ゲルググ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/15 07:28 UTC 版)
リゲルグ
リゲルグ REGELGU | |
---|---|
型式番号 | MS-14J |
全高 | 23.1m[79] / 21.1m[80] |
頭頂高 | 21.0m[80] |
本体重量 | 43.7t[80] |
全備重量 | 82.6t[80] |
装甲材質 | チタニウム・コンポジット[79] チタン・セラミック複合材[80] |
出力 | 1,890kW[80] |
推力 | 28,300kg×2[80](背部[79]) 15,700kg×6[80](両肩[79]) 総推力:150,800kg[81] |
センサー 有効半径 |
8,700m[80] |
武装 | ミサイル・ポッド グレネード・ランチャー×2 ビーム・ランサー ビーム・ライフル 円盤型宇宙機雷×12 |
搭乗者 | イリア・パゾム マシュマー・セロ オーラフ・デール |
その他 | 姿勢制御バーニア×10[80] |
『機動戦士ガンダムΖΖ』、およびOVA『機動戦士ガンダムUC』に登場。メカニックデザインはあさのまさひこ、命名は高橋昌也[82]。初期稿ではバックパックにスタビライザーが付いていたが、かときすなお(現・カトキハジメ)がバックパックを修正した際に無くなった[83]。
アクシズに逃げ延びた公国軍残党(ネオ・ジオン軍)が、ゲルググをベースに改修・製造した機体。名称は「リファインド・ゲルググ (REFINED GELGOOG)」の略[84]。
一年戦争後、ゲルググはアクシズの居住区拡張作業に従事するが、ガザA・Bが開発されて以降は一線を退く[80]。やがて、ネオ・ジオンの地球圏帰還作戦が本格化し始めた段階で旧式MSは訓練用として再び日の目を見るが、ゲルググといえども当時の新型機と比べて完全に旧式化していた[80]。しかし、改修によって第一線級のMSと同レベルの性能に引き上げられる[80]。アクシズの若手パイロットは皆必ず本機で訓練を積み、MSの操縦を学んだという[80]。
一方で、ネオ・ジオン軍がジオン復興のシンボルとしてゲルググを指揮官用に大改修したのが本機であるともいわれる[85]。新規にも製造され[86]、親衛隊「ロイヤル・ガード」の小隊長機としても運用されている[87]。このため、在来機から改修された機体は「一般機」として区別されることもある[86]。
最大の特徴は、2倍以上に延長された巨大なショルダー・アーマーである。同じアクシズ製MSのキュベレイのフレキシブル・バインダーを参考に設計されており、内部には3基ずつのバーニア・スラスターを内蔵する。これはシールドも兼ねており、「ウイング・バインダー」と呼ばれる[80]。プロペラントタンクの増設により、強力な推進力の発揮や一撃離脱などの高速戦闘を可能とした。コクピットモジュールには当時普及していた全天周囲モニター・リニアシート方式の球形ポッドを採用し、インターフェイスも第2世代MSに準じた改修が行われた。なお、ノーマルのゲルググとは異なり、コクピットハッチの開閉ヒンジは上方に設けられている。
- 武装
- 増設されたバックパックにはビーム・ランサー(出力0.62メガワット[80][注 24])を2基マウントする。これはゲルググ系特有のビーム・ナギナタではなく、通常のビーム刃を形成する。ただし2本を接続し、両端からビームを形成させての使用も可能である。バックパック右上部にはミサイル・ポッドを装備し、内蔵された8基のミサイル (AMS-11S) はレーザーと赤外線で敵機を追尾できる。前腕部にはグレネードランチャーが装備されており、もう片方の手を添えて反動を抑えながら発射する。ウィング・バインダー内部には円盤形の宇宙機雷を6基ずつ搭載することも可能[80]。ビーム・ライフルは、指揮官機には銃身下部にグレネード・ランチャーを装備した新型のもの(出力2.18メガワット[80])が用意され[89]、高い命中精度を誇るが[88]、一般機は在来機と同型のものを携行する[89]。
- 劇中での活躍
