サイコガンダム サイコ・ガンダムMk-IV G-ドアーズ

サイコガンダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/22 07:22 UTC 版)

サイコ・ガンダムMk-IV G-ドアーズ

諸元
サイコ・ガンダムMk-IV G-ドアーズ
PSYCHO-GUNDAM Mk-IV G-DOORS
型式番号 MRX-013-3[32]
全高 19.3m[32]
本体重量 57.4t[32]
装甲材質 ガンダリウム合金[32]
武装 頭部バルカン×2
ビーム・ライフル
ビーム・サーベル×2
サイコプレート×16

宇宙世紀0092年を舞台とする漫画『機動戦士ムーンガンダム』の物語冒頭に登場。同作の主役機であるムーンガンダムの原型となった機体のひとつ。メカニックデザインは形部一平[32]

サイコ・ガンダムMk-IVの3号機。ガンダムMk-II(強奪前)やジム・クゥエルと同じ配色のティターンズカラーと、各部の装甲の隙間からのぞく緑色の発光ユニットが特徴。従来のサイコ・ガンダム系列のような大型火器や変形機構をもたない標準サイズのMSとして設計されており、重火力の系列機と連携することで真価を発揮する[32]

のちのサザビーνガンダムなどに搭載されるサイコフレームのコンセプトモデルであり、後発機体のようにフレームを内装するのではなく、ファンネル自体にフレームを組み込んだ16枚の「サイコプレート」を外装することにより、機体を大型化することなくフレームの搭載量を増やしている[32]。これは開発当時にはまだサイコプレートを小型化して操縦席に組み込む技術が確立されていなかったためであり[33]、サイコプレートは単なる武装ではなく、機体本体の操作系に作用して反応速度を上げる役割を兼ねている[33]。「G-ドアーズ」は扉状に見えるサイコプレートの形状からつけられた3号機の名称で、サイコフレームの効率的な運用を模索していたMk-IVの1号機や2号機も存在するとされる[32]

武装としてのサイコプレートは、サイコ・ガンダムMk-IIレフレクター・ビットを発展させた装備で、射撃機能を排した代わりにサイコフレームの硬度を活かした直接打撃や防御シールドとしての機能をもつ。通常は16枚を連結した一枚板の状態でバックパックのアーム2本に懸架され、パイロットの工夫次第で多彩な合体パターンや運用法を生み出すことができる。それ以外の武装は、頭部左右のバルカン砲2門、短銃身に改造されたフォア・グリップ付きのビーム・ライフルのほか、バックパック上部に収納されたビーム・サーベル2基[32]

機体はミスター・エンキドゥなる人物の支援のもとで完成したとされている[32]が、実際にはグリプス戦役を経て連邦軍を追われたティターンズ残党にシャア・アズナブルが偽名を用いてサイコフレームのアイデアを提供し、設計させたというのが真相である[33]。当時のネオ・ジオンにはサイコフレームを独自に開発する能力がなかったため、利用した後に裏切って始末することを前提として、強化人間の運用ノウハウを持つティターンズ残党に開発や実証を行わせたのである[33]

完成した機体はサイド1宙域に存在するティターンズ残党の拠点に秘匿されていたが、宇宙世紀0091年、シャアによる匿名の通報を受けた[33]連邦軍外郭部隊「ロンド・ベル」との戦いで、アムロ・レイの搭乗するリック・ディジェに撃破される。しかし、通報者であるシャアの正体や真意まではロンド・ベルに知らされていなかったため、サイコプレートは単なる残骸として見逃されてしまう[33]。1年後の宇宙世紀0092年、残存した頭部と8枚のサイコプレートが辺境コロニー「ムーン・ムーン」に漂着し、ネオ・ジオン軍のサイコミュ搭載MS「バルギル」の補修パーツとして再利用された結果、バルギルは「ムーンガンダム」として生まれ変わる[32]




