セントジョンズ川 地理と生態系

セントジョンズ川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/04 15:17 UTC 版)

地理と生態系

セントジョンズ川はインディアンリバー郡に始まり、デュバル郡大西洋に出逢う、フロリダ州の主要な商業とレクリエーションに使われる水路である。レイクウェイルズリッジの方向に生まれる水源から北に流れる。水源は海面からわずか30フィート (9 m) 上がっているだけである。このように落差が小さいので、長い背水がある。バリアー島を抜け、水路を昇る潮と共に引いたり流れたりする[8]。並行して流れるキシミー川と同じ地域の地形を共有しているが、キシミー川の方は南流している[2]

上流域

セントジョンズ川はセントジョンズ川水質管理地区が管理する3つの流域と2つの関連流域に分けられる。川が北向きに流れているので、上流域はその南端である水源のある地域にある[9][note 1]。インディアンリバー郡は沼地のネットワークとして川が始まる場所であり、ベロビーチの西にある地点は、中央フロリダのセントジョンズ湿地と名付けられている。セントジョンズ川は背水流であり、すなわちその水はその下にある湿地や沼から供給される。水は砂質の土壌から浸みだし、小さなバレーに集まる[10]。上流域は約2,000平方マイル (5,200 km2) の広さがあり、インディアンリバー郡から1つ北のブレバード郡に入ると船の航行が可能になる。川はオセオラ郡オレンジ郡の郡境に触れ、セミノール郡の南東端を流れる。タイタスビルの北12マイル (19 km) ほどで中流域に変わる[9]

セントジョンズ川の上流域は1920年代にメルボルン・ティルマン排水工事が行われて著しく水位を下げた。これはパームベイの近く、テンマイルリッジを通って掘られた運河を通じて、セントジョンズ川の水源の水を東のインディアン川にはけさせたものである。2015年時点で、運河1再配置工事の第1段階によって、過去の水路の付け替えが部分的に戻された[11]

セントジョンズ川はこの流域で最も狭く、流れが予測不能になる。水路の流れは明白ではなく、通常は気付かれないほどである。川のこの部分を最も効率的に進むにはエアボートが良い。セントジョンズ川流域全体で約3,500の湖水がある。全て水深が浅く、3フィート (0.9 m) から10フィート (3 m)の間にある[12][13]。川はこれら湖水の多くに流れ込み、それが航行をさらに複雑にする。大きな湖8個と小さな湖5つが上流域にある。その中で最初にあるのがレイクヘルン・ブレイジズ(時としてレイクヘレンあるいはヘレン・ブレイジズと短縮される)であり[14]、19世紀初期に船乗りや漁師が叫んでいた誓言を使っている。すなわち、緩りした流れのために島が場所を変えるので、マクロファイト、すなわち泥と海藻の浮島を抜けて航行しようとしてイライラした船乗りが吐いたセリフだった[15]。ワシントン湖、ワインダー湖、ポインセット湖(アメリカにポインセチアをもたらした外交官ジョエル・ロバーツ・ポインセットにちなんだ命名)がその下流に並んでいる。上流域の北端はトソハチー野生生物管理地域である。これは1977年に創設され、大きくなるセントジョンズ川に流れ入る水を濾す働きをしている[16]

トソハチー野生生物管理地域の糸杉。裾広がりの幹に見られる黒色のマークは水位がそこまで上がったことを示している

上流域と中流域の湿地には雨で水が補給され、周辺の土地の構造で保持される。酸素と養分が少ない環境にある。それは通常、何世紀にもわたって植物以外から生まれる泥炭の中で形成されるものである[17]。水位は亜熱帯の雨季と乾季に応じて変化する。中央フロリダと北フロリダに降る雨は夏と冬の季節によって変化するが、それより南では冬の雨が稀である[18]。これら流域の植物は全て、洪水や干ばつなど水位の変化に対応しなければならない。スウィートベイ(モクレン)、糸杉、ヌマミズキが、ハンモックと呼ばれる隆起した土地で繁茂している[17]。水中に長くある木は通常幹が強化され、縺れ束ねられた根を持ち、水中でも酸素を得るために糸杉の呼吸根のようなコブがあるが、大部分の植物は水生である。湿地に生えるのはハス、食虫植物、バージニア・アヤメなどがある。川の南端では、ヒトモトススキすなわちソーグラスが湿地プレーリーの広い範囲に成長し、かつてはエバーグレーズまで広がっていた[19]。これら湿地の植生は水の汚染物を濾す効果があり、これらが無ければ下流に汚染物が流れて行ったはずである[20]

