コウ・ウラキ コウ・ウラキの概要

コウ・ウラキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 14:44 UTC 版)

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人物

地球連邦軍の士官で、当初の階級は少尉。年齢は19歳。ナイメーヘン士官学校卒業。

ニンジンが大の苦手で、山盛りのそれを睨んでチャック・キースにからかわれるなど幼さの残る一面もあるが、ニナ・パープルトン曰く「乗るモビルスーツ (MS) の性能を限界まで引き出せる」「戦局の未来予測の精度が高い」という長所から、当時の最新型MSであるガンダム試作1号機や、連邦軍でも類を見ない特殊機体であるガンダム試作3号機を短期間で乗りこなし、多大な戦果を挙げている。

ライバルであるアナベル・ガトーとは、同じくニナに好意を持ったうえ、初対面でGPシリーズを目の前にして意気投合する、戦闘時に説教されて咄嗟に納得してしまうなど、敵味方ではあるが一部に共通した価値観を持っている。

なお、ガンダムシリーズのアニメ作品で、主人公が物語開始時点から軍人なのはコウが初めてである[注 1]

加登屋みつる版コミカライズでは温和ながらも負けず嫌いで気丈な性格に改変されており、ガトーの説教に真っ向から反論している。

劇中での活躍

トリントン基地

士官学校卒業後、オーストラリアトリントン基地に配属され、テストパイロットとなる。

一年戦争でMSに大きく興味を持ったことから、趣味の一環として研究心を持つようになった。アルビオンが来航した際には、搭載されていると思しきガンダムタイプのMS(ガンダム試作1号機、ガンダム試作2号機)を見学の許可も得ずに見に行き、ニナらに追い出される。しかし、多少見ただけで両機体の特性を把握するなど、MSへの観察眼の高さを見せた。

その日の夜中にガトーがアルビオンのデッキに潜入して試作2号機を強奪すると、自分は残されていた試作1号機に飛び乗り、ガトーの行く手を阻もうとする。しかし、ガトーの足元にもおよばずに軽くあしらわれて「未熟」と罵られ、彼の逃亡を許してしまう。

アルビオン編入後

志願して2号機追撃作戦に参加、アルビオンの正規クルーとなる。初戦以来ガトーに大きな敵愾心を燃やし、いつか雪辱を果たすことを胸に作戦に参加していくが、彼と同じく歴戦のパイロットであるシーマ・ガラハウにも敗北し、試作1号機のパイロットとしての自信を喪失する(もっとも、この時は地上装備のまま宇宙戦闘を行うという愚行におよんだウラキの自業自得でもある)。また、ニナとの関係にも悩んだことなども重なり、コウはアルビオンを降りて月面都市フォン・ブラウン市を彷徨い、元ジオン軍のケリィ・レズナーと出会う。

ケリィは、愛機のモビルアーマー (MA) ヴァル・ヴァロを修復してパイロットへの復帰を期しており、その手伝いの中で彼との交流や敵として戦場で再会した際の決闘が、コウにMSパイロットとしての再起を促すことになる。また、その後の作戦にて直属の上司であるサウス・バニングが殉職、このことがコウを人間的にも成長させていく。なお、この時に戦時階級として中尉に昇進している。

しかし、戦局がデラーズ・フリートの優位に進んだうえ、連邦軍上層部とシーマ艦隊の裏取引の障害となったアルビオンは、連邦軍内部からも忌避され始める。コンペイ島(一年戦争時代のソロモン)宙域で開催された観艦式へ試作2号機を駆るガトーによる核攻撃が行われた後、彼に試作1号機フルバーニアンで一騎討ちを挑み、試作2号機を大破させるが、同時に自機も大破して作戦自体は失敗に終わる。

