ザンスカール戦争 ザンスカール戦争の概要

ザンスカール戦争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/09 14:15 UTC 版)

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ザンスカール戦争
戦争:ザンスカール帝国の地球侵攻
年月日:宇宙世紀0152年10月から0153年6月23日
場所:ヨーロッパ、北米大陸、カイラスギリー、サイド2、月面都市、エンジェル・ハイロゥ、他
結果:ザンスカール帝国軍の作戦失敗により終結
リガ・ミリティア、地球連邦軍の勝利
交戦勢力
リガ・ミリティア
地球連邦軍
ザンスカール帝国
指導者・指揮官
ハンゲルグ・エヴィン
ムバラク・スターン 
ロベルト・ゴメス 
マリア・ピァ・アーモニア 
フォンセ・カガチ 
ムッターマ・ズガン 
タシロ・ヴァゴ 
クロノクル・アシャー 

概要

コスモ・バビロニア建国戦争から30年、宇宙では各コロニー自治政府間で散発的な軍事衝突が頻発し、さながら群雄割拠の戦国乱世のような不安定な状況に陥っていた。そのような情勢の中で宇宙世紀0149年にサイド2のコロニー国家「ザンスカール帝国」が建国。これに対して地球連邦政府及び地球連邦軍は敢えて干渉する事はなかった。

ザンスカール帝国は宇宙戦国時代と連邦の無関心を利用してその影響力を強め、各コロニーを平定、あるいは制圧していった。そして、超常的な力を発揮するマリア・ピァ・アーモニアとそれを支持する人々の団体の力をバックに、元々木星公社の重役であったフォンセ・カガチギロチンを使った徹底的な恐怖政治を行使し、着実に力を増していった。これに危機感を抱いた民間人有志が宇宙世紀0148年にレジスタンス組織「リガ・ミリティア」を結成し、翌年モビルスーツ開発計画「V(ヴィクトリー)計画」を発動させる。

宇宙世紀0152年10月、ザンスカール帝国は地球ヨーロッパ地区を侵攻して国際空港ラゲーンを自軍の基地として接収し、地球侵攻作戦を進めた。 宇宙世紀0153年、ヨーロッパ北部を中心にゲリラ的抵抗を続けたリガ・ミリティアは、V計画で開発したモビルスーツを武器に組織的抵抗を行う。その一方で一部の地球連邦軍部隊とも協力関係を結び、衛星基地カイラスギリーによる侵攻作戦を阻止。またザンスカール本国へ二度にわたる攻撃や、モトラッド艦隊による「地球浄化作戦(地球クリーン作戦)」にも徹底した抵抗を行う。

最終的には、ムバラク・スターン率いる当時の地球連邦軍の中では最強とされた一艦隊「ジャンヌ・ダルク艦隊」との共闘を取り付けたリガ・ミリティアが、ザンスカール帝国が発動させた最終作戦「エンジェル・ハイロゥ作戦」を阻止することで戦争は終結するが、ザンスカール帝国のみならずリガ・ミリティアやムバラク艦隊も壊滅的な打撃を受け、双方は自然消滅している。

宇宙戦国時代

宇宙世紀0150年代、サイド内では数基のコロニー政庁がまとまり、国家のような自治組織を打ち出した。コロニー政庁同士による戦闘が行われ、これは宇宙戦国時代といった状況であった [1]。 宇宙戦国時代という言葉がアニメ『機動戦士Vガンダム』本編において初めて語られたのは17話『帝国の女王』。女王マリア・ピァ・アーモニアによれば「それぞれのスペースコロニーが自分達の独立を望んで勝手に戦争を始め、宇宙戦国時代になってしまった」という。そしてこの混乱をまとめ、収めたいというのがマリアの考えだったのである。23話『ザンスカール潜入』では、ザンスカール帝国のパトロール隊隊長ノマイズ・ゼータが学徒兵のニコライ、パトリック両名に対し「宇宙戦国時代に生き抜く軍人は急な任務にも対応出来るように慣れて、自分達の国造りをしなければならない」と語っている。

自治権要求運動の再燃

宇宙世紀0123-0128年のコスモ・バビロニア建国戦争(クロスボーン・バンガードの決起)は、宇宙移民にいくつかの認識をもたらした。ひとつは、スペースコロニーは地球の資源、支援なくそれだけで生存できるという誤解である。そしてもうひとつは、大きな軍事力を有さずとも、連邦政府からの独立が可能であるという誤謬である。そのため、ロナ家の行動には、実際にはおよそ80年におよぶ準備期間があった(「初代」であるシャルンホルスト・ロナは、10代の頃からジャンク屋で身を立てていた)ことなど顧みず、その現象面だけに追従しようとする風潮が生まれた。

さらに、宇宙移民者は常に連邦政府や他のサイドの人民に搾取され続けていると感じていた[2]

連邦政府のクロスボーン・バンガードへの対応は、各コロニーに連邦軍による軍事的庇護への不安を増大させた。そしてこれ以後も連邦政府は無為無策[3]を続け、自治権要求運動の再燃を招いたのであった。

宇宙戦国時代の到来

宇宙世紀0140年、この時期はコロニー単位での経済格差、住民の意識の隔たりが非常に大きくなっており、コロニー間の対立も激しくなっていた。そして連邦政府が各コロニー政庁に自衛権を認めたことで、スペースノイドの意識はサイド国家主義がコロニー主義(コロニー単位の国家主義)へと変化していき、さしたる時間を必要とせず自衛権の拡大解釈が一コロニーに独立国家並みの自衛権を行使させるようになったのである[4]。コロニー側がここまでしてもなお、連邦政府は黙認を続けた。総解説ガンダム事典においては、宇宙世紀0140年より宇宙戦国時代は始まったとされる[5]

『機動戦士Vガンダム』より未来の宇宙世紀を描いたCGアニメーション作品『G-SAVIOUR』では、宇宙戦国時代には触れていないものの、小説の年表によれば「0143年コロニー主義の台頭。自治権の確立運動再燃」[6]。とあり、0218年「地球連邦分裂」まで宇宙戦国時代のような様相は続いたようである。




  1. ^ 『データコレクション⑫ 機動戦士Vガンダム』2ページ
  2. ^ ラポートDX Vガンダム 1994, p. 47.
  3. ^ コロニー側の連邦軍駐留部隊の拡充および非常時の月面連邦艦隊の投入を確約する要請を無視したこと、各コロニーが自衛のためにコロニー軍を増強したのを制止せず放置した事など。
  4. ^ ガンダム辞典v1.5 2009, p. 134.
  5. ^ ガンダム辞典v1.5 2009, p. 369.
  6. ^ 小説『G-SAIVOUR上巻』212ページより。
  7. ^ 『週刊ガンダム・モビルスーツ・バイブル』年表
  8. ^ 週刊 ガンダム・モビルスーツ・バイブル 第38号, p. 19.
  9. ^ 小説『Vガンダム(5)』 1994, p. 397-398.


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