トクサ目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/19 12:31 UTC 版)
トクサ目(トクサもく、学名:Equisetales)は、大葉シダ植物のトクサ亜綱に属する現生では唯一の目で、現生のものはトクサ科 トクサ属の15種のみであるが[1][2]、ロボク科などの化石種を多く含む[2]。デボン紀後期から現在まで生育している[3]。形態と構造に基づき、現生のトクサ属と化石のロボク科は共通祖先を有すると考えられ、一方は胞子嚢穂に苞葉がなく胞子嚢床のみをつける草本性のトクサ属に、もう一方は胞子嚢穂に苞葉と胞子嚢床をもつロボク科に分岐したと考えられる[3]。
注釈
- ^ 分類体系としてはPPG I (2016)に準拠しているが、PPG I (2016)では綱以下が定められているため、それより上の分類も含め実際は巌佐ほか (2013)による。
- ^ Elgorriaga et al. (2018)ではトクサ科の姉妹群として置かれ、トクサ科には含まれない[4]。
出典
- ^ a b PPG I 2016, pp. 563–603.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab 西田 2017, pp. 148–154.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w ギフォード & フォスター 2002, pp. 183–214.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n Elgorriaga et al. 2018, pp. 1286–1303.
- ^ a b 西田 2017, p. 294.
- ^ a b 岩槻 1975, pp. 170–173.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 長谷部 2020, pp. 153–157.
- ^ 巌佐ほか 2013, p. 1001a.
- ^ a b c Gifford & Foster 1988, pp. 177–205.
- ^ 巌佐ほか 2013, p. 720d.
- ^ a b Boyce & Geo 1999, pp. 311–316.
- ^ Rees, Tony (2018年2月28日). “Archaeocalamites Stur, 1875†”. IRMNG. 2021年9月8日閲覧。
- ^ Rees, Tony (2018年3月2日). “Pothocites Paterson, 1844 †”. IRMNG. 2021年9月8日閲覧。
- ^ Rubèn & Escapa 2006, pp. 167–177.
- ^ Rees, Tony (2018年3月4日). “Weissistachys G.W. Rothwell & T.N. Taylor, 1971 †”. IRMNG. 2021年9月8日閲覧。
- ^ Rees, Tony (2018年2月28日). “Mazostachys Kosanke, 1955 †”. IRMNG. 2021年9月8日閲覧。
- ^ Rees, Tony (2018年2月28日). “Palaeostachya C.E. Weiss, 1876 †”. IRMNG. 2021年9月8日閲覧。
- ^ Rees, Tony (2018年3月4日). “Pendulostachys C.W. Good, 1975 †”. IRMNG. 2021年9月8日閲覧。
- ^ Rees, Tony (2011年12月31日). “Tchernovia M.D. Zalessky, 1930 †”. IRMNG. 2021年9月8日閲覧。
- ^ Rees, Tony (2018年2月28日). “Gondwanostachys S.V. Meyen, 1969 †”. IRMNG. 2021年9月8日閲覧。
- ^ a b Bomfleur et al. 2013, pp. 1–17.
- ^ Osborn et al. 2000, pp. 225–235.
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