中流域

サンフォードのすぐ南のセントジョンズ川は水路が狭く、水生植物と湿地が広がっていることが分かる

セントジョンズ川は37マイル (60 km) の区間で広さ1,200平方マイル (3,100 km2) の流域を、主に春と嵐のときの溢流水を蓄えて流れる。この流域はオレンジ郡、レイク郡ボルーシャ郡、セミノール郡の全体に広がっており、オーランド大都市圏があり、人口は200万人、主要な観光地が入っている[21]。中流域の地形は、川に沿ってはっきり識別できる岸と浅い湖の間で変化する。中流域で大きな湖の2つであるハーニー湖とモンロー湖は川によって造られた。浅く、広さは9平方マイル (23 km2) のハーニー湖は長く狭いパズル湖から水が流れ込む。そのすぐ北にあるのがイーコンロックハッチー川であり、セントジョンズ川に合流して水量を増すので、大きな船でも容易に航行できるようになる。川はそこから西に曲がり、ジェサップ湖に触れてからモンロー湖に注ぎ、サンフォードの市内を過ぎる。アメリカ陸軍工兵司令部によってセントジョンズ川の航路が浚渫され維持されているのがこの地点からであり、アメリカ沿岸警備隊の維持する航路標識が始まっている。モンロー湖は湖水面積15平方マイル (39 km2)、平均水深8フィート (2.4 m) の大きな湖であり、周辺の2,240平方マイル (6,300 km2) の流域から水を集めている[22]。サンフォードでは湖岸にある中心街を建設することで湖に同化しており、市民は船便を使い、サンフォードの公営桟橋で降りて町まで通勤している[23]

モンロー湖の後は深さ8フィート (2.4 m)、幅約100ヤード (91 m) の水路が維持され、中流域では最も重要な支流であるウェキバ川と合流する。ウェキバ川は泉から湧出した川であり、セントジョンズ川に1日約4,200万ガロン(16万 km3)の水を流している[24]。この合流点近くにディバリーとデルトナの各市がある。ウェキバ川を囲む森は、フロリダ州でも最大のアメリカグマ生息域になっている。アカゲザルの集団も幾つか川の近くで生息している。このサルがフロリダにどのように導入されたのかは不明である。1930年代にシルバー川周辺で撮影された「ターザン」映画の背景に使うために持ち込まれたという話もあり、あるいはそれと同じ頃に船で「ジャングル・クルーズ」を事業にした者が、それらしさを出すために持ち込んだという説もある[25][26][27]

ブルースプリング州立公園近くのセントジョンズ川、湿地の代わりに岸や樹木がはっきり見られる

湿地で最も重要な生物は無脊椎動物であり、食物連鎖の基礎になるものである。アップルスネイル、ザリガニ、グラス・シュリンプなど両生の無脊椎動物が植物を食べてその分解を早め、それが魚や鳥の餌になる。昆虫の幼虫が水中で餌を求め、微視的な藻類やその付着生物の中に生息する小さなカイアシ類端脚類を食する[28]は水中で生まれ、それがフロリダにいる112種のトンボや44種のイトトンボの好む餌になる。これら動物は耐水性があり、水位が季節によって変化したり、干ばつと洪水のサイクルを通じて乾季にも対応できる[29]

脊椎動物では、湿地の水中で多くの種類のサンショウウオアメリカアリゲーターが増殖している。これらの動物の多くは夜に活動する。蛙の鳴き声がやかましく、アリゲーターの繁殖期にはウシガエルの声が混じる[29]。セントジョンズ川上流付近の沼地には鳥類が群れる。近年の研究では1か月で6万羽の鳥が観察され、上流域で巣作りや餌やりをおこなっていた[30]シロトキアメリカトキコウ、またアメリカムラサキバンなど水鳥が、子孫を増やすために水辺によっている。浅い水域や乾季の水たまりで小さな魚やオタマジャクシを餌にしている。繁殖が終わると数千羽にもなり、その鳴き声が喧しく、またその糞が木の栄養になる[31]


ジョージ湖

マナティは冬季をブルースプリングで過ごし、ホントゥーン島州立公園で保護されている

セントジョンズ川は再び北に転じ、パットナム郡、レイク郡、マリオン郡、さらにボルーシャ郡西部に広がる46,000エーカー (190 km2) の流域を蛇行する。ウェキバ川のやや北にブルースプリングがあり、その湧出量は1日6,400万ガロン(24万 km3)と、セントジョンズ川流域では最大の泉である[32]。フロリダの泉は年間を通じて水温72°F (22 ℃) を保っている。このためにブルースプリングは西インド諸島マナティが冬を過ごす場所となり、ブルースプリング州立公園の中で保護されている。マナティは大きく、緩り動く草食性の水棲動物であり、その主たる脅威は人間の開発であり、また素早く動く船との衝突である。セントジョンズ川とその支流の多くの部分が、マナティが船のプロペラで重傷を負ったり致命傷にならないよう保護する航行禁止水域になっている[33]。ブルースプリング州立公園における人とマナティの接触は禁じられている[34]

