載したヴィッツをJN3クラスに参戦させており[28]、2017年にはランキング2位の好成績を収めている。なおこのラリーで鍛えられたCVTは、市販車のヴィッツGRに10速シーケンシャルシフト付きCVTというかたちでフィードバックされている[29]他、2018年からプライベーターにも供給をしている。

2018年途中からTOYOTA GAZOO RacingはヴィッツGRMNもJN5クラスにエントリーさせて海外のグループR勢と激しく争っており、2019年にJN5が改称したJN2クラスのチャンピオンを獲得した[30]。なおこの年の選手権はJN6、JN5と合わせてヴィッツが3クラスを制覇している。

サーキットでは、スーパー耐久のST-5クラスで2010年から2012年に、2代目ヴィッツが3連覇を達成している[31]

入門カテゴリ

ネッツカップのヴィッツ

モータースポーツのエントリー向け車両としてもよく使用されている。

サーキットでは2000年に日本初のナンバー付き車両によるワンメイクレースとしてヴィッツレースが発足。北海道、東北、関東、関西、西日本の5地区と、TOYOTA GAZOO Racingフェスティバル(TGRF)でのグランドファイナル戦で構成されており、20年近く経った現在も多数のレース入門が参加している。

2002年にはサーキットに続き、入門者向けラリーカテゴリの「ニュースタイルワンメイクラリー TRDヴィッツチャレンジ」が発足。2012年には他のトヨタ車も含む「TRDラリーチャレンジ」、2016年にはTOYOTA GAZOO Racingが公認し「TGRラリーチャレンジ」へと発展して現在に至っている。現在同シリーズには、ヴィッツ専用のクラスが2つ存在する。

ギャラリー




注釈

  1. ^ 渡辺はのちに2代目シエンタのCMに出演。
  2. ^ 同日にプリウスPHVハリアーマークXヴォクシーノアにも「GR SPORT」が設定され同時発売されている

