テトリス
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テトリス(ロシア語: Тетрис、英語: Tetris)は、ソビエト連邦のコンピュータ科学者アレクセイ・パジトノフが 1984年に考案したコンピュータ・ゲームの商品名[1]。その後にライセンスを与えられてフランチャイズ作品として開発されたさまざまなバージョンも「テトリス」と総称されている。落ちものパズルの始祖・元祖である。
注釈
- ^ 本来の英語名は「テトロミノ」(Tetromino)であるが、テトリスの版権を有するテトリスホールディングは「テトリミノ」(Tetrimino)を商標として採用している。また、ゲームによっては「テトラミノ」(Tetramino)または単に「ミノ」(Mino)と呼ぶこともあり、若干の表記揺れがある。
- ^ 初めQuadruple(4倍)という名称だったが、ヘンク・ブラウアー・ロジャースのアイディアでこの名称に変更された。
- ^ a b テトリミノが固定されてから、次のテトリミノが出現するまでの時間を示す用語の通称として「ARE(あれ)」と呼ばれることもある[要出典]。
- ^ 初代「セガテトリス」では電源パターンを利用し、出現する順番を暗記しつつ対応した手順を組むことで、全消しを効率的に決めて得点のカウンターストップを早期に達成させることもできる。
- ^ ガンホー・エンターテイメント管理のテトリスオンライン(旧)
- ^ テトリスオンライン(ベータ版時代。正式版では非課金の初期状態の場合は1つしか表示されない。ただし後年の「みんなでテトリス」、Flash版のテトリスでは最初から3つ表示される)、デカリス、および海外で発売されたTetris Evolution
- ^ 『テトリス ザ・グランドマスター3 -Terror Instinct-』など一時期の作品では、Iテトリミノのスーパーローテーションを応用して自然落下を再発させたときのリセットにのみ制限が無いため、操作ミスが発生しない限り無限にミノを回転させることが可能。現行ガイドラインでは『テトリミノが到達した最も低い位置が更新されたときのみ、操作制限回数がリセットされる』ように制定されている。
- ^ TGMシリーズでは「最初にO,S,Zピースが来ない」「直近4個までに出現していたピースが再び抽選されると、数回までランダム抽選をやり直す」「また、S-ZとL-Jはそれぞれ出現間隔に関わらず、必ず交互に登場する」というテトリミノの仕様がある。
- ^ 初期のテトリスオンラインでは偏り補正が採用されていなかった。『みんなでテトリス』をはじめ、後のテトリスオンラインのテトリスでは採用されている。
- ^ TGM-ACEではSRSとも呼ばれる(Super Rotation Systemの略)。
- ^ Mini T-Spinや、『テトリスパーティープレミアム』など一部の作品においての、特殊な回転入れによるライン揃え全般も含む。
- ^ 初期レベルを上げてスタートした場合、初回のみレベル上昇までのライン数が初期レベルに応じて増加する作品もある。
- ^ 『TETRIS 2002』など、レベル15がエンドレスで続く作品もある。
- ^ なお、セガがアタリゲームズ社からライセンスを得る際、当時のアタリゲームズの経営権を持つナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)にライセンスの優先権があり、アタリゲームズ社側からナムコが同作を扱うか検討されたが、ナムコが断ったため、セガがライセンスを受けることができたという事情がある。
- ^ 後に2006年、PlayStation 2用ソフトSEGA AGES 2500シリーズ Vol.28 テトリスコレクションに収録された。
出典
- ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『テトリス』 - コトバンク
- ^ “Review: Tetris for iPhone.”. Macworld. 2022年9月1日閲覧。
- ^ a b c d e フランクリン・ポール (2009年6月2日). “At 25, Tetris still eyeing growth”. Reuters (ロイター) 2021年4月4日閲覧。
- ^ Tetris Story by Vadim Gerasimov
- ^ Ichbiah, Daniel (1997) (フランス語). La Saga des Jeux Vidéo (1st ed.). Pix'N Love Editions. p. 85. ISBN 2266087630
- ^ テトリス・エフェクト. Ackerman, Dan., Kobayashi, Akihito., 小林, 啓倫. 白揚社. (2017.10). ISBN 978-4-8269-0198-7. OCLC 1015302305
- ^ Sheff, David; Eddy, Andy (1999). Game Over: Press Start to Continue (1st ed.). Cyberactive Media Group. p. 298. ISBN 0966961706
