トヨタ・マークX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 14:04 UTC 版)
販売店
マークIIの後継車種ということもあり、取り扱い販売店は引き続き「トヨペット店」となっている。ただし、GRMNの2019年改良型は全国のGR Garageで取り扱われた。
なお、東京都では東京トヨタでも取り扱われていた[注釈 6]が、2019年4月1日に東京トヨタの親会社であったトヨタ東京販売ホールディングス、東京トヨペット、トヨタ東京カローラ、ネッツトヨタ東京との融合により発足したトヨタモビリティ東京での取り扱いに移行され、併せて、カローラ店系列のトヨタ西東京カローラ、ネッツ店系列のネッツトヨタ東都とネッツトヨタ多摩でも取り扱われる。
チューニングカー
マークXの取扱ディーラーであるトヨペット店の発足50周年記念モデルとしてトヨタモデリスタインターナショナルと共同開発した「Special Version Supercharger」と「Special Version」の2車種が全国100台限定で発売された。
特に「Supercharger」は、かつてのマークIIやチェイサーの「TOURER-V」などに代表されるハイパワースポーツセダンの後継として3Lの3GR-FSEにトヨタのセミワークスである「TOM'S」がエンジンチューニングを実施。TOM'SがOS技研と共同開発したスーパーチャージャーをドッキングして320ps/42.0kg-mまでパワーアップし、同時にトランスミッションをはじめとした駆動系にも手が入れられて強化されている。また、サスペンションもパワーアップに伴ってさらにチューニングが施された。そしてインテリアにも特別な素材を使って質感をさらに向上させるなど、そのカスタマイズ内容は多岐にわたる。
モータースポーツ
サーキット
2015年スーパー耐久のST-3クラスに、埼玉トヨペット Green BraveがG'sをベースにしたマシンを2015年の第6戦に投入、2016年よりフル参戦を開始した。トヨペットにとっては、マークXは1968年にデビューしたコロナ、そしてマークIIに続く専売車種であり、レースを戦うならばたとえ不利でも、トヨペット店のシンボル車種であるマークXで戦いたいという強い希望あってのことだった[24]。2017年途中からはGR SPORT仕様にスイッチしている。
その後本車の生産終了に伴い、2021年から(予定では2020年第3戦からであったが、コロナ禍により延期)同じFRセダンのクラウンへとマシンが切り替えられている[25]。
また同チームはSUPER GTのGT300クラスにてマザーシャシーにマークXのボディを架装したマシンを開発。2017年からまでフル参戦を開始した。その後こちらも市販車両の生産終了に伴い、2019年終了を以てGRスープラに後を引き継ぎ、その役割を終えた[26]。
ドリフト
D1グランプリに参戦している高橋邦明が130型を使用して参戦している。この車両はエンジンを2JZ-GTEに換装されており、1,000馬力近いパワーを誇る。外装は2012年シーズン途中でG's仕様に変更された(なお変更した時点ではG's仕様はまだ発売前であった)。2014年にはチャンピオンとなった。
注釈
- ^ 四輪駆動車は5速AT。
- ^ 2.5L車に設定。
- ^ 動力性能の向上に対応するため、3.5L車全車に、クラウンアスリートの3.5L車が搭載するアドヴィックス製の「アルミモノブロック4ポット対向キャリパー」および大径ディスクローター(17インチサイズ/⌀334)を移植してストッピングパワーを引き上げた。さらにクラウンよりも太い235/45/R18サイズのタイヤと18インチアルミホイールを採用した。
- ^ マークⅡを含む歴代モデルで唯一。
- ^ 2012年8月改良型では250万円から540万円、2016年11月改良型では265.68万円から385.02万円。
- ^ 大阪地区はトヨタ店で販売されていたが、2006年8月8日をもって大阪トヨタは大阪トヨペットに名称変更されたため、マークXがトヨタ店で販売される地域は東京地区のみとなった。
出典
- ^ a b 『TOYOTA、マークXをフルモデルチェンジ』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2004年11月9日 。
- ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第35号11ページより。
- ^ 『TOYOTA、マークXの特別仕様車を発売』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2005年10月17日 。
- ^ 『天津一汽トヨタ、第2工場でREIZの生産を開始』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2005年10月24日 。
- ^ 『TOYOTA、トヨペット店50周年記念の特別仕様車を発売』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2006年4月4日 。
- ^ 『TOYOTA、マークXをマイナーチェンジ』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2006年10月11日 。
- ^ 『TOYOTA、マークXの特別仕様車を発売』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2007年9月10日 。
- ^ 『TOYOTA、マークXの特別仕様車を発売』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2008年7月1日 。
- ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第92号7ページより。
- ^ トヨタ マークX“+M スーパーチャージャー” 主要諸元表 (PDF)
- ^ 『TOYOTA、マークXをフルモデルチェンジ』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2009年10月19日 。
- ^ 『TOYOTA、マークXの特別仕様車を発売』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2010年10月12日 。
- ^ 『TOYOTA、マークXの特別仕様車を発売』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2011年8月1日 。
- ^ 『TOYOTA、マークXをマイナーチェンジ』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2012年8月27日 。
- ^ 『TOYOTA、マークX“G's”の特別仕様車を限定100台発売』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2013年2月28日 。
- ^ 『TOYOTA、マークXを一部改良ならびに特別仕様車を発売』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2014年9月1日 。
- ^ 『TOYOTA、マークX“GRMN”を100台限定発売』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2014年12月18日 。
- ^ a b 『TOYOTA、マークXをマイナーチェンジ』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2016年11月22日 。
- ^ 『TOYOTA、スポーツカーシリーズ「GR」を投入』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2017年9月19日 。
- ^ 「トヨタマークX カタログ」、2018年7月発行。PCO11401-1807
- ^ 『TOYOTA、マークX“GRMN”を発売』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2019年1月11日 。
- ^ 『TOYOTA、マークXの特別仕様車を発売』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2019年4月24日 。
- ^ “マークXが生産終了 51年で幕 | 2019/12/23(月)”. Yahoo!ニュース. 2019年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月24日閲覧。
- ^ 結成5年、トヨタ・マークX投入。埼玉トヨペットの“異例づくめ”なスーパーGT300挑戦
- ^ “スーパー耐久:埼玉トヨペットGreen BraveがクラウンRSを投入! 第3戦富士デビュー目指す”. autosport web (2020年2月25日). 2020年2月28日閲覧。
- ^ “JAF-GTのGRスープラがGT300参戦! 埼玉トヨペットGreen Braveが2020年スーパーGT体制発表”. autosport web (2020年1月10日). 2020年2月28日閲覧。
- ^ “車名の由来について”. トヨタ自動車株式会社 (2004年11月9日). 2019年4月8日閲覧。
固有名詞の分類
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