シルエットフォーミュラプロジェクト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 00:33 UTC 版)
ハーディガン
ハーディガン HARDYGUN | |
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型式番号 | RGM-111 |
所属 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
建造 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
生産形態 | 試作機 |
頭頂高 | 15.9m |
本体重量 | 9.8t |
全備重量 | 24.1t |
装甲材質 | ガンダリウム合金セラミック複合材 |
出力 | 3,540kW |
推力 | 19,920kg×3 9,980kg×4 |
武装 | バルカン砲×2 メガ・マシンキャノン×2 3連グレネード・ラック×2 ビーム・サーベル ダブル・ビーム・ガン×2 ビーム・ランチャー シールド ビーム・ライフル |
搭乗者 | ケビン・フォレスト |
その他 | アポジモーター×55[11] |
アナハイムが『RGM-109ヘビーガン』をベースに開発した機体[12]。対外的には宇宙世紀0111年より開発に着手し、ヘビーガンの強化型である『ヘビーガンカスタム』を経て独自に制作した機体としてアナウンスされた[12]が、実際にはF71 Gキャノンの生産で得たノウハウとシルエットフォーミュラプロジェクトを進める中で取得したサナリィの技術をベースにF70 キャノンガンダムを再現することを目的として製作された[12]。
サナリィからの技術転用により、ジェネレーターは大幅にパワーアップ。また、F90同様、機体各所にハードポイントが設置されている。F70をリニューアルした機体であり、系統的にヘビーガンとGキャノンの中間に位置づけられる[13]。
- 武装
-
- ビーム・ランチャー
- バックパックに直接接続された大口径ビーム兵器。F90Lのものには及ばないものの、同クラスの機体の装備としては抜群の射程・威力を有する[14]。
- ビーム・ライフル
- ヘビーガンに装備されたものと同型でフルバレルタイプ。
- ビーム・サーベル
- 近接戦闘用として1基がバックパックに装備される。
- 劇中での活躍
- 漫画『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』ではケビン・フォレストが搭乗し、ほかのSFPのMSと共にゼブラゾーン空域でテストを行っていた。CVとの遭遇と交戦ではデナン・ゲーを、7番地コロニーではギラ・ドーガを撃墜した。劇中後半、トキオ・ランドールがバズ・ガレムソンと物別れした際にはエイジャックスに救援に駆け付け、窮地を救っている。その後ネオガンダム1号機との交戦で破損したコロニーよりネオ・ジオン残党の難民を移送したため、戦闘には加わっていない。初期のCVとの交戦で肩装甲が破損したが、実験機のため予備パーツがなかったことからヘビーガンのものを使用して修復された。
Gカスタム
漫画『機動戦士ガンダムF90 ファステストフォーミュラ (F90FF)』に登場。ハーディガンの先行試作型で、顔面はΖガンダムに似たツインアイ・タイプとなっており、バックパックにはMSA-0120と同型のブースター類が接続されている。
0115年に連邦軍の特殊部隊「ウジャトアイズ」に2機が配備され、ヴェロニカ・ヴァーノン中尉とアーサー・ナイトレイ少尉が搭乗、特殊部隊「ファステストフォーミュラ (FF)」の監視をおこなう。正体不明のMSA-0120によるFF隊襲撃の際には、ヴェロニカ機のビーム・ライフルの長距離狙撃によって、ディル・ライダーのヘビーガンの窮地を救っている。モノクロのみでカラーリングは不明だが、2機それぞれに異なる塗装がほどこされている。
ヘビーガンII
『F90FF』の台詞でのみ登場(型式番号:RGM-111X)。作中では「ヘビガンII」と呼ばれる。バズ・ガレムソンによれば、AE社が0111年に設計したヘビーガンのマイナーチェンジ機とされる。また同作品の関連年表では、同年に制式採用が凍結されたとしている[15]。
