サイコガンダム サイコガンダム試作8号機

サイコガンダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/21 04:52 UTC 版)

サイコガンダム試作8号機

小説『機動戦士Ζガンダム フォウ・ストーリー そして、戦士に…』に登場(型式番号:MRX-008)。

サイコガンダムの8番目の試作機。サイコミュ制御機能に未完成の点があり、実験中にサイコミュシステムの暴走によってパイロット(ジル・ラトキエなど)が死亡する事故が数件発生している。真っ白な外見から、開発者たちには「冷蔵庫」と呼ばれていた。この機体で収集したデータにより、最終的にサイコガンダムは完成を見た。

量産型サイコガンダム

諸元
量産型サイコガンダム
PSYCHO GUNDAM MASS-PRODUCTION TYPE
型式番号 MRX-011[20]
頭頂高 27.2m[20]
本体重量 83.0t[20]
全備重量 136.4t[20]
装甲材質 ガンダリウム合金[20]
出力 15,280kW[20]
推力 91,100kg[20]
センサー
有効半径
10,300m[20]
武装 収納式ハイ・メガ・バスター[20]
拡散メガ粒子砲×3[20]
有線ビーム砲×2[20]
インコム・ユニット×2[20]
グレネード・ランチャー(7発)×2[20]
ハイパー・ビームサーベル
(ビーム・キャノン兼用)×2[20]
搭乗者 ナイトロ隊

メカニックデザイン企画『M-MSV』に登場。

エゥーゴとの短期決戦に備え、ティターンズのエースパイロット用として急造された[20]。サイコガンダムMk-IIの小型化をコンセプトに開発され[20]、通常MSの1.5倍程度のサイズにまで縮小されている。胸部には拡散メガ粒子砲3門に加えて収納式の「ハイ・メガ・バスター」を搭載しており、これはハイ・メガ・ランチャー以上の威力を発揮する反面、発射時はほかの全火器が使用不能となる欠点をもつ[20]。サイコミュ・システムに代わり、インコムが導入されている[15]

劇中での活躍
SD CLUB』第15号・第16号に掲載された、たけばしんごの漫画『シークレット・フォーミュラー フルアーマー百式改』では、月面工業都市イプシロンに存在するアナハイム・エレクトロニクス第4開発局から2機がエゥーゴを名乗る一団によって奪取され、宇宙船ドックに停泊中のアイリッシュ級戦艦「クークスタウン」を狙うが、1機はハイ・メガ・バスターの暴発によって自壊し、もう1機はフルアーマー百式改によって頭部を破壊される。
漫画『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』では、ロック・ホーカー大佐麾下のナイトロ隊の所属機が多数(少なくとも10機)登場する。

サイコガンダムMk-II

諸元
サイコガンダムMk-II[注 5]
PSYCHO GUNDAM Mk-II[1]
型式番号 MRX-010
全高 40.74m[1][22]
33.53m(MA形態)[1][22]
頭頂高 39.98m[1][22]
全幅 31.78m(MA形態)[1][22]
本体重量 187.8t[22]
全備重量 283.9t[22]
装甲材質 ガンダリウム合金[22]
出力 19,760kW[22]
推力 23,720kg×4[22]
37,340kg×4[22]
総推力:244,240kg[7]
センサー
有効半径
16,230m[22]
武装 メガ・ビーム砲×20[22]
メガ拡散ビーム砲×3[22]
サイコミュ式ビーム・ソード×2[22]
小型メガ・ビーム砲×2[23]
ビーム砲(指)×10[23]
レフレクター・ビット[22]
シールド
搭乗者 ロザミア・バダム
プルツー
その他 姿勢制御バーニア×4[22]

『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場。当初は一部媒体で「サイコガンダムMk-III」と表記されている(後述)。

開発はムラサメ研究所が担当[15]。サイコガンダムの実験データをベースに、再度宇宙用に開発された機体[23][注 6]。基本的な設計はサイコガンダムから引き継ぎつつも、武装と駆動系には改良が加えられた[24]。ミノフスキークラフトをシールドへ移設した事によって必要とされるサブ・ジェネレーターは本体から分離したため、機体出力はサイコガンダムの2/3に軽減されている[24]

