スーパーダッシュ文庫
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概要
集英社が1991年(平成3年)より刊行していたスーパーファンタジー文庫に対し、学園小説やスラップスティック系の作品を中心とするレーベルとして創刊。両レーベルの併存が模索された時期もあったが結局、スーパーファンタジー文庫は本レーベルと入れ替わる形で2001年(平成13年)4月に休刊し、同レーベルが請け負っていたファンタジーやSF系の路線も本レーベルが継承することになった。
先述のように2014年10月24日刊行分をもって廃止、2014年11月21日にその後継レーベルであるダッシュエックス文庫が創刊された[1]。なお、ダッシュエックス文庫にはスーパーダッシュ文庫から未完結シリーズ作品の一部が引き継がれている[注 1]が、『パパのいうことを聞きなさい!』と『流星生まれのスピカ』に関しては、スーパーダッシュ文庫で継続[2]。なお、『パパのいうことを聞きなさい!』は作者逝去により2016年7月発売の通算19巻目をもって絶筆となった。
台湾・青文出版集団が集英社と独占契約を締結し、2007年(平成19年)より「菁英文庫」(Elite Novels)のレーベル名で繁体字中文版を刊行している。
ただし2016年8月に『R.O.D READ OR DIE YOMIKO READMAN "THE PAPER"』(倉田英之著・羽音たらくイラスト)が作品中断から十年半余の沈黙を破り、スーパーダッシュ文庫存続時に出された第11巻からの続刊となる第12巻を上梓し発刊されたため、同作の発刊プロモーションを目的に一時的に本レーベルが復活した。(販売告知のプロモーションはダッシュエックス文庫が「スーパーダッシュ文庫の作品として」受け持っている)
スーパーダッシュ小説新人賞
2001年より新人発掘の場としてスーパーダッシュ小説新人賞を創設している。2011年に創刊した児童文学レーベル・集英社みらい文庫では、神代明「プリズム☆ハーツ!」や午前三時五分「りっぱな巫女になる方法。」など、スーパーダッシュ小説新人賞の出身者が本レーベルで刊行した作品の続編や姉妹作を刊行する事例が見られる。2012年度の第13回で終了し2013年度より集英社ライトノベル新人賞にリニューアル。
映像化作品
テレビアニメ
作品 | 放送年 | アニメーション制作 | 備考 |
---|---|---|---|
R.O.D READ OR DIE YOMIKO READMAN "THE PAPER" | 2003年 - 2004年 | J.C.STAFF | |
はっぴぃセブン | 2005年 | トライネットエンタテインメント、スタジオ雲雀 | |
銀盤カレイドスコープ | カラク | ||
紅 | 2008年 | ブレインズ・ベース | OVAあり |
アキカン! | 2009年 | ||
よくわかる現代魔法 | ノーマッド | ||
戦う司書 The Book of Bantorra | 2009年 - 2010年 | david production | |
迷い猫オーバーラン! | 2010年 | AIC | |
ドラゴンクライシス! | 2011年 | スタジオディーン | |
ベン・トー | david production | ||
パパのいうことを聞きなさい! | 2012年 | feel. | |
カンピオーネ! | ディオメディア |
OVA
作品 | 放送年 | アニメーション制作 | 備考 |
---|---|---|---|
電波的な彼女 | 2009年 | ブレインズ・ベース |
実写
作品 | 放送年 | 備考 |
---|---|---|
魔法少女を忘れない | 2011年 | |
All You Need Is Kill | 2014年 | オール・ユー・ニード・イズ・キルを参照。 |
コミカライズ
『ウルトラジャンプ』連載作品のコミックスに文庫の折り込み広告「super dash navi」を挟み込んでいるのを始め「R.O.D」「アキカン!」他の漫画化作品を連載するなど創刊当初から同誌編集部との結び付きが強いが、2007年(平成19年)の『ジャンプスクエア』創刊後は同誌でも漫画化作品が連載されるようになった。その一方、旧・スーパーファンタジー文庫と同様に漫画を原作とする小説化作品は比較的少数に留まっている。また、集英社以外の出版社が発行している雑誌やウェブコミック配信サイトで漫画化作品が連載される場合もあり、神代明の「世界征服物語」「Holy☆Hearts!」と川崎ヒロユキ「はっぴぃセブン」はジャイブ『月刊コミックラッシュ』で、田中芳樹(2巻以降は原作)の「KLAN」はYahoo!コミック内『FlexComixネクスト』でそれぞれ連載されている。
2011年10月25日にはスーパーダッシュ文庫のコミカライズを中心に掲載作にノベライズやアニメ化などのメディアミックスの中核をなす雑誌として『スーパーダッシュ&ゴー!』が創刊されたが、2013年4月25日に刊行された第10号を以って紙媒体での刊行を打ち切り(事実上廃刊)[3]、同年6月25日にウェブコミック雑誌として復活したが、結局2014年1月25日更新分をもって完全に廃止された[4]。
注釈
- ^ 『カンピオーネ!』、『六花の勇者』などが該当。また、『紅』についてはダッシュエックス文庫にて改めて1巻からリリースされている。
- ^ 12巻はレーベル廃止後の2016年に発刊。これに関してはダッシュエックス文庫への引継ぎ作品としてではなく、スーパーダッシュ文庫からの発刊とされている
- ^ 公式ファンブックを含む。
- ^ 3巻はWeb小説として公式サイトにアップロードされていたが現在は公開されていない[5]。
- ^ 3巻は冒頭部のみ公開されていたが現在は公開されていない[6]。
- ^ 2015年現在、3巻の発売は予定されているが、発売するレーベルは未定。
- ^ 1巻は加筆・修正版の「new edition」が刊行されている。
出典
- ^ 「【ダッシュエックス文庫】ダッシュエックス文庫創刊!!」ダッシュエックス文庫編集部ブログ2014年11月21日付 集英社 2014年11月25日閲覧
- ^ 「スーパーダッシュ文庫1月新刊のお知らせ」ダッシュエックス文庫編集部ブログ2014年12月1日付 集英社 2015年2月19日閲覧 ちなみに『流星生まれのスピカ』はこのとき出された3巻をもって完結。
- ^ スーパーダッシュ&ゴー! 休刊のお知らせスーパーダッシュ&ゴー!公式サイト 集英社 2013年5月3日閲覧
- ^ 「【HP更新情報】SD&GO! グランドフィナーレ!」スーパーダッシュ文庫編集部ブログ2014年1月25日付 集英社 2014年2月9日閲覧
- ^ “シアンとマゼンタ 3”. スーパーダッシュ文庫. オリジナルの2009年4月12日時点におけるアーカイブ。 2018年7月18日閲覧。
- ^ “双色の瞳 ヘルズガルド戦史 作品ページ”. スーパーダッシュ文庫. オリジナルの2005年3月8日時点におけるアーカイブ。 2018年7月18日閲覧。
- 1 スーパーダッシュ文庫とは
- 2 スーパーダッシュ文庫の概要
- 3 ゲームのノベライズ
- 4 脚注
固有名詞の分類
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