ゼノギアス
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続編
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100万本売れれば続編を出す予定だったが売り上げ本数は89万1675本(1998年内の通常版についての国内売上。週刊ファミ通調べ)だったため続編の話は立ち消えとなった。当時の副社長、鈴木尚によると、当時のスクウェアでは経営側より開発側の発言力が大きくなっていたとのことで、開発部門のトップであった坂口博信の意向により開発資源がハリウッド映画『ファイナルファンタジー』製作に集中していたことも、その要因となっている。
ゼノサーガシリーズとの関係
『ゼノギアス』は、エンディングにおける「Episode V」の表示が示す通り、15,000年にも亘るストーリー構想の中の一つという設定で製作された。公式設定資料集によると「三部作6エピソード」で構成されており、「Episode I」から「Episode VI」と銘打たれ構成されている。しかしその後、杉浦博英や高橋哲哉など、中核となっていたクリエイターが『ゼノギアス』の続編制作の可否、経営方針の違いからスクウェアを退社して、モノリスソフトをナムコの出資の元で立ち上げる[5]。その後の関連作は『ゼノサーガシリーズ』としてナムコ(後のバンダイナムコゲームス)から発売されることになる。結果、『ゼノサーガ』は『ゼノギアス』における世界設定や用語の多くを踏襲、引用するものの、権利関係の障害などから、一度解体して再構築をしたものである。
『ゼノサーガ』はエピソードI〜エピソードIIIまであるが、それらはすべて『ゼノギアス』におけるXenogears Episode I(本編の1万年以上前の過去)に相当する設定構想を元に、設定を新しく再構築したとされる。つまり本来であれば下記の構成になるはずであった。なお、『ゼノサーガ』には『ゼノギアス』のキャラやギアに酷似したキャラクターやメカ(グノーシス)などが登場する。EPIIIは特にそれが顕著である。
- 第1部
- Xenogears Episode I:星間戦争時代(ゼノサーガEpI・ゼノサーガEpII・ゼノサーガEpIIIに相当)
- 第2部
- Xenogears Episode II:原初の時代(本編の1万年前)
- Xenogears Episode III:ゼボイム文明(本編の4000年前)
- Xenogears Episode IV:ソラリス戦役(本編の500年前)
- Xenogears Episode V:ゼノギアス本編
- 第3部
- Xenogears Episode VI:ゼノギアス本編よりも後の時代
2020年に高橋哲哉はゼノギアス6部作の件について質問された際に「僕が生きている限りはいつか、答えを出したいなとは思っています。」と回答している[6]。
ゼノブレイドシリーズとの関係
2007年にモノリスソフトはナムコから任天堂の子会社となり、ゼノブレイドシリーズは任天堂発売へと更に移行している。ブレイドとストーリーの関連性はないとされているが、世界の成り立ちに関しては含みを持たせている[7]。
クラウスという科学者がゲート(ゾハルに類似した物体)を利用した相転移実験を行った結果、元の世界は破壊され、一部は新たに作られた別次元に飛ばされた。クラウス自身も半身は別次元に飛ばされ記憶を失う。それぞれのクラウスが創造主となって再構成したのが『ゼノブレイド』『ゼノブレイド2』の世界(『2』の方が元の世界である既知宇宙)となっている。
更に2018年にコトブキヤからモノリスソフト完全監修の元発売されたプラモデル『ゼノブレイド2 セイレーン』に付属している設定資料から、ゲートは「21世紀初頭、とある大学の研究員がアフリカにて発見した。永久機関の磁気異常物質である」と明かされた。
前提知識を持たないプレイヤーでも楽しめるようにという任天堂の意向もあり[8]、過去の「ゼノ」シリーズにあった用語の使用は控えめになっている。
注釈
- ^ PSPでの新規販売は2016年3月31日をもって終了。(この日までに購入したユーザーは引き続きプレイ可能)
- ^ PlayStation版のゲームディスクを所持していれば、PS3のほかPlayStation 2に実装されたPlayStationの互換機能を使ってプレイすることもできる。
出典
- ^ ファミ通ゲーム白書2005(1998年ゲームソフト年間売上TOP100、P.422)出版社: エンターブレイン
- ^ “Xenogears(PlayStation)”. 2014年11月15日閲覧。
- ^ “「ゼノブレイド」高橋哲哉 ×「ペルソナ」橋野桂:対談──作家性とは何か? 世界で評価されるJRPGの旗手が掲げる美学をめぐって”. 4gamer.net (2023年8月6日). 2022年1月28日閲覧。
- ^ 雑誌『電撃Playstation VOL.71』 1998, p. 93.
- ^ 同社は、2007年から任天堂の子会社的存在になり2011年にバンダイナムコから全ての株式を譲渡されているが、2015年にデベロッパーとしてバンダイナムコゲームスの『PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』を開発した。
- ^ “「ゼノブレイド」高橋哲哉 ×「ペルソナ」橋野桂:対談──作家性とは何か? 世界で評価されるJRPGの旗手が掲げる美学をめぐって”. 4gamer.net (2023年8月6日). 2022年1月28日閲覧。
- ^ 電撃攻略本編集部 編『ゼノブレイド ザ・コンプリートガイド』アスキー・メディアワークス、2010年、285頁。ISBN 978-4-04-868841-3。
- ^ “社長が訊く『ゼノブレイド』 開発スタッフ 篇 3. “作家と編集者”のように”. 任天堂 (2010年5月19日). 2018年1月10日閲覧。
- ^ 「ゼノギアス」公式設定資料集「Xenogears PERFECT WORKS」が復刊!、GAME Watch、2014年2月12日 18:52。
- ^ 第4回:復刊ドットコム 左田野渉氏(後編)-「本つなぐ人々」中野健祥、WEB本の雑誌、2015年9月24日。
- ^ 『クロノ・クロス アルティマニア』。
- ^ 『TVパニック GAME SOFT ORIGINAL CATALOG 1987-98 WINTER』3ページ「クリエイターズインタビュー(スクウェア・高橋哲哉)」。
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