トキ 伝承や作品の中のトキ

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トキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/07 03:57 UTC 版)

トキ(朱鷺、鴇、桃花鳥、紅鶴、鴾、学名 : Nipponia nippon)は、ペリカン目トキ科トキ属に分類される鳥類。本種のみでトキ属を構成する。


注釈

  1. ^ 種の再導入以前の、日本最後の生息地だったことに因み、2005年(平成17年)に制定[11]
  2. ^ 種の再導入以前の、本州最後の生息地だったことに因む[12]
  3. ^ 2020年(令和2年)時点で野生下の個体は全て佐渡島に生息しているとされる[20]一方、累計27羽が本州にも飛来している[21]
  4. ^ 最後の日本産トキ「キン」は推定36歳で死亡しており、長命だった。
  5. ^ 巻第四:安寧天皇記「桃花鳥田丘上陵」、巻第六:安寧天皇記「身狭桃花鳥坂」、巻第十八安閑天皇身狹桃花鳥坂上陵」として、それぞれ陵墓名の一部として登場している。
  6. ^ 須賀利御太刀』にも言及がある[13]
  7. ^ 伊勢神宮神宮式年遷宮の度に調整する神宝の一つ。柄の装飾としてトキの羽を2枚使用(詳細は当該項目を参照)。
  8. ^ 小林照幸『朱鷺の遺言』(中央公論社、1998年、ISBN 9784120027802)には、NHKが1969年(昭和44年)2月22日に放送した番組中でトキの空撮映像(秋の映像であったことから、撮影は1968年(昭和43年)かそれ以前と考えられる)を使用し、その年から黒滝山の営巣地が放棄されたこと、佐藤春雄ら佐渡トキ愛護会のメンバーは空撮が原因だと考えていたと述べられている。番組の放送があるまで空撮があったことに気付いていた者はいなかったが、空撮は通年にわたって行われた(はずだ)と批判する声もあるが、番組の責任者によるとヘリコプターを飛ばしたのは一度だけで、それも営巣期を避け、空撮以外の取材も慎重に行ったという[44]
  9. ^ この個体は「華華(ホアホア)」で、後に日本産トキとのペアリングが試みられた[77]

出典

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     1953年(昭和26年)6月22日文化財保護委員会告示第49号『天然記念物トキを特別天然記念物に指定した件』。ウィキソースより閲覧。 
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