チベット文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/29 00:53 UTC 版)
その他
- チベット文字からの派生文字として、モンゴル語など、元の言語を記録するのに用いられたパスパ文字が作られた。
- 吐蕃が統治した、8世紀から9世紀にかけての敦煌など中国西北部では、中国語を表記するのにも使用された。数千種が必要な漢字よりも学習は容易なため、かなり広く用いられたが、声調を表記しないという不完全さと、国の文字としての権威の問題から、漢民族の統治にもどると、徐々に使用されなくなった。
- チベット文字には、ウチェン体とウメー体の二種類があり、ウチェン体は活字体のような書体で、印刷物はウチェン体で書かれていることが普通。手書きの時は、ウメー体という筆記体を使う。ウメーは何種類もある。
外部リンク
- チベット文字フォント一覧 - Tibetan and Himalayan Library
- Tibetan Machine Uni - GNU General Public Licenseの下で配布されている、Unicode版チベット文字フリーフォント。
- Digital Tibetan - チベット文字入力に関する情報を集めたWiki。
- Yoichi Fukuda, Extended Wylie Method of the transcription of Tibetan characters - ワイリー拡張方式によるチベット語のラテン文字転写についての説明(英語)。
- 太清チベット語翻字 太清チベット語入力 (英語)
- ^ 星泉, ケルサン・タウワ (2017). ニューエクスプレス チベット語. 白水社. p. 22
- ^ 有声音という分類は、あくまでもチベット文字成立当時の古典期での話であり、名目的なもの。子音字を区別する都合上、ワイリー方式などのラテン文字転写方式にも便宜的に採用されている。現代では、これらの子音は(低声調を帯びた)無声有気音である。つまり、現代チベット語(ラサ方言)には、(中国語(普通話)や朝鮮語などと同じく)形式的には有声音は存在しない。ただし、カタカナ表記の場合、「デプン寺」(Drepung)のように、ラテン文字表記に引きずられて濁音が混じることもよくある。
- ^ Block-by-block charts, Unicode 1.0
チベット文字と同じ種類の言葉
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