完成時の予想として、サイコガンダムを凌駕する機動性と火力を有する機体として完成するはずだったが、ミノフスキークラフト用シールドの完成が間に合わず、モビルフォートレス形態に変形できなかったほか、パイロットのロザミアが情緒不安定だったためにそのサイコミュ機能は使用できなかった[23]。その後、グリプス戦役終盤に中破した本機はネオ・ジオンによって密かに回収される。地球降下作戦の際に占領した元ティターンズのキリマンジャロ基地に運び込まれてオーバーホールされ、同時に同基地でティターンズの強化人間のデータも調査、サイコミュの連動における問題点のチェックなどが急ピッチで進められた[25]

コクピットは頭部に存在し、後頭部には分離用のスラスターを3基有する[23]。搭乗者不在であっても半自律式プログラムで起動可能[15]

武装
メガ・ビーム砲
機体各部に計20門装備。出力6.3メガワット[1][22]
メガ拡散ビーム砲
胸部中央に3門装備。出力10.7メガワット[1][22]。出力は抑えているとした資料[11]と、サイコガンダムから倍増したとする資料が存在する[24]
サイコミュ式ビーム・ソード / ビーム砲
前腕はジオングと同様に有線サイコミュにより射出・操作が可能となっている[23]。さらに手首を折りたたみ、巨大なビーム刃を発生させる(出力1.7メガワット[1][22])。大口径ビーム砲としての転用も可能[24][26]。また、サイコガンダム同様指先はビーム砲となっている。
小型メガ・ビーム砲
サイコガンダム同様、頭部に2門装備。
レフレクター・ビット
「レフ・ビット」と呼称する資料[26]、「リフレクター・ビット」と呼称する資料もみられる[15]。Iフィールドジェネレーターを有した無線誘導端末で[24]、それ自体に攻撃能力はないが、磁気フィールドを発生させることによってビームを反射させ、敵の死角からの攻撃や障害物を迂回しての攻撃を行う[27]。この装備はビーム砲が固定されるモビル・フォートレス形態において、射線を変更する役割を持つ[15]。一方で、ビームの偏向は複雑なコントロールを必要とするため、パイロットの精神に多大な負担を発生させる[24]。大気圏内でも使用可能。不使用時は背部に収納されているが、MS形態時はメイン・スラスター・ユニットが射出口を塞ぐ形となる。
シールド
シールド・アーマーと呼称する資料もみられる[28]。ミノフスキークラフトを兼ねる[11]。サイコガンダム同様、MF形態では上下二分割されるが、MS形態でも結合せずに両肩部側面に装着が可能で[注 7]、これを再現したイラストや立体物もある[30][31]。なお、プルツーはMFからMSに変形する際にパージしている[26]
Iフィールド
戦艦の主砲を弾くバリアを展開可能[11]
劇中での活躍
テレビ版『機動戦士Ζガンダム』ではMS形態のみ第48話に登場。パイロットは強化人間のロザミア・バダムで、精神不安定な彼女には、刷り込み操作で兄と思わせてあるゲーツ・キャパバウンド・ドックで随行し、指示を出していた。Ζガンダムで交戦したカミーユ・ビダンは自分を兄と思わせて戦いをやめさせようとするも失敗し、自らの手でコクピットを狙撃して撃破する(劇場版ではこのエピソードはカットされている)。また、小説版では名称が「サイコガンダムII」になっており、アクシズでの戦闘で離脱した後にグリプス2での戦闘で意識が協調したカミーユをかばってゲーツのバウンド・ドックと相討ちになる。
アニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』では、ネオ・ジオン軍に回収された機体に強化人間プルツーが搭乗する(この時、初めてモビルフォートレス形態が登場する)。本機には前パイロットのロザミアの癖が残っており、それに対してプルツーは不快感を示すもののこれを一蹴し、リフレクタービットによる攻撃や防御を自在にこなすなど、ロザミア以上に本機の能力を存分に引き出す。コロニー落着後のダブリンアーガマ隊を急襲し、エルピー・プルキュベレイMk-IIジュドー・アーシタのΖΖガンダムと交戦すると、キュベレイMk-IIの攻撃を封じたり、ΖΖガンダムのダブル・ビーム・ライフルを無効化するなど、猛威を振るう。キュベレイMk-IIの特攻で装甲にダメージを被るも、その攻撃力は衰えなかった。最後はΖΖガンダムのハイパービームサーベルによって撃墜され、プルツーは頭部を分離させて脱出する。なお、小説版ではアムロ・レイシュツルム・ディアスによって撃墜される。
漫画『機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ』では、「デビルズ・ネスト」に秘匿されていた、初期型のナイトロシステムを搭載した機体が登場する。サイコガンダムとともに圧倒的な力を見せつけるが、ブレイア・リュード少尉が搭乗するガンダムデルタカイのハイ・メガ・キャノンによって撃破される。
SFC用ソフト『SD機動戦士ガンダム2』の2人用モード全5ステージのうち、最終ステージ5の最終ボスは本機である。
名称
本機の設定画での名称は「サイコガンダムMk-III」とされており[21]、側頭部にも"PSYCO-GUNDAM MK-3"と記されている。『月刊ニュータイプ』1986年1月号でもこれを踏襲し、「Mk-II」は第35-36話でフォウが搭乗した機体、すなわちサイコガンダム2号機であるとされた。
しかし、同時期に発行された『模型情報』1986年1月号では「サイコガンダムMK-II」と表記しており、その後は「Mk-II」に表記が統一され[注 8]、アニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』劇中でも「サイコガンダム・マーク・ツー」と呼ばれる。なお小説版『Ζガンダム』では「サイコガンダムII」と表記される。



