サブカルチャー 音楽・ファッション

サブカルチャー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/25 02:26 UTC 版)

音楽・ファッション

音楽やファッションの場合、企業はあらゆる製品の販売において価値のあるクールを求めて、サブカルチャーの破壊的な魅力を利用しようとする。文化の盗用のこのプロセスは、そのメンバーが主流の社会とは異質に見える新しいスタイルを採用するため、サブカルチャーの死または進化をもたらすことがよくある。

音楽ベースのサブカルチャーは、このプロセスに対して特に脆弱である。ジャズ、ゴス、パンク[14]、ヒップホップ[15]、レイブ[16]の文化など、歴史のある段階でサブカルチャーと見なされる可能性のあるものは 、短期間で主流の味を表す可能性がある。一部のサブカルチャーは、スタイルの重要性を拒否または変更し、商業的搾取に対してはるかに抵抗力があるイデオロギーの採用を通じてメンバーシップを強調する。パンクのサブカルチャーは、メディアが関心を持った後のファッションの独特で衝撃的なスタイルが、大衆市場のファッション企業で採用された。ディック・ヘブディジは、パンクのサブカルチャーは、ダダやシュルレアリスムと同じ根本的な美的実践を共有していると主張している。 70年代に注目された音楽文化としては、例えばレゲエ[17]があげられる。ジャマイカ音楽であるが、欧米の白人文化に対する抵抗であり、対抗文化(カウンターカルチャー)として評価された。ただし、日本においてはレゲエも対抗文化として受け入れられるよりは目新しい音楽ジャンルの一つとして受容されている。欧米のサブカルチャーが政治的あるいは人種的対立を背景にしており、一定の主張を持ったグループが担うものである点は、日本におけるサブカルチャーとは異なる。

近年では、教養そのものが揺らいでおり、従来ハイカルチャーを支えてきた知識人の一部も大衆文化オタク文化に注目しているのが現状である。昔は、歴史や古典文学について最低限の知識を持つことは重要で、そうした知識に精通することはハイカルチャーと考えられていた。しかし、21世紀には知らないことを恥じるどころか、歴史や古典文学について無知であることも、恥ずかしくないとする傾向が指摘されている。このように、ハイカルチャーとサブカルチャーの境界、色分けは曖昧となってきている。

一般にサブカルチャーは、個々の主観によって自立して成立する行動様式の理念として昇華した、顔の見える文化だといえる。とはいえインターネットの普及によって、このサブカルチャーは顔の見えない側面も持っていることがある。


  1. ^ "Contraculture and Subculture" by J. Milton Yinger, American Sociological Review, Vol. 25, No. 5 (Oct., 1960) https://www.jstor.org/stable/2090136
  2. ^ http://subculture.askdefine.com/
  3. ^ ハイカルチャーにはクラシック音楽やクラシック・バレエなどがある
  4. ^ Pop/Rock » Hard Rock » Arena Rock”. 2020年3月17日閲覧。
  5. ^ この用語としてはTheodore Roszakが1968年The Making of a Counter Cultureにおいて用いたのが早い用法である
  6. ^ ササキバラ・ゴウ 『<美少女>の現代史』 講談社、2004年、31-33頁。
  7. ^ 例えば評論家の大塚英志は特に定義を明言はしないが、(彼の言葉でいえば「キャラクター小説」)などに対してサブカルチャーと用いている。
  8. ^ ヴェネツィア・ビエンナーレ第9回国際建築展日本館カタログ『OTAKU:人格=空間=都市』所収の宣政佑「おたくの越境」(52頁)など。ただしこのヴェネツィア・ビエンナーレにおける展示自体はおたく文化の空間的特徴や文化的背景に言及したものであり、本来の意味でのサブカルチャーに近いニュアンスである。
  9. ^ 上野俊哉毛利嘉孝『実践カルチュラル・スタディーズ』ちくま書房、2002年。
  10. ^ 成実弘至 「サブカルチャー」吉見俊哉編 『カルチュラル・スタディーズ』 講談社、2001年。
  11. ^ 加野瀬未友・ばるぼら「オタク×サブカル15年戦争」『ユリイカ8月臨時増刊号 オタクvsサブカル』(青土社、2005年
  12. ^ 上野俊哉・毛利嘉孝 『カルチュラル・スタディーズ入門』 ちくま書房、2000年、106-109頁
  13. ^ 解説・川村湊は『日本の異端文学』(集英社、2001年)において「サブカルチャー文学」という語を用いている。ここではサブカルチャーという語はカルチュラル・スタディーズにおけるそれとほぼ同じ意味合いで使われている。大塚英志が『サブカルチャー反戦論』(角川書店、2003年)などで用いる場合はおたく文化のそれを意味している。
  14. ^ セックス・ピストルズ、ダムド、クラッシュなどが代表
  15. ^ 79年ごろ誕生し、初期はグランドマスター・フラッシュらが有名だった
  16. ^ ハウスなど、クラブ音楽を使用したダンス・イベント。イギリスでは反体制色が濃かったため、政府から警戒された
  17. ^ ボブ・マーリー、サード・ワールド、ジミー・クルフ、メイタルズらが有名
  18. ^ ドナ・サマー、グロリア・ゲイナー、ダイアナ・ロスらはLGBTのアイコンとなった
  19. ^ 「オズの魔法使い」の曲「オーバー・ザ・レインボウ」による



サブ・カルチャー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/05 16:22 UTC 版)

サブ・カルチャー」(Sub-culture)は、イギリスのバンド、ニュー・オーダー1985年に発表したヒット曲である。






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