- 『ΖΖ』第37話で初登場。マシュマー・セロの副官イリア・パゾムが搭乗し、ΖΖガンダムと互角に渡り合う。第38話ではMS隊を率いて指揮を執るが、マシュマーの密命により、命令に従わないサトウ隊長のシュツルム・ディアスを乱戦に紛れて撃破する。41話では単機でコロニー「タイガーバウム」に侵入、ハマーン・カーンを救出する。第44話ではマシュマーのザクIII改とともにサイド3コロニー「コア3」内部の警護に当たる。第45話ではマシュマーの別働隊として、ジャムル・フィンとともにグレミーの反乱軍と交戦している。なお、この機体はマシュマーが士官学校時代から搭乗していたものであり、彼専用のザクIII改が完成したことから、イリアに譲られている[79]。塗装はマルーンとネイビー・ブルーを基調とする[80]。
- 『ジ・アニメ』1986年10月号掲載の「第2回「ガンダムΖΖ」ここまで書いたらヤバイかな!?」では、地球降下作戦でハマーンが不在のアクシズをエゥーゴが奇襲した際に、防衛隊の1機としてマシュマーが搭乗したとされる。この戦闘はのちに漫画『機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽』で詳細に描かれ、本機も2コマのみ登場するが、うち1コマは1/144プラモデルのボックスアート(アイリッシュ級戦艦を撃沈するシーン)を模したものであった。
- 『ジ・アニメ』1986年11月号掲載の「新装開店第1回 ガンダムΖΖ読本-これは買いだ!」では、強化人間となったマシュマーが旧式でも乗り慣れた機体のほうがよいとして本機を持ってきたとされる。しかし、彼専用のザクIII改がすでに整備中であり、イリアが本機に搭乗することでマシュマーをザクIII改に乗せることができたという。
- 雑誌企画『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』番外編「審判のメイス」および漫画『機動戦士Ζガンダム外伝 審判のメイス』では、ゲルググJをベースとした機体が登場し、ネオ・ジオン軍残党のオーラフ・デールが搭乗する。ゲルググJ用のビーム・マシンガンを携行し、ヨーン・ユルヤナのガンダム[グリンブルスティ]およびアイリス・アリスンのジムIII・ディフェンサーと交戦するも撃破される。
- OVA版『UC』ep7では、ネオ・ジオン軍残党「袖付き」の所属機として、ネェル・アーガマとの最終決戦時にほかの残存機体とともに登場。「袖付き」でも訓練用として用いられていた機体で[90]、青紫を基調に塗装され、両手首には「袖付き」の特徴である装飾が施されている。携行火器はギラ・ドーガ(指揮官機)のビーム・マシンガンとなっている[90]。ビーム・ナギナタを回転させてガランシェール隊のMSに襲いかかるが、コンロイ・ハーゲンセンの搭乗するジェガンのメガ・バズーカ・ランチャーに狙撃・撃破される。
- 漫画『機動戦士ガンダムF90 ファステストフォーミュラ』では、ジオン軍残党部隊の機体が登場。部隊のMSに共通する、ギラ・ズール用の重装用バックパック(プロペラントタンク装備)に換装されており、ギラ・ドーガ(一般機)のビーム・マシンガンを携行する。ブレード・アンテナは未装備。「新入り」と呼ばれるシャルル・ロウチェスター軍曹[91]が搭乗し、宇宙世紀0112年にサイド6の廃棄コロニー群で僚機のギラ・ズールおよびザクIII改とともに資材をあさるが、突如現れたランデッガー重工のMSティグリス2機の襲撃に遭うも、僚機の爆発で吹き飛ばされたため1機のみ逃走に成功する。
リゲルグ(一般機)
矢立文庫のWeb企画『アナハイム・ラボラトリー・ログ』に登場。
一般機とされるが、偵察部隊用としてゲルググMのバックパックに換装されており、作戦行動時間が延長されているという。ただし、プロペラント・タンクを除くバックパックの外観はリゲルグのものであり、スペックの数値も変更はない。主兵装はプルバップ式360ミリロケット砲(360ミリロケット・バズーカや360ミリロケット・ランチャーとも呼ばれる)を携行し、グレネード・ランチャーは左腕のみ装備とされるが、外観からは両腕に確認できる。シールドはゲルググM(指揮官用)と同じ大型のものを装備し、機体色はA型やゲルググMの標準塗装と同じである。
地球圏帰還直後のアクシズより、ドラッツェ改2機とガザC3機を率いて偵察活動をおこなう。エゥーゴの輸送部隊と遭遇してMS隊を殲滅するが、積荷のガンダムMk-IIIが起動して交戦するも劣勢となり、最後は味方の砲撃の盾にされて撃破される。
ゲルググ・ウェルテクス
ゲルググ・ウェルテクス GELGOOG VERTEX (括弧内はウェルテクス・プラスの値) | |
---|---|
型式番号 | MS-14J/BR[92] (MS-14J Plus[93]) |
