ストライクガンダム ストライクルージュ

ストライクガンダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/04 03:55 UTC 版)

ストライクルージュ

ガンダムシリーズにおいては、2002年から2003年にかけて放送された『機動戦士ガンダムSEED』において初登場した。

『機動戦士ガンダムSEED』において設定製作を担当した下村敬治はコラムにおいて、登場そのものは番組本放送のかなり以前から決定していたが、一時的に立ち消えとなり宇宙での登場が決定したという。また、搭乗者の選定には「ガンダム歴代作品の女性パイロットは業を追っている場合が多い」という理由から、脚本の両澤千晶はフレイ・アルスターを候補に挙げたものの、監督である福田己津央はカガリ・ユラ・アスハを提案したことからこちらが本採用になったとしている[69]

諸元
ストライクルージュ
STRIKE ROUGE[70]
型式番号 MBF-02
全高 17.72m
重量 64.8t
装甲材質 フェイズシフト装甲
動力源 バッテリー(パワーエクステンダー搭載)
武装 75mm対空自動バルカン砲塔システム イーゲルシュテルン×2
対装甲コンバットナイフ・アーマーシュナイダー×2
57mm高エネルギービームライフル
防御装備 対ビームシールド
選択式装備 エールストライカー
I.W.S.P.
オオトリ
搭乗者 カガリ・ユラ・アスハ(メインパイロット)
キラ・ヤマト
設定解説
モルゲンレーテ社が、オーブ近海でのイージスとの戦闘で中破し回収されたストライクから取得したデータと[71]、それを修復した際に製作した予備パーツを組み上げて完成させた機体[72][73][注 14]
基本構造は元のストライクのデッドコピーであるが[71][43]、一部のパーツは高性能品に置き換えられるとともに、調整や改良がなされている[74][注 15]。新開発の大容量バッテリーパック「パワーエクステンダー」を搭載したことで、活動時間は延長されている[70]。その際のエネルギー変換効率の向上に伴ってPS装甲への供給電力も増加し、装甲起動色も赤主体に変化したことで[70]装甲強度も向上した[43][注 16]。また、OSはナチュラル用のものを導入し[74]、操縦に不慣れなカガリをサポートするため、制御系にはオーブが独自開発した操縦支援AIシステムを搭載している[71]
建造はオーブ本国において個々のパーツが完成していたが、地球連合軍のオーブ侵攻作戦によってオノゴロ島が崩壊したことでクサナギで宇宙に運び出され、クサナギ艦内で約1ヶ月をかけて最終組み立てと調整が行われることとなった[70]。そして、パイロットには指揮官であるカガリが務める運びとなった[76]
当初の装着ストライカーは「強そうだから」というカガリの希望によりI.W.S.P.が選ばれた。技術陣としてはカガリの力量ではI.W.S.P.が扱い切れない事は解りきっていたが、当初、カガリが搭乗したストライクルージュはあくまでも戦場での士気高揚のために運用し、最前線での戦闘を想定していなかった事から了承した。運用テストにおいて装備増加に伴う操縦性の複雑さからカガリは同パックを扱い切れず、帰還後にパックの変更を要求[43]。カガリが実戦参加の意思を表した事から、エールストライカー装備での投入が決定した。エールストライカーや機体の各種調整に時間がかかり、最終的な完成は第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦の直前となった[43][注 17]。しかし、ルーキーであるカガリとともにこの機体は善戦した結果、いくつかのMSや核ミサイルを撃破してジェネシスからアスラン・ザラの救出に成功する[77]
終戦後の和平期間においては、実戦で使われることのなかったI.W.S.P.を装着し、オーブの旗印として式典などで使用された[43][注 18]
C.E.73年からの大戦(『SEED DESTINY』)においては大気圏を飛行可能に改良されたエールストライカー[79][注 19]を装備し、オーブ軍への撤退勧告を行うカガリの旗印として使用された他[80]、地球連合によるベルリン侵攻の際には民衆を守るための盾として身を挺して活躍した[81]。ザフト軍によるエターナル追撃の折には、キラが搭乗したこともあった[82]

機体構造(ルージュ)

