コガネグモ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/23 03:33 UTC 版)
コガネグモとジョロウグモ
コガネグモと同じくらい名の通ったクモにジョロウグモがある。名前としてはむしろジョロウグモの方が有名かもしれない。この両者は共にごく普通のクモであり、両者が混同されることが多い。いずれもかつてはコガネグモ科に所属していた(ジョロウグモは現在ではジョロウグモ科に所属させる)ほどであって、多少似ていなくもなく、また、成虫の腹部に大柄な横縞があることも共通している。しかし、違いを知っていれば混同することはない。
- コガネグモ
- 腹部は幅広く、黄色と黒の横しまで、足は比較的太く、直線的。網はほぼ円形の円網で、直径50cm位で、普通はX字型または楕円形の白帯をつける。初夏に成熟する。
- ジョロウグモ
- 腹部は楕円形で、黄色と水色の横しまで、足は細長く、曲がっている。網は縦長の特殊な円網の変形で、前後に補助的な網をつけ、さしわたし1m近くになる。白帯はつけないことが多い。ごく稀にナガコガネグモに似た直線状の白帯をつけることがある。[3]秋に成熟する。
近縁種
コガネグモ属(学名: Argiope)は、日本に7種ある。地域にもよるが、普通に見られるのは以下のような種である。特に最初の2種は本種と共に見られ、斑紋も似ている。
- コガネグモ Argiope amoena
- チュウガタコガネグモ Argiope boesenbergi
- コガネグモに似ているが、腹部の模様が異なる。日本本土に普通。
- コガタコガネグモ Argiope minuta
- コガネグモに似ているが、腹部の模様が異なる。日本本土に普通。
- ナガコガネグモ Argiope bruennichii
- 腹部が細長く、細かい黒の横線模様がある。日本本土に普通。
- ナガマルコガネグモ Argiope aemula
- コガネグモとナガコガネグモの中間のような姿。南西諸島では普通種である。
出典
- ^ 湯原(1931)p.126
- ^ 八木沼(1986),p.113
- ^ https://www.hindawi.com/journals/psyche/1973/086980/
- 1 コガネグモとは
- 2 コガネグモの概要
- 3 人間との関係
- 4 コガネグモとジョロウグモ
- 5 参考文献
- 6 関連項目
- コガネグモのページへのリンク