ズサ ズサブースター・マリンタイプ

ズサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 23:12 UTC 版)

ズサブースター・マリンタイプ

雑誌企画・漫画『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』に登場[17]

火星のジオン軍残党組織「火星独立ジオン軍」(ジオンマーズ)が、対立するジオン軍残党組織「レジオン」の飛行禁止令によって運用不能になったズサ・ブースターを水中戦用に改造したもの。推進器や整流カバーが水中仕様に改造され、バラストタンクが増設されたほか、ブースター自体にモノアイセンサーを有している。武装はドラムフレームに接続した3連装の魚雷ポッド2基とビーム・ショットライフルなど。

ジオンマーズと同盟を結んだティターンズ残党の水中仕様ジム・クゥエル(ガンダム型頭部)に装備され、「輝ける星作戦」に際してレジオンがガンダムTR-6[インレ]の建造を進める氷河地下秘密基地の攻撃に投入されている。当然ジム・クゥエルとの互換性には問題があり、そのままでは動作しなかったが、OSをBUNNySに変更することで簡単に接続されている。

ズサン

諸元
ズサン
ZSSAN
型式番号 G-M2F(ギンガナム艦隊)
AMX-1002
頭頂高 15.0m
本体重量 28.7t
装甲材質 ガンダリウム合金
武装 7連ショルダーミサイルポッド
腕部3連ミサイル×2
大腿部6連ミサイル×2
脚部6連ミサイル×2
アームパンチ×2 ほか
搭乗者 ギンガナム艦隊大名、カシム ほか

テレビアニメ『∀ガンダム』に登場。メカニックデザインは高倉武史[18]。第46話の絵コンテチェックの段階で、登場メカが足りないという理由から急遽設定された[19]。「3日くらいで仕上げられるメカは何かないか?」という中、「ただビームとミサイルを撃つだけではつまらない、ズサだったら何かできるんじゃないか」ということで選択され、さらにワイヤーやアームパンチといったアイデアを付加されて完成した[19]

ギンガナム艦隊が月面のマウンテンサイクルから発掘したMSで、同艦隊の月面残存部隊によって運用された。

ギンガナム艦隊における型式番号「G-M2F」のうち、 "G" はギンガナム艦隊、 "M" はMS、 "2" は2番目に発見されたこと、 "F" はファイターを意味するらしい。本来の型式番号は、コクピットのコンソールに表示された「AMX-102」あるいは「AMX-1002」である。その姿は、シャングリラでマシュマーが試験運用していた機体によく似ている。なお、頭頂高は設定上では15.0m[20]で原型機と同程度だが、ズサのコンセプトを継承しつつダウンサイジングした機体とされている[21][22]。コクピット内部はズサに準じた形状(第2世代MS以降の標準的な物)となっている[20]が、カプルと異なり全天周囲モニターとして機能していた[23]。また原型機とは違い、脚部が胴体胸部から直接生えており、いわゆる腰に当たる部位が存在していないなどの差異がある(ただし、原型機のようなフロントおよびリアアーマーはある)。動力源もカプルと同じく「MYジェネレーター」となっている[20]

遠距離ではミサイルによる砲戦、近距離ではアームパンチやアンカーワイヤーによる格闘戦能力を備えており、原型機と異なりオールラウンダーとして仕上がっている[21]。しかし万能機であるがゆえにすべての性能が中途半端な感が否めない[21]。本来はハイ・ローミックスの運用においてロー側を担当する機体であったことが推察される[21]

