ケイ素 ケイ素化合物

ケイ素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/10 06:07 UTC 版)

ケイ素化合物

同位体

生物

生物として知られているのは、放散虫珪藻シダ植物イネ科植物などにおいて二酸化ケイ素のかたちでの骨格への利用に留まる。栄養素としての必要性は詳しく分かっていない。炭素とケイ素との化学的な類似から、SF などではケイ素を主要な構成物質とするケイ素生物が想定されることがある。[要出典]

  • 珪藻はケイ素を外部から取り込み細胞壁に利用している。珪藻の堆積物は珪藻土と呼ばれる。[要出典]
  • 一部の植物ではケイ素の量と成長との間に関連がある。また病原体への抵抗力とも関連している[18]植物について詳しくは栄養素_(植物)#ケイ素参照)。
  • ラットでは、骨と結合組織(皮膚、爪、髪、気管、腱、大動脈)にケイ素が多い。[18]
  • ヒトの体内には平均1 gのケイ素が含まれる。[19]

摂取

効果

効果の立証が不十分な文献が多く、実際どのような効果があるのかは分かっていない。

しかし、必須元素では無いため、効果は極めて小さいと考えられている。

摂取基準

安全性に関するデータが十分ではなく、日本や米国でも摂取基準などは定められていない。

推定摂取量

ヒトの推定摂取量を次に示す(表)。

ケイ素の推定摂取量[18]
西側諸国 20–50 mg/日
インド 143–204 mg/日[注 6]
中国 139 mg/日

以下はイギリスでの食品中のケイ素の量を計測したデータ。ケイ素を比較的多く含む食品を抜粋した。

食品中のケイ素含量
食品中のケイ素含量(イギリス)[20]
食品 1食分(g) ケイ素含量
(mg/1食分)
ケイ素含量
(mg/100 g)
グラノーラ
(シリアル)
60 7.35 12.25
ミューズリー
(スイススタイル)
50 2.80 5.59
オートブラン 14 3.27 23.36
スパゲティ
(茹で)
220 1.45 0.66
コメ(玄米)
(茹で)
120 4.51 3.76
コメ(短粒種)
(茹で)
120 1.18 0.98
小麦ふすま 14 1.54 10.98
バナナ
(生)
100 4.77 4.77
マンゴー
(生)
150 3.0-4.7 2.0-3.15
パイナップル
(生)
80 3.14 3.93
豆腐 60 1.78 2.96
サヤインゲン
(茹で)
90 7.86 8.73
ホウレンソウ
(茹で)
80 4.10 5.12
水道水 200 0.50 0.25
ラガービール
(缶)
333 5.46 1.64

注釈

  1. ^ 古代中国語の硅の発音はhuòであることなどから、成 (2012, p. 156) は古代中国語からの転用である説を退けている。
  2. ^ 当初はと呼ばれていたとされ、経緯には諸説ある[5]
  3. ^ 中国において「」が定着したのは、1959年以降であり、それ以前は両漢字名が競い合っていた[6]
  4. ^ 酸素のイオン半径はケイ素の3倍以上であるため、体積においてはケイ素の0.86 %に対して酸素が93.77 %を占める[7]
  5. ^ 「9」(Nine)が15個並ぶことを意味する略称。
  6. ^ インドは男性のビール摂取量が多く、ビールにはケイ素が多く含まれるため数値が高いと考えられている。シリカ#ろ過助剤を参照のこと。

出典

  1. ^ T. Michael Duncan, Jeffrey Allen Reimer, Chemical engineering design and analysis: an introduction, p. 25, Cambridge University Press, 1998 ISBN 0521639565
  2. ^ R. S. Ram et al. “Fourier Transform Emission Spectroscopy of the A2D–X2P Transition of SiH and SiD” J. Mol. Spectr. 190, 341–352 (1998)
  3. ^ Magnetic susceptibility of the elements and inorganic compounds, in Handbook of Chemistry and Physics 81st edition, CRC press.
  4. ^ a b c d http://www.ioffe.ru/SVA/NSM/Semicond/Si
  5. ^ a b 成 2012, pp. 155–156.
  6. ^ 成 2012, p. 156.
  7. ^ a b c 酒井 2003, pp. 48–49.
  8. ^ 岸川利郎 (1990). ユーザーエンジニアのための光学入門. オプトロニクス. ISBN 4-900474-30-4 
  9. ^ B. Andreas et al. (2011). “Determination of the Avogadro Constant by Counting the Atoms in a 28Si Crystal”. Physical Review Letters (American Physical Society) 106: 030801. doi:10.1103/PhysRevLett.106.030801. http://journals.aps.org/prl/abstract/10.1103/PhysRevLett.106.030801. 
  10. ^ ユリス・ナルダン フリーク Part.2、WebChronos、2020年2月11日
  11. ^ オリエントスター来し方70年 煌めきのクライマックス、WebChronos、2021年2月5日
  12. ^ SAND AND GRAVEL(INDUSTRIAL), アメリカ地質調査所
  13. ^ Wacker Polysilicon: Expansion Announcement June 2006(Wacker 社による生産量拡大のアナウンス資料)
  14. ^ 河本洋、奥和田久美、高純度シリコン原料技術の開発動向科学技術政策研究所)2016年3月5日時点のアーカイブ。
  15. ^ New Energy Finance Predicts 43% Solar Silicon Price Drop, greentechmedia, 18 August 2008
  16. ^ mad science. オライリー・ジャパン. (5/21). pp. 183,184,185 
  17. ^ 植田和利, 伊東和彦, 上原誠一郎, 佐藤博樹「太陽炉を利用したマグネシウムによる二酸化ケイ素の還元とその教材化」『科学教育研究』第40巻第1号、日本科学教育学会、2016年、 39-45頁、 doi:10.14935/jssej.40.39ISSN 0386-4553NAID 130005144680
  18. ^ a b c d e “SILICON AND BONE HEALTH”. The journal of nutrition, health & aging 11 (2). (2007). PMID 17435952. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2658806/. 
  19. ^ John Emsley (2011). Nature’s Building blocks (New Edition ed.). Oxford University Press. p. 482. ISBN 978-0-19-960563-7 
  20. ^ “A provisional database for the silicon content of foods in the United Kingdom”. British Journal of Nutrition 94. (2005). doi:10.1079/BJN20051542. PMID 16277785. 
  21. ^ ケイ素、ケイ素化合物 - 「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所
  22. ^ “Renal silica calculi in an infant”. International Journal of Urology 11 (2). (Feb 2004). doi:10.1111/j.1442-2042.2004.00746.x. PMID 14706018. 





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