ブルースプリング州立公園の北に接してホントゥーン島州立公園があり、船でのみ行くことができる。1955年、ホントゥーン島に近いセントジョンズ川の泥土の中に、フクロウをあしらった極めて稀なティムクア族のトーテムが埋められ保存されているのが見つかった[35][36]。そのトーテムは、制作者がフクロウ一族に属していたことを示している可能性がある。ティムクア族の異なる一族を表すトーテムが他に2つ見つかっている。北アメリカの太平洋岸北西部以外で見つかった唯一のトーテムは、ペリカンカワウソのような形をしており、1978年に川の底をバージがこすった後で見つかった。カワウソはセントジョンズ川やその支流の全長にわたって見られる。巣穴や水路を遮る木の根に住んでいる。ザリガニ、亀、小魚を食し、夜に活動し、いたずら好きだが、人との接触を避ける[37][38]

ジョージ湖はフロリダ州で第2位の大きさの湖であり、セントジョンズ川の作った湖では最大である

セントジョンズ川はジョージ湖の南端に入る。ジョージ湖はフロリダ州で第2位の大きさの湖であり、湖水面積72平方マイル (190 km2)、幅 6 マイル (9.7 km)、長さ 12 マイル (19 km) ある[39]。ジョージ湖を囲む流域は3,590平方マイル (9,300 km2) あり、オカラ国立の森とジョージ湖州有林の中に入っており、それぞれ38万エーカー(1,500 km2) と21,000エーカー (85 km2) 以上ある松と低木の多い生態系を保護している[40][41][42]。ジョージ湖流域は低い森林地が支配的であり、スラッシュ・パイン、ノコギリパルメットの他、痩せた砂質の土壌に生育する100種以上の被覆植物や薬用植物が生えている。低森林松林は比較的乾燥しているが、洪水でも短期間ならば耐えられる。野生の七面鳥カナダヅルや、アメリカ合衆国大陸部では最も生態数の多いミナミハクトウワシなど大型の動物は、この低森林地では生息しやすくなっている[43]。この生態系でよく見られる哺乳類としては、アライグマオポッサムボブキャット、オジロジカなどがおり、乾燥し平たい地域で被覆植物が生え、巣作りに適した場所がある場所を好む動物である[44]

オクラワハ川

オクラワハ川は北に流れ、セントジョンズ川の最大の支流として合流する。歴史的にも重要な支流である。オクラワハ川の流域は、オレンジ郡、レイク郡、マリオン郡、アラチュア郡に広がり、総面積は2,769平方マイル (7,170 km2) ある。オカラゲインズビルの両市や、オーランド都市圏の北郊がその流域に含まれる。オクラワハ川には水源が2つある。1つは湖の繋がりであり、そのうち最大のものがレイク郡のアポプカ湖であり、ポーク郡のヘインズシティに近いグリーン沼はパラトラカハ川から排水される。1日5,400万ガロン(20万 km3)を噴出するフロリダ州でも最大級の泉から流れるシルバー川は、全長96マイル (154 km) あるオクラワハ川の中ほどで合流する[45]

南北戦争アメリカ連合国陸軍の大尉だったジョン・ウィリアム・ピアソンが、自分の民兵隊にこの川から名前を採ってオクラワハ・レンジャーズと名付けた[46]。ピアソンは戦前に健康リゾートのオレンジ・スプリングスを経営して成功していた。戦後、近くのシルバー・スプリングス(シルバー川の水源)に注意が向けられたためにピアソンのリゾートの人気が落ち、20世紀への変わり目にオクラワハ川が世に広められた。ジョージア州生まれの詩人シドニー・ラニアは、1876年に出版した旅のガイド本で「世界でも最も甘い水路」と呼んでいる[47][48]。小説家マージョリー・キナン・ローリングスはオレンジレイクにあったその自家からオクラワハ川を通ってセントジョンズ川に行った。この地域は釣り場として人気が高かったが、1940年代に水質の悪化が起こり[49]、それ以後川とその水源のさならる質低下が続いた。特にアポプカ湖は1980年にDDE(ディクロロエチレン)の投棄が原因で化学物資の汚染があった後はフロリダで最も汚染された湖になった[50]。近くの農家から柑橘園の農薬と汚染水の流出が起きて塩素系水の華が発生した[51]

