コードギアス 反逆のルルーシュ あらすじ

コードギアス 反逆のルルーシュ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/27 22:49 UTC 版)

あらすじ

第1期

皇暦2010年8月10日 、世界唯一の超大国神聖ブリタニア帝国は日本と地下資源サクラダイトを巡って対立し宣戦布告、日本に侵攻した。日本は占領され、ブリタニアによって「エリア11」と呼称される。日本人は「イレヴン」と蔑まれ、自由を奪われブリタニアの総督により支配された。ブリタニアは「ナイトメアフレーム」と呼ばれる人型兵器により世界の3分の1を支配下に収めた。

日本侵攻から7年後、日本に住むブリタニア人の少年・ルルーシュ・ランペルージは、謎の少女C.C.(シーツー)から、他人に自分の命令を強制出来る絶対遵守の力「ギアス」を授けられる。ルルーシュは暗殺された母親の仇をとり、妹のナナリーが安心して暮らせる場所を作るため、仮面で素顔を隠して「ゼロ」と名乗り、レジスタンス組織「黒の騎士団」を結成、ブリタニア帝国に対して戦いを挑む。

ルルーシュの前に立ちはだかるのは、皇女コーネリア率いるブリタニア軍、そして最新鋭のナイトメアフレーム『ランスロット』を駆る幼馴染の枢木スザクだった。黒の騎士団は、ルルーシュの知略とギアスの力、日本の反帝国ゲリラやその支援者たちの協力を得て、次第にその勢力を拡大させていく。

コーネリアの妹ユーフェミアはスザクを選任騎士に任命し、富士エリア一帯に「行政特区日本」を設立することを宣言、ゼロに和解を呼びかける。開設記念式典の日、ルルーシュはユーフェミアとの密談で協力に応じるも、ギアスの暴走でユーフェミアは日本人の大量虐殺を始める。ルルーシュはやむなくユーフェミアを討ち、「合衆国日本」の設立を宣言。

各地で決起した暴徒と黒の騎士団を率いたゼロは、トウキョウ租界に進軍する「ブラックリベリオン」を引き起こす。しかし謎の少年V.V.(ヴイツー)がナナリーを連れ去る。ルルーシュはナナリーを探して神根島に向かい、指揮官を失った黒の騎士団は総崩れとなる。ルルーシュは神根島の遺跡で、後を追ってきたスザクに素顔とギアスの秘密を暴かれる。ルルーシュはナナリーを探すため共闘を呼び掛けるが、スザクはこれを拒否。逆上した二人は、お互いに銃口を向け撃ち合う。

第2期 (R2)

ブラックリベリオンから一年たった日本。「黒の騎士団」の団員たちは捕縛され、ゼロは処刑されたことになっていた。

ルルーシュ・ランペルージは弟のロロ・ランペルージと平和な学生生活を送っていたが、賭けチェスで訪れたバベルタワーで、黒の騎士団の残党に襲撃され、C.C.(シーツー)と再会、自分がゼロであることを思い出す。神根島でスザクに拘束されたルルーシュは、皇帝シャルル・ジ・ブリタニアのギアスでナナリーやギアスの記憶を改ざんされ、偽りの弟ロロと暮らしていたのだった。

記憶を取り戻したルルーシュはゼロとして復活し、中華連邦総領事館から「合衆国日本」の建国と、打倒ブリタニアを再び宣言し、囚われていた黒の騎士団のメンバーたちを救い出す。スザクは皇帝直属部隊ナイトオブラウンズに任命され、復学。ナナリーはエリア11新総督として来日し、再び「行政特区日本」の設立を呼び掛ける。ゼロと黒の騎士団は中華連邦に亡命、武官黎星刻と協力し国内の政情不安を平定。さらにV.V.(ヴイツー)率いるギアス嚮団を殲滅する。

ゼロと黒の騎士団は各国と連携して「超合集国」を設立。決議に基づき、黒の騎士団は「第二次東京決戦」に突入するが、スザクが放った大量破壊兵器・フレイヤでトウキョウ租界は壊滅状態となる。ブリタニア第二皇子シュナイゼルは黒の騎士団に休戦を申し込むとともにゼロの正体とギアスの秘密を伝え、これによりルルーシュは弾劾され失脚。ロロの命と引き換えにルルーシュは辛くも脱出する。

その後、単身シャルルと決着をつけるべく思考エレベーターに赴き、亡くなった母・マリアンヌと邂逅。シャルルとマリアンヌは世界を作り替える「ラグナレクの接続」計画を遂行しようとしたが、ルルーシュは「それでも明日が欲しい」と集合無意識にギアスをかけ、二人を消滅させる。

1か月後、ブリタニアにスザクを連れたルルーシュが現れ、皇族・貴族たちにギアスをかけて皇帝即位を宣言、スザクをナイトオブゼロに任命する。シュナイゼル率いるブリタニア帝国残党軍や黒の騎士団との激しい戦いを征したルルーシュは、世界を統べる独裁者となって君臨することになる。