全高 | 絶えず変化[92][注 25] |
頭頂高 | 19.2m[92] (21.0m[93]) |
本体重量 | 45.7t[92] / 70.7t[94] (43.7t[93]) |
全備重量 | 70.7 - 71.7t[92] |
装甲材質 | ガンダリウム・コンポジット[92] / ガンダリウムγ[94] (超高張力鋼[93][注 26]) |
出力 | 1,890kW[94] |
推力 | 150,800kg[94] |
センサー 有効半径 |
8,800m[92] / 8,700m[94] (7,300m[93]) |
武装 | ビーム・ライフル(テスタロッサ、キュアノス)[95] スナイパー・ライフル(クサントス)[95] ビーム・ナギナタ ビーム・サーベル×2 ミサイル・ポッド グレネード・ランチャー×2[95] |
搭乗者 | レッド・ウェイライン(テスタロッサ) ユーマ・ライトニング(キュアノス) ジャコビアス・ノード(クサントス) |
漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』に登場[注 27]。型式番号から「ゲルググJ/BR」とも呼ばれる[92]。基本デザインは大河原邦男[97]、3機種のカラー設定画も大河原によって描かれている[95]。なお、「ウェルテクス」は「渦巻」や「頂点」を意味するラテン語[注 28]。
宇宙世紀0090年のAE社のキマイラ隊主力MS開発計画「ウェルテクス・プロジェクト」において製造された機体[98]。基礎概念[92]および開発主査[98]はFSSのリミア・グリンウッドが担当[92](姉のアマリアもサポート)、実設計と開発[92]・製造[98]には、過去にリック・ディアスなどを設計開発した第2研究事業部が携わっている[92]。コンペイトウ宙域での戦闘で得られたレッド機のゲルググに残っていた、サイコミュシステムを発動させた状態のシャア専用ディジェをデータを元に、同機を仮想敵としてそれに対抗できるための必要なスペックを維持しつつ、短期間での開発が求められている状況において、新規使用部材の検証期間や設計・開発期間を大幅に短縮するため、フークバルト・サマターから提供されたAE社が過去にハマーン・カーンとの取引(ネオ・ジオン軍が勝利した暁には、軍備の生産はAE社が請け負うという契約)により、事前にAE社から提供されたネオ・ジオン製MSの機体のデータ群の中から、リゲルグの基礎設計をベースとしている[92]。
リゲルグのバックパック側面に、同じくリゲルグの肩部ウィング・バインダーを接続している。基部が柔軟に可動することから「アクティブ・バインダー」と呼ばれ、制御システムはAE社が過去に関与したガンダム開発計画で同じ基礎概念をもつ機体(試作1号機フルバーニアン[99])の実戦データが流用されている[92]。プロペラントタンクはリゲルグのものより大型化されている[98]。機体本体はAE社が非公式にキマイラ隊に供与していたゲルググBR型の先進改修機をブラッシュアップし、フレームから構造を見直すとともに装甲材を第2研究事業部が使い慣れているガンダリウム系に変更している[92]。腰部アーマー裏のスラスターは、リゲルグと同様の5発に増強されている。両前腕部甲には、当初はこちらもリゲルグと同様のビーム・ガンが装備されていたが[98]、のちにグレネード・ランチャーに変更されている。
- バリエーション
-
- ゲルググ・ウェルテクス・プラス
- データ検証用の[95]シミュレーション・モデル[92]。 "MS-14J Plus" のコード・ネームが付与され[92]、クリストバル・ラザフォードがシミュレーターで操縦し、データ収集をおこなう。カラーリングはB型(ジョニー・ライデン専用機)を踏襲し(バックパックはダーク・グレー)、武装はのちのヤクト・ドーガ(クェス機)と同型のメガ・ガトリングガンを携行している。この仕様ではアクティブ・バインダーのスラスターは2発ずつであったが、完成機では3発ずつに増設される。
- ゲルググ・ウェルテクス・テスタロッサ (GELGOOG VERTEX TESTAROSSA[95])
- 1号機で、ジョニー・ライデン(レッド・ウェイライン)の専用機。ウェルテクス・プラスと同様に赤と黒のパーソナル・カラーで塗装されているが、塗り分けはC型のライデン機を踏襲している。ガーベラ・テトラと同型のビーム・マシンガンを携行する。