操縦支援AI
C.E.の世界においてはAI技術が普及しており、行政職務などにも支援AIが用いられている[83]。また、オーブのモルゲンレーテ社においては量子コンピュータに人格を持たせたAIを導入し、MS設計やシミュレートも行われている[84][注 20]
ストライクルージュに搭載された操縦支援AIは、ジャンク屋組合が所有する疑似人格コンピュータのデータをベースに作られたもの[76]で、操縦に不慣れなパイロットのために導入された。このAIはパイロットの操縦と状況を判断し、操縦ミスのカバーなどを行うとともに、自機に対する回避行動が自動で可能となっている[43]。その後、本機の支援AIはさらなる発展を遂げたものがアストレイ グリーンフレームに搭載された[85][注 21]。こうした支援AIによってパイロットの行動をサポートするシステムは、C.E.73年からの大戦期にはナチュラルでは広く普及されたものの、コーディネイターを擁するザフトでは人員をカバーするための無人機研究に利用されている[87]
OS
キラ・ヤマトによって改良が加えられたナチュラル用OSを採用した[74][注 22][注 23]ほか、ヘリオポリスにて開発が進められていたナチュラル用OSの技術が試験的に追加導入されている[86]。ヘリオポリスで開発されていたこのナチュラル用OS技術は、後にさらなる発展を遂げたものがアストレイ グリーンフレームに搭載されている[86]
パワーエクステンダー
本機の電源系統に追加された大容量パワーパック。元々はPMP社が開発を進めていたものであるが、それが暗礁に乗り上げた後にモルゲンレーテ社がデータを入手し、独自の技術を取り入れて完成にこぎつけた[93]
同機に搭載された「パワーエクステンダー」は後に一般化し[67][66]ストライクE[94]セカンドステージシリーズなどに搭載された[93]
フェイズシフト装甲
元々、オーブはフェイズシフト装甲の技術を有していなかったが、ストライクの回収によってその取得に成功した[95]。ストライクルージュに搭載されたフェイズシフト装甲は、ストライク修復時にアメノミハシラで製造されたPS装甲材を用いている[43][注 24]。尚、ストライクルージュのフェイズシフト装甲は、原型機となったストライクとは異なり、赤色を主体としている。この起動色の変化は、パワーエクステンダー搭載によってエネルギー効率が向上したこと[70]と、搭載したAIがパイロットの生存を優先してエクステンダーの制御系に介入した結果による[43]。そのため、機体の設定値を変更すれば、ストライクと同様の機体カラーに変更することも可能である[88]
この技術も後に流出し、ザフトが開発するインパルスを筆頭とした「セカンドステージシリーズ」のVPS装甲は、ストライクルージュのPS装甲を雛型として開発されている[97]
マーキング
ストライクルージュの左肩部には、「オーブの獅子」と呼ばれたカガリの父ウズミ・ナラ・アスハにちなんだ右向きの獅子にカガリが好むユリの花のパーソナルマーキングが施されている[71]
尚、このパーソナルマークのデザインは『機動戦士ガンダムSEED』アニメーションシリーズでカガリ・ユラ・アスハ役を務めた進藤尚美のアイデアを取り入れ、チーフメカ作画監督である重田智が行っている[98]
また、宇宙戦闘艦クサナギの艦載機として左肩と左足首に機体識別番号「210」も記載されている[42]

劇中での活躍(ルージュ)

『SEED』では、オーブが地球連合軍の侵攻を受けた時期にはまだパーツ自体が完成したばかりの状態であり、オーブ降伏の折にクサナギによりパーツを宇宙へ運び出され、約1か月の組立作業を経て完成した。そのため、アニメ本編での初陣はヤキン・ドゥーエ攻防戦の最終決戦時となる。同決戦においてストライクルージュはアサギ、マユラ、ジュリの死によってカガリがSEEDを発現させた結果、機体スペックを上回る活躍を見せた[99]。さらにキクチやカノウが駆るM1アストレイ、アスランのジャスティスとともにヤキン・ドゥーエへと突入、最終的にはアスランとともに生還し、プロヴィデンスとの決戦でフリーダムを大破させたキラの元へ向かっている。

