ゾイド (架空の生物) 漫画『機獣新世紀ZOIDS』におけるゾイド

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ゾイド (架空の生物)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/05 13:03 UTC 版)

漫画『機獣新世紀ZOIDS』におけるゾイド

上山道郎による漫画作品『機獣新世紀ZOIDS』では、すべてのゾイドはゾイドイヴと呼ばれるゾイドから枝分かれした子孫であると説明されているものの、詳細は明らかではない[72]。作中ではアレックス神父によって、ゾイドは人間が操縦するために自我を持たないといった旨の説明もなされている[73]が、後の展開でオーガノイド・ジークによってゾイドの記憶が読み取られる描写も存在する[74]

アニメ『ゾイドジェネシス』におけるゾイド

ゾイドジェネシス』作中では、ゾイドの詳細な誕生経緯は語られていないものの、旧時代の文明が崩壊した後に地下に埋没されていたものを発掘して使用している[75]。なお、同作における戦闘ゾイドはレッゲルと呼ばれるゲル状の液体を燃料としている。

作中では異なる種別のゾイドとしてバイオゾイドが登場するが、こちらは工場によって部品が製造される場面が存在する[76]。後に同ゾイドは旧時代の技術を保全していた天空人からディガルド武国にもたらされていたことが明かされている[77]

『ZOIDS concept art』におけるゾイド

こちらの設定では、地球からの入植船「ZOIC-NOA」が惑星ゾイドに生息していた原子金属生命体に地球生物の遺伝子を取り入れたものとされる[78]

『ゾイドワイルド』シリーズにおけるゾイド

ゾイドワイルド』シリーズの設定では、ゾイドは数万年前に宇宙から飛来した1つのゾイドコアより誕生したとされ、地中に眠る骨格を発掘し、装甲を取り付けて復元される機械生命体とされる[79]。『ゾイドワイルド』シリーズの担当者の一人であるタカラトミーの徳山光俊によれば、同シリーズのコンセプトアートの段階では地球の恐竜絶滅期に惑星ゾイドからきたゾイドコアと恐竜の本能が融合し同作のゾイドが誕生したと説明している[80]

一方で、アニメ『ゾイドワイルド ZERO』においては、ゾイドワイルドの世界におけるゾイドは惑星Ziの科学者であるボーマン博士が荒廃した地球を再生するために計画したZiフォーミング用の装置によって惑星開拓用に自己生成される手筈であったが、反乱者によって乗っ取られた惑星Ziの科学船がワームホールを通じて過去の地球へと訪れ、そこにあったテラフォーミング装置によって地球生まれのゾイドが誕生した経緯となっている[81][注 11]

シリーズ中では地球生まれのゾイドの他に地球外ゾイドが登場しており、その一つのゼログライジスは作中の時代から6500万年前に飛来したゾイドコアから発生した惑星Ziとは異なるゾイド因子を持つゾイドとしており、恐竜を絶滅させたとする説も存在するとしている[83][注 12]が、タカラトミーのイベント広報では、ゼログライジスは惑星ゾイドの液体金属湖にて覚醒した無敵生命体の一つとしている[85]

