ザ・キャッスル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/27 10:11 UTC 版)
ジャンル | アクションパズル |
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対応機種 |
FM-7 X1 |
開発元 | アスキー |
発売元 | アスキー |
デザイナー | 吉田功 |
美術 | めるへんめーかー |
人数 | 1人 |
メディア | カセットテープ |
発売日 |
1985年4月 |
主な対応機種は最初に発売されたFM-7やX1、後に移植されたPC-8801やMSXなど。主人公はラファエル王子となり、魔王メフィストにとらわれたマルガリータ姫を救出する。全100ステージ。キャッチコピーは「恋する王子の100の冒険」。
続編として、同一のシステムながらマップを総入れ替えし全体の難易度を向上させた『キャッスルエクセレント』(Castle Excellent、英語版のタイトルは Castlequest)が半年後の1985年11月に発売されており、同作はファミリーコンピュータにも1986年11月28日に移植されている[1]。また、両作のPC-8801版がプロジェクトEGGにて配信されている。その他、韓国の携帯ゲーム機GP32では『ラファエル』というノーライセンスタイトルとして移植されている。
概要
横視点で重力のあるアクションパズルゲーム。ゲームの最終目的は、城のどこかに幽閉されているマルガリータ姫を救出することである。城は全部で100の部屋からなっており(地上8階・地下2階、1階層ごとに10部屋)、各部屋にはさまざまなギミック(仕掛け)が設置されている。ある時は敵を倒し、ある時は仕掛けをくぐり抜け、またある時は難解なパズルを解きながら、姫の部屋を目指す。
1部屋は1画面分で、扉を開けて左右の部屋へ、穴を潜って下の部屋へ、エレベータに乗って上の部屋へ移動する。扉は色分けされた6種類が存在し、対応する色の鍵を持っていないと開けることができない。扉を開ける順番を間違えるとクリア不能になってしまう[1]。ステージクリア式ではなく、100の部屋を自由に行き来することができる。むしろ城全体が巨大な迷宮になっており、ある部屋へ最初に入った時は通過できなかった仕掛けが、別の扉から入ることで通過可能になるようなこともある。なお、機種によっては一部のマップが他機種と異なっている。
丸みを帯びた二頭身のキャラクターや明るいBGM、ゆったりした動きから全体的にはかわいらしい印象を受けるが、ギミックの特性を最大限に生かしたアクションを伴う難解なパズルになっており、ゲームの攻略の難易度は印象に反して非常に高い。
続編の『キャッスルエクセレント』は、ゲームシステムはまったく同一であるものの、城のマップがより複雑になり、アクション、パズルとも高難易度になっている。ファミリーコンピュータ版のキャッスルエクセレントは、王子が武器で攻撃できるなど、ゲームシステムにも若干の変更が加えられている[1]。
パッケージイラストは少女漫画家のめるへんめーかーが作画した。
ストーリー
マルガリータ姫は類まれなる美貌と美しい歌声で知られ、人々に愛されていた。しかし彼女の噂を聞きつけた魔王メフィストは、マルガリータ姫を誘拐し、自分だけの歌人形にすべくグロッケン城の100ある部屋の1つに監禁してしまった。それを聞いた隣国の王子ラファエルは、姫を助けるべくグロッケン城へ単身で乗り込んだ。[2]
- ^ a b c d マイウェイ出版『死ぬ前にクリアしたい200の無理ゲー ファミコン&スーファミ』 (ISBN 9784865119855、2018年10月10日発行)、25ページ
- ^ 『ファミリーコンピュータマガジン』徳間書店、1986年4月10日、58頁。
- ^ a b 佐々木潤 (2019年3月12日). “100部屋全部をひっくるめてのパズルゲーム「ザ・キャッスル」”. Akiba PC Hotline. インプレス. 2019年3月14日閲覧。
- 1 ザ・キャッスルとは
- 2 ザ・キャッスルの概要
- 3 ゲーム内容
- 4 キャラクター
- 5 他機種版および移植版
- 6 スタッフ
固有名詞の分類
- ザ・キャッスルのページへのリンク