一方で、書籍媒体では実戦投入に先行し、オーブ軍のキクチやカノウが乗るM1アストレイを伴いIWSP装着状態でのテストを行っている。同パックはカガリには扱いこなせるものではなかったため[100][101]、テスト終了後に装備変更を要求している[43][注 25]。また、小説版においてはアスランやアサギとともにエールストライカー装備状態での模擬戦の様子が描かれた。こちらでは危なげにデブリ帯を飛行した後、アサギのM1アストレイにレーダーロックしてみせたが、直後に姿勢制御ミスを起こし制動不能に陥ったため、ジャスティスに救出されている[73]

『SEED DESTINY』でも、引き続きカガリの愛機として登場。第1クールのオープニングではI.W.S.P.を装備した姿で登場しているが、本編中では一貫してエールストライカーを装備していた。

ザフト軍艦隊に捕捉されて窮地に陥ったエターナルの援護のため、インパルスとの戦いでフリーダムを破壊されたキラがカガリから借り受けて使用した際、機体OSはキラの手によってかつて彼が搭乗したオリジナルのストライクと同設定に調整され、PS装甲色は同じくトリコロールに変化している[注 26]。大気圏離脱時には専用ブースターユニット「ストライクブースター」を装着し、打ち上げられた。

宇宙ではアンドリュー・バルトフェルドガイアと合流し、ザクウォーリアグフイグナイテッド数機を戦闘不能とするが、数と性能で上回る敵の猛攻に劣勢を強いられ、シールドごと左腕を破壊された末、四肢を欠損した状態と化してエターナルに強制着艦させられる。キラが艦内に搭載されていた新型機ストライクフリーダムに乗り換えたことで役割を終え、以降は登場しない。

ニンテンドーDSソフト『スーパーロボット大戦K』では、カガリが乗ると通常のピンクのカラーリングだが、他の『ガンダムSEED』系パイロットが乗った時は機体色がX105同様のトリコロールに変わる(シールドやツインアイなどもX105仕様になる)。

ストライクルージュ オオトリ装備

『SEED DESTINY』のHDリマスター版で登場する、専用ストライカーパック「EW454F オオトリ」を装備したストライクルージュ。ザフトに囲まれたエターナルの援護でキラが搭乗した際には、敵に3連小型ミサイルを全弾発射する、ビームライフルをガイアに投げ渡す、大型対艦刀を敵に投げつける、オオトリを分離して敵に突撃させるなどの奮闘を見せるが、こちらも最終的には大破してエターナルに着艦し[注 27]、キラがストライクフリーダムに乗り換えたことで役目を終える。

ストライクブースター

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第38話でザフトに囲まれたエターナルのもとへ地上から急行すべく、ストライクルージュに装備されたオプション。同機の下半身を収納する形で装着される[注 28]。大気圏脱出用の補助推進装置で、大気圏離脱後に自動で排除される[79]。作中では本装備を装着したままでのビーム砲撃で敵部隊の一部を行動不能にした後、排除された。