脚注

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注釈

  1. ^ 一方で、この原始金属生命体から金属粘膜生体へと枝分かれし、ゾイド人や惑星Zi植物へとさらに進化した[5]
  2. ^ 一方で、ゾイド生命体(ゾイドコア)が原因不明の宇宙線を浴びたことにより、外皮硬金属類を経てゾイドとなったことを示唆した資料も存在する[11]
  3. ^ ゾイドシリーズ初期においては一部書籍などで設定画[2]や系統図が公開された。1999年以降のシリーズでは『ゾイド公式ファンブック』にて比較的早期に触れられ、ゾイドコレクションやゴジュラスギガセイスモサウルスなど一部のキットにはパッケージ裏に野生体の図が記載されている。
  4. ^ ヘリックとゼネバス、互いの国家に様々な兵器がもたらされ、初の新世代ゾイド同士の本格的な戦闘となったアルダンヌ会戦では、多くの兵士が自分たちの兵器に驚愕した[7]
  5. ^ ただし、ガリウスやグライドラー、グランチュラなど地球人来訪前に作られたはずのゾイドも設定上はビーム砲やミサイルなど近代兵器をいくつか搭載しており、これらも地球人によって後付で装備されたものと考えられるが、詳細は不明。
  6. ^ 厳密なゾイドのエネルギーについては特に言及されていないが、『ゾイドバトルストーリー』作中では陸戦ゾイドに対する空中からのエネルギー補給や[33]飛行ゾイドの燃料切れが描写されている[34][35]
  7. ^ ゾイドシリーズにおけるコンバットシステムの初出はアニメ『ゾイド-ZOIDS-』となる。同作中では第18話など、このシステムが停止(フリーズ)してゾイドが戦闘不能となる描写が存在する。
  8. ^ トミー(タカラトミー)から発売されたゾイドシリーズにおいては留め具としてのゴムキャップに相当する部分である。
  9. ^ ただし、装甲内のセラミック振動体を用いて防御するマッドサンダーのように一部の例外も存在する。
  10. ^ この蓄光体を用いた技術は、デッドボーダーヘルディガンナー[63]ダークホーンといった機体群で用いられた。それ以後の暗黒軍ゾイドには外観上、蓄光体が見られないが、使用の有無は不明。
  11. ^ 作中にてゾイドが登場した時期は21世紀の地球となる[82]
  12. ^ ただし、同シリーズにおいて製作に参加しているタカラトミーの高橋久直によれば、「ゼログライジス」は各部にゼネバス帝国の国章を持ち、同シリーズの他のゾイドとは出自が異なる地球外のゾイドであると説明している[84]