注釈

  1. ^ 『MS大全集』シリーズでもしばらく84,000kgと表記されていたが、2003年版で168,000kgに改訂された。
  2. ^ オーガスタ・ニュータイプ研究所の協力により、ガンダムNT-1をベースにMRX-002 NT専用プロトタイプガンダムやMRX-003 ネティクスが設計・開発されたと言われる。
  3. ^ ガンダム・タイプとされるものの、MS形態は旧ジオン公国軍のジオングのコンセプトを導入していると言われる資料も存在する[13]
  4. ^ 一部"MRX-118"と誤植あり。
  5. ^ 公式ウェブサイトでは「サイコ・ガンダムMk-II」表記だが[1]、設定画には「サイコガンダムMk-III」と書かれている[21](「名称」も参照)。
  6. ^ 空間戦闘用に再設計された機体とした資料もみられる[11]
  7. ^ 設定画を参照[29]
  8. ^ ツクダホビーのシミュレーションボードゲームでは「Mk-III」表記が見られる。
  9. ^ 「MS大全集2009」にのみ型番が掲載されている。続刊の2013には掲載されていない。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n Ζガンダムweb 2008.
  2. ^ 『MJマテリアル4 機動戦士ガンダム』バンダイ、1985年6月、62頁で確認。
  3. ^ a b Ζを10倍楽しむ本 1985, p. 68-69.
  4. ^ アニメディアΖ 1986, p. 110.
  5. ^ 「証言11 村上克司」『ガンプラジェネレーション』講談社、1999年4月、46頁。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 『ジ・アニメ特別編集 機動戦士Ζガンダム』近代映画社、1985年8月、108頁。
  7. ^ a b c d 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.2 グリプス戦争編】』バンダイ、1988年3月、56-57頁。(ISBN 978-4891890186)
  8. ^ 『ガンダムメカニクスIII』ホビージャパン、1999年3月。(ISBN 978-4894251991)
  9. ^ a b c d e f g h プラモデル『1/300 サイコガンダム』説明書、バンダイ、1985年11月。
  10. ^ a b c d 『プロジェクトファイル Ζガンダム』SBクリエイティブ、2016年10月、36-37頁。ISBN 978-4-7973-8699-8
  11. ^ a b c d e f g 『ガンダムMSヒストリカvol.4』講談社、2010年8月、12-15頁。(ISBN 978-4063700824)
  12. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.2 グリプス戦争編】』バンダイ、1988年3月、108頁。(ISBN 978-4891890186)
  13. ^ 『ジ・アニメ特別編集 機動戦士Ζガンダム PART 3』近代映画社、1986年4月、86頁。
  14. ^ a b c d e f g h プラモデル『HGUC サイコ・ガンダム』説明書、バンダイ、2004年8月。
  15. ^ a b c d e f 皆河有伽『総解説ガンダム辞典Ver1.5』講談社、2009年8月、268-269頁、ISBN 978-4063757958
  16. ^ a b 長谷川裕一「MOBILE SUIT CROSSBONE GUNDAM MECHANIC EXPOSITION」『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』第4巻特装版付属冊子、KADOKAWA、2018年1月、58頁。