ヘビーガンII(改良型)
『F90FF』に登場。名称は便宜的なものである。ジョブ・ジョンによれば、Gキャノン開発時にサナリィから譲渡されたキャノンガンダムのデータをヘビーガンIIにフィードバックした機体とされる。原型機より出力が13パーセント向上している。
0116年に、ルナツーの第4アグレッサー部隊に10機が配備されている。近い時期にさらなる改良を加えハーディガンとして売り出す前の機体であり、ビーム・ランチャーが装備されていない代わりにビーム・サーベルを2基装備、頭部(アンテナ除く)と両腰のグレネード・ラックはヘビーガンと同型となっている。また、一部の機体はガンダムF90のミッションパックを混載装備しており、隊長のカール・シュビッツ機は両肩と背部にEタイプ、腰部前面にVタイプのものを装備し、Iタイプのビーム・ランサー(細部はやや異なる)を携行。ヴェロニカ・ヴァーノン機は両脹脛側面にDタイプのものを装備し、バックパックや左後頭部に独自のオプションが追加されている。FF隊と10対10の模擬戦をおこなうも、敗れる。
注釈
- ^ バンダイメディア事業部出版課『MJ 模型情報 1992年7月号 Vol.156』シルエットフォーミュラジオラマストーリー より[要ページ番号]。なお、強度も不足しており、過剰な出力には1分間以上は耐えられないだろうとの記述もある。
- ^ 資料の解説では「ビーム・ライフルを併設」との記載もある。[22]
- ^ F91とRXF-91の系譜であるとした資料も見られる[28]。
- ^ なお、漫画版では2号機は1号機共々撃墜されたかのような描写となっているが、ゲーム『SDガンダム GGENERATION-F』のムービーではシルエットガンダムが攻撃した際に2号機は1号機から外れている。
出典
- ^ モビルスーツハンドブック 1992, p. 1.
- ^ MS大図鑑PART.4 MS開発戦争編 1991, p. 42.
- ^ 1/100 ガンダムF-90 増装ウェポン 1990- 組立説明書
- ^ モビルスーツハンドブック 1992, p. 14.
- ^ a b c d e ラポートデラックス 機動戦士Vガンダム大事典 1994, p. 45.
- ^ 1/100 ビギナ・ゼラ 1992.
- ^ ガンダム辞典Ver1.5 2009, p. 127.
- ^ モビルスーツハンドブック 1992, p. 6-11.
- ^ a b c d e 1/100 Gキャノンマグナ 1992.
- ^ ガンダム辞典Ver1.5 2009, p. 301.
- ^ B-CLUB THE PLASTIC 1 1992, p. 10.
- ^ a b c ガンダム辞典Ver1.5 2009, p. 309.
- ^ 1/100 ハーディガン 1992.
- ^ 3Dコレクション 1992, p. 99.
- ^ ガンダムエース09 2022, p. 236.
- ^ B-CLUB THE PLASTIC 1 1992, p. 6.
- ^ a b c d 3Dコレクション 1992, p. 98.
- ^ a b モビルスーツハンドブック 1992, p. 12.
- ^ a b c d 1/100 ガンダムRX-F91 1992.
- ^ a b c d e f MSヒストリカ vol.6 2010, p. 31.
- ^ データコレクション ガンダムF91 1998, p. 77-79.
- ^ a b c d e f g 1/100 ガンダムRXF91改 1992, p. 3-4- 組立説明書
- ^ MS大全集2015 2015, p. 402.
- ^ 1/100 ガンダムRXF91改 1992, p. 7-8- 組立説明書
- ^ モビルスーツハンドブック 1992, p. 2.
- ^ a b c d B-CLUB82 1992, p. 61.
- ^ a b c d 1/100 ネオガンダム 1992.
- ^ G20 volume.5 1999, p. 40.
- ^ MJ09 1992, p. 6.
- ^ MSV 2nd-G 2019, p. 91.
- ^ 最新MS造形資料集 1992, p. 79.
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