それから2か月後、日本で行われたルルーシュのパレードに「ゼロ」が現れ、ルルーシュを刺殺する。それは世界の憎しみを集めたルルーシュが、ゼロに成り代わったスザクに殺される計画「ゼロレクイエム」だった。人々は独裁者の死に歓喜し、世界に平和が訪れた。


注釈

  1. ^ シンジュクゲットーの落書きや、ナリタ連山での看板など。
  2. ^ 作中ルルーシュはアッシュフォード学園の生徒にギアスを掛け毎日壁に記しを付ける方法で調べていたが、本国へ帰国したことにより記録は不可能になっている(監督曰く、その生徒は本国で夜な夜な家を飛び出し(時差の関係で)エリア11のアッシュフォード学園のあの壁へ向かおうとするため、家に監禁されているとのこと) 。またスザクに掛けたギアスも、数年たっても効力は消えていない。
  3. ^ R2の第4話でルルーシュがロロのギアスの謎を解いた際、監視カメラが捉えた自分とロロの様子をモニターに映しているが、この中ではあらゆる動きを停止させられたルルーシュからロロが拳銃を奪い取って背後に回るだけで、円状の結界自体は全く映っていない。
  4. ^ オーディオコメンタリーにて神根島でルルーシュが作った動物を狩る罠に填めるためにギアスを使うという没案があったことを述べており、その際動物は人の言葉を理解しなければ掛からないのかと疑問に述べている。
  5. ^ アーカーシャの剣でルルーシュは人間ではない集合無意識に対し「時の歩みを止めないでくれ」とギアスを使用したが、これは人の心と思考の集合体で構築された世界だからこそ出来たことである。
  6. ^ Another Century's Episode:R』において、主人公のオータム・フォーに対してギアスを使用するが、彼女はアンドロイド(ガイノイド)だったため、効果が無かった。
  7. ^ スザクの使用していた教科書には"King Henry X and Edward VI(ヘンリー10世とエドワード6世)"と記されていた。実在のエドワード7世とは異なる。
  8. ^ 小説[要文献特定詳細情報]によれば2009年にインドシナ半島に侵攻、エリア10として自国に編入したため、それに対抗して中華連邦およびE.U.は日本を誘いブリタニアに対する経済制裁を実行したとされる。
  9. ^ 両交戦国は宣戦布告を経ているので「事変」ではなく「戦争」の筈なのだが、劇中・関連メディア共に、その理由は特に説明されていない。
  10. ^ 神風」「回天」といった言葉は劇中存在し、日本軍人が口にしている。
  11. ^ 第一作放送と同時期に書かれた小説『STAGE0』においては、ブリタニアの日本侵攻に伴う対応を練る日本側の閣議において、中華連邦の支援を求めたらどうかという意見に対して「共産主義者などあてにできるか」という台詞が存在している。
  12. ^ 劇中で大宦官が甲高い声で下卑た笑い声を立てる場面があるが、成人男性でありながら高いトーンの声を発するのは去勢された男性の特徴である。この点については去勢した男性歌手であるカストラートを参照。
  13. ^ 『双貌のオズO2』では『R2』劇中で大宦官たちが星刻によって成敗される以前の時点で、自らの悪行が仇になって復讐されて殺された、彼らとはまた別の大宦官が登場する。
  14. ^ 『コードギアス』の世界に存在する架空の階級。「候」は、公開されているブリタニア貴族の位に則って記述しており、「侯」の誤記ではない。
  15. ^ 第1期の第22話の描写から、署名や陳情程度の活動ならばナンバーズやナンバーズ出身の名誉ブリタニア人でも可能な模様。また、史実のイングランド王国や現在のイギリスを含む後継国家では貴族でなくても議員になれる庶民院が存在する。
  16. ^ ただし、スザク暗殺未遂事件は皇帝直属のナイトオブラウンズへの暗殺未遂のため、一概に重い刑罰とは言えない。なお、スザク自身は死刑執行をためらっていたが、仲間の身を案じたアーニャがこれを承認する形で一応の決着はついている。
  17. ^ 史実では大西瀧治郎が劣勢挽回を企図して発案し、元寇の大嵐から名を採った自爆攻撃により「神風」は欧米に知られた。
  18. ^ a b サブタイトルの語句間が空いているのは演出意図によるもの(本編での表記に準じた)。
  19. ^ 「アニメシャワー」の編成を一部変更の上で放送。
  20. ^ 放送日は1月8日以降のもの(ただし1月22日・23日と2月5日・6日は休止)。1月4日から7日までは4日間連続放送。
  21. ^ 1月12日のみ3:20 - 4:20
  22. ^ a b 12月24日は話数の関係で1話のみ放送。
  23. ^ テレビCMなどでは「I」を「第1部」と読み替えているため、本項でもこれに準じる。
  24. ^ テレビシリーズでは田中一成が担当していたが2016年に逝去したため交代。
  25. ^ テレビシリーズでは冨澤風斗(当時子役)が担当。
  26. ^ テレビシリーズでは松元環季(当時子役)が担当。