出典

  1. ^ 『メカ生体ゾイド The pre-hysterical monster-machines』トミー、1983年11月、玩具付属冊子。
  2. ^ a b 戦闘機械獣のすべて 1986, p. 60-63.
  3. ^ a b 『ゾイド情報 HOBBY NEWS 1 ゾイド創世記』トミー、1984年、小冊子。
  4. ^ a b c d e f 公式ファンブック 2000, p. 76-77.
  5. ^ a b c d Zi HISTORY FILE 2003, p. 001「惑星Ziの生物進化」
  6. ^ a b c d e f Zi HISTORY FILE 2003, p. 005-007「金属生命体」
  7. ^ a b c d e f g h i Zi HISTORY FILE 2003, p. 030-033「地球人来訪」
  8. ^ a b ゾイドバトルストーリー 1987, p. 26-27.
  9. ^ a b c d e f 電撃ホビーマガジン2002年11月号 2002, p. 151-153.
  10. ^ a b Zi HISTORY FILE 2003, p. 004「惑星Zi」
  11. ^ 月刊コロコロコミック1984年9月号 1984, p. 195-197.
  12. ^ 『RZ-071 ライガーゼロフェニックス』トミー、2003年10月30日発売、商品パッケージ。
  13. ^ a b Zi HISTORY FILE 2003, p. 008-010「野生ゾイド」
  14. ^ a b c d e f g h i j k l Zi HISTORY FILE 2003, p. 024-028「部族統一時代」
  15. ^ 公式ファンブック3 2002, p. 60-61.
  16. ^ a b Zi HISTORY FILE 2003, p. 011-013「古代ゾイド人」
  17. ^ a b c d e f Zi HISTORY FILE 2003, p. 019-023「2大部族戦争時代」
  18. ^ 『RZ-064 ゴジュラスギガ』トミー、2002年9月28日発売、商品パッケージ。
  19. ^ a b 電撃ホビーマガジン2002年7月号 2002, p. 242-244.
  20. ^ a b c 電撃ホビーマガジン2002年5月号 2002, p. 260-261.
  21. ^ a b 公式ファンブック 2000, p. 46,64.
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  23. ^ 電撃ホビーマガジン2001年11月号 2001, p. 264-265.
  24. ^ 公式ファンブック4 2004, p. 38.
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  26. ^ a b 公式ファンブック4 2004, p. 103.
  27. ^ 『ZOIDS BLOX マトリクスドラゴン』トミー、2002年10月31日発売、商品パッケージ。
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  29. ^ 「オフィシャルファンブック・エクストラVol.6」『BZ-020 レオゲーター』トミー、2003年12月25日発売、付属冊子。
  30. ^ 公式ファンブック4 2004, p. 30-31.
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  33. ^ ゾイドバトルストーリー2 1987, p. 48.
  34. ^ ゾイドバトルストーリー3 1988, p. 14-15.
  35. ^ 公式ファンブック3 2002, p. 34-35.
  36. ^ 『RZ-070 凱龍輝』トミー、2003年8月28日発売、商品パッケージ。
  37. ^ 電撃ホビーマガジン2004年6月号 2004, p. 170.
  38. ^ a b c 戦闘機械獣のすべて 1986, p. 52-54.
  39. ^ 公式ファンブック3 2002, p. 50-51.
  40. ^ 公式ファンブック2 2001, p. 14-15,20.
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  42. ^ 公式ファンブック 2000, p. 34.
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  46. ^ 公式ファンブック2 2001, p. 107.
  47. ^ Zi HISTORY FILE 2003, p. 034-035「中央大陸戦争時代」
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  49. ^ 公式ファンブック3 2002, p. 14.
  50. ^ 公式ファンブック2 2001, p. 40-41.
  51. ^ 月刊コロコロコミック2001年1月号 2001, p. 52-53.
  52. ^ 公式ファンブック3 2002, p. 12-13.
  53. ^ 公式ファンブック2 2001, p. 76-77.
  54. ^ 公式ファンブック4 2004, p. 88,100-101.
  55. ^ 『プロトゴジュラスギガ』トミー、2003年9月発売、商品パッケージ。
  56. ^ 公式ファンブック 2000, p. 41.
  57. ^ 戦闘機械獣のすべて 1986, p. 72.
  58. ^ 『EZ-049 バーサークフューラー』トミー、2001年7月28日発売、商品パッケージ。
  59. ^ 堀井敏之 スフィウスLAB 2017年1月10日”. Twitter. 2020年4月27日閲覧。
  60. ^ a b 公式ファンブック 2000, p. 60-61.
  61. ^ ゾイドバトルストーリー2 1987, p. 24-25.
  62. ^ 『SUPER REAL ACTION MAGAZINEゾイドグラフィックスVOL.16』トミー、1989年、小冊子。
  63. ^ a b 小学三年生1989年5月号 1989- 裏表紙掲載広告
  64. ^ 『月刊ゾイドグラフィックス増刊号 ガンギャラド』タカラトミー、2008年6月26日発売、付属冊子。
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  66. ^ ZOIDS BOOK2002 2002, p. 6.
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  68. ^ a b c 『月刊ゾイドグラフィックス増刊号 オルディオス』タカラトミー、2008年11月28日発売、付属冊子。
  69. ^ 電撃ホビーマガジン2009年2月号 2009, p. 129.
  70. ^ アニメ『ゾイド -ZOIDS-』第65話参照
  71. ^ アニメ『ゾイド -ZOIDS-』第18話参照
  72. ^ 機獣新世紀ZOIDS第5巻 2002, p. 119-120.
  73. ^ 機獣新世紀ZOIDS第1巻 1999, p. 51.
  74. ^ 機獣新世紀ZOIDS第1巻 1999, p. 142-143.
  75. ^ アニメーション『ゾイドジェネシス』第1話など
  76. ^ アニメーション『ゾイドジェネシス』第29話。
  77. ^ アニメーション『ゾイドジェネシス』第39話。
  78. ^ concept art 2010, p. 12-15.
  79. ^ ゾイドワイルド ニュースリリース タカラトミー、2018年2月27日。
  80. ^ ゾイド生みの親徳山氏5656万字!?限界ロングインタビュー 第1回”. コロコロオンライン. 2022年11月12日閲覧。
  81. ^ 『ゾイドワイルド ZERO』第2話。
  82. ^ STORY”. アニメ「ゾイドワイルド ZERO」公式サイト. 2022年11月13日閲覧。
  83. ^ アニメーション『ゾイドワイルドZERO』第42話参照。
  84. ^ 惑星Zi生まれ!?「ゾイドワイルド」史上最大ゼログライジス誕生秘話をタカラトミーに聞く”. HOBBY Watch. 2020年12月12日閲覧。
  85. ^ タカラトミー イベント情報局【公式】 2020年12月22日、午前8時36分のtweet”. Twitter. 2022年11月12日閲覧。


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