トゥーランドット トゥーランドットの概要

トゥーランドット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/15 09:28 UTC 版)

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題材

「トゥーランドット」は、アラビア半島からペルシャにかけて見られる「謎かけ姫物語」と呼ばれる物語の一類型であり、同系の話は古くはニザーミーの叙事詩『ハフト・ペイカル(七王妃物語)』(1197年)にまでさかのぼる。この系統の物語をヨーロッパに紹介したのがペティの千一日物語であり、原典は失われてしまったが同じような筋書きのペルシャ語写本が残されている。

ただし、残されているペルシャ語写本にはトゥーランの国名はあるもののトゥーランドットの人名はなく、フランス人の研究者オバニアク(Robert Aubaniac)は、この「トゥーランドット」という名はペティが出版する際に名づけたのかもしれないとしている。このペティの手になる「カラフ王子と中国の王女の物語」を換骨奪胎して生まれたのがゴッツィ版「トゥーランドット」であり、この作品はさらにシラーによってドイツ語に翻案されている(1801年)。なお、プッチーニのオペラはゴッツィ版が元であり、ウェーバーのオペラはシラー版を元にしているとされている。

このトゥーランドット物語は、オペラだけでも少なくとも12人の作曲家の作品が存在することが確認されているが、今日では以下のものが有名である。

  1. カール・マリア・フォン・ウェーバーが作曲、1809年ドイツシュトゥットガルトで初演された劇。中国らしさを出すためにジャン=ジャック・ルソーの『音楽辞典』の巻末譜例から『中国の歌』を引用している。後にこの『中国の歌』の部分がパウル・ヒンデミットにより『ウェーバーの主題による交響的変容』第2楽章の主題として用いられる。
  2. アントニオ・バッジーニが作曲、1867年イタリアミラノで初演されたオペラ『トゥーランダ』Turanda
  3. フェルッチョ・ブゾーニの作曲になる、1905年に初演された劇音楽、またそこから発展し1917年スイスチューリッヒで初演された2幕のオペラ。
  4. ジャコモ・プッチーニが作曲、彼の1924年の没後遺された未完部分にフランコ・アルファーノの補作を経て、1926年イタリアミラノで初演された3幕物のオペラ。

本項では、これらのうち最も有名な4.のプッチーニのオペラ『トゥーランドット』について記述する。

基本データ


  1. ^ The Classic Collection 第103巻(DeAGOSTINI、1998)
  2. ^ 昭和音楽大学オペラ研究所 オペラ情報センター
  3. ^ 中央歌剧院歌剧音乐会《图兰朵》明晚上演 - 中央歌剧院。2019年2月5日閲覧。
  4. ^ Maguire, Janet (1990), “Puccini's Version of the Duet and Final Scene of "Turandot"”, Musical Quarterly 74 (3): 319-359 
  5. ^ 国家大剧院版本《图兰朵》下周将第九次上演 国际著名歌唱家加盟 - 国家大剧院。2019年2月5日閲覧。
  6. ^ Chinese Composer Gives 'Turandot' a Fresh Finale - npr.org。2019年2月5日閲覧。
  7. ^ 祝祭音楽劇「トゥーランドット」のプログラム
  8. ^ 金メダル効果!荒川静香の使用曲が着うたダウンロード急上昇
  9. ^ 上野駅山手線ホームの発車ベルを期間限定で発車メロディに変更します”. 東日本旅客鉄道東京支社. 2019年8月23日閲覧。
  10. ^ 上野駅発車メロディを制作” (日本語). スイッチオフィシャルサイト. スイッチ. 2019年8月23日閲覧。






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