ショートショート ショートショートの概要

ショートショート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/01 23:28 UTC 版)

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定義は諸説あり、短編小説掌編小説、ショートストーリーとは異なる独自のジャンルといわれることが多いが、それらを区別しない場合もある。ジャンルは、SF[1]ミステリー[2]ユーモア小説など様々。アイデアの面白さを追求し、印象的な結末を持たせる傾向がある。

かつて星新一フレドリック・ブラウンが得意とし、その後、江坂遊らに受け継がれた。現在は田丸雅智が現代ショートショートの第一人者として活動している。 また、日本に紹介された当初は「ショート・ショート」と記述していたが、のちに現在の記述が一般化した。

成り立ち

ショートショートは、1920年代中頃にアメリカの雑誌『コスモポリタン』で考え出された形式である。コスモポリタン誌は、上質紙のカラーページが雑誌前半にあり、ここに小説の冒頭を載せ、小説の途中で「○○ページにつづく」として雑誌後半へ誘導していた。読者は途中で読むのを中断される上に紙質の悪いページに移動しなければならないので、あまり好ましい掲載方法ではなかった。そこで編集長は途中で中断せずに済むような短い小説を載せることを考えた。サマセット・モームに執筆を依頼し短い作品を連載したところ評判になった(モームの連載作品は『コスモポリタンズ』という短編集になっている[3]。)。その他の雑誌、新聞もこれを真似するようになり、短編より短い形式が広まった。はじめは「ショートショート・ストーリー(: short short story)」と呼ばれていたが、次第にショートショート(: short-short)と呼ばれるようになった。

日本では、都筑道夫によってショートショートという言葉が持ち込まれ、星新一によってショートショート形式が一般に広められた。

近年のアメリカでは、「フラッシュフィクション(: Flash fiction)」[4]・「サドンフィクション(: Sudden fiction)」[5]といった新しい名称が提唱され、様々な作風が模索され、活発な執筆・出版活動がされている。

定義

様々な作家評論家らが論じているが、定まったものは存在しない。厚木淳は「日本の文庫本で1ページから数ページで収まる長さの」短編小説であり、「新鮮なアイデア、完全なプロット、意外な結末」の三原則が盛り込まれたものと定義している[6]。近年では、田丸雅智が「アイデアがあり、それを活かした印象的な結末のある物語」としている[注釈 1]

長さ

ショートショートの長さに明確な規定はないが、ショートショート集を編纂するときや、コンテストで作品を募集するときには長さが決められることがある。雑誌『小説現代』のコンテストでは400字詰め原稿用紙7枚まで、雑誌『SFマガジン』の読者投稿コーナーでは400字詰め原稿用紙5枚程度としている。都筑道夫と星新一とがショートショートのアンソロジーを編纂したときには400字詰め原稿用紙20枚までとした。エラリー・クイーンが編纂した『ミニ・ミステリ傑作選』に収録されたすべての作品は2,000語以下である[8]。ショートショート大賞では、第1回目が原稿用紙20枚以下[9]、第2回目と第3回目が原稿用紙15枚以下で募集した[10][7]




注釈

  1. ^ 「ショートショート大賞」公式サイトによる[7]

出典

  1. ^ アシモフほか 1981
  2. ^ アシモフほか 1983クイーン 1975
  3. ^ Maugham 1958モーム 1994
  4. ^ Thomas, Thomas & Hazuka 1992Thomas & Shapard 2006
  5. ^ シャパード & トーマス 1994aシャパード & トーマス 1994b
  6. ^ 日本大百科全書(ニッポニカ). “ショート・ショート(しょーとしょーと)とは” (日本語). コトバンク. 2019年9月29日閲覧。
  7. ^ a b 第3回 ショートショート大賞”. 「ショートショート大賞」事務局. 2018年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月29日閲覧。
  8. ^ クイーン 1975[要ページ番号]
  9. ^ 人間なんてみんなキテレツ。ショートショート大賞始まる。”. 「ショートショート大賞」事務局. 2015年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月29日閲覧。
  10. ^ 第2回 ショートショート大賞”. 「ショートショート大賞」事務局. 2017年5月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月29日閲覧。
  11. ^ 星 1998


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