ツツジ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/02 20:46 UTC 版)
関連文化
ツツジ類の材はとても緻密であり、細工物などにも利用される。
日本で言うところのツツジやサツキは、公園や道路の分離帯などの植え込みにしばしば見られる。日本では長い栽培の歴史を持ち、早くから育種も進んだ。例えば林昌寺(泉南市)や塩船観音寺(青梅市)の庭園は、美しいツツジで有名である。
この他には根津神社、旧古河庭園、神代植物公園(以上東京都)安養院、等覚院、三河屋蓬莱園、小田急山のホテル、花の木公園 (以上神奈川県) 姫の沢公園、小室山公園(以上静岡県)つつじが岡公園、赤城山新坂平、湯の丸高原(以上群馬県)美し森(長野県) 八方ヶ原、那須高原(以上栃木県)など、各地に名所がある。
色
「ツツジ色」(アザレア)という色もある。これはツツジの花のような鮮やかな赤紫色(「躑躅燃ゆ」と形容される)をさす。赤紫は次に挙げるような色である。
色 | 名前 | 漢字・英語 | 同色・混同色 |
---|---|---|---|
#CD4187 | アザレア | azalea | 躑躅色 |
#FF3399 | アザレアピンク | azalea pink | 躑躅色 |
俳句・短歌(和歌)
「ツツジ」は俳句における春の季語でもある。また「躑躅花」(つつじばな)は、短歌(和歌)における枕詞としても使用される。この場合は「花のように美しい君」という意味から「にほふ」や「にほえをとめ」にかかる。
書物
元禄5年(1692年)に伊藤伊兵衛により刊行された『錦繍枕』は世界最古のツツジ、サツキ専門書である。
音楽
- 『躑躅(つつじ)』 地歌(箏曲) - 佐山検校作曲(元禄の頃、世界で初めてツツジの専門書『錦繍枕』を刊行(元禄5年(1692年))した伊藤伊兵衛と同時代に江戸で活躍した音楽家・佐山検校(元禄7年(1694年)没)による長歌もの地歌曲で、歌詞中にツツジが22品種詠み込まれている)
- ^ Rhododendron Tropicos
- ^ 自然毒のリスクプロファイル:高等植物:シャクナゲ類厚生労働省
- ^ 雑草・鳥獣害防止対策農林水産省
- ^ “日本のレッドデータ検索システム「Rhododendron」”. (エンビジョン環境保全事務局). 2013年4月21日閲覧。
- ^ “静岡県の花「ツツジ」制定経緯”. 静岡県 (1965年9月21日). 2013年4月21日閲覧。
- ^ “福岡県のシンボル”. 福岡県 (1966年9月5日). 2013年4月21日閲覧。
- ^ 『泊船集』より
- ^ 『万葉集』より
ツツジと同じ種類の言葉
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