出典

  1. ^ なおヴィッツの販売不振を避けるためなどの理由から、1999年8月の一部改良までは5代目スターレット及び車種統合前の事実上の前身でもあるターセルコルサカローラIIも併売していた
  2. ^ マーチ・フィットとともに日本のコンパクトカー御三家といわれたこともある。
  3. ^ 後に追加された「RS」を除き、タコメーターは基本的に標準装備されていなかった。ただし、「F "Dパッケージ"」および「U」「クラヴィア」「ユーロスポーツエディション」の各グレードの5速MT車でデジタル式スピードメーターが装備されていた場合のみプラッツ同様、ディーラーオプションでピクトグラフ式タコメーター付きデジタル式スピードメーターに有償交換することも可能だった。
  4. ^ a b 日本国内仕様は5ドアハッチバックのみ。
  5. ^ 当初は3ドアのみの構成だったが、後に5ドアを追加。
  6. ^ ベースグレードにメーカーオプション設定のある14インチアルミホイールを選択することはできない(フルキャップ付きスチールホイールのみの設定)。
  7. ^ リラックマは続投。
  8. ^ 「F」以外の全グレードに標準装備、「F」・「F SMART STOPパッケージ」はセットオプションの「スーパーUVカットセット」に装備。
  9. ^ 本来は「Jewela」専用オプションの「シャイニーデコレーション」装着時のみ設定できる限定色
  10. ^ a b Bi-Beam LEDヘッドランプ+LEDクリアランスランプとリアコンビネーションランプ(LEDライン発光テールランプ&6灯LEDストップランプ)の2点は「LEDランプセット」として「F"Mパッケージ"」を除く全車にメーカーオプション設定。なお、「F(SMART STOPパッケージを含む)」、「1.0 Jewela」、「Jewela SMART STOPパッケージ」に「LEDランプセット」を装備した場合、コンライトも同時に装備される
  11. ^ 手動式は初代ヴィッツ以来の仕様でありアクアにも同様の仕様が用意される
  12. ^ ただし、RSと比較し20万円程度値上がりした。
  1. ^ トヨタが主力小型車「ヤリス」発表 「ヴィッツ」廃止し世界で名称統一 ー 産経新聞(2019年10月16日付)
  2. ^ “TOYOTA、新型車ヤリスを2020年2月10日に発売” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2019年12月20日), https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/30486400.html 2019年12月20日閲覧。 
  3. ^ [1]
  4. ^ 日本では絶版車もランクイン!! トヨタ 世界で売れてる車 ベスト10
  5. ^ “TOYOTA、ヴィッツをフルモデルチェンジ” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2010年12月22日), https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21782374.html?_ga=2.136779504.1112364688.1553953100-1080179657.1551660833 
  6. ^ “TOYOTA、ヴィッツのラインアップを充実” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2011年9月6日), https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21784073.html?_ga=2.142769397.1113937334.1554563592-1080179657.1551660833 
  7. ^ “TOYOTA、ヴィッツを一部改良-同時に、特別仕様車F“Smile Edition”を発売-” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2012年5月9日), https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21785190.html?_ga=2.110558277.1112364688.1553953100-1080179657.1551660833 
  8. ^ “TOYOTA、ヴィッツの特別仕様車を発売” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2012年12月5日), https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21779436.html?_ga=2.80737239.1112364688.1553953100-1080179657.1551660833 
  9. ^ “TOYOTA、ヴィッツ“GRMN Turbo”を200台限定発売-8月25日から先着順でWeb限定の商談申し込みを受け付け-” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2013年8月7日), https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21789859.html?_ga=2.80695383.1112364688.1553953100-1080179657.1551660833 
  10. ^ “TOYOTA、ヴィッツをマイナーチェンジ-1.3L新開発エンジンの搭載により、燃費25.0km/L*1を達成-” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2014年4月21日), https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21790432.html?_ga=2.139221619.1112364688.1553953100-1080179657.1551660833 
  11. ^ “TOYOTA、ヴィッツの特別仕様車を発売” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2015年3月31日), https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21804173.html?_ga=2.146313716.1113937334.1554563592-1080179657.1551660833 
  12. ^ “TOYOTA、ヴィッツを一部改良-衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を設定し、安全運転をサポート-” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2015年6月30日), https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21805269.html?_ga=2.143416181.1112364688.1553953100-1080179657.1551660833 
  13. ^ “TOYOTA、ヴィッツの特別仕様車を発売” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2015年12月1日), https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21810915.html?_ga=2.109861573.1112364688.1553953100-1080179657.1551660833 
  14. ^ “TOYOTA、ヴィッツにハイブリッドグレードを設定-マイナーチェンジで、より個性を際立たせた外観デザインを創出-” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2017年1月12日), https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21821531.html?_ga=2.144289909.1113937334.1554563592-1080179657.1551660833 
  15. ^ “TOYOTA、スポーツカーシリーズ「GR」を投入-クルマを楽しむ文化の醸成に向けた取り組みを強化-” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2017年9月19日), https://global.toyota/jp/detail/18634585?_ga=2.78001108.1112364688.1553953100-1080179657.1551660833 
  16. ^ “TOYOTA、ヴィッツに特別仕様車を設定” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2017年10月2日), https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21826236.html?_ga=2.81138775.1112364688.1553953100-1080179657.1551660833 
  17. ^ “TOYOTA、「GR」シリーズ4車種を発売-150台限定販売のヴィッツGRMNは商談申込受付を2018年4月に開始-” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2017年11月21日), https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/19814882.html?_ga=2.108927810.1112364688.1553953100-1080179657.1551660833 
  18. ^ “TOYOTA、ヴィッツに歩行者も検知する「Toyota Safety Sense」を採用-あわせて、2種類の特別仕様車を設定-” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2018年5月31日), https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/22724131.html?_ga=2.136786544.1112364688.1553953100-1080179657.1551660833 
  19. ^ “TOYOTA、ヴィッツ誕生20周年記念特別仕様車を発売” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2018年12月26日), https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/25999054.html?_ga=2.78117588.1112364688.1553953100-1080179657.1551660833 
  20. ^ トヨタ・ヤリスiAはWRCのイメージで若者ウケ! 実は中身はデミオ”. Car View. 2019年6月23日閲覧。
  21. ^ “Toyota Traditions” (プレスリリース), Toyota Global Site, http://www.toyota-global.com/company/toyota_traditions/innovation/may_jun_2008.html 2015年6月9日閲覧。 
  22. ^ 石田真一 (2002年10月2日). “【ヒュンダイ『TB』上陸】開発コードが正式車名になったそのワケは?”. Response.. 株式会社イード. 2017年2月20日閲覧。
  23. ^ トヨタ ヴィッツGRMN、スペック詳細発表!最高出力212馬力自動車 ニューモデル 2017年9月16日 SPYDER7
  24. ^ 『Rally plus特別編集「WRC入門講座」』三栄書房刊行 2018年6月21日
  25. ^ [2]
  26. ^ 2014年全日本ラリー選手権第7戦ラリー北海道レポート
  27. ^ 久万高原ラリー 2018年JAF全日本ラリー選手権 リザルト
  28. ^ TOYOTA GAZOO RACING 全日本ラリー選手権
  29. ^ GR/GR SPORTの開発責任者とマスターテストドライバーに聞く ―ここからトヨタを変えていく―
  30. ^ 全日本ラリー嬬恋:最終SSを前に鎌田が後退、新井が初戦を制すRally Plus.net 2019年2月5日
  31. ^ YOKOHAMA TYRE MOTORSPORTS Super Taikyu





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