注釈

  1. ^ 『MS大全集』シリーズでもしばらく84,000kgと表記されていたが、2003年版で168,000kgに改訂された。
  2. ^ オーガスタ・ニュータイプ研究所の協力により、ガンダムNT-1をベースにMRX-002 NT専用プロトタイプガンダムやMRX-003 ネティクスが設計・開発されたと言われる。
  3. ^ ガンダム・タイプとされるものの、MS形態は旧ジオン公国軍のジオングのコンセプトを導入していると言われる資料も存在する[13]
  4. ^ 一部"MRX-118"と誤植あり。
  5. ^ 公式ウェブサイトでは「サイコ・ガンダムMk-II」表記だが[1]、設定画には「サイコガンダムMk-III」と書かれている[21](「名称」も参照)。
  6. ^ 空間戦闘用に再設計された機体とした資料もみられる[11]
  7. ^ 設定画を参照[29]
  8. ^ ツクダホビーのシミュレーションボードゲームでは「Mk-III」表記が見られる。
  9. ^ 「MS大全集2009」にのみ型番が掲載されている。続刊の2013には掲載されていない。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n Ζガンダムweb 2008.
  2. ^ 『MJマテリアル4 機動戦士ガンダム』バンダイ、1985年6月、62頁で確認。
  3. ^ a b Ζを10倍楽しむ本 1985, p. 68-69.
  4. ^ アニメディアΖ 1986, p. 110.
  5. ^ 「証言11 村上克司」『ガンプラジェネレーション』講談社、1999年4月、46頁。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 『ジ・アニメ特別編集 機動戦士Ζガンダム』近代映画社、1985年8月、108頁。
  7. ^ a b c d 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.2 グリプス戦争編】』バンダイ、1988年3月、56-57頁。(ISBN 978-4891890186)
  8. ^ 『ガンダムメカニクスIII』ホビージャパン、1999年3月。(ISBN 978-4894251991)
  9. ^ a b c d e f g h プラモデル『1/300 サイコガンダム』説明書、バンダイ、1985年11月。
  10. ^ a b c d 『プロジェクトファイル Ζガンダム』SBクリエイティブ、2016年10月、36-37頁。ISBN 978-4-7973-8699-8
  11. ^ a b c d e f g 『ガンダムMSヒストリカvol.4』講談社、2010年8月、12-15頁。(ISBN 978-4063700824)
  12. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.2 グリプス戦争編】』バンダイ、1988年3月、108頁。(ISBN 978-4891890186)
  13. ^ 『ジ・アニメ特別編集 機動戦士Ζガンダム PART 3』近代映画社、1986年4月、86頁。
  14. ^ a b c d e f g h プラモデル『HGUC サイコ・ガンダム』説明書、バンダイ、2004年8月。
  15. ^ a b c d e f 皆河有伽『総解説ガンダム辞典Ver1.5』講談社、2009年8月、268-269頁、ISBN 978-4063757958
  16. ^ a b 長谷川裕一「MOBILE SUIT CROSSBONE GUNDAM MECHANIC EXPOSITION」『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』第4巻特装版付属冊子、KADOKAWA、2018年1月、58頁。
  17. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『SD CLUB』第8号、バンダイ、1990年1月、33頁。
  18. ^ a b c d 『SD CLUB』第8号掲載小説「破滅の機体」、バンダイ、1990年1月。
  19. ^ 『SDガンダムG GENERATION-F 最強MSデータファイル』講談社、2000年8月、54頁。(ISBN 978-4-06-339368-2)
  20. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 『SD CLUB』第12号、バンダイ、1990年5月、116頁。
  21. ^ a b ΖΖ&Ζ設定資料集 1986, p. 106-107.
  22. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 『ジ・アニメ特別編集 機動戦士Ζガンダム PART 3』近代映画社、1986年4月、116頁。
  23. ^ a b c d e f 『1/300 サイコ・ガンダムMk-II』説明書、バンダイ、1986年4月。
  24. ^ a b c d e f 『プロジェクトファイル Ζガンダム』SBクリエイティブ、2016年10月、64-65頁。ISBN 978-4-7973-8699-8
  25. ^ 「第2回「ガンダムΖΖ」ここまで書いていいのかな?」『ジ・アニメ』1986年10月号、近代映画社。
  26. ^ a b c 『機動戦士ガンダムΖΖ』第36話。
  27. ^ 『データコレクション 機動戦士Zガンダム 上巻』メディアワークス、1997年6月、58-59頁。ISBN 4-8402-0630-9
  28. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE 機動戦士ガンダムMS大図鑑 PART.2 グリプス戦争編』バンダイ、1989年3月、109頁。(ISBN 978-4891890186)
  29. ^ 『ジ・アニメ特別編集 機動戦士Ζガンダム PART 3』近代映画社、1986年4月、116頁。
  30. ^ 『週刊ガンダム・ファクトファイル』第77号、ディアゴスティーニ・ジャパン、2006年03月28日、折り込みシート(表紙イラストと同一だが差分になっており、表紙ではシールドを装備していない)。
  31. ^ 食玩機動戦士ガンダム ユニバーサルユニット サイコ・ガンダムMk-II』。
  32. ^ a b c d e f g h i j k 『月刊ガンダムエース』、KADOKAWA、2019年1月、 112-113頁、 JAN 4910124011198。
  33. ^ a b c d e f 「機動戦士ムーンガンダム第4巻発売記念 福井晴敏氏インタビュー」『月刊ガンダムエース』、KADOKAWA、2019年12月、 32-33頁、 JAN 4910124011294
  34. ^ 週刊ガンダム・ファクトファイル No.133、2007年。
  35. ^ 『データガンダム キャラクター列伝[宇宙世紀編II]』角川書店、2010年6月、153頁。(ISBN 978-4047154780)
  36. ^ トレーディングカードアーケードゲーム『ガンダムトライエイジ』OA1-047「フルバースト・サイコ・ガンダム」
  37. ^ 完全新作&完全リメイクの外伝が集結!PS3「機動戦士ガンダム サイドストーリーズ」特集【第1回】”. GUNDAM.INFO (2014年5月23日). 2018年6月18日閲覧。
  38. ^ 毎弾好評のトライエイジオリジナルMSの裏話が満載!「ガンダムトライエイジ BUILD G1弾」特集【第4回】”. GUNDAM.INFO (2014年10月2日). 2018年6月18日閲覧。


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