ダッシュボード (自動車) ダッシュボード (自動車)の概要

ダッシュボード (自動車)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/03 04:25 UTC 版)

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現代の乗用車のダッシュボード:
ベントレー・コンチネンタルGTC
茶色の部分がダッシュボード

元々は馬車の御者(馬を操る者)を馬が蹴り上げる小石や泥跳ねなどから身を守るために設けられた御者席前方にある保護板のことで、馬を加速させる際はこの板を踏みつけるようにしたという。自動車草創期にこの板に計器類を取り付けたのが始まりとされる。

ダッシュボードの安全対策

ジョン・F・ケネディ時代の米国国防長官ロバート・マクナマラが、フォード社に安全プログラムを指導し、1956年、緩衝材(パッド)で覆われた『安全な』ダッシュボードを発表。これは『セーフガード』と名づけられていた。しかし当時の消費者にはほとんど関心をもたれなかった。

1970年代になってから安全性向上の対策として、緩衝材で覆われたダッシュボードが広く適用されるようになる。緩衝材の主流はポリウレタンフォームで、表面をポリ塩化ビニル又は皮革(主に高級車)でカバーしている。 北米を最大の輸出仕向け地としていた各国の自動車メーカーも、北米向けを皮切りに、ハンドルのセンターパッド、3点式シートベルト(後にコラプシブルステアリングシャフトも)と合わせて緩衝材付きダッシュボードを導入した。

1990年代になると、運転席側にエアバッグが米国など数カ国で必須となり、まもなく助手席側にも広く装着されるようになる。

ダッシュボードの種類

走行時のインストルメント・パネル
2003年トヨタF1のステアリング・ホイール
計器やスイッチ類を一まとめにした部位をクラスターと呼ぶこともある

ダッシュボードには様々な用途で様々なタイプがある。

芝刈り機、農業用トラクター、黎明期の自動車では、ダッシュボードに装着されているのはステアリング・ホイール(ハンドル)とイグニッション・スイッチ(エンジンの始動・停止に用いられるスイッチ)だけだった。

NASCAR(ナスカー)などのレース車両では、アルミ繊維強化プラスチックなどの板(まれに鉄板)一枚がダッシュボードとして取り付けられる場合も多い。新たに取り付けたい計器があれば、適切な場所を見つけ単に穴を開ければすぐに取り付けられる。

高級車では、計器類周辺のパネルにリアルウッド(本木/ホンモク)を貼ったウッドパネルが用いられる。かつてはパネル全体がウォールナット材やローズウッド材などの厚い木の板で作られていた。

最近のF1カーではダッシュボードのスペースはなく、ステアリング・ホイール自体が計器盤を兼ねている。

オートバイスクーターでは乗用車用ダッシュボードのコンパクト版といえるようなものが用いられるが、ここにオーディオプレーヤーやGPSナビゲーションをつけられるものもある。

20世紀中頃にはカー・ラジオが普及し、ダッシュボード上、またはその下部に装着されるようになった。

ダッシュボード上に装着されるもの

最も重要なものは、ステアリング・ホイールと計器盤 (インストルメント・クラスター) である。計器盤にはスピードメーター (speedometer) 、タコメーター (tachometer) 、オドメーター (odometer) 、燃料計 (fuel gauge) 、水温計などが装着されている。

ダッシュボードの上部には通常オーディオ装置のスピーカー、ヒーターやエアコンの噴出し口などが装備されることが多い。助手席側には通常グローブボックス(収納スペース)が設けられている。もともとグローブボックスは自動車の運転もしくは整備に着用する手袋(グローブ)を収納するための空間であったが、今日では小物入れとして、専ら自動車検査証(車検証)入れとして用いられている[1][2][3]

1980年代以前の乗用車には後付け式のカークーラーが、助手席側ダッシュボード下に吊り下げられることも多かった。軽自動車など比較的低出力の車の場合には、カークーラーシステムを模した後付け式電動ブロワモーターが装着されることもあった。この時代にはカーオーディオDIN規格のものが存在しなかったために、社外品が助手席側ダッシュボード下に吊り下げられるように取り付けられる場合があった。

現代の乗用車にはカーナビゲーションシステムが装着されることも多い。






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