- ゲルググ・ウェルテクス・キュアノス (GELGOOG VERTEX CURENOS[95])
- ユーマ・ライトニング専用機で、本体は彼の専用機であったB型をほぼそのまま踏襲しており、脚部のコンフォーマルタンクも同様である。武装は、ユーマが直前まで搭乗していたギャン・エーオースのビーム・ベイオネットを携行する。
- ゲルググ・ウェルテクス・クサントス (GELGOOG VERTEX XANTOS[95])
- ジャコビアス・ノード専用機で、本体は彼の専用機であったC-1A型(0090年仕様)をほぼそのまま踏襲しており、脚部コンフォーマルタンクや頭部カメラモジュールも同様である。プロペラントタンクはほかと異なり細く長く、後端に3基のスラスターが追加されている。バックパック右側面にBR型用ビーム・ライフルを装着し、ミナレット解錠のためにレーザーキーを携行する。
- 『ガンダムエース』2021年3月号付録ポスターのイラストでは、Ζガンダムと同型のハイパー・メガ・ランチャーを携行している(カラーリングはグレー一色)。なお、大河原によるカラー設定画では頭部カメラモジュールは装着されておらず、プロペラントタンクもほかと同様となっている。
- 作中での活躍
- プラスによるシミュレーション、テスタロッサによるグラナダ上空での実働試験ののち、3機とも建設用資材に偽装して輸送され、FSSおよびキマイラ隊の拠点となっている「茨の園」に届けられる。アーガマ級強襲巡洋艦「ニカーヤ」を母艦とするキマイラ第1小隊の乗機として旧ア・バオア・クー宙域に停泊するミナレットを確保するため、それぞれ89式ベースジャバーに乗って出撃し、クサントスのレーザーキー照射によってミナレットの防衛システムを解除する。
ゲルググIII(ジオンマーズ仕様)
漫画『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』に登場(型式番号:MS-14J.zm[100])。作中では単に「ゲルググ」と呼ばれる。
火星のジオン残党組織「ジオンマーズ」が、リゲルグの設計データをもとに新規設計した機体。おもにエース・パイロットや指揮官用の機体として位置付けられており、先行生産された機体群はおもにジオンマーズ(火星独立ジオン軍)総司令アウトロー・チェスターの息子であるチェスターJr.が率いる艦隊に配備され、アクシズの支援のため地球に送られている。その後、本格的に生産される予定であったが、レジオン建国戦争の勃発により遅延する[100]。チェスターJr.自身も頭頂部にブレード・アンテナを追加した指揮官機に搭乗するが、これはキマイラ隊の一員であった父の搭乗機になぞらえたものとされる[101]。外観や機構に、のちのネオ・ジオン軍の指揮官用MSとの共通点が多く見られる[100]。カラーリングは量産機がゲルググと同様で、指揮官機はシャア専用機のような濃淡の赤を基調とする。
主兵装はビーム・ライフルを携行するが、指揮官機用は速射性能が強化されている。前腕部甲にビーム・ガン、頭部にはバルカン砲が内装されている。バックパックはリゲルグと同系統だが、上部のミサイル・ポッドは大型の可動式のものを左右に装備、装弾数も各8発と増加している。ビーム・ランスもリゲルグと同様[100]。大型のシールドはのちのメッサーのものと類似している。
注釈
- ^ OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO -1年戦争秘録-』第3話では、ヅダを巡るツィマット社とジオニック社の確執を目撃したヨーツンヘイム艦長が、「これでは次期主力MSの開発が遅れるのも当然だ」と嘆息している。
- ^ しかし、すでに制式採用は決定しており、このコンペティションは形式的に行われたものであったともされる[13]。
- ^ ドムのジャイアント・バズを携帯するのは、高機動型と呼ばれるB型の設定を創作した小田雅弘が、『HOW TO BUILD GUNDAM2』(ホビージャパン、1982年)においてアクセントとして作例に装備させたものが初出で、当時は特段の理由は持たされていなかった。その後、『ガンダムウォーズ・プロジェクトゼータ』に掲載された高橋昌也の短編ノベライズでシャア専用ゲルググが携帯したり、『機動戦士ガンダムΖΖ』で青の部隊のゲルググが使用したりといった例があるが、やはり装備理由について特に設定はない。