出典

  1. ^ 『アニメージュ』(2006年12月号[要ページ番号]谷口悟朗のインタビューより。
  2. ^ “特集:「コードギアス」 反逆のヒロイズム(まんたんウェブ)”. 毎日jp (毎日新聞社). (2006年10月6日). オリジナルの2007年12月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20071216061213/http://mainichi.jp/enta/mantan/archive/news/2006/10/06/20061006org00m200106000c.html 
  3. ^ a b 公式ガイドブック コードギアス 反逆のルルーシュ R2 The Complete P62-63 角川グループパブリッシング刊。
  4. ^ 「コードギアス 反逆のルルーシュ」 アメリカでテレビ放映に”. アニメ!アニメ! (2007年12月9日). 2007年12月9日閲覧。
  5. ^ 「コードギアス」3部作のその後を描く完全新作劇場版「復活のルルーシュ」19年2月公開”. アニメハック Powered by 映画.com (2018年8月3日). 2018年9月12日閲覧。
  6. ^ “『コードギアス 反逆のルルーシュ』特別版が10月よりTV放送。OP/ED楽曲を刷新、FLOWが再び参加”. PHILE WEB (音元出版). (2021年8月5日). https://www.phileweb.com/news/hobby/202108/05/4720.html 2021年8月5日閲覧。 
  7. ^ 「15周年 コードギアス 反逆のルルーシュ R2」のTV放送が決定! 7/8(金)よりMBS/TBS系列”アニメイズム”枠にて放送スタート!”. コードギアス公式サイト (2022年6月10日). 2022年6月10日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al 『オトナアニメ Vol.3』洋泉社、2007年2月発行、32頁、ISBN 978-4-86248-110-8
  9. ^ a b c d e geass★netコラム[要文献特定詳細情報]より。
  10. ^ 『コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS』(バンダイ2008)による。
  11. ^ DVD収録版[要文献特定詳細情報]
  12. ^ バンダイ『1/35紅蓮弐式』付属解説書。
  13. ^ 「GRAPHICS ZERO」[要ページ番号]より
  14. ^ 『オトナアニメ Vol.4 (4)』 洋泉社、2007年4月。ISBN 978-4-86248-140-5 [要ページ番号]
  15. ^ TURN 18
  16. ^ コードギアス 反逆のルルーシュ 公式サイト”. 2013年12月6日閲覧。
  17. ^ 製品版DVD特典「第8話オーディオコメンタリー」より
  18. ^ ピクチャードラマ・「STAGE 9.33」より
  19. ^ ニュータイプ 2008年9月号[要ページ番号]より
  20. ^ 「コードギアス、反逆のルルーシュ STAGE24&25 スペシャル」放送時間のお知らせです。 コードギアス 反逆のルルーシュR2 Web 2015年1月6日閲覧。
  21. ^ アニメディア』2007年1月号『TV STATION NETWORK』(テレビ局ネットワーク)102 - 104頁。
  22. ^ MEDIA|テレビ コードギアス反逆のルルーシュ公式サイト 2015年1月6日閲覧。
  23. ^ 富山新聞』2007年10月1日 - 2008年3月31日付テレビ欄。
  24. ^ バンダイビジュアル、プレスリリース、2010年4月22日より Archived 2013年12月11日, at the Wayback Machine.
  25. ^ 「コードギアス」ピアノソロアルバム第2弾発売、ピアニート公爵が世界観を表現
  26. ^ キネマ旬報』2018年3月下旬 映画業界決算特別号 p.32
  27. ^ a b 『キネマ旬報』2019年3月下旬特別号 p.62
  28. ^ 「コードギアス 反逆のルルーシュI 興道」Blu-ray<特装限定版>特製ブックレット
  29. ^ a b STAFF&CAST”. 2017年9月14日閲覧。
  30. ^ @GEASSPROJECTの2018年3月18日のツイート2019年5月15日閲覧。
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  32. ^ a b STAFF&CAST”. 2019年2月10日閲覧。
  33. ^ 舞台『コードギアス 反逆のルルーシュ 騒乱 前夜祭(イヴ)』公演情報が発表に(シアターガイド、2012年12月26日)
  34. ^ ステージナタリー編集部 (2023年3月25日). “テレビアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」舞台化決定、赤澤遼太郎・小南光司がW主演”. ステージナタリー (ナターシャ). https://natalie.mu/stage/news/518143 2023年3月25日閲覧。 
  35. ^ ステージナタリー編集部 (2023年5月17日). “ミュージカル「コードギアス 反逆のルルーシュ」追加キャストに神永圭佑ら”. ステージナタリー (ナターシャ). https://natalie.mu/stage/news/524973 2023年5月18日閲覧。 
  36. ^ ステージナタリー編集部 (2023年6月30日). “赤澤遼太郎がスザク、小南光司がルルーシュに!ミュージカル「コードギアス」ビジュアル解禁”. ステージナタリー (ナターシャ). https://natalie.mu/stage/news/530972 2023年6月30日閲覧。 






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