- ^ a b c Hoad, Phil (2014年6月2日). “Tetris: how we made the addictive computer game | Culture”. The Guardian. オリジナルの2017年6月21日時点におけるアーカイブ。 2014年7月5日閲覧。
- ^ Johnson, Bobbie (2009年6月1日). “How Tetris conquered the world, block by block”. The Guardian. 2015年3月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月28日閲覧。
- ^ TETRIS BLUE(ジー・モード)の紹介ページで「TETRIS 2002ガイドライン」に完全準拠と表記している。
- ^ TETRIS BLACK(ジー・モード)の紹介ページで「TETRIS 2005」に準拠と表記している。
- ^ 2008年3月17日付より
- ^ 2010年8月5日付より
- ^ このタイトルロゴは「国際登録番号:881009、名義人:Tetris Holding, LLC(テトリス ホールディング,エルエルシー)、ウィーン図形分類:26.13.25.3; 27.5.1.9; 27.5.1.20; 27.5.5; 27.5.12; 27.5.17; 27.5.21; 27.5.23.92」で商標登録されている。
- ^ The Tetris Company→「HISTORY」参照。
- ^ “13歳少年がテトリス「完全攻略」 世界初か、ゲームが白旗―米”. 時事通信 (2024年1月4日). 2024年1月4日閲覧。
- ^ 「NESソフト訴訟と「テトリス」著作権 対立深めるアタリゲームズ社対米国任天堂 関連する”サードパーティー”各社は注目」『ゲームマシン』(PDF)、第359号(アミューズメント通信社)、1989年7月1日、10-11面。
- ^ a b 「「テトリス」家庭用 米国任天堂がソ連から独占使用権を獲得」『ゲームマシン』(PDF)、第355号(アミューズメント通信社)、1989年5月1日、2面。
- ^ 「家庭用「テトリス」の独占使用権で 米国のテンゲン社が任天堂に著作権訴訟 英国ミラーソフトからの許諾もとにNES用「テトリス」の権利を主張」『ゲームマシン』(PDF)、第356号(アミューズメント通信社)、1989年5月15日、1面。
- ^ 「NES用「テトリス」の独占使用権で 米国任天堂が逆提訴 テンゲンの「テトリス」めぐる命令申請も」『ゲームマシン』(PDF)、第358号(アミューズメント通信社)、1989年6月15日、2面。
- ^ 「NES用「テトリス」で テンゲン社に仮処分 連邦地裁が任天堂の申請認め、予備的差し止め」『ゲームマシン』(PDF)、第360号(アミューズメント通信社)、1989年7月15日、2面。
- ^ 「家庭用「テトリス」の独占権めぐる訴訟 連邦地裁が略式で任天堂に勝訴判決 アタリゲームズ/テンゲンは控訴の方針 業務用にも影響及ぶライセンス関係解明」『ゲームマシン』(PDF)、第370号(アミューズメント通信社)、1989年12月15日、1面。
- ^ アリカの「テトリス ザ・グランドマスター」版権元の方針によって発売中止に。
- ^ テトリスオンライン・ジャパン、「テトリスオンライン」を正式発表 ImpressGAME Watch テトリスオンライン・ジャパン
- ^ ファミコンプラザゲーム最新情報ページ (0720)生産終了のテトリスDS、ちょっぴり再入荷!!
- ^ テトリス | ニンテンドー3DS | 任天堂 2015年1月1日に配信終了と記載
- ^ a b 「BPSら3社が提訴 ミニ「テトリス」問題に ゲームテックに対し海賊版の破棄など求める」『ゲームマシン』(PDF)、第535号(アミューズメント通信社)、1997年2月15日、3面。
- ^ エポック社EL-SPIRITS テトリスシリーズ - ウェイバックマシン(2007年9月28日アーカイブ分)
- ^ “テトリスミニ”. ゲームテック. 2021年4月21日閲覧。
- ^ 『別冊宝島』2611号「80年代アイドルcollection」p.93
- ^ たとえば中村正三郎の『電脳騒乱節 Vol. 1』(ISBN 4-87408-441-9)p. 165
- ^ a b c Holmes, Emily A.; James, Ella L.; Coode-Bate, Thomas; Deeprose, Catherine (2009-01-07). “Can Playing the Computer Game “Tetris” Reduce the Build-Up of Flashbacks for Trauma? A Proposal from Cognitive Science” (英語). PLOS ONE 4 (1): e4153. doi:10.1371/journal.pone.0004153. ISSN 1932-6203. PMC PMC2607539. PMID 19127289 .
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