スルメイカ 呼称

スルメイカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/24 00:58 UTC 版)

呼称

諸言語名

現在では、加工後の干物を「するめ(またはスルメ)」と呼び、その材料になる生物、すなわち本種を「スルメイカ」と呼ぶのが普通だが、古くは加工前のイカ自体をも「するめ」と呼んだ。後に干物との呼び分けの必要が生じて、「するめいか」という合成語が使われるようになったと考えられている。なお、平安時代の辞書『和名類聚抄』を見ると、「小蛸魚」の項に訓じて「知比佐岐太古、一云須流米」(ちひさきたこ、するめともいふ)とあり、「するめ」は古くには、さらに異なる意味をもっていたことがうかがわれる。

である夏に獲れるスルメイカは「夏イカ」とも呼ばれる。また、春から初夏にかけて獲れるまだ小振りのものを魚市場では「バライカ」、初夏に相模湾など関東周辺で獲れる若く小さなイカ(外套長20cm以下の若齢個体)を「ムギイカ」と言う。後者は、が実るころ獲れ始めることに由来するものである[要出典]。方言では他にも、「真イカ[注釈 2]」「マツイカ」「トンキュウ」「ガンゼキ」「シマメイカ」「サルイカ[注釈 3]」などがある。

英語名は、Japanese Flying SquidJapanese Common SquidPacific Flying Squid など。中国語名は「太平洋褶柔魚」(tàipíngyáng zhěróuyú)。また流通上は「北鱿」(běiyóu; ペイヨウ)の俗称がよく使われている。日本語では漢字に「」の字を充てることがある。


注釈

  1. ^ 蘇頌(そしょう):北宋の天文学者[要出典]
  2. ^ 三陸地方などの方言[要出典]
  3. ^ 「シマメイカ」と「サルイカ」は鳥取県島根県の方言[要出典]
  4. ^ 胴部(俗に頭部とも思われている、触手以外の部分)を覆う部位が外套(外套膜)で、外套長はその長さ[要出典]

出典

  1. ^ スルメイカ取扱量 過去16年で最低 函館卸売市場 どうしんweb・北海道新聞(2017年02月01日)2017年02月05日閲覧[リンク切れ]
  2. ^ “「スルメイカが食卓から消える日」半世紀で最悪の不漁:朝日新聞デジタル”. (2020年3月3日). https://www.asahi.com/articles/ASN327K1ZN2LULFA01N.html?iref=pc_ss_date_article 
  3. ^ 泉賢司、山村哲史 (2017年7月21日). “イカ不漁続く予想 函館は輸入過去最高”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 7面 






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