ダンパ (空調)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/13 06:36 UTC 版)
防煙ダンパ(SD)
防煙ダンパ(Smoke Damper,SD)は、煙感知器の発報に伴って作動するダンパである。防煙区画の両側結ぶレターンダクトなどに取り付けられる。
防煙防火ダンパ(SFD)
煙感知器の発報に伴って作動するダンパで、防火ダンパの機能を有するもの。防火区画を貫通するダクトに取り付けられる。
排煙ダンパ(SMD)
排煙ダンパ(Smoke Evacuation Damper,SMD)は、排煙ダクトに取り付けられるダンパで、通常時は閉塞しており、排煙ボタンを押すなどの排煙操作によって開放されるダンパである。
防火機能付き排煙ダンパ(SMHFD)
温度ヒューズの付いた排煙ダンパで、防火区画を貫通する排煙ダクトに取り付けられることがある。 通常時は閉塞しており、排煙ボタンを押すなどの排煙操作によって開放されるが、火災が迫ると温度ヒューズの溶解によって再び閉塞する。
排煙ダクト用防火ダンパ(HFD)
排煙ダクトに取り付けられ、火災時の煙を通すものであるが、一般に高温となるため、温度ヒューズは、煙の温度では作動せず、火災となった段階で閉鎖する温度に設定される。280℃が一つの目安となる。
避圧ダンパ(RD)
避圧ダンパ(Relief Damper,RD)は、圧力逃しダンパともいい、不活性ガス消火設備やハロゲン化物消火設備が設置された場所において、ガス放出に伴って上昇する室内圧力を下げるために設けられるダンパである。室内圧力が設定圧力を超えたときに開放される。
差圧ダンパ(BD)
差圧ダンパ(Barometric Damper,BD)は、陽圧又は陰圧の部屋に設けられるダクトであって、室内と外部の圧力差を一定に保つ働きをするダンパである。バネ等によって作動する圧力差が設定されており、圧力差が大きすぎるときは開口が大きくなることで圧力を逃し、圧力差が小さすぎるときは、開口が閉じる方向に作動する。
脚注
- ^ “日本防排煙工業会 防火ダンパー 排煙口”. www.nbk-net.gr.jp. 2019年7月10日閲覧。
- 1 ダンパ (空調)とは
- 2 ダンパ (空調)の概要
- 3 防煙ダンパ(SD)
- 4 関連項目
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