なお、追加されたブースターはシャトル用のユニットを急遽調整したものであり[88][102]、ストライク系列機の正式なオプションではない。


注釈

  1. ^ MGエールストライクガンダムVer.RM』付属のデカールを参照。
  2. ^ 一方で、2009年の外伝作品『機動戦士ガンダムSEED FRAE ASTRAYS』においては、作中で「ライゴウガンダム」と呼称されるケースもみられる[7]
  3. ^ 機体カラーは白・青・赤という従来作品のガンダムタイプに多いトリコロール。
  4. ^ 資料によってはオーブでの改修後にパワーエクステンダーを追加したとされるものも存在する[11]
  5. ^ アニメーション本編第30話(リマスター版28話)
  6. ^ ただし、ムウの搭乗時においてはソードストライカーのみ単体では使用されなかった。
  7. ^ C.E.のモビルスーツは頭部にメインカメラを有するものの、機体各所に補助カメラが存在するため、機体の一部を露出するだけで敵機補足を可能としている[24]
  8. ^ C.E.においてはMSのみならず量子コンピューターが一般化され、普及している[30]。設定を担当した森田繁は人体の生体組織を模したものとしているが[31]、詳細は明らかにされていない。
  9. ^ キラ・ヤマトを除いて「ガンダム」という俗称がアニメ本編で使用された例としては、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第1話におけるカガリ・ユラ・アスハ、同作第2話のスティング・オークレーが挙げられる。
  10. ^ 砂漠はその粒状から不安定な地面であり、バクゥのような特化した機体と比較し、汎用機であるストライクは滑りやすい面があった。砂漠での戦いにおいてキラは接地する際に逃げる圧力を踏まえ、運動プログラムの摩擦係数を書き換える事でこれに対処した[39]。一方で、『ガンダムSEED』シリーズにおいて設定を担当した下村敬治は書籍記事において、キラは砂漠での戦いにおいてダンパーの設定を調節したものだと説明している[40]
  11. ^ 設定を担当した森田繁はインタビューにおいて、アニメーション作中の描写から、初期GAT-Xではストライクのみに搭載された機構ではないかという見解を示している[41]
  12. ^ この呼称はSEED DESTINY MSV Vol.6 GAT-SO2R NダガーN 森田繁 解説より[46]。なお、本装備は媒体によって表記揺れがあり、これ以前のSEED MSV Vol.15 GAT-01A1ダガー 解説では「戦闘ナイフ・アーマーシュナイダー」[47]、「HG エールストライク」時点では「アサルトナイフ」[8]となっている。
  13. ^ 対ビームコーティングを施したシールドとする資料もみられる[8]。また、射入したビームエネルギーを電力に変換し、装甲部材の共振を励起するとともに分子レベルの鏡面を形成。ビームを乱反射させることで破壊力を減衰させるとした資料もみられる[56]
  14. ^ 本機が建造に至った理由の一つは、アカツキの開発計画が凍結したために、代替機が必要だった事が挙げられる[43]。尚、本機のフレームや消耗部品などにはヘリオポリス脱出時に持ち出した原型ストライクの予備パーツも使用されている[43]
  15. ^ 基本性能はGAT-X105ストライクと変わらないものの、各パーツがモルゲンレーテ社の新規部品に交換されたため、機体精度はより向上したとする資料も存在する[75]
  16. ^ 作中では「ルージュ」と呼ばれることが多い。
  17. ^ Gジェネ』シリーズの解説。また、劇中では一貫してエール装備であり、ソード・ランチャーパック装着状態は見られない。
  18. ^ これにはカガリを傀儡として実権の掌握を画策していたセイラン家の意向が大きいとされる[43]。尚、ストライクルージュ用のIWSPはキラがカガリを連れ出した際、そのままオーブに残されていた[78]。その後、マーシャンとの交戦でスウェン・カル・バヤンが搭乗するストライクEが装備した後の動向は定かではない。
  19. ^ 『HDリマスター』ではオオトリ。
  20. ^ こうしたモルゲンレーテ社における設計用の量子コンピュータにおいて人格を導入させる技術は、技術主任のエリカ・シモンズが交友を持つプロフェッサーから伝えられたとされている[84]
  21. ^ グリーンフレームに搭載されたAIは学習型コンピュータと連動したものであり、高い回避性能を有している。ただし、作中ではフェイントに対応できない場面も見られた[86]
  22. ^ ザフトによるエターナル追撃の折には、キラ・ヤマトが搭乗するため搭載されていたOSはナチュラル用のものからコーディネイター用のものへと書き換えられた。ストライクルージュの機体カラーをストライクと同等に変更したのは、装甲強度を重視した仕様から電力消費を下げ、機動性と装備を重視したためとしている[88]
  23. ^ アニメーションや小説版において、キラ・ヤマトの口頭から「ナチュラルの神経接合に対応できるようになったOS」と説明する描写があるものの[89][90]、その詳細は不明。一方、小説版の続巻によってはストライクダガーやM1アストレイ用のOSは操縦をコンピューターが補助する方式を導入したものと説明され、イレギュラーな動作への弱さや反射速度の限界が示唆されている[91]。また、このOSはそのシステムの補助から手練のコーディネイターパイロットに対して不利な側面が描写されている[92]