無人機としての運用が可能だが、行動に規則性があるために読まれやすく、コントロールを行う有人機が撃破されるとさらに行動が単純化するという欠点をもつ。

武装
7連ショルダー・ミサイル・ポッド/腕部3連ミサイル/大腿部6連ミサイル
遠距離砲戦用装備。ショルダーミサイルポッドは胴体肩部にジョイント接続され、全弾射出後はパージされる[21]
アーム・パンチ
両腕に装備されているガルスJのようなアーム・パンチ機構。使用時には伸縮と同時にナックルカバーが展開される[21]。劇中ではシルバースモーのコックピットを吹き飛ばしている。
アンカーワイヤー
両脚に内装されている近接用打突兵器。名称はGジェネレーションシリーズによるもの。片側4基ずつ装備されており[23]、先端はミサイルのような形状となっている。人工的に螺旋状の原子格子構造を与えられた特殊な伸縮性合金で作られている[21]。劇中ではシルバースモーの脚部装甲を貫通するほどの威力を見せる。
劇中での活躍
劇中46話においてギンガナム隊の月面残存部隊が地球への出発準備を進めるディアナ派を足止めをするべく使用する。初見では回避が困難なアンカーワイヤーを効果的に使い、ディアナ親衛隊のシルバースモー2機を撃破するが、ハリー・オードには通じず回避されたうえ、上記の欠点を見抜かれて撃破される。劇中49話では家畜を運搬するなど、地球降下後はもっぱら作業用に使用されていた。

脚注

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注釈

  1. ^ ブースター・ポッド装備時には本体背面の2基のスラスターは隠れてしまうが、総推力にはカウントされている。
  2. ^ 両肩にミサイル・ポッドのみを装着した設定画があり、『MS大全集』シリーズなどでも確認できる。
  3. ^ ただし小口のインデックスでは「ズサ・カスタム」と表記。

出典

  1. ^ a b c 「ΖΖ GUNDAM M.Sデザイン大研究」『B-CLUB』第5号、バンダイ、1986年3月。
  2. ^ 『B-CLUB』第7号、バンダイ、1986年5月、34頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 『1/144 AMX-102 ズサ』説明書、バンダイ、1986年6月。
  4. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.2 グリプス戦争編】』バンダイ、1988年3月、52-53頁。(ISBN 978-4891890186)
  5. ^ a b c d 『HGUC AMX-102 ズサ』説明書、バンダイ、2014年6月。
  6. ^ a b 昼MSズサ 2021.
  7. ^ A.O.Z Re-boot Vol.29 ズサブースター・マリンタイプ
  8. ^ a b c 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.2 グリプス戦争編】』バンダイ、1988年3月、121頁。
  9. ^ a b 『MJマテリアル10 機動戦士ガンダムΖΖ&Ζ 保存版設定資料集』バンダイ、1986年6月、14頁。(ISBN 978-4891893736)
  10. ^ 『ニュータイプ100%コレクション7 機動戦士ガンダムΖΖ PERFECT EDITION』角川書店、1987年10月、49頁。
  11. ^ 『機動戦士ガンダムUC メカニック&ワールド ep 7』双葉社、2014年10月、24頁。
  12. ^ a b c d e f g h i j k 『MJ』1988年10月号、バンダイ、43頁。
  13. ^ a b c d e 『ENTERTAINMENT BIBLE .3 機動戦士ガンダム MS大図鑑 【PART.3 アクシズ戦争編】』バンダイ、1989年6月、119頁。
  14. ^ a b 『機動戦士ガンダム MS大全集Ver.3.0』バンダイ、1992年6月、132頁。
  15. ^ a b SDガンダム GGENERATION-0』バンダイ、1999年8月。
  16. ^ うしだゆうじ『アンダー・ザ・ガンダム 』バンダイ、1990年11月、32頁。(ISBN 978-4891891176)
  17. ^ “ズサブースター・マリンタイプとは!?『機動戦士Zガンダム』公式外伝「ADVANCE OF Z」藤岡建機氏描き下ろしのイラスト連載、更新!!”. 電撃ホビーウェブ (KADOKAWA). (2016年12月13日). https://hobby.dengeki.com/news/264364/ 2021年4月4日閲覧。 
  18. ^ 『ニュータイプ100%コレクション38 ∀ガンダムVol.1』角川書店、2000年6月、91頁。(ISBN 4048531530)
  19. ^ a b 『ニュータイプ100%コレクション41 ∀ガンダムVol.2』角川書店、2001年2月、58頁。(ISBN 4048533177)
  20. ^ a b c 『機動戦士ガンダム MS大全集2003』メディアワークス、2003年、280頁。(ISBN 4-8402-2339-4)
  21. ^ a b c d e f g 『電撃データコレクション20 ∀ガンダム 』メディアワークス、2007年、54頁。 (ISBN 978-4-8402-3967-7)
  22. ^ ズサン - モビルスーツ ∀ガンダムWeb
  23. ^ a b アニメ46話より


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