コリン・レンフルーとは? わかりやすく解説

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コリン・レンフルー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/28 14:13 UTC 版)

ケイムズソーンのレンフルー男爵アンドルー・コリン・レンフルー: Andrew Colin Renfrew, Baron Renfrew of Kaimsthorn [ˈændruː ˈkɒlən ˈrɛnfruː], 1937年7月25日 - )は、イギリスの著名な考古学者である。ニューアーケオロジー(新考古学)のリーダーの一人で、先史時代言語学、考古遺伝学 (archaeogenetics) や「離心減少モデル」などの理論や、考古遺跡の略奪・破壊の防止についての業績が注目されてきた。放射性炭素年代測定の権威でもある。レンフルーは、原印欧語族の「原郷」がアナトリアにあって農業の発展に伴い、まずギリシャへ移動してから徐々に拡大し、イタリアシチリアコルシカフランスの地中海岸、スペインポルトガルにうつっていったという仮説(「レンフルー仮説」もしくは「アナトリア仮説」と称する)によってその名を知られている。


注釈

  1. ^ バリー・カンリフも考古学者で、本名はバリングトン・ワィルドソル・カンリフ。
  2. ^ イギリス、ノッティンガム出身の法廷弁護士で、考古学者であるジョン・ディズニー(1779年 - 1857年)によって1851年につくられた考古学の研究者に与えられる褒賞制度で、教授職に就いた場合に1000ポンド、死亡時に3500ポンドが授与される制度。なお、ジョン・ディズニーとウォルト・ディズニーは直接関係はない。
  3. ^ 権威を象徴する奢侈品のこと。Prestige goodsと呼ばれ、宝石など特殊な鉱物や貴金属、ある種の陶磁器や動植物から採取できるものなど稀少価値が高いものが威信財になり、種類は異なっても前近代において世界的に存在し続けた。

出典

  1. ^ Odyssey:Adventures in Archeology -Gayle Gibson, Meg Morden, and Willie Rowbotham (英語)
  2. ^ "No. 52584". The London Gazette (英語). 27 June 1991. p. 9849. 2020年11月1日閲覧
  3. ^ 鹿又喜隆, 井上巖, 柳田俊雄「黒曜石原産地分析による先史時代の石材流通に関する基礎的研究」『文化』第79巻1・2、東北大学文学会、2015年、132-118頁、ISSN 0385-4841NAID 120005674970 
  4. ^ 小淵忠秋「初期国家発生過程に関する文化人類学的アプローチ」『オリエント』第30巻第1号、日本オリエント学会、1987年、168-184頁、doi:10.5356/jorient.30.168ISSN 0030-5219NAID 130000822881 
  5. ^ a b プロジェクト「日本列島・アジア・太平洋地域における農耕と言語の拡散 - 農耕言語同時伝播仮説」:人間文化研究機構(国立国語研究所)
  6. ^ レンフルー『ことばの考古学』橋本訳(1993)pp.102-115
  7. ^ レンフルー『ことばの考古学』橋本訳(1993)pp.100-102
  8. ^ レンフルー『ことばの考古学』橋本訳(1993)pp.115-122
  9. ^ a b c レンフルー『ことばの考古学』橋本訳(1993)pp.154-158
  10. ^ a b c レンフルー『ことばの考古学』橋本訳(1993)pp.158-160
  11. ^ a b c レンフルー『ことばの考古学』橋本訳(1993)pp.160-166
  12. ^ a b c d レンフルー『ことばの考古学』橋本訳(1993)pp.166-168
  13. ^ a b c レンフルー『ことばの考古学』橋本訳(1993)pp.168-172
  14. ^ レンフルー『ことばの考古学』橋本訳(1993)pp.177-178
  15. ^ レンフルー『ことばの考古学』橋本訳(1993)pp.178-179
  16. ^ レンフルー『ことばの考古学』橋本訳(1993)pp.179-181
  17. ^ a b c d e f レンフルー『ことばの考古学』橋本訳(1993)pp.184-193
  18. ^ a b レンフルー『ことばの考古学』橋本訳(1993)pp.201-208
  19. ^ 吉田和彦「インド・ヨーロッパ古文献に関する覚え書き」pp.9-10(京都大学大学院文学研究科)
  20. ^ コトバンク「認知考古学」


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