中央フロリダに生息するオオクチバス、ブラック・クラッピー、ブルーギルは全国から来る釣り人が狙う魚である。セントジョンズ川には183種の魚類がおり、そのうち55種は本流で見られる。ミナミモザイクダーターはオクラワハ川でのみ見られる[52]。ある種は海洋に棲むものであり産卵のために上流に遡るか、塩分の多い春の生息域を見い出したかである。例えばタイセイヨウエイは上流のワシントン湖に棲んでいる。大洋型ワーム、巻貝、シロユビノコギリガザミは、潮汐の影響が稀な最上流で見られる[53]。対照的にアメリカウナギはセントジョンズ川とオクラワハ川に生息し、大西洋の中央にあるサルガッソ海で産卵する。大洋で1年間過ごした後、その多くがセントジョンズ川に戻ってきて生息し、月の満ち欠けに促されて海洋に戻り産卵して死ぬ[54]

下流域

セントジョンズ川とオクラワハ川の合流点から大西洋までの101マイル (163 km) が下流域であり、パットナム郡、セントジョンズ郡クレイ郡、デュバル郡に広がる2,600平方マイル (6,700 km2) が流域である。この流域では12の支流が合流する。セントジョンズ川はジョージ湖の北端でかなり広がり、ジョージ湖とパラトカ市の間で幅が600フィートないし2,640フィート (180 - 800 m) となる。パラトカ市とジャクソンビル市の間ではさらに広がって、1マイルないし3マイル (1.6 - 4.8 km) となる。この部分は航行が可能であり、船舶による輸送が主用途である。アメリカ陸軍工兵司令部が航路を最低水深12フィート (3.7 m)、幅100フィート (30 m) で維持している。パラトカ市の北では、水深40フィート (12 m)、幅400フィートないし900フィート (120 - 270 m) に拡張される[55]

セントジョンズ川のピコラタとトコイ近くで日没と糸杉、セントジョンズ郡の渡し場があった所

下流域の町や市はフロリダでも最古クラスのものであり、その歴史は川を中心にしたものである。パラトカとグリーンコーブスプリングスは過去に人気ある観光地だった。川沿いの小さな場所数か所が渡し船船着き場近くに出現したが、鉄道が開通しさらに州間高速道路が大西洋岸近くに建設されると、それらの町の多くが経済的に減退し船着き場は忘れられた[56]

セントジョンズ川の下流最後の35マイル (56 km) は、アメリカ合衆国本土の都市として面積最大、人口も100万人を超えるジャクソンビル市を流れている。ジャクソンビル市の経済基盤の多くは川に依存している。毎年1,800万ショートトン (16,000,000 t) の貨物がジャクソンビルで積み下ろしされている。輸出品としては、紙、リン酸塩、農薬、かんきつ類であり、輸入品としては、石油、コーヒー、石灰岩、自動車、木材がある[57]。ジャクソンビル港は地元経済に13億8千万ドル貢献し、10,000人を雇用している[30]。ジャクソンビル地域にアメリカ海軍が基地2か所を持っている。セントジョンズ川の河口にあるメイポート海軍補給基地大西洋艦隊の基地としては第2位の大きさであり、国内の母港となっている。ジャクソンビル海軍航空基地は航空基地として最大規模であり、航空2個戦隊が駐屯し、150機を超える固定翼と回転翼の航空機があり、フロリダ州に2か所のみ残るフル装備の海軍病院がある[30]

私が美の簡潔な場所と時を永遠に保持できるならば、セントジョンズ川の高く寂しい岸での夜を選ぶことだろうと思う。 - マージョリー・キナン・ローリングス 『クロス・クリーク』

ジャクソンビル市は「川の市」という非公式なニックネームがあり、セントジョンズ川の文化の中心になっている。毎年開催されるゲイトリバー・ランという競走には18,000人が参加し、川に沿ったコースを2回走る[58]。アメリカ合衆国で最大のキングフィッシュ釣り大会は、セントジョンズ川の支流で開催され、キングマッケレル、スギシイラカマスサワラを対象にする[59]NFLアメリカンフットボールジャクソンビル・ジャガーズの本拠地球場は川に面しており、また中心街の商業地の大半も同様である。ジャクソンビル市内ではセントジョンズ川に8つの橋が架かっている。その全てを大型船が通過できるが、列車や自動車の通行量が多いときはその通過時間を制限している[60]

