サティヤ・サイ・ババ サイ・ババの教え

サティヤ・サイ・ババ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/18 23:36 UTC 版)

サイ・ババの教え

サイ・ババの教えは愛と神を中心とするもので、父なる神のもと人類は皆兄弟であり、すべての存在には神が内在しているがゆえに、すべての人を等しく愛し、助けるようにと説いている。

サイ・ババがよく説く教えには次の4つがある。

  1. カーストはただ1つ、それは人類というカースト。宗教はただ1つ、それは愛という宗教。言語はただ1つ、それはハートという言語。神はただ1つ、そして、神は遍在」(不二一元論
  2. 「すべての人を愛し、すべての人に奉仕する」(Love All Serve All)
  3. 「常に助け、決して傷つけない」(Help Ever Hurt Never)(ヴィヤーサ仙が18のプラーナ文献の真髄として述べた文言の要約)(ガンディーアヒンサー(非暴力)の思想の原点でもある)
  4. 「愛(プレーマ)は私の姿、真実(サティヤ)は私の息吹、至福(アーナンダ)は私の糧、私の人生が私のメッセージ、拡大が私の人生、愛に理由はなく、時を選ばず、生じることも滅びることもない」(サイババが作った「Love is My Form」という歌の歌詞の一部)

また、人間の苦楽はすべて過去生における行いの結果であり、根本的にはカルマすなわち因果からは逃れられないが、本人の善行と神の意志によりその結果を変えることができるとも説く。

サイ・ババの団体の社会奉仕事業は、「教育と医療と飲料水は人々に無償で提供されなければならない」との教えのもとに、有償で行われている(出典:『裸のサイババ』)という指摘があるが、全く事実とは異なることである。その活動は高い評価を受けており、たとえばサイ・ババの大学(サティア サイ大学)は、インド政府による評価機関 National Assessment and Accreditation Council (NAAC)によってトップ評価を受けており、そのレポートには授業料・医療費などが無料であることが報告されている(NAAC公表のレポートダウンロード)。

サイ・ババが学長を務める大学はインド全土で高い評価を得ており、2010年の学位授与式ではマンモハン・シンインド首相(当時)が祝辞を述べた[31]


  1. ^ a b サイ・オーガニゼーションのサイトより 「Sai Organization sites」ページ下方に記載あり
  2. ^ https://www.youtube.com/watch?v=7vGVNEDEfSg”. 20221211閲覧。
  3. ^ UNICEF and Sri Sathya Sai Central Trust to Collaborate”. 20221211閲覧。
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  5. ^ The Sri Sathya Sai Central Trust Drinking Water Projects”. United Nations. 20230117閲覧。
  6. ^ Anantapur Drinking Water Supply Project”. 20230117閲覧。
  7. ^ Mekong Region Water and Sanitation Initiative Assessment Report for the Roll Out Phase 1”. UN-Habitat. p. Annex 1. 6. 20231203閲覧。
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  15. ^ Rishi Sunak’s Hindu temple hails Britain’s ‘Obama moment’”. THE TIMES UK. 20230118閲覧。
  16. ^ Bhagavan Sri Sathya Sai Baba's Eternal Mantra”. YouTube. 20230116閲覧。
  17. ^ サイ・ババが大護摩供犠を開催、インドThe Hindu、2008年11月16日
  18. ^ サイ・ババが危篤から回復、インド The Hindu、2011年4月8日 “インドの霊的指導者、サイ・ババ死去 85歳”. AFPBB News. (2011年4月24日). https://www.afpbb.com/articles/-/2796745?cx_amp=all&act=all 2020年1月10日閲覧。  “インドの霊能者、サイババ氏、予言より早く85歳で死去 総資産は8000億円以上”. 産経新聞. (2011年4月24日). http://sankei.jp.msn.com/world/news/110424/asi11042414120001-n1.htm 2011年4月24日閲覧。  インドでは数え年および太陰暦で年齢を計算する習慣があり、没年月日時点の数え年は85歳(公式に発表されている死亡年齢)、太陰暦で95歳になる。一般的な太陽暦の数え方では満84歳没となる。
  19. ^ Sai Baba buried in state funeral, thousands grieve”. REUTERS. 20230131閲覧。
  20. ^ Manmohan, Sonia pay homage to Sai Baba”. The Hindu. 20230131閲覧。
  21. ^ PRESIDENT OF INDIA CONDOLES PASSING AWAY OF SRI SATHYA SAI BABA”. 20230131閲覧。
  22. ^ PM condoles passing away of Sri Satya Saibaba”. 20230131閲覧。
  23. ^ https://www.thetibetpost.com/en/news/35-tpi-short-takes/1632-his-holiness-mourns-the-demise-of-sri-sathya-sai-baba-”. The Tibet Post International. 20230131閲覧。
  24. ^ ゴールドスティン医学博士(アメリカ合衆国)による声明サイ・オーガニゼーションの公式ページ、2011年4月24日
  25. ^ サティヤ サイババの切手”. 20230117閲覧。
  26. ^ Commemorative Stamp”. 20230117閲覧。
  27. ^ インド大統領がサイ・ババに祝辞 The Hindu、2010年11月20日
  28. ^ [1] ブリッツ紙インタビュー、1976年9月11日号
  29. ^ 出典:"Sathya Sai Speaks", Vol.1, C19 講話、1959年2月7日
  30. ^ 出典:"Sathya Sai Speaks", Vol.12, C38 講話、1974年6月19日
  31. ^ インド首相がサイ・ババに祝辞 The Hindu、2010年11月23日






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