  24. ^ ストライクルージュが地上でパーツ段階だった時点で、この機体の製造のために用意されていたPS装甲材の一部は、エリカ・シモンズの提案によってブルーフレームセカンドの改修にも用いられている[96]
  25. ^ テストの際にはロウ・ギュールも立ち会っており、IWSPの操縦難易度の高さと、それをルーキーであるカガリが扱えていないことを看過していた。ロウの見立てではキクチとカノウならば運用可能であるとされる[101]
  26. ^ PS装甲ではないシールド〈黒系。X105は赤系〉や頭部ツインアイ〈緑色。X105は黄色〉の色はルージュのままになっている
  27. ^ ただし、TV本放送版とは違い右腕は残っている。
  28. ^ 設定画稿を参照[79]
  29. ^ 「ストライクEガンダム」と記述した資料もみられる[104]
  30. ^ 「STRIKE ENHANCED GUNDAM」と記述した資料もみられる[104]
  31. ^ 機体名及び型式番号末尾の「E」は「強化型」を意味する(Enhanced、エンハンスド)の頭文字である[105]
  32. ^ 当初ストライクノワール(ストライクE)には腕部に装備を追加するデザインはなされていなかったため、「HG 1/144 ストライクノワールガンダム」のような初期のキットでは取り付けが行えない装備であった。その後発売されたプラモデル『1/100マスターグレード ストライクE』及びその金型共用で商品展開された『1/100マスターグレード ストライクノワール』の肘はカバー付きマウントラッチに変更され、シールドなどを装着できるようになった。カバーを取り外すとマウントラッチがある、という構造だが、あくまでプラモデルの設計において既存設定との矛盾を解決すべく案出されたものであり、『Δ ASTRAY』などのストーリー中ではカバーを付けたり外したりしている描写は無く、無造作にシールドを肘に着脱している。
  33. ^ プラモデル「1/144 HG ストライクノワールガンダム」発売の時点ではエクステンダー改良による機体色変化を機体名の由来としており、ノワールストライカーについての解説文で、取り付ける前の機体も「ストライクノワール」と記されていた。この段階ではストライカー非装備時の呼称変化については言及されていなかったが、その後、外伝漫画作品『Δ ASTRAY』のストーリー展開での「ストライクE+I.W.S.P.」の登場に伴い設定が変遷し、ストライクEに特殊戦用ストライカーパック「ノワールストライカー」を装備した機体という設定となった。一方、紙媒体の外伝『Δ ASTRAY』シリーズのストーリー、及びその後発売されたプラモデル『1/100マスターグレード ストライクE』付属解説書では、まず「GAT-X105Eストライクノワール」という固有の機種・機体は存在しないことになり、また同機がスウェン・カル・バヤン中尉の駆るストライクI.W.S.Pが自ら実戦でデータを得ていくことで改造製作されたワンメイクモデルであるという背景も無くなった。そこでは、まず素体となるモビルスーツとして「ストライクE」が新たに創作され、「ストライクノワール」とは機体名ではなく、そのストライクEがノワールストライカーを装備した時の姿を指す呼び名であることになった。「ノワール」の名を表す黒い機体色は、装備したストライカーに依拠したものとされ、それを装備しない機体本体(ストライクE)は黒色基調ではないものとして描かれている。また、ストライクEは複数存在しており、必ずしもバヤン中尉の乗ったストライク再製造機+I.W.S.Pの改造機ではなく、ファントムペインの複数のパイロットに「支給」されているものとされた。
  34. ^ 『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』展開時の公式サイトではノワールストライカーは対艦刀2振りと大威力のレールガンを2門ずつ併せ持った汎用型の装備であり、各レンジに対応するとしていた[119]。その後、プラモデルキット『HG ストライクノワールガンダム』では近接戦闘用のストライカーと設定され[109]、『MG ストライクノワールガンダム』では飛行能力・近接戦闘・長距離戦においてザフトのMSを圧倒する性能を求められたものの、万能性をそのままに近接戦闘に振り向けた変更がなされ、リニアガンも近接戦闘用にセッティングされたものとなっている[120]
  35. ^ PS装甲部材の生産性の低さからノワールストライカーはPS装甲を採用した仕様と非PS型のそれぞれの仕様で複数機が生産されたといわれる[120]。しかしながらエクステンデッドパイロットの登用にて人材を賄う方向に進んだファントムペインでは当装備もフルフェイズシフト仕様の大半はエクステンデッド搭乗機に回され、ナチュラル搭乗機でストライカーパックのPS装甲採用型が確認されているのはスウェン機のみとされている[120]。ただし、『Δ ASTRAY』作中ではデルタアストレイの実体剣に切断される描写も見受けられた。
  36. ^ このため、ストライカーパック未装備の状態では格闘用装備がない。

出典

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