ディスチャージヘッドランプ 遠近切り替え

ディスチャージヘッドランプ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 23:12 UTC 版)

遠近切り替え

ハイビームロービームが別になっている4灯式において、ディスチャージランプでは点灯後に発光が安定するまでに十数秒の時間を要する点、すれ違い時やパッシングなどハイビームは点灯・消灯を繰り返す利用シーンが多いことからディスチャージランプは不適であり、ハイビームにはハロゲンバルブなどの通常の電球を使用し、ディスチャージランプはロービームにのみ用いる事が一般的である。「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」第120条第7項七において「放電灯光源を備えるすれ違い用前照灯は、走行用前照灯が点灯している場合に消灯できない構造であること」と規定されているため、ディスチャージヘッドライトを装備した車両でハイビームを点灯操作した際にも、ロービームは消灯しない仕様となっている。

ハイビーム・ロービームに同一の灯体を使用する2灯式においては切替方式が2種類存在し、H4バルブ互換のアフターマーケット品などはソレノイドにより機械的にバルブを可動させ、ロービームとハイビームの配光を切り替えるようになっているのが一般的である。発光点の位置をハロゲンバルブのフィラメント位置と合わせることで、疑似的にハロゲンバルブ使用時と同一の光軸や配光特性を維持できるようになっている。

これに対して主にメーカー装着品はバイキセノンヘッドランプ(ディスチャージランプHi/Loなどと記載)と呼ばれる、ソレノイドによって遮蔽板を移動させる構造のものであり、ロービーム時にはハイビーム側の光軸を遮断しておき、ハイビーム時にはロービーム側の光軸を維持したままでハイビーム側の光軸も出せるようなランプ構造のものである。マルチリフレクター、プロジェクターのいずれの構造においても利用できる。

アフターマーケット品、メーカー装着品に関わらず、二灯式の場合はヘッドランプ内部に可動部が存在するため、ハイ・ローの切り替え時に動作音が聞こえる。




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