ジャクソンビル市内でセントジョンズ川に架かるメインストリート橋

潮汐により海水がセントジョンズ川の河口に入り、中流域まで川の水位に影響を与えている。その結果、市内の川の多くは海水であり、三角江の生態系にしている。この生態系の動物や植物は淡水も海水も受け入れられ、塩分濃度と温度の変化が潮の変化や豪雨の際の排水に関わっている[61]イルカサメなど海洋性動物がジャクソンビル市内のセントジョンズ川で見られることがあり、マナティも同様である。ヒメジカレイシャッドワタリガニなどの魚類、甲殻類は大洋から淡水の泉まで回遊して産卵する[62]

淡水の無脊椎動物は藻類やその付着生物の中に生息し、中下流域の食物連鎖の基礎を作るが、動物プランクトン植物プランクトンが三角江生物の役割を果たしている。軟体動物がセントジョンズ川の三角江に大量に集まり、川底や大洋底で餌を取る[63]牡蠣の豊富さと重要さは、ティムクア族が高く残した多くの貝塚で明らかである。牡蠣やその他の軟体動物は水鳥の主要食糧源となる。川の水源からジャクソンビル市の南まで川岸に並ぶ大きな樹木は、市の東の潮沼で遷移を始める。メイポートは約20隻のエビ漁船が母港にしており、セントジョンズ川の河口から大西洋に出て行く[64]

セントジョンズ川に沿ったジャクソンビル市中心街の商業地区



  1. ^ セントジョンズ川は北アメリカでは数少ない北向きに流れる川だと言われることが多い(Benke & Chusing, p. 100)(Randazzo, p. 12)。ただし、カナダやアメリカ合衆国の一部では、多くの川が北に流れている (Verdin, K.L. (March 19, 2010). "A System for Topologically Coding Global Drainage Basins and Stream Networks", ESRI.)(Gonzalez, M.A.(2003). "Continental Divides in North Dakota and North America", North Dakota Geological Survey Newsletter North Dakota Geological Survey 30 (1), pp. 1–7.)
  2. ^ 1717年、植民地総督が集団の幾らかを再組織した。ティムクア族は248人が数えられた。再構築されたのは、ヤマシー族、モカマ族、アパラチー族、ゲイル族も含まれていた。北フロリダには総計で1,500人足らずのインディアンが残っていた。病気、さらにスペインや他部族との暴力沙汰によって人口が減り続け、1763年までに最後まで残っていたインディアンの中の100人は、スペイン人と共にキューバに移ることを選んだ。(Gannon, p. 94.)
  3. ^ セントジョンズ川のモンロー湖は、ジェームズ・モンロー大統領にちなんで名付けられており、モンローはアメリカ合衆国政府を説得して第一次セミノール戦争の費用を手当てさせた。アメリカ人開拓者が北フロリダや中央フロリダの農園や家産にボツボツ入って来るようになると、食料の問題や、時にはセミノール族を奴隷にすることで、セミノール族の幾つかのバンドと紛争になることが増えた。1823年、ムールトリー・クリーク条約でセミノール族をオキーチョビー湖に近い居留地に移したが、さらにアメリカ合衆国の政策で彼らをフロリダからインディアン準州、後のオクラホマ州に移動させることを強力に推進した(Tebeau, p. 156.)。1835年までにオセオラに指導され感化を受けたセミノール族が反乱を起こした。オセオラの名前は、州内の目印や構造物の名前として広く使われている(McCarthy, p. 17.)。ジェサップ湖の名前はフロリダにおけるアメリカ軍の指揮官トマス・ジェサップ少将にちなむものであり、ジェサップは1837年にオセオラを捕まえさせた。ハーニー湖はウィリアム・S・ハーニー准将にちなむ命名であり、ハーニーは西フロリダと南フロリダでセミノール族に対する襲撃を何度か率いた(McCarthy, p. 12.)。
  4. ^ ローリングスとその友人がサンフォードで停まってガソリンを購入しようとしたとき、あるヨットのオーナーがそのクルーに彼女を町まで連れて行ってそれを買うよう提案したが、『ピンクのキラキラしたスポーツ着』に身を包んだ妻に妨げられ、その代わりに彼女を教会まで連れて行くよう要求した。ローリングスがサンフォードの港を離れると、その友人が『何ということ。彼はピンクのペチコートの代わりに絹のシャツを私たちと共に川を下らせることになるわ』と話した (Rawlings, p. 366.)
  5. ^ 著作家でフロリダ大学教授のケビン・マッカーシーは、クロス・フロリダ・バージ運河のことを「20世紀のフロリダ州の水源にとっておそらく最も危険な単一の脅威」と表現した (McCarthy, p. 76.)
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