- ^ テレビシリーズ『機動戦士ガンダム』および映画『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』のキシリア・ザビとトワニングの会話による。
- ^ 漫画『機動戦士ガンダム 光芒のア・バオア・クー』では、学徒兵の中でも、機種転換が間に合わなかった古参パイロットと隊列が組めるだけの操縦技量を有する者はザクIIやリック・ドムに搭乗し、技量のない使えない学徒兵が本機を受領した、とされている。しかし、アニメ本編でのキシリアとトワニングの会話内では、本機と合わせてドムもまた「動きが目立たない」ことが指摘されている。
- ^ 資料によっては「指揮官用ゲルググ」とも呼称される[22]。
- ^ 資料によっては初期の型式番号をYMS-14とし、後にMS-14Sに改められたとするものも存在する。
- ^ 総生産数、およびゲルググキャノンの未生産分の数はプラモデル 1/144「ゲルググキャノン」の解説書などに見られる。ただし、後年のHGUC「量産型ゲルググ」やMG「量産型ゲルググ Ver2.0」では参考数値として扱われており、正確な数値かは断定を避けている。
- ^ 劇場版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』などでは、キシリアに対してトワニング准将が、ゲルググやリック・ドムに学徒兵が搭乗していると報告している。
- ^ 宇宙世紀でMSに用いられる「レプリカ」という単語は、外装はそのままで内部を最新のMSで置き換えた機体の意味合いで用いられる。
- ^ もともとは、公式ガンダム情報ポータルサイト『GUNDAM.INFO』で2017年まで「ガンダム MS動画図鑑」として配信されていた動画である[37]。
- ^ 同資料のソロモン防衛戦の描写では、MSデッキには搬入できないほど大型であったとされているが[40]、実際には制式採用のビーム・ライフルよりやや長い程度である。
- ^ Ark Performance『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』第5巻、角川書店、2012年9月、8頁。それまでの巻では型式番号・名称とも「UNKNOWN」とされてきた。
- ^ 同誌によると、本機は対空MS「MS-06K ザクキャノン」の「ゲルググ版」が着想の元であるほか、(RX-77 ガンキャノンを含む)連邦軍RXシリーズの「ジオンに与えた影響は極めて大きく」、それゆえゲルググにも「ビーム・キャノンを装備したタイプがあってもよいのでは?」と小田雅弘は述べている。
- ^ なお、『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』の第5巻表紙や第10巻1ページの口絵では、1年戦争時の機体と同様の左肩以外の左半身もストライプの機体が描かれている。
- ^ ゲーム『SDガンダム GGENERATION SPIRITS』では、「ケン・ビーダーシュタット専用ゲルググ」という名称になっており、宇宙でも使用可能であるほか、グレネードランチャーがなくなっている。
- ^ 小説版『0083』などで言及されている。
- ^ 『0083』第8話、シーマ専用機とジム・カスタム(サウス・バニング大尉搭乗)の戦闘より。
- ^ 『0083』第12話「強襲、阻止限界点」で使用。
- ^ a b 漫画『0083 REBELLION』のみ。
- ^ なお、後述のようにブレード・アンテナを装備しない例も見られる
- ^ プラモデルキット説明書内の用語辞典においては記述がみられるが、諸元表に記述がみられず、装備が定かでないものも存在する[67]。
- ^ 本編には登場せず、設定のみの存在。
- ^ 一方で、ΖΖガンダム(ハイパー・ビーム・サーベルの出力は1.1メガワット)と互角に戦えるほどの大出力を誇るとする資料もある[88]。
- ^ ただし "Constantly changing" と英文表記。
- ^ ただし "Super Hard Alloy Steel" と英文表記。
- ^ プレミアムバンダイからHGでプラモデル化される際には、「『機動戦士ガンダム MSV-R』より」とされた[96]。
- ^ ラテン語から転じた英語「バーテックス」(スペリングは同じ)に相当するが、その場合は「渦巻」の意味を持たない。wikt:vertexを参照。
出典
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