グルーチョ・マルクス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/20 14:39 UTC 版)
グルーチョ・マルクス Groucho Marx | |||||||||
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1950年撮影 | |||||||||
本名 | Julius Henry Marx | ||||||||
生年月日 | 1890年10月2日 | ||||||||
没年月日 | 1977年8月19日(86歳没) | ||||||||
出生地 | アメリカ合衆国・ニューヨーク州・ニューヨーク | ||||||||
死没地 | アメリカ合衆国・カリフォルニア州・ロサンゼルス | ||||||||
職業 | 俳優・コメディアン・作家 | ||||||||
ジャンル | 映画・テレビ番組・舞台・ラジオ番組 | ||||||||
活動期間 | 1905年 - 1976年 | ||||||||
配偶者 |
ルース・ジョンソン(1920年 - 1942年) ケイ・マーヴィス・ゴーシー(1945年 - 1951年) イーデン・ハートフォード(1954年 - 1969年) | ||||||||
著名な家族 |
チコ(兄) ハーポ(兄) ガンモ(弟) ゼッポ(弟) | ||||||||
主な作品 | |||||||||
『我輩はカモである』 『オペラは踊る』 | |||||||||
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来歴
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1890年10月2日、ニューヨークのマンハッタンで、ユダヤ系移民の家庭に生まれる。家の貧しさのため12歳で学校を中退し、芸人を両親に持つ母ミニーのもとで歌唱などの訓練を積む。ミニーのプロデュースによって、やがて兄のチコ、ハーポ、弟のガンモと共に歌手グループ「ザ・フォー・ナイチンゲールズ」としてヴォードヴィルの舞台に立つようになり、アメリカ各地で公演を行う。次第に兄弟はみずからの喜劇の才能に目覚めていき、音楽中心のスタイルから喜劇へとシフトしていく。演技を続けるなか、第一次世界大戦が勃発し反ドイツ感情が高まったため、それまで演じてきたドイツ的なキャラクターを捨て、トレードマークである早口でまくしたてる人物像を創り出した。
やがて第一次世界大戦に弟のガンモが徴兵され、代わりに末っ子のゼッポが加わった4人体制の「マルクス兄弟」が生まれた。兄弟はブロードウェイで3つのヒット作を演じたのち、1929年にパラマウントに招かれ映画製作に乗り出す。パラマウントで5作品を制作したのちゼッポは俳優活動を離れ、グルーチョはチコ、ハーポとの3人体制で1935年からMGMで5作品を制作した。大ヒットした1935年公開作『オペラは踊る』の際には、兄弟の過剰なアドリブとふざけた態度に業を煮やした監督のサム・ウッドが「粘土細工に演技はできない」と嫌味を言ったのに対し、グルーチョが「木(ウッド)にも監督はできない」と返したというエピソードが残っている。兄弟の映画制作は1949年まで続いた。
兄弟としての活動が終わったのち、喋りの才能が卓越していたグルーチョは、ラジオ番組やテレビ番組のホストとしての活躍を始めた。特にラジオ番組として1947年に始まり、テレビ番組として1950年から11年間続いたクイズ番組『You Bet Your Life』では、番組の顔として人気を博した。また、自伝『Groucho and Me』(1959年)を初めとした多くの著作も残している。その後もテレビやラジオにコンスタントに出演を続けたが、1970年代に入ると体調を崩しがちになり、1977年8月19日、ロサンゼルスにおいて肺炎で死去した。晩年の1974年には、第46回アカデミー賞において、マルクス兄弟の功績を称えるため、存命のグルーチョにアカデミー名誉賞が授与されている。
キャラクター
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「グルーチョ」という芸名の由来にはいくつかの説明が存在する。最も一般的なものは、グルーチョがいつも不機嫌であったことから、「ブツブツ文句を言う」ことを意味する「Grouch」の名が与えられたというものである。しかし、ハーポの伝記のなかでは、旅行者などが貴重品を隠すための財布「グラウチ・バッグ」に由来していると語られているほか、グルーチョ自身はコミック・ストリップ『Knocko the Monk』にちなんでいると述べている。
現在もグルーチョ眼鏡によって知られているように、眼鏡や口ひげといったグルーチョのトレードマークは観客に強い印象を残した。墨で太く口ひげと眉毛を描くメーキャップは、手間の掛かる付けひげの代わりとして、自然とヴォードヴィルで用いるようになった手法である。のちにテレビ出演が増えた頃には、メイクではなく本物の髭を伸ばしている。そのほか、上半身を前に大きく倒したオーバーな歩き方も特徴の一つに数えられる。芸風はナンセンスなジョークを間断なく語り続けるというもので、グルーチョの頭の回転の速さが遺憾なく発揮されており、このスタイルはのちのコメディアンに大きな影響を与えた。
注釈
出典
- ^ "Mikado : M.Green, Voorhees / Telephon Orchestra, D.King, Groucho Marx, Traubel, etc (1960 Monaural)". HMV&BOOKS online (英語). 2024年2月2日閲覧。
- 1 グルーチョ・マルクスとは
- 2 グルーチョ・マルクスの概要
- 3 主な出演作品
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