スケート スケートの概要

スケート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 15:13 UTC 版)

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アイススケート

スケート靴の摩擦抵抗の低さと、体中心から外側に向けて蹴りだす力により、平地で使用する体力が少なくとも高速で滑走する事が出来る。超高速度滑走やスピンやジャンプなど競技類はそれなりの筋力を使用する。

スケートの起源

日本への伝来

日本において、最初にスケートをして見せたのは、江戸時代根室に来航したロシア帝国アダム・ラクスマンまたは同船したクルーである。1792年から翌年にかけて同地で越冬しているうちに氷結した海面を、鉄刃をつけた靴を履いて滑る様子が絵と文で『魯西亜』(刈谷市図書館所蔵)に記録されている。両脚だけでなく片脚でも氷上を速く移動したり回ったりできることを書き留めている。日本人に正式にスケートを教えたのは、1877年明治10年)に札幌農学校へ着任したアメリカ人教師ブルックスとされている[2]

滑る原理

氷上を滑るスケーター

氷上で滑る原理にはいくつかの説があるが、解明されていない。

圧力融解説
スケートの刃先と氷との接触面積が大変小さいために体重が集中して、高い圧力がかかって氷が融ける。1886年にジョン・ジョリー[3]が発表した[4]。スケート靴の刃で氷の上に立つと、体重によって刃先に強い圧力が掛かる。圧力が高いと氷の融点(=凝固点)が下がるため、刃先部分の氷がわずかに融け、刃先と氷の間に薄い水の層が発生する。これにより刃先と氷の間の摩擦力が極端に下がり、非常に滑りやすい状態となる。今日でもこの解説を用いられることがあるものの、Bowden、Hugbesの実験により人の体重程度では氷が融けるには不十分であると否定されている[5]
摩擦融解説
スケート靴を履いて氷の表面を滑ると、刃と氷との間に摩擦熱が発生し、その熱は接触面の氷をわずかに融かし、これが潤滑の役割を果たす。1939年にフランク・フィリップ・バウデン[6]らが発表した[7]

用具

主な用具は靴底に専用のブレードが付いたスケート靴で、スピードを競う競技ではヘルメットやネックガードを、アイスホッケーでは全身に防具を付ける。


  1. ^ 『観戦必携/すぐわかる スポーツ用語辞典』(1998年1月20日発行、発行人・中山俊介)3頁
  2. ^ 【はじまりを歩く】スケート(根室市)230年前の氷上 滑った男とは『朝日新聞』土曜朝刊別刷り「be」2020年12月12(6-7面)2021年1月27日閲覧
  3. ^ : John Joly
  4. ^ 田崎晴明 学習院大学理学部物理学教室 「スケートが滑る理由」について
  5. ^ 対馬勝年 単結晶氷の摩擦に関する研究 I : 鋼球と氷の(0001)面および(0110)面の摩擦に及ぼす荷重,速度,温度の効果ならびに摩擦機構としての凝着説/北海道大学低温科学研究所
  6. ^ : Frank Philip Bowden
  7. ^ 勝田敏彦「スケートなぜ滑る?」『朝日新聞』夕刊2006年2月28日6面


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