ザカリー・テイラー 内閣

ザカリー・テイラー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 01:40 UTC 版)

内閣

職名 氏名 任期
大統領 ザカリー・テイラー 1849 - 1850
副大統領 ミラード・フィルモア 1849 - 1850
国務長官 ジョン・ミドルトン・クレイトン 1849 - 1850
財務長官 ウィリアム・メレディス 1849 - 1850
陸軍長官 ジョージ・ウォーカー・クロウフォード 1849 - 1850
司法長官 リヴァーディ・ジョンソン 1849 - 1850
郵政長官 ジェイコブ・コラマー 1849 - 1850
海軍長官 ウィリアム・プレストン 1849 - 1850
内務長官 トマス・ユーイング 1849 - 1850
テイラー大統領とその閣僚[14]

トリビア

テイラーは、軍人出身初の大統領である。また、ミシシッピ以西を代表した初の大統領でもあった。生まれはバージニア州だが、政治的にはルイジアナ州から選出された。彼以来南部から自ら出馬し当選する大統領は、ジミー・カーターまで現れなかった[15]

気分が悪くなると、芝生に繋いでいる愛馬ホイットニー号にまたがって一走りして気分を鎮めた。胴長、短足だったのでいつも馬に乗る時は人に押し上げてもらっていた[15]

先述したように、南部の分離には断固反対しており、「どこへでも自ら軍を率いて鎮圧する」とまで断言していた大統領だったが、末っ子で一人息子のリチャードは南北戦争では南軍の将軍として参加した[15]

第4代大統領ジェームズ・マディソンの妻、ドリー・マディソン(第4代アメリカ合衆国のファーストレディ1849年7月12日死去)の葬儀において、テイラーは「彼女は永遠に記憶に残ることでしょう。なぜならば、彼女は半世紀にわたり、まさに私達にとって第一級の女性First Lady)であったからです」と最大級の賛辞を述べた。これがファーストレディと最初に呼ばれた例として言い伝えられている。

マーガレット・スミス夫人は夫と共に任地を転々としてきたため、静かな生活を夢み、メキシコ戦争の際に、夫が無事に帰還したら社交界には二度と出まいと願をかけた。大統領夫人になってもそれを貫いて公式の場に出席することを拒んだ。その代わり一番若い娘のメアリーが代役を務めた。「大統領選挙中、妻は毎晩負けることを祈っていた」とテイラーは支持者に打ち明けていた。夫人は「夫が勝つことがあれば、寿命を縮める」と言っていたが、不幸にしてこの予言は的中した[16]

身長は5フィート8インチ(約173cm)だった[17]

「1日限りのアメリカ合衆国大統領」の出現

ミズーリ州プラッツバーグにあるデーヴィッド・ライス・アッチソン英語版の墓石。「1日限りのアメリカ合衆国大統領」とある。

テイラーは宗教的な信条を理由に、日曜日に宣誓するのを断り、1849年3月5日(月曜日)に就任宣誓式を行った。これが空白をもたらしたことから、デーヴィッド・ライス・アッチソン上院仮議長が大統領代理になった。第11代大統領ジェームズ・ポークの任期は、4日(日曜日)の正午に満了した。また、副大統領のジョージ・ダラスは2日に上院議長を辞任し、アッチソンが上院仮議長に選ばれ、5日に再度アッチソンが上院仮議長に選ばれた。合衆国憲法の「正副大統領が執務できない場合には上院仮議長がその職務を行う」との規定により、アッチソンが大統領だった、という訳である。墓石には、アッチソンが1日限りの大統領であったと刻まれている[18]

しかし、上院仮議長としてのアッチソンの任期満了日が3月3日であったとすると、その主張はどうやら疑わしいようである。実際、アッチソンも大統領就任の宣誓をしていないのであるから、単にテイラーが宣誓しなかったからといって、アッチソンを大統領とすることは筋が通らないとする向きもある。


  1. ^ Taylor's term of service was scheduled to begin on March 4, 1849, but as this day fell on a Sunday, Taylor refused to be sworn in until the following day. Vice President Millard Fillmore was also not sworn in on that day. Most scholars believe that according to the U.S. Constitution, Taylor's term began on March 4, regardless of whether he had taken the oath or not.
  2. ^ a b c d e Whitney, David C; Robin Vaughn Whitney (1993). The American Presidents. The Reader's Digest Association. p. 101. ISBN 1-56865-031-0 
  3. ^ a b Connor, Seymour V. “Grolier Multimedia Encyclopedia: Taylor, Zachary”. Grolier Multimedia Encyclopedia. 2010年10月20日閲覧。
  4. ^ a b c d e Zachary Taylor: Life Before the Presidency”. Miller Center of Public Affairs. 2009年1月12日閲覧。
  5. ^ Joyce, C. Alan (2009). The World Almanac and Book of Facts. NY: World Almanac Books. p. 520. ISBN 978-1-60057-105-3 
  6. ^ Jones, 251
  7. ^ Jones, 252
  8. ^ Jones, 253
  9. ^ Johnson, Caleb (2007年). “Famous Descendants of Mayflower Passengers – Mayflower Ancestry of Zachary Taylor”. 2010年3月10日閲覧。
  10. ^ Hamilton, Holman. “Encyclopedia Americana: Taylor, Zachary”. Encyclopedia Americana. 2008年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年1月12日閲覧。
  11. ^ * Allison, Harold (©1986, Harold Allison). The Tragic Saga of the Indiana Indians. Turner Publishing Company, Paducah. pp. 89–90. ISBN 0-9380-2107-9 
  12. ^ Holt, Michael. “Zachary Taylor: Death of the President”. millercenter.org. Charlottesville, Virginia: Miller Center of Public Affairs, University of Virginia. 2021年10月18日閲覧。
  13. ^ Bauer, pp. 314–316.
  14. ^ 左からジョンソン司法長官メレディス財務長官プレストン海軍長官、テイラー大統領クロウフォード陸軍長官コラマー郵政長官ユーイング内務長官クレイトン国務長官
  15. ^ a b c 『アメリカ大統領を読む事典』宇佐美滋著、講談社+α文庫 pp282-285。
  16. ^ 『アメリカ大統領を読む事典』宇佐美滋著、講談社+α文庫、p225、p285。
  17. ^ The height differences between all the US presidents and first ladies ビジネス・インサイダー
  18. ^ 『アメリカ大統領を読む事典』宇佐美滋著、講談社+α文庫 pp284-285。






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