ゲゲゲの鬼太郎 (テレビアニメ第2シリーズ) ゲゲゲの鬼太郎 (テレビアニメ第2シリーズ)の概要

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ゲゲゲの鬼太郎 (テレビアニメ第2シリーズ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/25 00:25 UTC 版)

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ゲゲゲの鬼太郎
ジャンル ホラー妖怪バトル少年向けアニメ
アニメ
原作 水木しげる
脚本 雪室俊一安藤豊弘、三芳加也
辻真先、柴田夏余
音楽 いずみたく
アニメーション制作 東映動画
製作 東映フジテレビ
放送局 フジテレビ系列
放送期間 1971年10月7日 - 1972年9月28日
話数 全45話
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

概要

前番組の『さすらいの太陽』が半年で終了したことによって、1971年10月7日に放送スタートした。

前作である第1シリーズから2年半後の製作。スタッフ・キャストはほぼそのままでカラー作品となり、前作と同様に高い支持を得た。全52週(後述する本放送中の再放送を参照)の平均視聴率は17.0%(ビデオリサーチ関東地区調べ)。第1〜第5シリーズの中で掲載誌のクレジットが唯一小学館の雑誌である。話数的には歴代で一番少ないが、前作からの続編であるため総話数でカウントすれば全110話となり、後年のアニメシリーズとも同じくらいの長期シリーズとなる。

本作より猫娘がレギュラーに加わる。第1シリーズの完全な続編という位置づけであるため、エピソードのリメイクは行われなかった。この事により、「鬼太郎」以外の水木作品を原作に転用した回が全体の約半分を占める(前作の末期でも「海じじい」「なまはげ」の二本の先例がある)。これらの作品はもともと単体で物語が完結しているため、鬼太郎がストーリーに介入する余地が少なく、「正義の鬼太郎が悪い妖怪をやっつける」という子供番組としての基幹コンセプトから外れて、鬼太郎が単なる傍観者で終わってしまう話や、非常に怖く救いのない話も続出した。その反面、風刺色や怪奇色の強い大人向け作品を取り上げたことにより、水木作品の持つピュアなエッセンスの忠実な映像化に成功した。

鬼太郎・目玉おやじ・ねずみ男・猫娘の4名がメインキャラクター。鬼太郎・目玉おやじ・ねずみ男は毎回登場して、猫娘は姿を見せない回があった。

「鬼太郎」以外の水木作品を原作に転用した回では、それぞれ本作独自の活躍や行動を見せている。

前作に続き、本シリーズも殆どの事件は各話毎に解決し、通常は無関係な単発の話が進行するが、第34話からは「鬼太郎」以外の水木作品の「サラリーマン死神」も単発エピソードと同時進行で数本アニメ化され、水木作品でもおなじみの死神が準レギュラーとして登場する。鬼太郎たちとは敵対もしながら閻魔大王の命令で死者の魂を集めるノルマを果たすために哀愁も漂わせる描写がなされ、本作の持ち味の一つとなった。最終回の第45話は、この死神のノルマの本シリーズにおける一応の決着が描かれた。

原作の意図をよく理解したスタッフは当時の風俗や世相などを取り入れて、鬼太郎たちメインの妖怪キャラ4人に各役割を与えた事で、風刺やアイロニー、人間の業の深さなどを描き切り、他のシリーズには見受けられない強いメッセージ性と独特の深い味わいを持ったシリーズとなった。テレビアニメの「タイガーマスク」を終えたスタッフが合流していることなどにより、第1シリーズに比べて劇画調の強いタッチの絵柄が増え、前述のような異色の物語群を一層特徴あるものに仕上げている。

次回予告は、前作同様に出演声優が交代で担当し、時々鬼太郎のナレーションもあったが、大半はキャラの声ではなく各回の出演声優による普通の予告ナレーションで解説する形式が取られた。

本作品は52週放送したが、一部の話数[注 1]の再放送があるため、実際の制作話数は45話である。

番組は1972年9月28日の放送分を以って終了。同年10月5日からは『ハゼドン』がスタート。

再放送の少なかった第1シリーズと違い、第2シリーズは夏休みの子供向けアニメの定番としてその後何度も再放送され、リアルタイムでない世代のファンも多く生み出した。1980年代に東映より販売されたビデオソフトには、第1シリーズと区別するため「新・ゲゲゲの鬼太郎」というタイトルが表記されていた。

キャスト


注釈

  1. ^ 内訳は1972年3月16日に第2話「妖怪反物」、5月18日に第6話「死人つき」、6月8日に第10話「アンコールワットの亡霊」、7月6日に第15話「牛鬼」、8月3日に第23話「逆餅殺し」、8月31日に第8話「マンモスフラワー」、9月14日に第22話「地獄の水」の計7話分。
  2. ^ 第4話のみ大竹宏が代役したが、クレジット表記では「田の中勇」のまま、大竹はゲストとして表記された。
  3. ^ 初登場の第2話のみ前作に続いて小串容子が猫娘と二役で砂かけ婆を担当したが、本作で小串は猫娘役がメインになったため、砂かけ婆は第3話から新たに山本が引き継いだ。
  4. ^ 第19話は永井一郎が代役出演。永井は第1、第3シリーズではメインで担当しているが、本作ではこの19話のみゲストキャラと兼務し、他の回もゲストで全て違う役を担当している。また、はせさん治も第29話のみ代役出演した。
  5. ^ 本作では設定資料に新たに「やまびこ」という呼称も付けられている。
  6. ^ 前作同様に台詞無しでの登場が多く、台詞があるのは第30話のみ。他に12話で鬼太郎たちの仲間とは別の呼子が敵として登場し、声は富田耕生がゲスト出演で担当した。
  7. ^ ただし、第3・第4シリーズも劇場版では効果音が入ってる場合もあった。
  8. ^ 前作同様、実際に使用されているにもかかわらず曲の存在自体がクレジットされていない。

出典

  1. ^ 北海道新聞』(縮刷版) 1972年(昭和47年)3月 テレビ欄。
  2. ^ 『北海道新聞』(縮刷版) 1972年(昭和47年)4月 テレビ欄。
  3. ^ 河北新報』1972年7月11日 - 1973年7月3日付朝刊、テレビ欄。
  4. ^ 『河北新報』1972年1月6日 - 9月28日付朝刊、テレビ欄。
  5. ^ a b c 『河北新報』1971年10月7日 - 9月28日付朝刊、テレビ欄。
  6. ^ 福島民報』1976年1月8日 - 3月10日付朝刊、テレビ欄。
  7. ^ a b 北國新聞』1971年11月4日付朝刊テレビ欄より。
  8. ^ 南日本新聞』1972年5月30日付朝刊、テレビ欄。


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