サンダル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/29 07:03 UTC 版)
歴史
現代でも利用される革紐を組み合わせた履物としては、ギリシア人(ミュール)やローマ人(カリガ)、さらに遡れば、古代オリエント文明や先コロンブス期のメキシコ(フアラチ)発祥と考えられる。
なお、似たような履物は温暖な気候をしている地域では、よく見られる。動物の皮革等を利用していた文明では、現在サンダルと呼ばれる履物は、ごく一般的なものであったと考えられる。また草鞋などサンダル状に植物性の素材を編んで作ったものも多岐にわたり、広範囲にその類型が見出せる。ゆえに、その起源に関しては、どこであると一意に定めることは出来ず、世界各地の古今や東西を問わずサンダルのような簡素な履物が見出され、考古学の範疇でもこれに類する遺物も発見されている。
例えば、アメリカ合衆国オレゴン州のフォートロック洞窟で1938年に発見された樹皮を編んで作られたものは、1万5百年ほど前のものであるとみられている[5]。
比喩表現
比喩表現としてはサンダルと言う履き物の持つ性格付けから、フォーマルな場ではなく日常的な生活に利用する移動手段、特に必要最小限の交通手段としての軽自動車やコンパクトカー、あるいはミニバイクや自転車などに対して「サンダル(ないし下駄)代わり」と表現されることがある。
これは前述の通り軽便な履物であるサンダルになぞらえた表現で、近所への買物や最寄公共交通機関のアクセスポイントとなる鉄道駅などへの移動に利用される。
脚注
出典
参考文献
- 広辞苑 -第5版-, 代表編集者 新村 出, 岩波書店 1998-2001. セイコーインスツル社製 SR-9200内蔵辞書
- The New Oxford Dictionary of English, Oxford University Press 1998-2001, ISBN 0-19-860441-6
関連項目
- ^ 講談社発行、安積陽子著「NYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草」198ページ
- ^ “Huaraches.com | Information > Huarache History”. Web.archive.org (2010年12月7日). 2010年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月19日閲覧。
- ^ “Free Translation and Professional Translation Services from SDL”. Freetranslation.com (2011年1月20日). 2012年1月19日閲覧。
- ^ 「ハラチ誕生とフィットの歴史」ハラチの設計はユース・カルチャーの原点がソース」 [1]
- ^ ナショナルジオグラフィック「靴をめぐる九つの物語」より
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