スキー板 チューンナップ

スキー板

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/11 00:32 UTC 版)

チューンナップ

スキー板のソール(滑走面)は長期間の使用による経年変化や摩耗等で断面がコンベックス(convex、凸状)やコンケーブ(concave、凹状)となってしまうことがある。一般的に、コンベックスだとソールの膨らみがエッジを阻害してエッジの効きや引っ掛かりが悪くなり、ターンが外側に膨らむ傾向となって、必要な小回りターン半径を得るのに多大な力が必要となったり、あるいは思うようなターン弧が描けなくなったりする。一方でコンケーブだと極端にエッジが効いてしまう事があり、エッジの引っ掛かりが強すぎて、スキッディングターンが難しくなったり、時に転倒の危険性が高くなったりする。そのためソールはフラット(平面)である事が望ましい。

コンベックスやコンケーブとなってしまったソールは、エッジの研磨等を含めたチューンナップによってフラットにする。方法としては数種類のサンドペーパーを使ったベルトサンダーを用いたサンディング[5]と、サンディングを行った後にさらに砥石で平滑に仕上げるフィニッシュストーン仕上げ(ストーンフィニッシュとも)[6]とがある。それらのスキー板ソールチューンナップは、アルペン競技用・技術選手権用・一般用など、その目的に応じた種類を選んで行われている。

各種スキー板

アルペンスキー

カービングスキーの板。くびれた形をしている。

アルペンスキーの板は、ターン技術を用いた滑走に適した形状をしており、アルペン競技からデモ(基礎)、一般用まで標準的に使用される。板のチップとテールが太く、ビンディングを介してブーツと繋がるセンターが細くくびれた形状となっている。滑走時にスキーヤーがスキー板を傾けて板の上から荷重を掛ける事でスキー板はたわみ、エッジが雪面に食い込んで足場をつくることでスキー板全体は雪面に対して弧を描いて接することとなり、その結果スキーヤーはターンすることができる。[3]

1980年代までアルペンスキーはほぼ直線的な形状を持ち、2mにも及ぶ長さのスキー板が使用されていたが、1990年代初期に側面が弧を描くカービングスキーが登場しスキー技術にも大きな影響を及ぼした。

クロスカントリースキー

クロスカントリースキーは非常に軽く細身で直線的なスキー板。テレマークスキーと同様にブーツの先端のみが固定され歩行を容易にしている。

スキージャンプ用スキー

スキージャンプのために作られたスキー板。空中で揚力を得てより遠くまで飛ぶために長く幅が広い。ブーツの先端のみが固定されるビンディングを持つ。

テレマークスキー

テレマークスキーとはブーツの先端のみが固定されたスキー板。滑走と歩行の両方を目的とする。最も初期のスキー板でもある。

モノスキー

1枚の板に両足を載せて滑る通常の2本分の幅を持つスキー板。板の中央部に板の長手方向に平行に両足がセットされる。主に新雪などを滑るためのスキー板。

チェアスキー

障害者スポーツとして下肢に障害のある競技者が使用。

ミニスキー

子供用の玩具として発売されているプラスチック製の短いスキー板。専用のスキー靴は必要なく長靴にベルトを結びつける作りとなっている。 リフトに乗ることが禁止のピステ(例:長野県の白樺高原国際スキー場)もある。

スキー板のメーカー


注釈

  1. ^ レジャー目的の場合、その長さはスキーブーツではなく一般的な靴などの履き物を履き、または素足で直立し、腕を真上に上げ、手首を「へ」の字に曲げ、スキーの先端が曲げた手首の下に納まるのが一般的とされ、素足の場合は靴底の厚さに相当するものを加えた長さと考えて良く、長さの許容差は1-1.5cm以内程度が身長に合った適切なものとされた。

出典

  1. ^ How ski is made”. How Products Are Made. Advameg Inc.. 2021年1月23日閲覧。
  2. ^ Seth Masia (March 2004). “Milestones and Detours in Ski Design”. Skiing Heritage Journal: 18-19. ISSN 1082-2895. https://books.google.com/books?id=_7YDcDEqBcEC&pg=PA18. 
  3. ^ a b c この記述内容は「シュプールNo.47 2019年10月号」著者:北海道スキー指導者協会、印刷発行:株式会社正文社 p.94-115より参照した。
  4. ^ Understanding Ski Rocker”. REI. 2021年1月23日閲覧。
  5. ^ スキーチューンナップの作業工程より、2019年2月1日閲覧。
  6. ^ 小賀坂スキーの仕上げ・チューンナップより、2019年2月1日閲覧。


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