スモールキャピタル スモールキャピタルの使用例

スモールキャピタル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 21:02 UTC 版)

スモールキャピタルの使用例

最初の単語Pendantが大文字Pとスモールキャピタルendantで組まれている。

スモールキャピタルはイタリックほど厳密な使用法は定められてはいない。よく見られる例としてはまとまった段落の最初の単語なり数単語、あるいは最初の1行をスモールキャピタルで組むものがある(右図)[1]。他にはBCADなどの略語や[2]、4文字以上のイニシャルをスモールキャピタルで組むことも多い。例えばEUやFBIはすべて大文字であっても、NATOはNatoと組むなどである。またwhoのように略語と同一の綴りをもつ単語がある場合、その違いをより明確にする効果もある。スモールキャピタルは他にも欄外タイトル・記事への署名・相互参照・索引・戯曲の役名・参考文献の著者名などに使用される[3]。その他にイギリスやフランスの書物に見られる例としては、人名の苗字を先に持ってきた場合にその苗字をスモールキャピタルで組む(例えばDon Quixote de La ManchaやPotter, Harryなど)、あるいはアジア系の人名の苗字も同様である。

聖書ではヤハウェを意味するLordを表記する際にスモールキャピタルを用いる例がある。

数学では、定義・定理・命題・系・補題などの見出しを欧文の場合には大文字とスモールキャピタルで組むことがある[4]。また化学では、DL表記法にてスモールキャピタルを使うことがある。


  1. ^ CMS 2010, p. 29.
  2. ^ ODE 2010, p. 17.
  3. ^ Waddingham 2014, pp. 133–134.
  4. ^ CMS 2010, pp. 606–607.


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