  17. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『SD CLUB』第8号、バンダイ、1990年1月、33頁。
  18. ^ a b c d 『SD CLUB』第8号掲載小説「破滅の機体」、バンダイ、1990年1月。
  19. ^ 『SDガンダムG GENERATION-F 最強MSデータファイル』講談社、2000年8月、54頁。(ISBN 978-4-06-339368-2)
  20. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 『SD CLUB』第12号、バンダイ、1990年5月、116頁。
  21. ^ a b ΖΖ&Ζ設定資料集 1986, p. 106-107.
  22. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 『ジ・アニメ特別編集 機動戦士Ζガンダム PART 3』近代映画社、1986年4月、116頁。
  23. ^ a b c d e f 『1/300 サイコ・ガンダムMk-II』説明書、バンダイ、1986年4月。
  24. ^ a b c d e f 『プロジェクトファイル Ζガンダム』SBクリエイティブ、2016年10月、64-65頁。ISBN 978-4-7973-8699-8
  25. ^ 「第2回「ガンダムΖΖ」ここまで書いていいのかな?」『ジ・アニメ』1986年10月号、近代映画社。
  26. ^ a b c 『機動戦士ガンダムΖΖ』第36話。
  27. ^ 『データコレクション 機動戦士Zガンダム 上巻』メディアワークス、1997年6月、58-59頁。ISBN 4-8402-0630-9
  28. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE 機動戦士ガンダムMS大図鑑 PART.2 グリプス戦争編』バンダイ、1989年3月、109頁。(ISBN 978-4891890186)
  29. ^ 『ジ・アニメ特別編集 機動戦士Ζガンダム PART 3』近代映画社、1986年4月、116頁。
  30. ^ 『週刊ガンダム・ファクトファイル』第77号、ディアゴスティーニ・ジャパン、2006年03月28日、折り込みシート(表紙イラストと同一だが差分になっており、表紙ではシールドを装備していない)。
  31. ^ 食玩機動戦士ガンダム ユニバーサルユニット サイコ・ガンダムMk-II』。
  32. ^ a b c d e f g h i j k 『月刊ガンダムエース』、KADOKAWA、2019年1月、 112-113頁、 JAN 4910124011198。
  33. ^ a b c d e f 「機動戦士ムーンガンダム第4巻発売記念 福井晴敏氏インタビュー」『月刊ガンダムエース』、KADOKAWA、2019年12月、 32-33頁、 JAN 4910124011294
  34. ^ 週刊ガンダム・ファクトファイル No.133、2007年。
  35. ^ 『データガンダム キャラクター列伝[宇宙世紀編II]』角川書店、2010年6月、153頁。(ISBN 978-4047154780)
  36. ^ トレーディングカードアーケードゲーム『ガンダムトライエイジ』OA1-047「フルバースト・サイコ・ガンダム」
  37. ^ 完全新作&完全リメイクの外伝が集結!PS3「機動戦士ガンダム サイドストーリーズ」特集【第1回】”. GUNDAM.INFO (2014年5月23日). 2018年6月18日閲覧。
  38. ^ 毎弾好評のトライエイジオリジナルMSの裏話が満載!「ガンダムトライエイジ BUILD G1弾」特集【第4回】”. GUNDAM.INFO (2014年10月2日). 2018年6月18日閲覧。





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