コロニー落とし阻止

さらなるデラーズ・フリート追撃のため、アナハイム・エレクトロニクスの保有するドック船ラビアンローズに最新鋭の試作3号機の受領に向かうが、ナカッハ・ナカトらによる待機命令によって妨害される。それを無視して試作3号機を強奪すると、デラーズ・フリートが画策する「星の屑作戦」の真の目的であるコロニー落としを阻止するため、ガトー分艦隊旗艦ペール・ギュントなど多数の戦艦や敵機を殲滅する。しかし、並のパイロットでは扱いかねる機能を持つ試作3号機で戦い続ける代償として、肉体的にも精神的にも追い詰められており、補給のために一時帰還した際にはコックピット内で栄養剤[注 2]を自ら注射していた(作品の監督を務めた今西隆志によると、「何度も言いますが、あれは元気を出すための栄養剤です」とのこと[1])。そして、その激戦の中で自らが所属する連邦軍の腐敗にも直面して衝撃と怒りを覚えた結果、連邦側に寝返っていた(つまり友軍である)シーマ艦隊を襲撃、壊滅させる。

コロニー落下の阻止限界点が迫る中、軌道の最終調整を行うためにその内部へ侵入したガトー、それを追跡して来たコウ、そしてガトーの元恋人であったニナの三者が直接対面することになるが、ガトーを銃撃しようとした際にはニナから銃口を向けられ、ショックを受ける。ガトーの仕上げによってコロニーの地球への落下は不可避となり、再び試作3号機に乗り込んでガトーのノイエ・ジールと最後の決着に挑む。たび重なるデラーズ・フリートとの戦いで飛躍的な成長を遂げていたが、次第に銃撃を受けて負傷した状態のガトーに追いつめられていく。

まもなく、敵味方が入り乱れる戦場へ発射されたソーラ・システムIIが直撃した結果、試作3号機は大破したもののそのコアMSであるステイメンは無傷で助かる。コウはステイメンのコックピット内で気絶していたが、ガトーはコウに手を下すことなく去っていく。その後、気絶から目覚めたコウは、戦場を混乱に陥れてソーラ・システムIIを起動させたバスク・オムの座乗艦に向け、絶叫しながら届かぬ銃撃を行なった。

デラーズ紛争後

試作3号機の無断使用の罪状により、軍事裁判にかけられる。裁判では紛争中に感じた連邦軍の体制に対する疑問から黙秘を貫き、1年の懲役刑を言い渡される。しかし、翌年には軍上層部が一連の事件の真相を隠蔽したため、ガンダム開発計画は「無かったこと(登録抹消)」とされ、GPシリーズが登録抹消されるに伴い、コウも罪状が消滅して釈放された[注 3]

その後は再び少尉として北米オークリー基地に赴任してニナと再会し、物語はそこで終わる。なお、映画版ではこのシーン自体が無く、テロップで罪状消滅のみが示され、以降については描かれることなく物語は終わる。

なお、画面と会話から確認できる総撃墜スコアは、MS16機(試作2号機を含む)、MA1機、ムサイ4隻、ザンジバル1隻、コムサイ1隻で、エース・パイロット級である。そのことから後に幻の撃墜王の異名をとったとされるが、真偽は定かではない[注 4]


注釈

  1. ^ 後には『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』のシロー・アマダ、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のシン・アスカがいる。
  2. ^ 戦意高揚剤(興奮剤)ともいわれる。小説版では劇薬とされている。
  3. ^ 小説版などでは、アルビオンの艦長エイパー・シナプスは、艦の私物化などを理由に極刑に処されている。
  4. ^ なお、『SDガンダム GGENERATION WARS』以降、コウの専用アビリティにこの異名が設定されている。由来は後に登録抹消された機体に搭乗して多大な戦果を上げたことによるとされている。
  5. ^ この際のセリフは「このジム! なんて動きが鈍いんだ!」である。これは原作冒頭の演習中のセリフを改変したものであることから、タックとは別に演習をしていたものと思われる。ただし、原作においては自身の搭乗するザクに対して発したセリフであるため搭乗機が異なっている可能性が高く、原作と同様の演習でない可能性もある。

出典

  1. ^ 『月刊ガンダムエース』2014年4月号特別付録(1)『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』第00巻「機動戦士ガンダム0083 REBELLION連載開始記念特別対談 今西隆志×夏元雅人」32-37頁。


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